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仏話§おフランス~国名に“お”がつく~ [フランス]

赤塚不二夫のギャグ漫画『おそ松くん』に登場する“シェーー!”で有名なイヤミが発した迷言が「おフランスざんす」である。そして、国名に接頭語の“お”が付けられるのはフランス以外に存在してはいない。

おアメリカ、お中国、お南アフリカ、おブラジル……それ以外、どの国名に対して“お”を付けようとしても、まったくそぐわないというか、収まりが悪いとしか感じられないのだ。

いや、無理矢理にでも付けてしまえば、あるいは定着するかもしれないが、フランスに“お”が付いた瞬間、それはもうフランスに対するモードの国、美食の国といった日本人が抱くイメージに覚える嫉妬のようなものの、見事な裏返しの揶揄の感覚を完璧に具現化しているではないか。

そうして“おフランス”なる表現は、イヤミの口から離れて独り歩きを始めた。イヤミが発していた本来のニュアンスは、フランスなる国のハイソサエティ自慢をしていたはずだが、それが長い年月を経たことで、見事に定着してしまった。

いい意味でも悪い意味でも“フランス”という国を象徴的に表現していると思うのである。

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顧話§今日の歴史~三ツ星ですとか~ [フランス]

1900年3月8日、ガイドブック『ギド・ミシュラン』創刊。

車での旅行がトレンドになっていくだろうと見越して、フランスのタイヤ・メーカーであるミシュランがガイドブックを創刊したのが、この年のこの日なのだった。

タイヤ・メーカーとしては、たくさんドライブしてタイヤを擦り減らしてほしいという単純な下心からガイドブック制作を思いついたものだと、そんな程度の動機だろうと思われるが、それがまさか世界的なガイドブックに成長することになるとまでは思わなかったであろう。

そもそもフランス人がグルメぞろいなのかどうかはわからない。旅行するのだから、せめて旅先ではうまいものが食べたいという発想ではないかと、むしろそう思っているのだが、どうだろうか。

うまい食べ物が明らかにたくさんある日本人だって、普段から贅沢な食事をしているはずもなく、それぞれそれなりの三食を食べて過ごしているのだ。

どうやら日本の食事がうまいということに気がついて、ミシュラン東京版が創刊されたのは2008年のこと……その後、少しは日本の料理が世界の人たちに認知されたのだろうか。

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仏話§フランス―マイカテゴリー―行きたしと [フランス]

フランスには一度も足を踏み入れてはいない。この先も行くことはなさそうで、どうやら時間切れのようだ。

そりゃあ、行ければなあと思わないでもなく、まだまだ体力があったと思しき頃には自転車ロードレースの“ツール・ド・フランス”を4、5日くらいレンタカーで追いかけてみようかと思ったこともあったが、ヨーロッパのこのところの猛暑に怖気づいて企画倒れになってしまった。

同居人がバレエ好きなので、一度は本拠地のオペラ・ガルニエでオペラ座バレエの公演を観ることができればとも思っていたのだが、これも実現しそうにない。

元よりグルメの“グ”の字もない夫婦なので、あれやこれやの食事に興味はないが、少なくともドイツ飯よりは旨い物を食べさせてくれるだろうけれど夢のままに終わることだろう。

フランス語などほとんどまったく解することはできないのに、なぜか昔からシャンソンが好きで、女性ではコラ・ヴォケール、ジュリエット・グレコ、男性はシャルル・アズナヴールやイヴ・モンタンのリサイタルに出かけては彼らの歌を堪能してきた……言葉がわかれば、もっとシャンソンが持つエスプリを楽しめたのに。

我がフランスなるものは、まあこんなところである。

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