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購話§スポーツ新聞の行く末 [新聞]

関東地区と静岡県東部に向けて発行している“東京中日スポーツ”が年内で事実上の廃刊となる。

紙媒体としての新聞の凋落は激しく、軒並み発行部数が激減、一部地域への夕刊配達をやめる新聞も出てきた。この流れが留まることはあるだろうか。

電車の中で新聞に目を通していたなど、今は昔の話。そもそも駅構内のキオスクがほとんど撤退してしまったし、スマホがあれば、スペースを気にすることなく出来事をチェックできる。律儀な人なら電子版の契約をして、きちんと記事を読む人だっているはずだが、どれほどの数なのか、日本経済新聞では紙6割:有料電子版4割という比率だと知った。電子版契約数は97万人だった。

他の日刊紙の状況がどうか……朝日新聞では有料電子版契約数は紙の5%にも満たない。紙部数の落ち込みを電子版でカバーできているとは思えない。

そしてスポーツ新聞である。キオスクが消滅して駅売りのスポーツ紙という位置付けもなくなった今、スポーツ紙の存在は根底から揺らいでいるのだ。

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購話§キオスクがなくなったので [新聞]

用事があり、ちょっと早めに家を出て駅近くのチェーン系コーヒーショップでモーニングすることにした。

通勤時間は過ぎていたので、店内には高齢の男性が多め在席と感じられた。そうして、そのうちの何人かはスポーツ紙に眼を通しながらコーヒーを飲んでいたのである。折しも、前日にワールドカップで日本がドイツに逆転勝利をした朝だったのである。

そこで思ったのは、駅構内にキオスクはなくなっていて、その代わりに営業しているコンビニで新聞を買い求めたのだろうと考えた。

それは何とも味気ない様子ではないかと思ったのは、キオスクであれば、店の下半分のスペースに各紙が並べられ、特に何かあった翌日のスポーツ紙の見出しの賑やかだったこと。そんな活気がキオスクには存在していたのだ。

コンビニが“Convenient(便利)”であることは否定しない。だがいかにも、味気なさが先に立ってしまっている。

同じようなやり取りでも、キオスクのほうは何がなし人間と人間の繋がりのようなものが色濃く感じられるのはなぜなのだろうか。

そんなことを考えながらモーニングのセットを食べ終わり、コーヒーを飲み干して店を出た。ドアが閉まりかけたところで後ろから店員の声がした……

「ありがとうございました。行ってらっしゃい!」

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