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面話§地続きのヨーロッパ [ヨーロッパ]

ヨーロッパが地続きの世界であることを実感したのは20年前、レンタカーを借りて、ドイツやオーストリア、スイスを走るようになってからのことだ。

アウトバーンで、それがミュンヘン空港あたりを走っている時に見た行き先表示板には、チェコのプラハだったり、オーストリアのザルツブルク、別の所では、オランダのアムステルダムとあった。走ろうと思えば、ポルトガルの西端だろうが、シベリアの果てベーリング海まで行くことができる。

オーストリアのインスブルック付近を走っていた時に見た表示板は、イタリアのミラノが、ドイツ語表記の“マイランド”と並んで表記されていた。

↓ミュンヘンのアウトバーン。北はアムステルダム、プラハは右へ
P6080085.JPG

そうして、プーチンのウクライナ侵略に西欧の国々もまた強い危機感を抱いているのは、ロシアともまた地続きだからである。ついこの間知ったことだが、ウクライナの首都キーウからフランスのパリまでの距離は、北海道の稚内から九州の鹿児島、あるいは東京から台北とほぼ同じ約2000kmなのだ。

19世紀前半、ナポレオンがロシア侵攻を試みるも、失敗に終わったのだが、21世紀という時代になって、その逆の可能性が生じるなどと思いもよらず。

実質的に国境が存在しなくなったEUという存在は、異邦人の我が身にしてみたら、遠大な理想を抱いているように感じるが、特に旧東欧圏との関わりについては、窺い知れない複雑な事情が絡み合っているのであろう。

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