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週話§土曜有閑~イタリア料理の日~ [料理]

イタリア語の“料理”を意味する“Cucina(クチーナ)”に917の語呂合わせをして、本日“イタリア料理の日”だそうである……語呂合わせも極まれりということか。

海外旅行中、ドイツ料理よりは軽めなので、しばしばイタリアンの店にお世話になる。生ハムとかカプレーゼ(トマト&モッツアレラ)をつまんだり、そしてパスタを注文するのだが“アルデンテ”に当たったことが一度もない。

どこをどう茹でれば、かくのごとくフニャヘニャパスタが供されるものか、ミュンヘンのような南ドイツからイタリア国境までは、車で2時間少々しかかからない立地――東京から長野の松本あたり――なのに、哀しいパスタが出てきてしまうのである。

それでも、大きな皿にドーン!と肉の塊が盛大にのっかって出てくるよりは精神衛生にはよさそうな気はしているしているのだけれど。

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保話§消費期限を考える [料理]

食料品は近くのスーパーマーケットでこまめに買って、できるだけ早いうちに食べ切るようにと心がけている。

だが、どうしても食べそびれてしまって、賞味期限を過ぎてしまうことが、まま起きてしまう。もちろん、2日か3日くらいであれば、あまり考えることなく食卓に上らせてしまうが、悩ましいのは――食品にもよるが――数日とか経過してしまった時だ。

さすがに一週間が経過してしまった食べ物は、眼をつぶり、申し訳ないと思いつつ処分してしまう。そして数日過ぎた食べ物問題である。生ものに近いものだったら残念ながら……となるが、そうでければ“大丈夫大丈夫!”と念じつつ食べてしまう。もちろん、それで腹具合が悪くなったことはない。

そうして考えるのは、海外に在住あるいは駐在している日本人のみなさんのことで、現地で入手できる限られた日本食を後生大事に食べているのだが、時に、大幅に期限切れの食品が出てきて、それでも食品ロスを最小限にするべく、期限切れから一か月経ったような食品を果敢に食べ尽すのである。

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鋏話§キッチンばさみ~結婚以来の~ [料理]

結婚から来年で40年となる。結婚したタイミングで揃えた中で、今の今まで残って使っている物がいくつかある。大きな本棚、リクライニングの椅子、脱衣籠などなど。

そうした中にキッチンばさみが一つあって、今も現役でバリバリ活躍している。間違いなく、新品の時よりも切れ味が落ちているとは思うが、使っていて困ることはなく、軽々と40年も使える製品を作っているドイツのメーカーには感謝しなくてならない。

というわけで見渡してみれば、キッチンで結婚以来使い続けている用具は、キッチンばさみくらいになってしまったようだ。カトラリー類も、けっこう買い替えているし、調理道具も入れ替わってしまった。

というわけで、生き残ったキッチンばさみは、このまま我々夫婦と運命を共にすることになるのだ。

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煮話§一度で二度おいしい [料理]

今シーズンの鍋物は、先月下旬が最後であった。肉や野菜、豆腐と豊富に食べられる……食の細い我が家ではありがたいお助け料理である。

さらにありがたいことは、前日の夜作った鍋の残りを、翌日の昼ご飯として食べることができることなのだ。

最近は、もうもっぱらキムチ鍋か豆乳鍋、鍋物と言えるかどうかはわからないが、肉豆腐といったものが鍋に半分近く残っていて、それをご飯にかけていただくという寸法である。

豆腐には味がよく染もり、野菜類は前日以上にくたくたとなって、見た目はともかくなかなかにうまくなっていて食が進む。

定年退職このかた、昼食は家でばかり食べている。昼食当番は夫なのだが、何を食べるかについては毎日悩ましいものがあって、知恵が尽きかけそうになることもないではない。だがそんな時、前日の鍋の残りがあるというのは実にありがたく、夫婦二人でけっこうしっかり食べては満足の態で午後へと突入するのだ。

これまさに“一度作って二度おいしい”そのもので、鍋の季節が終わりを迎えたことについては、曰くいいがたいものがないわけではない。夏にも鍋があればいいのに……というところまでは考えないことにしておこうと思う。

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熱話§鍋物の季節終了? [料理]

世間もずいぶんと暖かくなってきた。そろそろ鍋物ともお別れの候となりにけるかも。

おおよそ、多い時で週に二度は鍋を作って食べていた。それは、鍋のメイン材料である白菜が宅配野菜として頻繁に入ってくることが大きな理由の一つである。そして鍋以外に白菜を使い切る手立てがないのもまた事実なのだ。

昨今は、鍋つゆの素が充実しているおかげで、材料さえ切り揃えておけば、あっという間に鍋ができあがってしまう。こいつに箸休めというか、酒肴の2品もあれば、酒が呑めるし、ご飯も食べられる。

その日のうちに鍋を食べ切ることはできないので、残った鍋は当然ながらも翌日の昼ご飯に“汁かけ飯”として有効活用されるのだ。一晩置いてクタクタになった中身をハフハフといただくのもまた幸福なランチタイムなのだ。

というわけで、我が家の鍋は宅配で白菜が届く間なのだが、それが時折だが4月になっても箱の中に入っていて……“しかたないなあ”とか呟きながらキムチチゲにしたり豆乳鍋にしてみたりと未練たらしく楽しむのであるよ。

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