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暇話§一日一句~歌舞伎座の午後~ [俳句]

季語は・・・夏めく

昼の部の はねて夏めく 木挽町

【去年の今日】鍵話§ピアノを聴く~ウィーン~
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顧話§今日の歴史~紛うことなき黒歴史~ [歴史]

1978年5月20日、成田国際空港開港。

空港の用地買収を巡ってのこじれにこじれた成田農民と国との関係は、今だに続いていて、新しい滑走路とターミナルを繋ぐ誘導路が曲線のままなのはそうした経緯があったがゆえのことである。

力で事を為そうとすれば大きな抵抗にあうことは簡単に理解できることなのに、力を恃んだ結果が成田空港を不幸な存在にしたのは間違いない。

きちんと粘り強く話し合いを続ければ、あるいはこうした事態になることなく、祝福された空港となったかもしれないが、そうはならなかった。

今や、羽田空港の国際線利用度は上がり、我々のような東京西側の人間も、ルフトハンザが羽田空港運行を始めてくれたので、これ幸いと羽田ユーザーとなったが、現在はコロナ禍で中断中。

この先も、成田空港を使うことはないだろう。

《歴史のトピックス一覧》
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懐話§昭和三十年代~ヴァキュームカー~ [昭和]

[承前]

地方の中規模都市の町中に住んでいたが、昭和三十年代まで下水道は完備していなかった。家庭の汚水は、家の裏の小さいどぶ川から、町内のどぶ川に注ぎ、一級河川へと流れていったのだ。

その当時、ほとんどすべての家のトイレには“ブツ”が溜められていて、月に一度くらいのローテーションでバキュームカーがやって吸い上げていくのだった。ただし、ヴァキュームカーが普及しても、我が家のあたりは東西を走る本通りから30mほども離れていたので、ホースが届かず、かなり後までブツを柄杓で汲んで木樽に入れて運んでいた……考えるまでもなく、衛生面では相当に遅れていたということか。

そんな環境とお別れしたのは昭和四十年代半ば、我が家でも下水道工事が行われて、同時にトイレの水洗化と相成ったのである。

実家のあった町は、郊外に向かって下水道が普及していって、徐々にではあるがヴァキュームカーの姿を見かけなくなっていった。

その後、上京して大学に入って2年生の時に住んだ板橋区の奥にあった下宿のトイレがぽっとんトイレで、大都市東京といえども少し外れれば、こんなものだと思ったのだ。
                               [続く]

《昭和のトピックス一覧》

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暇話§一日一句~同行二人~ [俳句]

季語は・・・風薫る

遍路杖は 四尺二寸 風薫る

【去年の今日】働話§宮仕え生活37年半で
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録話§ブログ保管庫お引越し [ブログ]

2005年4月から連綿と綴り続けてきたウェブリブログが、2023年1月31日で完全終了する。SSブログに本拠を移転したので、現状は過去ログ保管庫としての役割でしかない。ウェブリブログのデータが消えないうちに、新しい保管庫を確保しておくべく、Seesaaブログのこちらに移転と決め、4月中にはデータの移行を完了させた。

データの移行完了と同時だと思うが、ウェブリブログのリンクをクリックしても、Seesaaブログに飛ぶようようになったので、我がウェブリブログは、移行完了時点で消滅した模様……かつてあった物がなくなるのは寂しい……

ひだまりのお話-Archiv-Seesaa

……というわけで、ブログデータのタイトルに“Seesaa”を加えて保管庫としておく。

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立話§教育学科でした~それで~ [教育]

腰を据えてきちんと何かを勉強しようとか、そんな確固たる意志のないまま何とか辛うじて合格して引っかかってきたのが“文学部教育学科”というところだった。

2年次までは基本的な教育学の基礎を学び、3年次からは教育学専攻と小学校教諭資格取得専攻に分かれるのだが、論理的な思考に欠け、他者を教え育てることなど到底できないと見切りをつけ、これまた“でもしか”的に教育学を学ぶことにしたのである。

学んだ知識を使ってたつきの道をどうこうしようというつもりなどまったくないものだから、例えばジャン=ジャック・ルソーであったり、ヨハン・フリードリヒ・ヘルバルトといった教育思想家に関する講義を聞いても、耳に入ることはなかった。

講義でおもしろかったのは教育社会学や社会教育学あたりで、特に教育社会学は、事象を社会学的な見地から読み取っていく、実践的な講座が展開されて、けっこう食いついていた記憶で、それならば純粋な社会学を学んでもよかったかもしれない。

卒業論文も、教育社会学的アプローチでまとめはしたが、明らかに実践的な成果をあげることはできないままに終わった。

そうした経験がかすかにでも残った形で卒業することはできたが、宮仕えを初めて一年もしないうちに、大学時代に学んだらしき痕跡も残らず消え去ってしまったのだ。

《日常のトピックス一覧》
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暇話§一日一句~あっちへこっちへ~ [俳句]

季語は・・・青嵐

青あらし 楕円球とは むらっけな

【去年の今日】皐話§五月大歌舞伎第二部~春興鏡獅子~
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連話§ワタシの酒肴[168]卵とトマト炒め [酒肴]

[承前]

無農薬野菜の宅配が週に一回届いて、その中に卵が6個入っている。さすがに毎日毎日卵を食べるのは多過ぎると思うが、夫婦二人で6個なら十分ではないだろうか。

そんな卵を使っての料理でお気に入りなのが“卵とトマト炒め”である。トマトをサラダ油で油通しして一度取り出し、卵を胡麻油で炒めたところにトマトを入れ、塩胡椒して軽く固まったところで出来上がり。

卵はいつもながらうまいのだが、このところうまいトマトになかなか出合ってくれない。トマトトマトした味がないのだ。

少しでも味らしきものが感じられればまだしも、味の欠片もないトマトばかりの御時勢になって久しい……このことは少し前にも書いていること。

なので、炒め物にして誤魔化そうとしても、卵の味ばかりが存在感を出してしまい、トマトの味がしない、卵とトマト炒めということになってしまう。

先月は同居人が、うまいと思しきトマトを買ってきて、それで炒めてみたところ、ようやく“らしい”出来になっていて、やれやれと安堵したのだが、昨今のトマトについては、何とかならないものかと憂いているのである。
                               [続く]

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和話§お風呂の時間 [日常]

烏の行水ほど短くはないが、入浴時間はそれほど長くない。湯船に浸かっているのは、冬の時季で10分くらい。その後、身体と髪の毛を洗って終わり。合わせれば15分かそんなものだろう。

定年退職後は、風呂に入ったついでに髭剃りをしていて、その時は10分ほど余計にかかっているが、いずれにしても30分足らずである。

この先、気温が上がってくると、10分も入ることはなくなり、5分そこそこで湯船から出てしまう。ちなみに、どうして時間がわかるのかというと、給湯器のリモコンに時計表示が付いているのだ。

あまり汗が出ない体質のようで、普通の人なら5分くらいで汗ばんでくるところ、10分近くなってようやく汗が出始めるくらい。

ただし今の時期、18時過ぎてもまだまだ明るくて、電気照明なしの自然光で入浴できるのがうれしい。なので、少しばかり湯船に長居することも珍しくない。

湯温設定は真冬で42度。寒さが緩んでくる頃には41度に下げ、夏日が続くようになると40度で十分である。猛暑日の時など、39度で入ることもある。

家の中にあって、浴室というスペースはそれなりの存在感なのだが、そこに滞在している時間は意外なほど短いようだ。

《日常のトピックス一覧》
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悼話§テレサ・ベルガンサさん(歌手) [クラシック]

スペインのメゾソプラノ歌手テレサ・ベルガンサのリサイタルに何度か出かけている。その都度、音楽の楽しさを全身に浴びることができた気がする。

本プロは言うまでもないが、その後のアンコールがまた、客の我々をさらにリラックスさせてくれる。しかも1曲や2曲ではなく、時には数曲をさらりと歌い、颯爽とステージを後にするのだ。

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そして、それで終わったわけではなく、最後はロビーに出てきてサイン会を始める……徹頭徹尾、客をいい気持にして帰ってもらうという、まさにプロの鑑なのだった。享年八十九

合掌

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街話§神保巷塵[91]ランチョン~改めて~ [神保町]

[承前]

神保町の老舗洋食ビアホールであるランチョンについては、これまでも事あるごとに書いてきている。今さらながらだが、改めて神保巷塵でも書き留めておこうと考えた。

↓かつては平屋だったが、今は2階に店が
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神田神保町1丁目北側のビル2階にランチョンは店を出している。創業したのは1909年(明治42年)と、つい先年創業110年を迎えたところである。

↓注ぎ場後ろ、壁画左上の二番目男性が二代目
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今は四代目がビールの注ぎ場を守っている。ランチョンを初めて訪れたのは1974年のことで、間もなく50周年を迎えるわけだが、初訪問当時は二代目の当主が、注ぎ場から動くことなく淡々とビールを注いでいた。

神保町で宮仕えを始めはしたものの、仕事の忙しさの中で、しばらくの間はランチョンに出入りすることは少なかったが、再びランチョン通いが頻繁になったのは三十代後半からになってからである。

さらに頻繁に通ったのは四十代以降、定年退職した当日の私的打ち上げまで20年くらいは、月に最低3回……お目当ては新鮮なアサヒ樽生マルエフで、気合が乗った時は5杯くらいは呑んだが、コンスタントに4杯。そして最近はめっきりで3杯で満足。

↓ご機嫌マルエフ
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そしてビールのアテは“自慢メンチカツ”で、ランチョンを代表する一品と言っても言い過ぎではない。

↓そして自慢メンチカツの雄姿
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定年退職して数年。すっかり神保町への足が遠のいてしまったが、何とかかんとか、年に2回くらいは呑みに行きたいものである。それにしても、個人営業の飲食店が、四代も商いを続けてこれたのは奇跡とした思えないのだ。
                               [続く]

《神保町のトピックス一覧》
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暇話§一日一句~淡々と歩く~ [俳句]

季語は・・・若葉

夫婦老いて 銀杏若葉の 並木路

【去年の今日】週話§日曜粛々~家庭ごみ収集~
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過話§竹笋生~七十二候~立夏 [七十二候]

立夏の末候“竹笋生(たけのこしょうず)”である。

初夏の季語に“穀蔵虫”なるものがある。米櫃に入れた白米に湧く虫のことで、米粒よりもさらに小さい。

東京の下宿で自炊生活を始めた時、スペースもなかったので、毎回2kgほどの白米を買い、金属缶に入れて保存していた。

2か月くらいは何ともなかったのだが、6月くらいになって小さな虫がいることに気がついた。あわてて広げた紙に米をあけて、一匹ずつ虫を拾い上げ何とかしのいだ。

米の保存方法を調べたら、赤唐辛子を丸のままで2本か3本入れればいいとあって、試してみたら効果満点……その後、一度も湧くことはないまま……“生活の知恵”なるものを身をもって知った瞬間だったのである。

《七十二候のトピックス一覧》
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迂話§電車を乗り過ごせしこと [鉄道]

電車に乗っていて居眠りをすることは、まずもってない。99%以上ないと断言できる。眼を閉じても寝入るところまではいかない。横にならないと眠れない人なのである。

だが、コンマ以下の回数で居眠りをして、降りる駅を寝過ごしてしまったことが、宮仕え時代に3回ほどあった……5回はないはずだ。

3回が3回とも、仕事帰りに1杯呑んでの帰り。普段であれば、眼をつぶることもなかったりするのだが、これらの時はなぜかうっかり目をつぶってしまったら、寝入ってしまったのである。

一番寝過ごした時は、最寄り駅から3つ先まで行って眼が覚めた。そんな時のお約束として、いつもと違う風景を突然眼にして“ここはどこ?ワタシは誰?”状態で、一瞬きょとんとして、次の瞬間に寝過ごしたことに気がつくのだった。あとの2回は一駅寝過ごしただけで済んだが、思わず舌打ちするしかなかった。

宮仕え生活37年半、一度も寝過ごしたことはなかったと自慢したかったのだが、こればかりは何とも不本意かつ残念なことではある。

《電車のトピックス一覧》
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暇話§一日一句~よりによって~ [俳句]

季語は・・・五月場所

曲者と 当たる初日や 五月場所

【去年の今日】週話§土曜粛々~陰謀論を信じる人~
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告話§ビッグイシュー431号発売中! [ビッグイシュー]

ビッグイシュー431号は5月15日から発売されています。お買い求めできる場所はこちらを参照。毎月1日、15日発売。一部450円。230円が販売員の収入に。又吉直樹が表紙。

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特集 こちら「宇宙天気」予報

「本日、太陽活動は活発でした。ひきつづき今後1日間、太陽活動はやや活発な状態が予想されます」

あなたは、毎日「宇宙天気」予報が出されているのを知っていますか。

宇宙天気とは、太陽の活動が地球に影響するさまざまな現象のこと。いまやウイルスの流行や気候危機などのほか、宇宙天気がもたらす地球規模の災害への備えが必要になっているといいます。

なかでも、大きな要因は「フレア」と呼ばれる太陽面での爆発です。特に大規模なフレアは地球の磁場を乱す「磁気嵐」を発生させ、電子機器や電力網などを破壊し、規模によってはインターネットが数ヵ月使用できなくなります。

まだ経験したことのない、この“天災”に、私たちはどう備えたらいいのでしょうか。花岡庸一郎さん(国立天文台准教授)に「太陽は地球と人類にどう影響を与えているか」について、三宅芙沙さん(名古屋大学宇宙地球環境研究所准教授)に「樹木の年輪が記録する『スーパーフレア』の可能性」について聞きました。

表紙&スペシャルインタビュー 又吉直樹

リレーインタビュー 泉二啓太(呉服屋「銀座もとじ」)

[国際記事]
アフリカ 母語で物語を書き、読めるアプリで識字能力向上へ

米国・オクラホマ 語られないホームレス経験者の物語を楽曲に

[国内記事]
監督インタビュー 『私のはなし 部落のはなし』 満若勇咲監督

表現する人 濃淡のグラデーションで描く動物墨絵 佐藤周作

[連載記事]
浜矩子の新ストリート・エコノミクス
              食料問題の総本山は個別安全保障を求めない

コミック 『マムアンちゃん』 ウィスット・ポンニミット

ホームレス人生相談×枝元なほみの悩みに効く料理
     知り合いを作るのに苦労します☆空豆サンド&オムレツサンド☆

池内了の市民科学メガネ
           フィルターバブル。偏った情報で世界を見る可能性

販売者に会いにゆく
         メルボルン『ビッグイシューオーストラリア』マリアン
                              [その他]

《ビッグイシューのトピックス一覧》
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週話§日曜有閑~女性の社会~ [ジェンダー]

県立高校に進学したら、男女別学だった。私立だったらそれぞれの方針があるだろうが、公立は共学にするべきだとは、抱き続けている持論だが、卒業した高校が人口減で“渋々”共学化したのは去年のことである。

そんな3年間を経て、一浪の後にもぐり込んだのは、某私立大学の文学部。男子学生10人、女子学生90名という構成に、何がしか違和感の欠片も覚えることもなく、淡々と4年間を過ごして卒業した。

宮仕えすべく、とある会社に入って配属されたセクションがまた女性社員度激高なところで、これはもう大学4年間で培った感覚が活かされたと言っていいだろう。

そんな環境を渡り歩いたからかどうか、女性を低く見るとか、セクハラがどうだとか、そんなことなどないままに37年半の会社生活を全うしたのだ。

むしろ、今だに女性を揶揄する発言とか、女性差別的なるものに違和感を覚えるのは、こうした環境があったからであることは間違いなく、ありがたくも至極真っ当な感覚でここまで来ることができたと思いたい。

今日、沖縄は“本土復帰”から50年となったが、本土との格差は広がったままである。復帰を果たした1972年は高校3年。ホームルームで沖縄返還について討論したことを思い出した。

《日常のトピックス一覧》

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暇話§一日一句~急激に気温低下~ [俳句]

季語は・・・若葉

前線が通過 若葉は身を竦め

【去年の今日】快話§布団の上で寝る人
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週話§土曜有閑~昭和おやぢ発想そのまま~ [昭和]

某牛丼チェーンの常務取締役が、早稲田大学の社会人向け講座で、若い女性向け戦略を語るのに「生娘をシャブ漬け戦略」と、まあ驚くべき発言をして牛丼チェーンは即座に取締役を解任したというニュースは、一か月近く前のことで、記憶に新しい。

前世紀、あるいは昭和の御代であったら、他愛ない笑い話で片付いたかもしれないが、インターネットが縦横に張り巡らされた21世紀の今では、論外な女性蔑視発言として炎上したのは当然のことであろう。

加えるなら「男に高い飯を奢って貰えるようになれば、絶対に(牛丼など)食べない」とも発言をしているが、こちらのほうは、牛丼と牛丼を供している人たちをディスっているとしか思われず、天に唾吐く所業ではないか。

まさに“昭和おやぢ”の発想でしかなく、まだこんな発想しかできない人間が肩で風を切って歩いているのかと、背筋が寒くなってしまったのである。

そういえばD通の某名物プロデューサーが、東京オリンピックの開会式で、某人気女性タレントを使って“オリンピッグ”などという、恐るべき破廉恥アイデアを出して任を解かれたことを思い出すが、これもまったく同じ穴と思われる昭和の発想ではなかったか。

《日常のトピックス一覧》
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暇話§一日一句~両国界隈~ [俳句]

季語は・・・五月場所

五月場所の 触れ太鼓過ぎ 明日初日

【去年の今日】働話§会社の設備
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別話§終活のおはなし~所有物~ [終活]

[承前]

生活するためのあれやこれやに始まって、膨大な“物”が我が家に存在している。他人から見れば何の役にも立たないあれやこれやもあるが、そんな中に、自分の趣味の領域で後生大事に集めた、ささやかなアンチック的コレクションもあったりする。

それらを買った時、自分の所有物になったという意識を抱いていたのだが、お迎えが近づきつつある今、気がついたこととして、確かに金を出して買いはしたけれど、未来永劫“自分のもの”ということはあり得ず、実は“一時預かり”のようだということなのだ。

そうして、そうした物は誰かに引き継いでもらえれば、それが理想だと思っている。

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上は17世紀の銅版画家マテウス・メリアンが作成したミュンヘンの都市図で、目下数点を額装して飾っている。それらを極楽浄土に持って行くことなど叶うはずもないから、次の預かり先を考えなくてはならない。

結局、最後の最後は自分のものというものなど何一つ存在せず、無となって我が身も何処かへと消え去っていくのである。まだ、もう少し時間は残っているとは思うけれど。
                               [続く]

《老化のトピックス一覧》
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懐話§修学旅行~高等学校編[下]~ [旅行]

[承前]

2日目は、奈良市内を出発して、薬師寺、唐招提寺、法隆寺を淡々と巡ったのである。このあたりの流れは比較的記憶しているつもりだが、雰囲気が自分にとってしっくりしていたのだと感じている。

その後、京都の旅館まで一直線に向かった。泊まったのは三条大橋に近く、修学旅行御用達と思われて、文句をつけるような旅館ではなく、食事もそこそこうまかったという記憶。

3日目は市内の北、大原の三千院、寂光院の拝観に始まり、そこから比叡山延暦寺に向かったのだが、そこで説明役の僧の態度の横柄さに何人かがキレて文句を言うという騒ぎがあった。こちら側にも非はあったと思うが、坊さんの態度が明らかに悪かったのも事実である。

比叡山から琵琶湖側に下りて昼食。そこから京都に戻って清水寺まで。

4日目は“自由行動”と称して、嵯峨野で3時間だったか“放牧”されて、300人超の詰め襟集団が、竹林の中を彷徨い歩いたのだ。

そして5日目の最終日……昼頃の新幹線に乗るまでは、三十三間堂を拝観。東京駅でバスに乗り換えて到着後、解散、帰宅。

これで、小学校から高等学校までの修学旅行についてはおしまいだが、記憶をたどって考えるなら、結局は物見遊山に終始して、そこに何か“教育的”と呼べるものがあったのかどうか、はなはだ疑問と思わざるを得ない。
                              [了]

《昭和のトピックス一覧》
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暇話§一日一句~瑞々しい響き~ [俳句]

季語は・・・風薫る

古楽器の バッハ香(かぐわ)し 風薫る

【去年の今日】購話§ゆっくり品定めさせてください
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街話§神保巷塵[90]神田天丼家 [神保町]

[承前]

神田天丼家は専修大学交差点近くの路地裏にある。かつては神保町1丁目の北側路地裏、とんかついもや、天麩羅いもや、そして天丼いもやの3軒が集まっていたが、とんかつも天麩羅も閉店し、そして20年くら前には天丼の店も閉店してしまった。

……と思っていたら、現在の場所に引っ越してきたのだ。先代は既に亡く、息子が後を継いで、店名も“神田天丼家”として新たな出発をしたのだ。

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宮仕えしていた会社からもほど近くなったので、食べに行きやすくなった。営業時間は11時から16時頃までとランチ使いの店なのだ。12時近くなると、10人くらいは並んでしまうので、混雑を避けて11時半過ぎには早飯よろしく店に入ると“若旦那”が顔を覚えてくれたようで「いつもどおりですか?」と、ご飯を少し軽めにして出してくれる。

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海老、烏賊、鱚、南瓜、海苔が胡麻油で香ばしく揚がり、そこに辛口タレが食欲を刺激してくれるのがうれしい。

定年退職した時は600円だったが、最近食べに行ったら700円になっていた。ずいぶんと久々の訪問だったにもかかわらず、若旦那は顔を覚えていてくれて“いつもどおり”ご飯軽めで出してくれた。値上がりはしたけれど、変わらぬ味を提供していてくれることに感謝したのだった。
                               [続く]

《神保町のトピックス一覧》
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懐話§修学旅行~高等学校編[上]~ [旅行]

[承前]

“修学旅行”もあっという間に最終回……高校編である。実は、1年生の時に行われた日帰り修学旅行も体調不良でキャンセルしている。行き先だが、中学1年の時と同じ長瀞だった。

高校での修学旅行は1年と2年の2回で、3年次で行われなかったのは、受験を控えていたからではなかったか。

というわけで2年生の時の修学旅行は奈良&京都4泊5日、新幹線で往復するというものだった。

むさ苦しい県立男子校ゆえ何というかハチャメチャ感満載で、新幹線が動き出したところで、麻雀を始めるグループがあったり、奈良に一泊する初日は猿沢池に面した旅館だったが、夕食後に部屋に戻った一人が、あろうことか隠し持ってたウィスキーを呑んで、酔っぱらって騒ぎだしてしまい、教師の眼を誤魔化すべく、必死になって寝かしつけたり、別の部屋で麻雀をしていたら教師が入ってきて、叱られるかと思ったら一言「あと半荘やったら……貸してくれ」というオチだったのである。

初日のコースだが、東大寺から始まって、若草山、春日大社を回って旅館に戻ったのだが、帰り道は少し暗くなりかかっていて、ふと振り向いたら、若草山(三笠山)から満月が出てくるところ。まさしく阿倍仲麻呂が歌った……

あまの原 ふりさけ見れば 春日なる
三笠の山に 出でし月かも

……そのままを、リアル体験したのだ(……俺だって勉強はしてたんだぜ!

冒頭“あっという間に最終回”と書いたが、初日だけで字数がオーバーしたので、2日目以降は明日としたい……刮目して待て!
                               [続く]

《昭和のトピックス一覧》
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暇話§一日一句~ぐいっと一口~ [俳句]

季語は・・・薄暑

ソーダ水 しかめっ面の 薄暑かな

【去年の今日】街話§神保巷塵[84]店は開き・・・・・・店は閉じ
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過話§蚯蚓出~七十二候~立夏 [七十二候]

立夏の次候“蚯蚓出(みみずいずる)”である。

順調に夏への階段を上がっているが、春を待ち望むような感覚を夏に対して持ち合わせているわけではなさそうだ。

待つのは穏やかな季節であるのは言うまでもなく、夏や冬など厳しい季節を待望するようなことは考えられない。

できれば、一年中が今現在の季節でいてくれればと願わないでもないが、そんな変化のない時間など、人間が呆けてしまうに決まっているではないか。

季節の変化に刺激を受け、穏やかな季節と厳しい季節が入れ替わりにやってくるのに対応することで、人は緊張を保つことができると思うのである。

緊張と弛緩……伸びきった輪ゴムはあっという間に劣化するが、緩めてやることで、長持ちするというのは、人間も同様ではなかろうか。

《七十二候のトピックス一覧》
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懐話§修学旅行~中学校編~ [旅行]

[承前]

中学1年の修学旅行には行っていない。何か体調が悪かったようで、申し出てやめることにした。行き先は埼玉県長瀞の日帰りだった。

2年は日光日帰り、東照宮を見た後は中禅寺湖に上がって華厳の滝を見て、金精峠を抜けて帰ってきたが、この時のクラスの雰囲気が最悪で、思い出すたびに不愉快になる。

というわけで3年がまた泊りがけとなり、伊豆半島2泊3日だった。しかも宿泊したのは、伊東温泉と修善寺温泉……温泉ツアーではないかと揶揄されたようだ。

現地までは国鉄の電車に乗ったのだが、どこで降りたのか、初日に何を見て回ったのか、さっぱり覚えていない。記憶は伊東の旅館の夜から。

翌日は、伊豆半島を南下して下田あたりから西海岸へと向かうのだが、そのあたりの道路が未舗装だったことをおぼろげに覚えているが、この日もどこを回ったのか、さっぱり覚えていない。

どうやら修善寺で宿泊したのは何やらな老舗旅館のようだが、それにしてもこれを修学旅行と呼んでいいものか……はなはだ疑問でしかないのだが。

そして最終日。これは覚えているぞ。修善寺を発って向かったのは、江川太郎左衛門が建てさせた韮山の反射炉で、国の史跡である。だが、建っている反射炉を見上げても、何の感慨も出てくることはなく、あとは沼津から国鉄で帰るばかり……いくら感動しにくい性質とはいえど、あまりにも情けない記憶に涙が出てくるばかりかな。
                               [続く]

《昭和のトピックス一覧》
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暇話§一日一句~高校一年の挫折~ [俳句]

季語は・・・青嵐

青嵐や 落ちこぼれまで 三か月

【去年の今日】失話§スピード違反の件
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