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顧話§今日の歴史~世界一周~ [海外旅行]

1959年12月13日、TBS『兼高かおる世界の旅』が放送開始。

我が家にテレビがやって来た時、既に『兼高かおる世界の旅』は放送されていた。

日曜日の昼前、画面に登場する様々な国の町や自然の風景は、子ども心にも印象的で、ほとんどすべてを忘れてしまってはいるが、心のどこかに、深く刻み込まれたような気がする。

今、多くの海外紹介番組が興味深い映像を流してくれているが、世界の旅はその先駆者として、後の番組作りの大きな参考になってくれたのではないかと思う。

そして、もう一つ記憶に残っているのは、エンディングで流れた制作協力のパンアメリカン航空の映像で、番組に加えてパンアメリカンの映像が、海外旅行へと強烈に誘ったのは間違いなさそうだ。

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遊話§観光地に行かない旅 [海外旅行]

海外旅行の目的は何かと問われれば、至極単純な話で“そこでなければ体験できないこと”を体験することだと答える……言うまでもない。

広義な意味でなら、名所旧蹟巡りもそのうちに入るかもしれないが、我々のように同じ目的地にばかり出かけている人間にとっては、名所旧蹟巡りの類には興味などなくなってしまうのは当然だろう。

結局、我々が最終的にたどり着いたのはオーストリアアルプス端っこの地域なわけで、そこには日本人が行きたいと考えるような観光地など存在せず、それどころか『地球の歩き方』に紹介されてすらいない場所などだ。

当然ながら、日本人観光客が足を運ぶはずもないそんな場所に通い続けたのは、質の高い室内楽やら歌曲の演奏会シリーズが行われるからである。

まさに“そこに行かなければ体験できない”そのものなわけで、そうするだけの価値があると思ったからこそ、レンタカーを駆って馳せ参じたのだ。

同じ場所に通い続けているなら、そうした目的だけでなく、その地域ならではのあんなことやこんなことへと、体験することが膨らんでいってくれた。

地物のチーズは特筆するべきもので、旅行が終わる頃、いつものチーズ屋で年に一度“爆買い”をしていくのである。買い始めた頃はおずおずと1kgほどを切ってもらっていたが、最後には1kgほどの塊を3つ4つと買い求めたのである。

そんな我々と同じことを、他の人がやって楽しいかどうかはわからない。だがそろそろ、著名といわれる建物などを外から眺めておしまいという作業が旅行の主目的というところから脱却できないものだろうか。

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週話§日曜枯寂~旅行中の通院3回~ [海外旅行]

海外を旅行していた時、合わせて3回医者のお世話になった。

最初は2008年。左足親指の付け根が炎症を起こし、オーストリア・アルプス端っこの村の整形外科に飛び込んだ。医師の診断はというとドイツ語で……

Gicht

……すなわち“痛風”というもの。身に覚えがないわけではないが、うーんと首を傾げていたら「まあ、関節炎ってところかな」で、薬を処方してもらい、ほどなくして痛みは治まった。

これが第1回。次は2016年のバイロイトで、歯の詰め物が取れてしまった。これも放置するわけにはいかず、ホテルのレセプションで最寄りの歯医者を予約してもらい、事なきを得た。それにしても“旧宮殿”に歯医者を構えているなど、入っていくのに「マジ!」と思うような設えである。

そして2018年、3回目も取れた歯の詰め物の修復だった。オーストリア・アルプス端っこのクリニックだったが、これまた愛想のいいドクターで、丁寧に処置したくれたのだ。

海外旅行も回数を重ねると、色々なことが起きる。3回も病院に駆け込むとは思いもせずだったが、それ以上に致命的なトラブルに一度も出会うことがなくて済んだのは幸いなるかな。

なお、治療費はすべて現金払いしたが、帰国後、海外旅行保険に申請して、全額が戻ってきてくれた。

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眠話§時差ぼけ辛い [海外旅行]

ヨーロッパへ飛ぶのに、行きは約12時間、帰りは約11時間……これが辛い。6時間くらいでとまでは言わないが、せめて10時間は切ってほしいと、切に願うのである。

だが、ここ一年以上というもの、ウクライナ侵略の影響を受けてシベリア上空を飛行することができず、直行便であっても、14時間ほどを要することになってしまった。それゆえに、いよいよ時差ぼけが辛くなっていくようだ。

通常時、羽田を昼頃経ったミュンヘン行きは、同日17時頃に到着する。この流れだと、着いてホテルにチェックイン。4時間ほど動いて、軽くビールを呑んでベッドに潜り込む。

途中、一度か二度は眼が覚めてしまうが、それでも睡眠時間は確保できて、翌日午前中からレンタカーを走らせて目的地に向かうことができる。肝腎の時差ぼけはというと、日中はそれほどでもないのだが、夜に向かうに連れて症状が現れる。ゆえに到着直後、翌日の演奏会ほど辛いものはないのだ。

↓太陽光で時差ぼけ解消
IMG-4439.jpg

2008年、3週間の勤続休暇でバイロイト詣をした時は、到着から3泊をドレスデンで時差調整して過ごし、公演日前日にバイロイト入りした。ここまで万全の調整ができたのもまた珍しいことだった。

もちろん、宮仕え時代は土日を両側に9日、長くて10日の休暇しか取れず、その中で必死に時差ぼけと戦っていたのである。

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利話§レンタカーで空港へ [海外旅行]

海外旅行でレンタカーの利用を始めたのは2002年からで、およそ20年運転をしたことになる。戸惑ったのは最初の2年ほどで、それ以降は、日本とそれほど変わらず運転できていたと思う。

何がありがたいと言って、ほぼ9割のレンタカーをピックアップしたミュンヘン国際空港だが、空港内大手レンタカー会社のチェックインカウンターがあって、手続きを終えてキーを受け取れば、歩いて3分ほどのところの駐車場で車を見つければ、荷物をのせてすぐに運転することができる。

↓ミュンヘン空港でレンタカーを返却する


返却するのも、同じ駐車場に戻ってきくれば、空港にカウンターがあるレンタカー会社はすべてを同じ場所で受け入れてチェックアウトできるのだが、これは本当に簡単でありがたい。

それが、成田や羽田だとどうだろうと調べてみれば、空港内でチェックインはできるようだが、車をピックアップするには送迎用の車に乗せてもらい、ちょいとばかり離れた営業所の駐車場まで行かなくてはならない。

我が家から羽田に行く時にレンタカーを利用したが、自宅近くの営業所で借りた車を空港で返却することはできず、空港から15分ほどの穴守稲荷あたりの営業所に返却し、送迎車で空港まで送ってもらうのだ。

こうしたシステムは羽田や成田だけのことなのか、地方の空港だったら、そんなことはないのか。国際空港を標榜しているにしてはレンタカー事情の不便さについては感心できないのである。

モータリゼーションの思想がまるで違っているようだ。

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助話§牛肉と玉葱炒め~お助け中華~ [海外旅行]

牛肉と玉葱炒め……日本の中華料理屋で見かけることのない料理を食べたのがいつだったか、はっきりと覚えている。1991年にバイロイト初詣した時の市内の中華料理店だった。

まだ三十代半ば過ぎくらいだったが、現地の料理に食傷して、散歩中に見つけた店に入ったのだ。何を注文しようかと、しばしメニューを眺めていた時に眼に飛び込んできたのがこいつだったのである。

そして注文。テーブルにやって来たのは、ほぼ予想した通りで、シンプルな仕上がりに安心した記憶だ。



料理法は大雑把にこんな感じで、店によって味付けはかなり異なっている。まあ、日本人的に言えば“ご飯がススムくん”に仕上がっていて、それだけでも安心材料と言えるだろう。

最後に食べたのはオーストリアアルプスの端っこ。村々が点在する中でも、比較的大きな集落に一軒の中華料理店があって、そのあたりに滞在している間に、必ず一度は食べに出かけていた。店の人(中国人)も、そのあたりでは珍しい東洋人ゆえ、行けば笑顔で迎えてくれるのだ。

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購話§スーパーマーケットのレジ~東と西~ [海外旅行]

ドイツやオーストリアを旅行している時でも、頻繁にスーパーマーケットを利用している。もっぱらドリンク類が中心だが、レストランで食事するのが億劫な時には、適当に食料品を買ったりもする。最近はちょっとした田舎町の店でも寿司が売られていたりするのはありがたい。

そんなスーパーに初めて入った時に“おおっ!”と驚いたのは、レジ打ちのスタッフが椅子に座って仕事をしていたことである。

買い物客は、買った品物を籠から出して、レジの前のベルトコンベアに全部をのせなくてはならない。そうしてレジ係はベルトコンベアを動かしながら商品のバーコードをスキャンしていくのだ。

そうした商品は、ベルトコンベアの終点に溜まっていき、精算を終えた客が改めてバッグに納めなくてはならない。

基本的なシステムは日本のそれとさほど変わっているわけではないが、商品を籠から出すとか、レジ係が椅子に座っているとかを目にした時は驚いた。

まあ、考えるまでもなく、長時間立ちっぱなしでレジ打ちの作業を続けるよりは、はるかに人間的であろうと納得したのだが、日本の“下にも置かぬ”と感じられるレジ打ちからは、何がなし人間味が薄いと感じたのである。

もちろん、慣れてしまえばどうということはないほどのことだが、初めて並んだ時は“取り付く島がない”ような気がしたのだ。

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索話§スマホが変えた旅行の形 [海外旅行]

コロナ禍が落ち着いたとはいえないのだが、外国人観光客の姿を見ることが珍しくなくなった昨今である。

そして彼らのほとんど全員がスマホを手にしていて、まさに魔法の絨毯よろしく、彼らを目的地に誘ってくれるのだ。

スマホ以前、観光客が手にしていたのは、紙の地図かガイドブックだが、それは実に心許ないもので、まずもっと自分の現在位置が把握できるわけではなく、もちろん表示板の類を見ても、わかるわけでないことのほうが多い。

数年くらい前までは、道に迷っていそうな外国人観光客を見かけたら、ヘルプしてやったことも少なくなかった。だが今や、そんな道案内を手伝うことなど余計なお世話ではと思うようになってしまった。

そうして旅行者たちは何とか目的地にたどり着いて、念願を果たすのだが、それもまたネットのレビュー頼りだったりするのもまた、しかたのないこととは思いながら、その選択を見ていると正直首を傾げてしまうこと多々なのである。

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街話§ヨーロッパの大都市を訪ねる [海外旅行]

初めてベルリンを訪れたのは1998年の冬だった。我々にとって、それまでに訪れた中で一番の大都市である。人口は四百万人近くで、横浜市とほぼ同じである。

さすがに大都会だと驚いた。それまで訪れた中での大都市はミュンヘンで、人口147万人は京都と同じくらいだ。

人口100万と400万人の都市とは、やはりというか規模がまるで違っていて、個人的には京都やミュンヘンくらいの規模の都市のほうが“使い勝手”がいいと感じるとは、何回か書いた気がする。

その程度の都市だったら、ある程度徒歩で目的地までたどり着けるけれど、ベルリンは東西に長く、おまけに旧東ベルリンと旧西ベルリンの間に広大なティアガルテンという公園が広がっているので、Uバーンがバスを利用するのが必須なのだ。

そして大都市は、その場所その場所で表情が違う。だが、やはり都市の像を結びかねる……そんな大きさなのだ。だから、都市の規模を把握することが容易なミュンヘンあたりの街歩きが楽しいのはそういうことではないか。

6年前、最初で最後のオランダはアムステルダムに行った。人口は、80万人そこそこだが、妙に人が多く、人口以上に大都会という印象を抱いた。人が多いのも当然で、見渡せば観光客だらけの町がアムステルダムなのだった。

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週話§日曜枯寂~本物の顧客サービスとは~ [海外旅行]

海外で旅行していて、それなりの頻度で利用しているあれやこれやから見返りとして新しいサービスのオファーを受けることは珍しくない。一番に顕著だったのが、毎年律義に利用し続けてきた、レンタカー会社からのアップグレードだった。

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あれこれ特典が増えていて、車種1カテゴリーがフリーでアップグレードしたり、提携ホテルが15%割引になったりと並んでいる中に、メジャーな空港のチェックインカウンターで、行列を飛び越しての優先チェックインしてくれるというものがあった……赤のアンダーラインのサービスがそれだ。

これは本当にありがたいサービスで、レンタカーのチェックインカウンターに並んだ人ならわかるだろうが、何をやっているのかと思うほど、一人一人の手続きに時間がかかっている。だから数人並んでいて、30分で自分の番が回ってくるのであれば御の字なのである。

そこにこういうサービスが付加されたカードが届いたのだ。年に一回でも、3年だったか連続して借りるだけで、そうしたサービスを受けることができるのは実にありがたい。

実際に、チェックインカウンターのところの順番待ちの紙をプリントアウトするところには優先用を発券するのがあって、その御利益は絶大なもので、たちどころに自分の順番が回ってきてくれちゃうのだ。

それ以外にも、ちょっとチケットを買ったくらいで、何年か情報誌を送ってくれるオペラハウスだったり、彼らは、必要とあればそうした出費を惜しむことはしない。

それで顧客を囲い込めるとわかっていて、我々利用者の側もそうした恩恵にあずかれるということなのである。

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莱話§ドイツ領のライン河は・・・・・・ [海外旅行]

長いことドイツあたりばかりを旅行してきたが、ドイツ領内を滔々と流れるライン河を眼にしたことは一度もない。まあ、そんな流れの様子を見たからといって「わあ!ライン河だ!すごーい!」と棒読みするのがオチだろう。

というわけで“生のライン河”を初めて見たのは、2001年のこと。訳あってスイス東端の駅から、タクシーでオーストリアに入った時のことである。駅を出てほどなく国境を越えるのだが、スイス側の国境管理を抜けてすぐに、橋を渡ったのだが、その下がライン河であるとすぐにわかった。

ライン河は大雑把に……源流域、アルペンライン、ボーデン湖、高ライン、上ライン、中ライン、下ラインと分けられていて、スイスとオーストリアの国境はアルペンライン(Alpenrhein)と呼ばれるエリアで、眼にしたのはそのライン河だけである。

車窓から見えたライン河は、左右の河川敷までがっちりとコンクリートで固められた、いわばどうってことのない用水路のようなもので、ドイツに入って河幅も広く、水運の盛んなライン河とは雲泥の違いがあった。

というわけで後年、リヒテンシュタインをドライブしていて、ファドゥーツ城まで上がった時に、スイス領との間を流れるライン河を眼にした。

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上の2枚がその時の写真である。

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知話§“観光旅行”はやめようか [海外旅行]

その場所を旅行するのは一回限りというのであれば、外から著名建造物の類ばかり見て回るのは、ある意味しかたないと言えるかもしれない。

だが、同じ場所に複数回通っても、相変わらずそんな観光旅行でお茶を濁すのであれば、それはやめておいたほうがいいだろうし、よく飽きないものだとも思う。

もちろん、それなりに由来については調べての上だとは思うけれど、表からだけ見物してはいおしまいというのは、天麩羅やフライの衣だけ食べているような気がしないでもない。

よもや、美術館の建物の外観だけを見てそれでよしとする人はさすがにいないとは思うが、旅行記みたいなブログの中に、オペラハウスのガイドツアーに行ってきた様子を書いている人がいて……いや、それだったら、やっぱりオペラやバレエの公演を観てほしいのだ。

我々が何度も何度も繰り返して同じところばかりに行くのは、そこで行われているオペラやコンサートといった生きたパフォーマンスを体験したいからで、それこそが建物が持つ本来の機能だと思っているからである。

旅先で知り合ったアメリカ人は旅行好きで、日本もしばしば訪れていたが、彼らの目的地は京都とかそうした有名観光地ではなく、瀬戸内海の島であったり、陶磁器の窯元であったりと、それはバリエーションに富んでいて、昨日今日の観光客とはひと味もふた味も違っていたのだった。

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週話§土曜枯寂~不思議な方向感覚は~ [海外旅行]

地理感覚……つまりどこをどう行くと目的地にたどり着けるかという能力は人並みか、それ以上だと思っている。自分自身で座標軸を決めて、その中で自分なりの地図を描き、それに従って道を進んでいくのだ。

そうするにあたって、東西南北という方角に頼るようなことはない。むしろ方角感覚は狂いがちで、特に海外旅行先では東西南北の方向がいい加減になることしばしばである。

長いこと通っていたオーストリア・アルプスの端っこの村に行くと、完全に方角が逆転していて、自分の中では西だと認識している方向は実は東なのだが、本人の中ではずうっと西なのだ。そして朝食を食べに行くと“西”の窓から朝日が入ってくることに、あまり不自然を感じなかったりしていたが、どうやらおかしいと感じ出してから、方角軸を修正しようとしても、最初に認識した方角感覚が抜けることはなかった。

東西南北という方角軸よりも、自分の中で記憶を基に構築した地図で行動し慣れているのはいいのだが、それがたまに崩壊することがある。初めて訪問した場所で、地図を片手にするような時がそうだ。自分が構築した地図と、実際の地図とが齟齬をきたして、歩けなくなってしまう。

その理由は至極簡単で、その時点での立ち位置が自分の中の地図と実際の地図で食い違うことで起きる現象なのだが……過去に2回ほど経験している。

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和話§旅~人が行かないところへ~ [海外旅行]

我々夫婦の海外旅行は“観光旅行”ではない。もう何十年も同じ目的地ばかり旅していて、そこで名所旧蹟の類になど、何度も何度も行くわけもない。

そこで“やるべき”目的があるからで、それはコンサートやオペラといったパフォーマンスを楽しむために、目的地として設定しているのである。

毎年、コンサートやオペラの中身は変わっていくから、それもまた楽しみであったのだ。

でまあ、そうした都市部のコンサートやオペラであったら、我々以外の日本人のお客さんは珍しくもない。

そうこうしているうちに、アルプスの端っこにある小村で小規模な音楽祭が行われていることを知った。プログラムを見れば、なかなかに意欲的だと感じ、試しにとチケットを予約して出かけたのが22年前のことで、一度試しにというつもりだったのが……ハマってしまったのだ。

結局20年近く通い詰めることになってしまったわけだが、その不便さのおかげで、2年目からはレンタカーを利用して行き来することになり、すっかり“常連”のような顔をしてほにゃららとコンサートを楽しんでいた。

日本人の姿は、ほんの時折しか見かけることはなく、年に一度の顔なじみもちらほらとできて、なかなかに充実した旅行だとは手前味噌であるけれど。

有名観光地の名所など、一度でも見てしまえばそれで終わり。それ以上のことなどはなく“通い詰める”旅行に徹したということだ。

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列話§勝手にリヒテンシュタイン [海外旅行]

レンタカーを走らせてリヒテンシュタイン公国を訪れたのは2006年6月、もう20年の月日が経とうとしている。オーストリアのフェルトキルヒ市内から国境まではほんの数分……国境管理はスイスが請け負っている。

↓簡単に“入国”
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ヨーロッパの極小国の存在を知ってから訪れるまで、リヒテンシュタインの立地イメージは、アルプスの谷間にひっそりと佇むというものだった。

そんな環境ゆえ永世中立を保てたのだろうと勝手に思い込んでいたら、それは大きな間違いで、上部ライン河沿いにあって、東側は標高2600mの衝立のような岩山に遮られている。上部ライン河の西側はスイスなのだ。

↓遠く、用水のようなライン河を望む
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というわけで、谷間にあって閉塞感に満ちた小国というイメージからガラリと比較的開放的な空間の明るいエリアだったのである。

↓ファドゥーツ市内から城を見上げる
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リヒテンシュタインの首都ファドゥーツでの滞在時間は2時間ほど。最後は岩山の中腹に建つリヒテンシュタイン公の居城まで車を走らせて“謁見”を試みたが、どうやらお留守だった模様でした。

【おまけ】ファドゥーツから車で30分足らずのところに『アルプスの少女ハイジ』のスイス領マイエンフェルトがある……行ったことはない。

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