SSブログ

愉話§一日一句~ま、そんなところか・・・・・・~ [俳句]

季語は・・・水無月尽

水無月尽 残り時間は 指の数

【去年の今日】箱話§パソコンの極意があるはずだ!
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

危話§首都高速は右へ左へ [東京]

運転免許を取ったのは、ちょうど三十代に入った頃のこと。住んでいたあたりは、駅までの便がバスしかなかったのと、仕事があまりにも忙しくて、食料品などのまとまった買い物は週末にしかできなかったりだった。

それで音を上げて免許を取ったのだが、まあおもしろいことに高速道路の運転はさほど怖いと思わず、さっさと走り始めたのだ。理由は簡単で、会社からの午前様&朝帰りにはタクシーが利用できて、タクシーが首都高から中央自動車道を走ることで、経路が頭の中に入ってしまったのである。

特に都心から首都高四号線の流れは、ほぼ完璧に把握してしまった。どこに出入口があるのか程度だが、首都高には建設時のスペースの問題ゆえなのか幡ヶ谷出口や高井戸出口のように、右車線から一般道に出て行くようになっていて、慣れない人には混乱を生じさせるところがあるのだ。

そんな不親切な構造の首都高を、自分が使うことになった時、タクシー帰宅していた時の記憶がナビゲーターとなってくれたおかげで、それぞれの場に応じた運転ができた。

だが、相変わらず緊張させられるところがある。首都高の霞が関料金所から新宿方面四号線へ入っていくラインがそれだ。

↓2枚ともグーグルストリートビュー
kasumi.jpg

そもそも右車線側にある料金所を抜けてトンネルに入っていくと、2車線の
都心環状線が左から合流してくるが、その2車線を後続車に十分注意しなが
ら一気にまたいで、一番左の車線に入らなくてはならない。

↓一気に左車線まで走るのだ
kasumi2.jpg

そうしないと四号線に行くことはできず、行き過ぎたら都心環状線を一周さ
せられることになってしまう。これはもう曲芸のような合流で、建築する時
にドライバーの気持ちなど何も考えていなかったとしか思えないのだが。

《私事のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

真話§水無月六月終わりますよ [日常]

毎度おなじみ一か月の最終日となった。しかも6月が終わるということは、今年も半分が過ぎてしまったということではないか。

2月や3月が終わるのと6月が終わるのは、かなり事情が違って感じられるのは、やはり一年の半分という区切りだからであろう。

2023年の前半を振り返ってみるならば、季節の流れの速さに眼が回りそうになったということだろうか。とにかく速かった。我々人間に季節の移ろいを味わえないようにとしか思えないような、そんな慌ただしさなのだった。

そんな気まぐれな自然の振る舞いを見ていると、頼むからそんなに拙速に行かないでおくれと言いたくなってしまう。もちろん、それほど季節の進行が速くなったのは、人類が引き起こした地球温暖化のゆえであることは否定できず、返す言葉もないのだけれど。

子ども時代はいざ知らず、というか子どもの頃は季節の移ろいなど気にするような生き方などではなかった。というか時間の進行の遅さに苛立つこともないわけではなかった。

それがいつの間にか、年寄りの時間の速さを実感して受け容れていくしかなく、そうして我が残り時間は見る間に減っていっているのだ。

《日常のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

愉話§一日一句~尾瀬ヶ原は花園~ [俳句]

季語は・・・夏の色

尾瀬は今 夏の色なり ヒツジグサ

KEN00584.JPG

【去年の今日】頑話§シルバーシートには
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

力話§ソーラー電波時計愛用中 [時計]

今、外出時に使っている腕時計は、太陽光で蓄電して動かしているソーラー電波時計である。購入したのは2006年だから、もう17年というも一度も止まることなく、しかも正確な時を刻んでくれている。

↓不正確な時計は時計ではない!
seiko.jpg

元よりファッション性が高いとか、ブランド物だとか、そうした類に興味はなく、そもそも眼中になどはなかった。

だいたい、人間そのものが不正確な存在なのだから、せめて時計くらいは正確であってほしいという、そんな思いが強かった結果が電波時計を選択させたのだ。時計というものは一に正確、二に正確をもって何ぼ!ではないか。

バスを待っていた時のことである。その時間帯のバスはほぼ定時運行が日常的に行われているので、何分か前には停留所で待っているのだが、そのことがわかっているにもかかわらず、バスの姿が見えるタイミングで走ってくる人がいた。

いつも思うのだが、単に時間にルーズなのか、正確な時計を持っていないのか……後者であれば、電波時計の類を身に付けることが、毎度毎度ダッシュをしなくても済むことだと思うのだけれど。そもそも懲りない人が世の中にはいるようなのだ。

《私事のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

息話§もっぱら独り呑み~ケースバイケース~ [酒]

宮仕えしていた時は、独り呑みが好きだった。今でも独り呑みは独り呑みとして、もちろん同居人と食事を兼ねた居酒屋に行くのも好きのは言うまでもない。

会社では延々とデスクワークの37年半で、人に囲まれて仕事する毎日だったから、会社が終わってから家に帰るまでくらいは、独りで酒を呑むのが、自分自身にとっての“お疲れ”さんなのだった。

まあ、それくらいはわがままをさせてもらってもいいだろうと、行きつけの店の数軒をとっかえひっかえ呑み歩いた。もっと若い頃だったら、ハシゴの2、3軒は歩いたかもしれないが、比較的時間の融通がきくようになったのは四十代半ばの頃で、そうなったらハシゴするよりも一軒で腰を据えるのが気楽だと、ぐだぐだ2時間くらいは居続けたのである。

今や酒量も食欲も落ちて、2時間も何していたんだろうと思うくらいだが、そんな時だって、一軒の居酒屋では最初に生ビールをグラスでもらい、そこでエンジンをかけて“こなから”と呼ばれる二合半の冷酒でひとしきり、肴を2品でゆるゆると楽しんで、さらに調子がよければ桝酒一合で締めるという流れだ。

考えてみれば、会社帰りに三合だかの酒を呑んで、ケロリと帰宅していたのだから、まあまあ強かったと言えなくもない。だがそれも五十代に入る頃には落ち着きを見せ、定年退職近くなったら、日本酒二合で十分満足する体になっていたのである。

《酒のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

愉話§一日一句~畳青々と~ [俳句]

季語は・・・夏の宿

開け放ち 風せいせいと 夏の宿

【去年の今日】三話§六月大歌舞伎~巳之助の梅王丸~
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

違話§人間がやることはことごとく [日本]

どれほど優れた性能のパソコンがあるものか想像するしかないが、そのパソコンを使って仕事をするのは人間である。

賢いと思っている人間ほど、自分を恃み、自分を過信して、それが結果的にミスに繋がっているのではないか。

今話題のマイナンバーカードのゴタゴタに関しても、賢い人間たちは、そもそもそんあことあり得ないとでもいったような思い込みとか先入観で判断してしまい、それゆえに今回のような口座重複が起きても、実は何が起こったのかまるで理解できていないようだ……何もかも他人事なのである。

今の施策がどのように構築されていくものかわからないが、今のシステム構築は、ミスをしない前提で作られているのではと思う。

行政訴訟が起きても“我々は誤謬を犯さない”という前提で訴訟を起こした原告と対峙する。時としてそのおかしな前提に裁判所までたぶらかされて、原告の訴えを却下してしまうのだ……裁判所も同じ穴のムジナでしかない。

このまま同じ状態が続くなら、日本の根本的なシステムが金属疲労を起こし崩壊しかねない。それを防ぐためにやるべきことは一つしかないが、それを為そうという意志を日本国民が持ち合わせているものかどうか。

繰り返す。人間はミスを犯すのだ。問題はそれをきちんと認めて、どこをどのように修正していくかなのだ。

《日本のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

合話§スポーツ観戦中は [酒]

20年以上前、秩父宮で一日に2試合行われる社会人ラグビーを元気に観戦していたのである。

第一試合は11時キックオフ、第二試合は14時キックオフ……たっぷり5時間近くをスタンドで過ごしていたのだ。もちろん弁当持参、時には売店のカップ麵などもすすったりして、楽しく過ごしていた。

その時は、熱い麦茶をポットに入れ、ついでにウィスキーの小瓶をポケットに忍ばせたりして寒さをしのいだりもしていたのだ。

しみじみと三十代や四十代の頃はさり気なく体力があったのだと思うのは、そうしたところで、しかも屋根のあるメインスタンドではなく、直射日光が当たるバックスタンドに陣取ってケロリとしていたのである。

だから以前は、試合観戦中に酒類を元気に呑んでいた。もちろんぐびぐびというほどではなく、缶ビール1本とか、ホットウィスキーを1杯といった程度だった。

それが、もう10年以上も観戦ビールとごぶさたなのだ……まあ、正確には、ラグビワールドカップ日本大会を除いてはであるが。

ワールドカップの時は“ビール祭り”だったのである。強豪チームのサポーターのみなさんはビール好き。しかも売店に出向いて買わずとも、日本名物ビール娘が席まで売りに来てくれるから、それはそれは天国だっただろう。

そんな彼らの勢いに乗って、あの時だけはぐびぐび!したけれど、もう長いこと観戦ビールは呑んでいない。徐々に酒に弱くなったことと、呑むのは、試合終了後にゆっくりという思いが強くなって、だから今は観戦中には酒を呑むことはしない。

《ラグビーのトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

愉話§一日一句~修業中~ [俳句]

季語は・・・雨安居(うあんご)

雨安居や 僧房の床 湿りをり

【去年の今日】過話§備忘録的な何か~2022年6月27日付~
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

異話§菖蒲華~七十二候~夏至 [七十二候]

夏至の次候“菖蒲華(あやめはなさく)”である。

去年の今日、関東地方が“梅雨明けしたとみられる”と気象庁が発表したのだが、実は後になって大きく修正されて、公式の確定梅雨明けは7月23日ということになった。

確かに、去年7月の東京の天気模様を見れば、7月下旬までぐずついていて雨も多かったとわかる。

まあ、気象庁の梅雨入り&梅雨明け宣言は優柔不断と感じられること多く、個人的かつ勝手にこれはもう!と思ったら、梅雨入り宣言も梅雨明け宣言もしているが、特に梅雨入りに関しては気象庁よりもきっぱりとして精度も高いと独り言ちているのだ。

そして今年はどうなのかというと……

《七十二候のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

滅話§OG(オウンゴール)は悲しからずや [サッカー]

何が悲しいといって、球技の中における最大の悲劇はOG(オウンゴール)であることは誰も否定しないだろう。

他の球技でオウンゴールに類する得点があるか調べたが、バスケットボールは、リバウンドが誤って入ることはあるし、アイスホッケーあたりもあるのだが、アイスホッケーはオウンゴールとは呼んでおらず、得点をしたチームで最後にパックに触れた選手の得点とされるようだ。

ラグビーにはオウンゴール自体が存在しないようなルールになっているし、ハンドボールについても調べてみたが、ルールブックを読んだだけでは理解できなかったので保留である。



というわけで、Jリーグにおける今シーズンのオウンゴールがまとめられていたのでご紹介。

これがまあ、相手ゴールに対してであれば、キレッキレのナイスゴールだったりして、選手もサポーターも涙ちょちょ切れるわけだが、自軍ゴールに吸い込まれていくのを眺める当事者本人の気持ちはいかばかりか……それはもう、彼らの表情を見れば、十分以上に察するとことができるというものだ。

《サッカーのトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

愉話§一日一句~売り切れ間近~ [俳句]

季語は・・・葛餅

葛餅は 芝居帰りの 老舗かな

【去年の今日】不話§深夜放送を聴いていた
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

塵話§ゴミ出し週二回 [日常]

我が家のゴミ出し当番である。自治体が毎年年度替わりの直前に、ゴミ出しカレンダーを各戸に配布してくれる。

燃えるゴミは週二回、燃えないゴミは隔週一回といった具合で、住民はそのスケジュールに従って、鋭意ゴミ出しをしているのだ。

ゴミ出しのルールはおおむね良好に守られているが、時折……月に一回くらい、意味不明なゴミ出しをした袋が収拾されずに注意書が添付されていることがあるが、まあ本当に稀なことではある。

たかだか週二日……月木か火金のどちらかで、我が家は自治体指定のゴミ袋のうち20リットルの容量を使っている。それで3、4日ほぼちょうどいい。

お宅によっては、40リットルの一番大きい袋を使っていたりして、それとも週一でまとめて出すようにしているということかと思ったりするが、これが週一で40リットルだったら、けっこうなゴミ出しの量ではないか。

そんな20リットル袋だが、時折パンパンでぎりぎり収まるような時がある。それは、10日に一度くらい昼食をスーパーマーケットで買った弁当類で済ませる時だったりして、その時の容器が無駄に嵩があるのだ。

《日常のトピックス一覧》
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

石話§六月大歌舞伎昼の部~壱太郎のおとく~ [歌舞伎]

不思議な吃又を観たと感じた。今まで何度も観てきたのと違う“猿之助型”と言われるバージョンである。

2306_kabukiza.jpg

幕が開いて土佐将監閑居の場。通常なら百姓たちが虎を追い詰めるところ、いきなり又平とおとく夫婦が花道から登場。ひとしきり土佐の名前を欲しいという件の後、百姓たちと虎が出てくるというもの。

そして先々も、通常バージョンとはずいぶん異なる舞台が展開していった。

まず中車の又平をどう捉えたらいいのか、自分の中で整理がつかない部分があちこちにあって……それは他の役者が又平を務める時もそうなのだが、抑え目な演技をする役者と、オーバーアクション気味に演じる役者といるが、中車は過剰と思えるほどの又平を務めたが、やり過ぎと考えるか、それとも又平の心情を彼なりに理解した上での演技となったのか……。

壱太郎のおとくが上々の出来。又平に寄り添って、中車への好サポートと言えるだろう。時折、夫婦して大仰になるところもないではなかったが、それは許容の範囲である。大頭の舞では壱太郎のおとくが自ら鼓を打っていたが役者であれだけ打てればたいしたものだ。

そして何といっても歌六の土佐将監がしっかりしていて、舞台の重しとなって存在感を示していた。そして通常は北の方が出るところを、猿之助型では下女が登場……今年93歳となったばかりの寿猿が達者に務めたのは何より。

団子の修理助は遠慮がちというか、やや物足りず。むしろ、歌昇の雅楽助がきっぱりとしたらしい出来。義太夫は葵太夫が出ずっぱりで語ってくれた。

二幕目『浮世又平住家』は、銀杏の前を追ってきた四天王が大津絵から抜け出した藤娘や座頭と立ち回りを繰り広げるという猿之助型の趣向。猿弥の座頭、笑也の藤娘、新悟の鯰、青虎の奴。とはいえ中身は薄い。

傾城反魂香の後は『児雷也』と『扇獅子』……わざわざ観るほどのことはなく“追い出され”たほうがよかったか。

終演後は新宿に戻って久々に天麩羅でビールと日本酒を楽しんで帰宅した。

《歌舞伎のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

愉話§一日一句~活動はゆっくりと~ [俳句]

季語は・・・緑雨

池塘には 山椒魚の 緑雨かな

【去年の今日】週話§土曜有閑~出生率~
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

週話§日曜枯寂~貧乏暮らしのこと~ [私事]

決して裕福とは感じられない実家生活を過ごした。東京で下宿暮らしをしていた時でも、ギリギリの仕送りと、あとはアルバイトでまかなっていた。

東京で職を得て、安心はしたものの、経済的余裕とやらからは、縁遠い生活が続いたが、仕事を始めて10年くらい経った頃あたりから、何とかなりそうかなと考えられるようになったのは、同居人が職を辞して専業主婦に転じた頃だっただろうか。

少しくらいは贅沢ができるんだみたいな状況になりはしたものの、それまでがそうではなかったがゆえに、相変わらず“そこそこ”どまり……羽目を外してみたいなことはしないままだった。

これが自分の身の丈という決め事があったわけではないが、ここまでで十分という留め方もまた心得ていたようだ。

気まぐれに何かバーン!と張り込んでということもほとんどなく、無謀な浪費癖など起こすことなく、どうやらここまで来たのだった。

《私事のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

愉話§一日一句~買い替え時期近づく~ [俳句]

季語は・・・明易し

パソコンの 起動は遅く 明易し

【去年の今日】石話§セルフのガソリンスタンドで
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

週話§土曜枯寂~6月最終土曜日~ [日常]

飽きもせず、毎月のように“今月も終わりだ”と書き続けている。時が過ぎ去っていくことを、ひときわ実感するようになってしまった。

もちろん時を止めたいとか、もっとゆっくりとか、思うわけではない。これはもう宇宙の時間で抗いようなどないわけだから、その時間を受け容れて、その中で生を全うするだけのことである。

……などと悟ったようなことを書いているが、内面はもう少し複雑なのだと言いたいが、どれもこれも中途半端な感慨しか持ち得ず、何かを考えても、どこかで中途半端な結論にしか到達しないし、中途半端な結論すらも導き出せないことなどいくらでもあるのだ。

まあ、たぶん、こうして自分の時間を費やしていって、そうしたある日……

《日常のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

愉話§一日一句~感染させぬ気配り~ [俳句]

季語は・・・夏の宿

夏の宿 五類といえど 侮らず

【去年の今日】不話§深夜放送を聴いていた
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

顧話§今日の歴史~だから言ったじゃ~ [イギリス]

2016年6月23日、イギリスのブレグジット国民投票。

離脱賛成≒52%対離脱反対48%という僅差で、2021年1月からイギリスが欧州連合から離脱した。

だが、何度か書いているように、これほど重要な案件を過半数で決めるというのは、いささかという以上に乱暴な話で、五分の四までとは言わないが、三分の二以上の賛成で決めるべきだと思っていた。

結果、あまりいい話は聞かなくなった。そのうち大きなものは関税検査で、イギリスに対する輸出入のトラックの税関検査が滞って、長い車列ができたり、移民が減少したことで人手不足に陥り、一般小売り業や飲食店などが立ち行かなくなってしまっているようだ。

イギリスの独自性という離脱推進派の甘言にまんまと乗せられて離脱したところまではよかったが、結局は“やりたかっただけ”で、その先に何らかのヴィジョンがあったとは思えず「だから言ったじゃないの!」な岡目八目で見続けていた身にしてみれば、今からでも遅くないから、離脱以前とまではいかずとも、緩い連合的なシステムを新たに作り直せばと思うが……そんなこと「死んでもやだね!!」なんだろうな。

《歴史のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

稽話§ゲネプロに潜り込んだ件 [クラシック]

今を去ること半世紀以上前、高校生の頃のことである。細々とクラシックを聴きだすようになったが、その手段は乏しいものだった。

まずレコードプレイヤーなどないから、レコードを買って何かしら聴くなどとは考えられず、ラジオもAMだけでは、クラシックなど流れる頻度など少ないものである。

演奏会など年に一度あるかないか……そんな中、群馬交響楽団が2年連続して真夏にベートーヴェンの交響曲第9番の演奏会を催した。ようやく第九に親しみ始めたところで、これは行かずばならない!とチケットを確保した。

会場は群響の本拠地高崎音楽センターである。我が田舎町からは電車で45分ほど。気分が高揚していたのかどうかはわからないが、高崎にとんでもなく早く着いてしまった。2時間以上は早く、しかも音楽センターの前に立っていたのだ。

当然ながら時間を持て余して、ホールの周りをうろうろしていたら、正面の入口が開いていて、人が出入りしていたので入ってみたら、客席まで行き着いてしまった。そうしたら……ゲネプロ(リハーサル)が始まってしまったのである。

これは困ったと思いながら動くに動けず、あるいは係員に見つかって誰何されれば追い出されたのは間違いないが、まったくそんなこともなく、指揮者の山田一雄が登場してリハーサルが始まった。

本当に音楽を通すだけで、止めてダメ出しとかもなく、けっこうあっという間に終わったのはいいが、今度は出入口が閉まって、外に出られなくなっていたのだ。

たぶん開場まで30分くらいだったと思うが、ホワイエ隅っこの目立たないところで身を固くして会場を待っていて、お客さんが入場してきた時はほっとしたものである。

《クラシックのトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

愉話§一日一句~そうは問屋が・・・・・・~ [俳句]

季語は・・・梅雨晴間

関わらぬ 生き方もあり 梅雨晴間

【去年の今日】軽話§Tシャツで遊ぶ
nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

弄話§客との距離感~芸人必須~ [落語]

本当に気が向いた時、ふらりと寄席に行ってみることがある。もっぱら新宿末廣亭なのは、交通の便がいいからであるが、何年かに一度程度である。

そこで3時間くらい落語や色物を楽しむのだが、とっかえひっかえ出てくる落語家や漫才師、その他芸人と呼ばれる人々の醸し出す空気感は人それぞれなのだ。

普通にサラリと務めてくれればそれで何の問題もないのだが、客として一番困るのが、客席との距離感を掴めない、掴もうとしない芸人がいることで、そういう人が高座に上がるって、そうだとわかると、もう心ここにあらずで引っ込むまであらぬことを考えたりしているのだ。

つまり、客のいじり方がまるでなっていなくて、それでドツボにはまってしまうかのように感じてしまう。それだけで上等な芸人とは思えず。

何がいけないのかといえば、客に媚びるような態度と見受けられることで、それが度を超すと、さすがに客のほうも気がついて、座が白けること夥しいものがある。

それが、けっこうな年齢ではと思しき芸人の中にもいらっしゃって、この人は長い間これでやってきてしまったのかと、そうした様子を暗澹とした気持ちで眺めさせられてしまうのだ。

《日常のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

歌話§赤い鳥とハイファイセット [フォークソング]

1960年代の終わり、フォークソング・ブームが始まるタイミングで、赤い鳥というフォークグループが結成された。

『翼をください』が大ヒットして、一気に人気グループとなった。平山泰代と新居潤子のツインヴォーカルの爽やかさが人気の源だったと思われる。赤い鳥の基本はフォルクローレで、それは西洋的なものというよりは、むしろ日本の古い俗謡のようなものをアレンジして聴かせるというものである。

だが、意外にも早く路線対立が生じて1974年にはグループが解散してしまったのだ。リーダーの後藤悦治郎と平山泰代は“紙ふうせん”というグループ名で赤い鳥の路線維持を目指した。

それ以上に驚いたのが、山本(新居)潤子、山本俊彦、大川茂の三人で結成した“ハイ・ファイ・セット”である。それまでのいささか湿っぽく感じられたフォークソング的なるものからの脱却を図って、都会的で洒落た“ニューミュージック”へと大胆な変身を遂げたのである。

音楽はもちろんスタイリッシュなファッションまで、トータル・コンセプトを考え出して構成してみせたのは誰だったのか。そこに、一つのグループを売り出すための周到なチームプレイを感じ取ったのだ。

彼らがハイ・ファイ・セットというグループでやりたかたのはこういう音楽だったのかと、最初から何となく釈然としない思いを抱き続けていたのは、ニューミュージックというジャンルを、どこか胡散臭い作り物めいていたと感じていたがゆえに、それほど共感できなかったからなのかもしれない。

《日本のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

異話§乃東枯~七十二候~夏至 [七十二候]

夏至の初候“乃東枯(なつかれくさかる)”である。

夏至がやって来た。何度か書いていることだが、夏至のタイミングでドイツやオーストリアを旅行する頻度が多かった。

そうすると日没時刻が日本と比べて異様に遅いことをしみじみと感じさせられるのだ。頻繁に滞在していたエリアの日没は21時20分、さらに似たような時期に滞在したアムステルダムに至っては22時過ぎの日没と知って目を剥いた記憶がある。

東京あたりで夏至の日没は19時だから、一時間から二時間も遅いという……さらに高緯度の地域に行けば白夜になるのだということが如実に理解できたそんなアムステルダム訪問となったのだ。

というわけで、個人的には日没が19時半過ぎくらいになってもいいと思ってはいるけれど。

《七十二候のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

美話§おいしい物はそれぞれの消費地へ [ドイツ]

ドイツあたりを旅行していて、何に辟易するかといえば料理である。これはもう絶望的なわけで「それは、お前のチョイスが悪い。まずい店でばかり食べているんだろう」を言われそうになるが、あの馬鹿でかい皿に、肉の塊がドーン!とのっているのを見るだけで食欲が失せる……もちろんこのところそんな料理を注文することなどはないが。

だからといってドイツで食べるものがどれもこれもまずいというわけではない。すいぶんと昔のこと、ベルリン最大のデパートKaDeWeに行った時のことである。KaDeWeはデパ地下ではなく最上階に食料品街があって、その品揃えには目を見張らされるのだ。

そんな食料品街をうろうろ冷やかして歩いていたら、ナッツ類のコーナーに出くわした。ホテルの部屋でポリポリするのもいいなと、カシューナッツやアーモンドを少しずつ買ってみた。

ホテルに戻って食べてみたら、日本で食べるナッツの数倍うまい。乾燥気候を相俟って香ばしく、噛んだ時のポリポリ具合が見事だったのである。日本で食べるナッツ類もまずいわけではないが、KaDeWeのナッツの煎り具合とはまったく質が違ったのである。

というわけで、うまい食べ物はそれぞれの消費地に対して送られていくことに思い至り、こうして上質の素材を手にできるのに、なぜに彼らドイツ人はそうした食品を使いこなせないことが多いのだろうかと……もちろん、散々ドイツ料理を食べ尽したわけでないのは言うまでもないけれど。

《海外旅行のトピックス一覧》

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

表話§尾瀬で写真を撮ること [尾瀬]

かつて、もう半世紀近く前。尾瀬でフィルムカメラの時代を過ごした。山小屋のアルバイトで7月半ばから9月上旬まで、ほぼ2か月を、毎日せっせと働いていたのだ。

毎朝4時過ぎに目覚め、夜は21時頃には就寝。掃除、宿泊客の世話、その他雑用諸々と立ち働いている合間、ほんの2時間くらいの休憩時間が撮影タイムなのだった。

そのために、一番安い標準レンズだけの一眼レフを手に、尾瀬に入山する直前、既に西新宿にあったヨドバシカメラでフィルムを買うのだが、好き放題というわけにはいかず、自分で決めていたのは36枚撮り10本である。当時は不遜にもリバーサルフィルムを使っていて、もっぱらコダクロームと、気まぐれにエクタクロームを2本ほど……深い意味などはない。

フィルムカメラは、一枚一枚、1シャッターが勝負なのだくらいは、ど素人でも理解できることで、だからそれなりに写真を撮る時は色々な意味で集中らしきものはしている。

そして、どのように撮れたのか、山から下りて写真屋に現像に出し、それが戻ってくるまでわからないのだ。

かくして“一シャッター入魂”でこれは!と思いながら撮影を試みはしたものの、現像されて仕上がった“力作”を見やれば・・・・・・・・・・・・で、脱力してそっと片づけるのだった。

《尾瀬のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog