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謔話§一日一句~うるう年~ [俳句]

季語は・・・二月尽

舌うちを する人のゐて 二月尽

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行話§草木萠動~七十二候~雨水 [七十二候]

雨水の末候“草木萠動(そうもくめばえいずる)”である。

去年は、2月の最終日に我が家近くにある“勝手に標準木”にしている辛夷が開花した。2月に咲くなどとは、最速も最速で驚いた。でまあ、今年はというと……昨日、少しだけ開花した。去年と同じ日の開花だった。

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年々、春の花の咲くスケジュールが早まってきていて、だから3週間後には東京都内の桜が開花するといっても驚くにはあたらない。

そういえば、この冬の尾瀬の雪の様子を尾瀬ヶ原の山小屋に除雪に行った人がインスタグラムにアップしていたのだが、おおよそ例年の半分くらいしか積もっていないことに驚かされた。

尾瀬の春は、豊かな雪解け水によって育まれる。だから雪が多ければ多いほど、水芭蕉をはじめとして見事な群落が広がってくれるのだ。このままでは去年の5月に見たような……

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……かくも寂しい下ノ大堀川の水芭蕉ポイントになってしまうような予感である。

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短話§はい! 如月二月終わります [日常]

人生18回目の閏(うるう)年である。つまり、生まれてから夏季オリンピックが18回開催されたということだ。

記憶にあるオリンピックは1960年のローマ大会から1972年のミュンヘン大会くらいまでで、それ以降は断片的に覚えている程度でしかないが、たまたま海外旅行中だった時に、ほとんど時差がなかったりして暇つぶしにテレビ中継を眺めていたことはある。もっとも、ローマ大会の記憶は父親に連れられて観たモノクロのオリンピック記録映画で、コロセウムの前を裸足のアベベが走っているところだけが記憶にあるのみだが。

だが、本当に2021年の東京オリンピックはほとんど何の記憶もない。多くの人が同じ思いを抱いているのではなかろうか。

そして、オリンピックの年が閏年に当たると知ったのはいつのことであっただろう。そんなわけで、一日か二日短いだけなのに2月はあっという間に終わってしまうような印象……それも2月を過ごすたびに感じることである。

暦変われば弥生三月。世間の明るさはいや増しになっていってくれるのだ。

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謔話§一日一句~もう一日ある~ [俳句]

季語は・・・如月

如月を 惜しむ人あり 終電車

【去年の今日】限話§繰り返される炎上~ネットの黄昏~
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活話§高度経済成長の頃 [昭和]

この世に生を受けたのは1954年。第二次世界大戦の敗戦から10年も経っていなかった。まだまだあちこちに戦争の爪痕が残っていたはずである。

既に戦後復興から、いわゆる高度経済成長へと舵を切っていて、そんな中を成長していったのだ。つまり、いい意味でも悪い意味でも経済成長の恩恵を受けた世代であることは間違いない。

まだまだ世間の様子は貧しいものだったが、それでも前を向いて進んでいくそんな姿勢ははっきりしていた。そうしたことの大きな象徴が、東海道新幹線の営業開始であり、東京オリンピックだった。1964年のことである。

そうした中で、小学校から中学、高校と進み、1974年には一浪の後に大学へ入学。就職活動に邁進した頃、景気が少し落ち込んでいたからかどうか、就職難であるように感じつつ、そこをすり抜けて何とか職にありつけたのだ。

バブルが起きたのは、それから数年後のことだったが、個人的にはバブルの恩恵を受けたとは感じられず、そうこうしているうちに膨らみきったバブルが弾けたのは1989年のこと……昭和の終わりとともに。

以来、日本が浮上しないままなのは否定できない事実で、ひたすら昭和の遺産を食い潰していくような30年ではなかったか。

おそらく、政治と経済を司る人間たちの貧困な発想と対応が、これすべての要因ではと思い返すのである。そしてその状況はなおも続いている。

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圧話§LPレコードのミスプレス [クラシック]

LPレコードを聴いていたので、1970年代半ば過ぎのことである。無謀にもアルバイトでもらった給料をはたきまくって、アルヒーフ・レーベルが売り出した百枚組のバッハ大全集を買ってしまった。

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その当時、バッハの作品はというと、ブランデンブルク協奏曲あたりとかフルートソナタ、有名なオルガン曲くらいしか知らず、いい機会だと張り込んでしまったのである。

下宿の部屋に並んだ全11巻百枚組は壮観で、さてそれでは何から聴こうかと最初に目をつけたのがマタイ受難曲……バッハといえばマタイ受難曲ではないかと、厳かにプレイヤーの針を下ろした。

1枚目A面……何やら延々かつ淡々ととオルガンの音楽が鳴り続けるばかりで、人間の声が一向に聴こえてこない。業を煮やしてB面を聴いてみると、妙なるソプラノのアリアが聴こえてきたのだが、それではA面の音楽は何であろうか。どうやらマタイ受難曲とは別物なのではないか。

購入して一か月も経たないある日、アルヒーフから一通の手紙。内容は……

「マタイ受難曲1枚目A面に、誤ってフーガの技法をプレスしてしまいました。申し訳ありません。プレスし直したレコードをお渡しします。なお、ミスプレスのレコードはそのままお持ちください」



……というもので、何とまあ間違って別の音楽をプレスしてしまったのだ。そして待つことしばし、正しくプレスされた1枚目が到着し、仕切り直し。改めてしっかり“まじめに”何度も繰り返し聴いたのだった。

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謔話§一日一句~あと30分~ [俳句]

季語は・・・春愁ひ

眠り浅く 目覚めの朝や 春愁ひ

【去年の今日】仇話§二月大歌舞伎第三部~仁左衛門~
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珈話§1杯のコーヒーから [コーヒー]

家で飲むコーヒーは朝の1杯だけである。

もう30年くらい変わらぬコーヒー豆を焙煎する店で豆を買い、ミルで挽き、ペーパードリップで落としているのだ。

電動ミルに替えてから、出来上がりの歩留まりはよくなったと思うが、相変わらずまだまだとしか思えず……30年以上淹れていてもこんな状態であるとは情けなや。

それでも、毎朝の“らしい”コーヒーを飲めば、何がなしほっこりとして、一日の始まりを感じられる。というわけで、朝に1杯のコーヒーで、気分が盛り上がってくれるのである。

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毛話§整髪料は“シーブリーズ” [日常]

整髪料の類を使い出したのは中学生の頃だったか。発売して間もないMG5の、最初はヘアリキッドだった。これは髪の毛に振りかけてマッサージしているうちに、少しばかり粘りだして、整髪しやすくしてくれるのだった。

しばらくすると、そんな不自然さを嫌って、ヘアトニックに鞍替えしたが、粘るわけではなく、単に寝癖を直す程度であり、ちょっとした香りづけとでもいった感じだった。しばらくはMG5のトニックだったが、新しく登場した“ギャラック”の香りが気に入って、結婚してからもひとしきり愛用していたが、残念ながら製造中止になってしまったのだ。

そうして、今使っているのは“シーブリーズ”という、本来は何ちゃって化粧水なのだが、理髪店で頭に振りかけているのに目をつけて使うことにしたのである。

あっさりとしたメンソールの香りが付いている以外は、ほとんど水みたいなもので、とても整髪料とは呼べないが、ワタシ的にはこれで十分に事足れるのでありがたい。

以前は1リットル入りボトルがあったが、これがいつの間にかなくなって、700ml入りのソフトパッケージボトルに代わってしまった。

使い勝手は悪くないので、このまま使い続けることになるだろう。

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楽話§ブレイブルーパス対イーグルス[秩父宮] [ラグビー]

雨続きの2月下旬にポッカリと一日だけ快晴に恵まれた秩父宮ラグビー場。今季絶好調のブレイブルーパスと、4節でデクラークを、5節でクリエルという大駒2枚を負傷で欠くことになったイーグルスの一戦を観てきた。この日の観客は13,581人と上々の入り。

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↓アップ中のイーグルス田村優
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↓トライ後のコンバージョンを蹴るモウンガ
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結果は予想したとおりでブレイブルーパスが27対7での快勝。イーグルスは“普通のチーム”になってしまっていた。たらればだが、デクラークが9番でプレイしていたら、もっとファンタジーを感じさせる試合運びになっていたかもしれない。

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ブレイブルーパスは、モウンガがすっかりチームに溶け込み、15人の核という存在が強固に感じられて守るも攻めるも自在だし、何よりミスをしないという印象である。この安定を維持していけば、今季は優勝争いに残る可能性は高いだろう。

最後にイーグルス沢木敬介監督の一言「今週は本当にいい準備ができていたが、結果、こういうクソみたいなレベルの試合をして、本当にみんながっかりしている」



最後に、隣に座った男性一人の試合にまつわる独り言が煩わしく、そんなことで日々の憂さを晴らしているのかと、まあ……いいけれど(よくない

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懐話§過去はよかったか? [歴史]

郷愁とはまったく別に、過去が事実としてどういう時代だったのか考えるべきことがある。誰でも過去を美しいものと見立てる……だが、それほど美しいものでなかったことに思い至るのだ。

昭和ですら、昭和四十年代あたりまでの町の汚さはどうだろう。その当時の映像に残っていなくても、バキュームカーや糞尿を回収するトラックが町を走り回っていたり、おっさんたちは路上に煙草の吸殻を捨てまくるし、痰をあたりかまわず吐き出していたし。

そんな様子を覚えているのかいないのか……なぜかわからないが、人はいい記憶だけを大事にして過去を美化するようである。

そうした外面的なことばかりではなく、人の社会もまだまだ改善途上で、人権の類が蔑ろにされていたことは、その時代の多くの出来事が如実に語っていることではないか。

過去をそうして回顧することで、人は免罪符的な何ものかを手に入れようと考えるのだろうか。だが、過去のバランスシートはオール100ではないのだ。美しいもの、そうでなかったもの……すべてを過去にあった事実として受け容れるべきなのだ。

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謔話§一日一句~水耕野菜~ [俳句]

季語は・・・水温む

陽だまりの中の 豆苗 水温む

【去年の今日】週話§土曜枯寂~例によって二月~
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週話§日曜流転~映画館があった~ [映画]

実家があったあたりは、町の中心街で、ちょっと歩くとスナックや居酒屋、バーなどが林立していた。

今だったら色めきたって徘徊したかもしれないが、アルコールの“あ”の字も知らない十代にとっては、ちょっと派手めな外観の街並みでしかなかったのだ。

その代わりではないが、歩いて2分以内に映画館が3館あった。東宝系、日活系、洋画封切である。小学生の頃にもっぱら通ったのは東宝系の映画館でおめあては円谷監督の特撮映画だった。

『ゴジラ対キングコング』や『モスラ対ゴジラ』といった作品から観始めた記憶だが、観ていたのは小学生時代で、中学に入ったら特撮映画熱はあっさり消え去ってしまったのである。

当時は二本立て上映がデフォルトで、おめあての特撮にもう一本……例えば“社長シリーズ”や“駅前シリーズ”などの喜劇ものと“若大将シリーズ”がお約束なのだったが、社長や駅前は適当に見つつ、他愛のない青春ものとして若大将シリーズはたのしみだったのだ。

まあ、小学校時代の時間つぶしに出かけていたが、それでもせいぜい一年に二度くらいの映画館通いで、中学で部活が忙しくなるとあっという間に行かなくなってしまったのである。

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謔話§一日一句~読んだ気になって~ [俳句]

季語は・・・獺祭

獺祭の ごと積ん読の 有り様よ

【去年の今日】豚話§ラグビー観戦後のお楽しみは
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行話§霞始靆~七十二候~雨水 [七十二候]

雨水の次候“霞始靆(かすみはじめてたなびく)”である。

空の青さが心もち薄まってきたようだ。水蒸気が増えてきたせいか、地平線のあたりが霞んできているように見える。

まだまだ寒いが、暦が変わったら春の花が咲き出すなどとは、毎年のことながら“すぐそこにある春”を感じるのが今時なのだ。

3月に入っても季節は冬で、まだまだ冬の厚い上着は手放せず、そうして外出したらしたで、寒さの中に春を見つける……去年、辛夷(コブシ)が開花したのは2月28日のことだった!

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週話§土曜流転~大きな車~ [自動車]

今年で、運転免許取得からちょうど40年となる。30歳になったタイミングで取ったから、やや遅めといえば遅めな取得年齢である。

今乗っている車で4台目。排気量は1500㏄から始めて、2000㏄、2000ccと続き、4台目は1200㏄となった。

運転勝手は、今の車が断然楽ちんで、今さらながら2000㏄の車に乗る必要はなかったと思っている。第一に大きい、第二に燃費が悪い……高速を走ってもトータルで2ケタに届くことはないが、今の車は45リットル満タンにすれば、600km以上は楽々走ってくれる。下の道だけでも500kmは走ってくれるのではないか。

そもそも家族二人しかいないのに、3ナンバー&2000㏄は不要だったのだ。

というわけで、燃費のいい1200㏄の車は使い勝手がいいので重宝しているが去年で10年超となり、最後になる車と思い定めて、あと数年ほどで手放すことになる。

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謔話§一日一句~見つけた~ [俳句]

季語は・・・蕗の薹(とう)

路傍(みちばた)に 幸せのあり 蕗の薹

【去年の今日】無話§ノーサイドとフルタイム
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呟話§一言つぶやき~確定申告~ [つぶやき]

今年も無事に確定申告を済ませて、あとは還付金が振り込まれることを……

……待つのみだが、こうして我々国民はきちんと収入を申告しているけれど政治家と呼ばれる人たちは、せっせと裏金を溜めこんでは、その数千万円の金が表沙汰になるや“不記載を修正”して、あとはばっくれるという、いかに自分たちに都合のいいシステムを作り上げて、しかもその恩恵に浴して、知らん顔を決め込んでいるというのは、本当に狡猾であるとしか思えず、郵送する確定申告書の中に何か皮肉な一文でも差し込んでやろうかと考えたが税務署の職員のみなさんもまた、善良な公僕(であろう)と思い直したのだ。

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罰話§ラグビーと反則 [ラグビー]

ラグビーという球技をわかりにくくしているものに反則(ペナルティ)があって、それは観戦歴半世紀を誇りながらもニワカであり続ける大きな理由ではないだろうか。

単純な反則としては、ボールを手で扱おうとして前に落とすノックオンであるとか、自分より前にいる味方にボールをパスするスローフォワードあたりはともかく、とにかくわからないのはオフサイドである。サッカーのオフサイドであれば、どういう状況なのか把握できるけれど、密集の中のオフサイドは何が何だかわからない。



その他。特に密集の中のノットロールアウェイ、オーバーザトップといった反則も遠目ということだけでなく、わかりにくい反則に類している。さらにスクラムやモールのコラプシング……特にスクラムを故意に落とした時に、そうしたのはどっちのチームなのか、素人目にはわからない。押されているチームがコラプシングを取られるのはわかるが、押しているのにコラプシングとはこれいかに?



そんな些末といったら怒られるような反則が数多くあって、それがラグビー観戦をわかりにくくしているのは間違いないだろう。

時におもしろいことは、メインスタンドで、座っている席近くに、試合に出ていない選手たちが座っていて、彼らが賑やかにあーだこーだと言っていて、時に「オフサイド!」とか反則だと大声でアピールするのだが、その瞬間に“ああ、この選手がオフサイド……かな”と思ったりするのだ。

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謔話§一日一句~暖かい遊歩道で~ [俳句]

季語は・・・春兆す

春兆す 野良は巧まず 大欠伸

【去年の今日】侘話§未練たらたら~フォークソング~
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吃話§今日の一枚~舞踏会の手帖~ [シューベルト]

オーストリアを旅行していた時に、アンチックの店で見つけたのがこの……

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……“舞踏会の手帖”である。シューベルト生誕百周年を記念して催された(らしい)舞踏会のための手帳と思われる。ネットを駆使して調べてみたが、この舞踏会についての具体的な由来を見つけることはできなかったが、こちらに詳細が掲載されているのを見つけた。

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手帳といっても、小さな箱のようになっていて、中に数枚の紙片と外側には鉛筆が差し込まれていて、舞踏会で踊る順番や、逢い引きの予定などを書き込んだ当時の淑女の“恋愛の小道具”なのだ。

まあ、携帯電話の番号やメアドを教えてもらうのと大差などなく、何百年の年月を経ても人間がやることはほとんど同じということがわかるのである。

そしてシューベルトは、先月末に生誕227年を迎えた。

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顧話§今日の歴史~時代の徒花~ [携帯電話]

1999年2月22日、NTTドコモがiモードのサービスを開始。

ドコモが携帯電話の“ガラケー”に搭載させたのがiモードである。これを使ってメイルのやり取りやインターネットの閲覧ができるようになった……だが、そのことが災いして、日本におけるiPhoneのようなスマホの導入が遅れることになってしまったのだ。

確かに、やむを得ない部分はあったかもしれないが、そこに何らかの融通のような余地でもあれば、また違った展開があったかもしれない。開発した当時は意気軒昂であったことは間違いないと思うが。

時代の趨勢の中での徒花であると言えなくもなく、だから個人的には、この機能を使うことはほとんどないまま、間もなく我がガラケーも終わりを迎えるのである。

時として人間は、自分たちが開発した技術を一番として任じ、その後に続くものだと思い込んだ結果、こうした残念な状況が現出し、にっちもさっちも動きが取れなくなってしまうのだ。

iモードが事実上の終焉を迎えるのは、ドコモがiPhoneの販売をスタートさせた2013年のことと言ってもいいだろう。その後は、ガラケーのユーザーが細々と利用するだけとなったのである。

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濡話§屋根のあるスタジアム [ラグビー]

スタジアム話を続ける。

3シーズン目のラグビーリーグワンも折り返しを迎えようとしている。これまで数試合を観戦しているが、観戦している座席は“高齢者”のことゆえ、屋根のある、主にメインスタンドなのだ。

かつて、バリバリに元気で社会人ラグビーを観ていた頃は、秩父宮で一日に2試合行われるのに開門前から待って、当時は自由席だったバックスタンドで、元気に太陽を浴びていたのである。

そんな時期はとうに過ぎて、今はせめては雨をしのぎたいと屋根の下で観戦するようになった。

大好きな秩父宮なれど、屋根はメインスタンドと南側ゴール裏にしかない。そしてメインスタンドの屋根も前半分は被っておらず、だから後ろ半分の席を選ぶ必要があるのだ。

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古いスタジアムの屋根事情はそんな感じだが、よく出かける味の素スタジアムであれば、満遍なく屋根に覆われていて、少なくとも後方に座りさえすれば、快適な観戦が約束される。

そうでなくても、俯瞰して観たいほうだから、わざわざ雨が吹き込んでくる前方に座ることなどもしない。さすがにそうしていかないと、年寄りとして淡々と通うことなのはできないのだ。

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継話§オリンピックのレガシー? [オリンピック]

1964年に開催された第18回東京オリンピックの“レガシー”は多い。当時はレガシー(遺産)などと呼ばれることなどはなかったが、錚々たる建築設計家がデザインした競技場は、古びることもない。当時、いかに彼らが持てる力を発揮して取り組んだかがわかるというものだ。



上は、年に一度くらいは出向いているのは、芦原義信が設計した駒沢オリンピック公園の陸上競技場と体育館、その間の広場にはオリンピック記念塔が建っていて、落ち着いて凛とした佇まいを見せている。

さらに、勤めていた会社の近くには山田守が設計した日本武道館が伝統的な姿で存在を主張している。

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最後に、丹下健三が設計した代々木屋内競技場のフォルムの美しさよ。これらが、建築されて60年経ったとはとても思えない。まさにレガシーと呼ぶにふさわしい建築群ではないか。

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……それに比べて、直近で行われた東京オリンピックにレガシーはあるか?オリンピックを開催し、競技場を建築するにあたって、関係者たちが口々に「レガシー!」「レガシー!」「レガシー!」と謳ったにしては、何一つ記憶に残る建物が見当たらない。

これほどに、今の日本には確固たる理念の欠片も存在しないのだろうか……そりゃあ、60年前の建築群が“たまたま”レガシーとして残ってくれたとは手前味噌なのかな?

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謔話§一日一句~走る人少し増えて~ [俳句]

季語は・・・水の春

ジョギングの 人行き来して 水の春

【去年の今日】暮話§4階は遠くて3階は・・・・・・
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説話§今日の一言~高度1万mですから~ [飛行機]

よかったわね、晴れて!

ある年、羽田を離陸してミュンヘンに向かう飛行機に乗った時のことだ……水平飛行に入って、機内が落ち着いた空気になった、そんなタイミングで、一人の女性が連れの女性に発した言葉である。

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まあ、写真のような風景を見ながらの言葉だとは思うが、何とも長閑ではないか、などと思いつつも“あ、あのねー!”とツッコミを入れたくなる……そんな一言なのだった。

《日常のトピックス一覧》
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連話§ワタシの酒肴[181]フライドポテト [酒肴]

[承前]

フライドポテトについて書いたことはあったかな……まあいいや。

皮付きと皮なしとどっちが好きかと聞かれたら、どちらでもOKだけれど、カリカリッとした食感に皮付きは合わないだろうと考えるほうではないか。

それで、ポテトの外がカリっとしていた中がふんわり柔らかいのと、某ハンバーガー・チェーンの細長く全般カリッとしたのとでは、後者の方が好きなように思う。

もっとも、もう長いこと“M”のフライドポテトからはご無沙汰なので、今どうなっているのか知りようがない。

ビール主体の店に行くとフライドポテトを食べることはあるが、単品で注文することはなく、ソーセージとか、そういった別の料理の付け合わせとして出されるフライドポテトを食べるのは、単純に食べる量が減っているからである。

昔からじゃがいもの類は好物だったが、五十代以前ほど食べられなくなってしまっていて、だからフライドポテトだって数切れも食べれば、口が満足して、それ以上はもうけっこうみたいな自分がいるのは、少しばかり寂しい。
                               [続く]

《酒肴のトピックス一覧》
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謔話§一日一句~陽だまりほっこり~ [俳句]

季語は・・・寒戻る

寒戻る 煎茶熱めの 午後三時

【去年の今日】週話§日曜枯寂~理解者~
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