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麥話§ビール純粋令五百八周年 [ドイツビール]

五百周年から毎年書いているが、ドイツのビール純粋令発布記念日である。

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このお触れのおかげで、21世紀の我々もおいしいビールをいただくことができるのだ。

もちろん基本的にはビールの原材料には、麦芽、ホップ、水だけでなくてはならないという制約はなく、ドイツでビール純粋令を発布したのは、制約を施さなければ、どんどん品質が落ちていう状況が起きていたであろうことは想像に難くない。

ベルギーでは、ビールに果実を入れたり、日本で醸造されるビールの多くは米やコーンスターチを混ぜ込んでいて、それらが愛飲されているのが現状である。

まあ、それほどビール純粋令に拘っているわけではないが、日頃から自宅で呑むのはヱビスビールで、神保町のランチョンで呑むのはアサヒのマルエフ生。それらは言わずもがなながら、ビール純粋令とは無関係にきちんとしたビールなのだ。

さて、古稀を前にして、すっかり酒に弱りつつある。もちろん呑もうと思えば1リットルくらいは空けられるけれど、もう酒量を誇る年齢でなどなく、食事がうまくなればそれでよし……今の晩酌は、ヱビスビール半リットルと一合半ほどの日本酒なのである。

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杯話§ビアマグのこと [ドイツビール]

下の写真は、2008年にバイロイトのショップで購入した錫製のビアマグだ。

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かねがね、いいビールジョッキを手にしたいと思っていて探していたのだがなかなか出合うことができなかった。土産物屋の類に行こうものなら、土地の名所などが彫られている、まあ“土産物”ばかりが並んでいて、そんなの恥ずかしくて使えないと無視し続けてきた。

ミュンヘンのような観光地では、そんなものばかりしか目にすることがなくて、諦めかけた時に、バイロイトのホテル近くに錫食器を扱う店があるのを見つけたのである。

ショーウィンドーにはいくつかビアマグが飾られていたので、おずおずと店に入って、ビアマグが並んでいるコーナーで、物色を始めたら、すぐに、自分が思っていたような蓋付きのシンプルな半リットルサイズがあったのだ。

これはもう!と迷うことなく買うことにした。写真を見ればわかるとおり、どこにも無駄な装飾などはない、シンプルなデザインが気に入って買ったのだが、もちろん飽きることなどはない。

残念なのは酒量が減ったことで、ビールを注いで呑む機会が減ってしまったことである。

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週話§日曜枯寂~ビール純粋令五百七周年!~ [ドイツビール]

2016年の五百周年の記念年以来、この日が来るたびにビール純粋令を寿いでいるが、それも8年目となった。

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ドイツ・ミュンヘンあたりを旅行している日々は、至福の時を過ごしていたが、ワタシ的にはこれすべてビールのおかげである。

食べ物の持ち込みが自由なミュンヘンのビアガルテンに日本そのままのつまみである、枝豆や葱チャーシュー、そして締めの巻き寿司を持ち込んだのは2008年のことだった、以来数回ほどミュンヘン中央駅近くのビアガルテンであるアウグスティナーケラーで“寿司パーティー”を行った。

↓日独混在之圖
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まあ、大げさに言えば“本懐を遂げた”だろうか。そして彼の国の人たちが日本人のように何かをつまみつまみ呑むなどとはせず、ひたすらちびりちびりとジョッキを傾けていたのだ。

↓ビール純粋令が発布されたインゴルシュタットの記念マグ
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旅行することで、常に彼我の違いを感じたりすることができたが、その中には日本ではどうしても真似のできないビールの風味も含まれている。

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麥話§エーデルシュトフの馥郁 [ドイツビール]

ビール好きであると任じ、恬として恥じるところはない。かつては、一日に1リットルを呑み干していたこともあった。

ドイツあたりを旅行している主な目的は演奏会やオペラを観るためだったりして、そこにビール行脚が加わった。第二の目的といえばそのとおりだが、大食いでもグルメでもない我々にとって、ドイツでの食事は、けっこうな難行苦行なのである。

まずもって、大皿にドーン!とのった肉の塊など、一口頬張れば御馳走様。そんなわけで、食事の悩みはさておき、ことビールに関しては天国そのものとしかいえず、年に一度のチャンスを有効に使おうと腐心するのだ。

そんな中、ようやく出合ったのがアウグスティナーブロイのエーデルシュトフなのだった。少しずつだが情報が集まるようになり、そこでミュンヘンのビール好きが“一番うまい!”と太鼓案を押しているのがエーデルシュトフなのである。

そして、ようやく口にすることができたのは2005年のことで、1リットルのジョッキから黄金の液体が喉の奥へと流れ込んだ瞬間に、コペルニクス展開が起き、我がビール観が根底から覆されたのだった。

↓2008年9月、巻寿司と枝豆と葱チャーシュー
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まずもって苦みは感じられず、むしろ甘みらしきものが濃厚な麦汁の中から姿を現したのだ。それはまさに“馥郁”というべきもので、過去に呑んだ、いかなるビールとも異なる独特な存在だったのだ。

何とも残念なのは、滞在期間中に呑めても2リットルがせいぜいで、しかも日本で呑める機会はほとんど考えられない。

さらに残念なのは、2005年からアウグスティナーケラーのビアガルテンに繰り込んだのは5回かそんなものでしかないのだ。

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麥話§大麦ビールと小麦ビール [ドイツビール]

1516年にバイエルンで発布されたビール純粋令には、ビールは“大麦と水とホップ、酵母”のみで造られるとある。

小麦が原料として認められていなかったのは、パンの原料として小麦を使うことを原則としていたが、宮廷醸造所や一部修道院に対し、小麦ビールの醸造を特例として認めたことで、小麦ビールは“高級品”という位置付けとなり貴族のビールとも呼ばれることになった。

というわけで、今も特にバイエルン州あたりではヴァイツェン(ヴァイス)と呼ばれている小麦ビールは好んで呑まれている……ドイツ語で“ヴァイス”は“白”なので、日本では白ビールとも呼ばれている。

さて、個人的には大麦で造られている普通のビールのほうが好みで、もちろん小麦ビールも呑むには呑むけれど、やはりというか、うまい大麦ビールに軍配を上げてしまう。

いずれにしても、ドイツを旅行する時の楽しみは新鮮な樽生をマスジョッキでぐびぐびする醍醐味が一番にくるが、その合間に同じく鮮度の高いヴァイツェンのぐびぐびも捨てがたい。

↓ミュンヘン空港のエルディンガー
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数年前まで、ミュンヘン空港の到着ロビーには地元エルディンガーのヴァイツェンを呑ませるスポーツバーがあったのだが、2018年8月に到着したら、店がなくなっていておおいにがっかりしたのだ。地元のビールを大事にしなくてどうするのかと思ったのである。

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週話§土曜有閑~ビール純粋令五百六周年!~ [ドイツビール]

そして今年も巡り来る、ドイツのビール純粋令(Reinheitsgebot)発布の日。ビール純粋令が発布されたのは、マルティン・ルターによる“宗教改革”の前年1516年のこのだった。かくして、ドイツビールという一大ジャンルが形成されたのだ。

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そんなドイツビールに我が舌が目覚めたのは、四半世紀以上も前のことになるだろうか。馥郁とした麦汁たっぷりのビールに眼を見張らせられたのである。

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そうしてミュンヘンで一番のビアガルテンと言われているアウグスティナーケラーでミュンヘンで一番うまい“エーデルシュトフ”の1リットルジョッキを傾けてにんまりしていたのだが、ここ3年の空白は大きく、顕著な禁断症状こそないけれど、またいつの日か、つまみを並べて呑めることがあるだろうかとやきもちしているのだ。

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麥話§ビール純粋令五百五周年! [ドイツビール]

毎年恒例の“ビール純粋令”発布を寿ぐ日である。バイエルン公ヴィルヘルム4世のおかげで、質が約束されたうまいビールを呑むことができるのだ。

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なおも続くコロナ禍の影響もあって、純粋令のお膝元のドイツでたっぷり麦芽のビールを1リットルジョッキで呑むことが叶わないが、またいつの日か鬱蒼としたカスタニエンの木の下で願いが叶うこともあるだろう。

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それまで、健康を維持してマスジョッキを呑み乾すことができるようにしたいと思う。

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麥話§ドイツビールが呑みたいよう [ドイツビール]

久しくドイツビールを呑んでいない。ここで言うドイツビールとは言うまでもなくミュンヘンのあれである。

ミュンヘンで最後にビールを呑んだのは2018年9月のことだから、既に2年以上が経過して、ほとんど記憶の外でしかない。

↓写真はイメージです
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日本のドイツビールを扱う店で呑んだのも一昨年8月で、店があるなら足繁く通えばいいと思われるだろうが、1リットルのマスジョッキが、現地の倍以上の値段では、とてもとても無理な話である。

それに、やはりミュンヘンで呑んで何ぼのもので、ビアガルテンのあの空気感の中で1リットルジョッキを傾けるのは言わずもがなながら格別なのだ。

とりわけ、ミュンヘン最古のビール醸造所アウグスティナーブロイのエーデルシュトフは、ミュンヘンの人間が「ミュンヘンで一番うまい」と太鼓判を押すとおりで、その味わいは別格としか思えない。エーデルシュトフを呑んだことでビールの価値観が変わったのだった。

ミュンヘンのビールといえば、すぐに“ホフブロイハウス”という名が挙がるが、市の中心部にあるビアホールは、昔から観光名所と化していて、一度くらいは行ってもいいが、あそこにばかり何度も行くのはやめておくが吉。

ミュンヘンには合わせて6つの醸造所があって、それぞれがうまいビールを呑ませてくれるので、そこしか行かないというのはもったいない話である。

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麥話§かつて泊まったビール醸造所が・・・・・・ [ドイツビール]

12年前、バイロイト音楽祭詣でを終えての翌日、ノイ・ウルムのビアホールにしてホテルも併設されたBarfüßer(裸足の修道士)というミニブルワリーに一泊して、気持ちのいいビアガルテンでビア三昧をしたのは佳き思い出だ。

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すぐ裏をドナウ河が流れるというご機嫌な環境にビールも進んだのである。

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おそらくは一度きりの訪問で次はないと思っていたのだが、ふと思い立ってチェックしてみたら何とBarfüßerは撤退してしまって、Paul's Biergartenと店名が変わっていた。提供しているビールはといえば、ミュンヘンのパウラナーとかハッカー&プショールと、おざなりな銘柄に変わってしまった。

ノイ・ウルムやウルムにだって、地元銘柄のビールはいくらでもあるだろうにというのが何とも残念といえば残念なことだ。

たった一度だけの訪問だが気持ちよく過ごせたビアホールだったので、こうした変わり方は世の常とはいえ、はるか遠くの日本から釈然としない思いで眺めている人間の感慨のようなものである。

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麥話§ビール純粋令五百四周年! [ドイツビール]

ドイツでビール純粋令がかつてのバイエルン公国で公布されてから五百四年を迎えた。めでたい、実にめでたい!

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五百周年から4月23日には毎年欠かさずこうして寿いでいるわけで、そんな酔狂にお祝いをしている日本人なんて自分くらいのものではないだろうか。

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そしてもちろん可能であればほぼ常に旅の目的地の一つであるミュンヘンのビアガルテンにおもむき、このように木樽から豪快に注がれる純粋令由来のビールにほろほろと感涙したいのである。

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そしてもちろん“つまみは枝豆”の和独折衷で、ミュンヘンのビールの時間をささやかに楽しみたい……Oans, zwoa, drei, g'suffa!

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