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精話§4K放送の画質 [テレビ]

新しいテレビがやって来て一か月半である。初期設定以外にもあれやこれや微調整することがあって、落ち着くまでに2週間くらいかかってしまった。

そしてもちろん、2007年に買った初代液晶テレビから画質も格段に向上していて、ひょっとしたら実際の被写体以上に盛られているのではという疑いも抱いたりする。

さらに新しいテレビは4K放送も受信できるとある。通常の2K放送以上の画質がウリなのだと言うので、どれどれと覗きに行ってみた……個人の感想だが“たいしたことないじゃん”と思った。

色々調べてみたら、4Kで配信されているプログラムは限られていて、特に民放においてはコストの問題で、ほとんど2Kからの流用でしかないのだ。

とすると、わざわざ4Kだと声を大にして謳うほどのことではないのではないか。

技術の進歩で格段に画質が向上しても、その性能を活かすコンテンツがなければ、まさに“宝の持ち腐れ”である。

それに、通常の2K放送を眺めていて、4Kコンテンツに切り替えて視聴しても、どこがどう違うのか比較のしようがないという我が眼の性能もありそうだ。

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煩話§買い換えが億劫になったのは[長文] [テレビ]

一週間前、17年使った液晶テレビを買い替えた。32型から43型と一回り大きくなり、対角線で計算するとおよそ30cm拡がった。古い32型など重さが20kg以上あって、引き取ってもらうのに玄関までふうふう言いながら持って行ったのに、新しい43型は10kgほどと、拍子抜けする軽さだった

さすがに17年使い倒しただけのことはあって、リモコンは鈍くなっているし本体の電源スイッチも馬鹿になっていて、一度切っても接触が悪くて電源が再投入されたり、さすがに頃合いでしょうと、ディスクが再生できなくなったブルーレイレコーダーと一緒に買い替えたのである。

もう、ずいぶんと前から“そろそろ買い替えを”と検討を続けていた。だがその先に踏み出せなかったのだ。その理由は簡単……4月にパソコンを買い替えた時と同様“新しいのがやって来た時の設置から設定が面倒&億劫”というものだ。

今回もテレビ台を動かして、せっせと配線を外し、古いテレビをえっさっさと玄関まで出し、届いた新しいブツを設置する前に雑巾や掃除機で埃などを払って、間違えないようコードを繋いでいく。一時間ほどでテレビが繋がってくれたので初期設定を始める……冒頭いきなり、ネット接続をするようにと出てきて驚いた。今のテレビはそういう仕掛けが組み込まれているのか。

無事にテレビが映るようになって、さてブルーレイレコーダーの接続……と思ったら、テレビと繋げるためにはHDMIケーブルが必要だと。そんなもの!我が家にはなく、古い機種を接続していたのは使えない昔のケーブルだ。

というわけで、車でひとっ走りし無事に調達したところで、午前の部終了。昼食後はブルーレイレコーダーとの接続に邁進。古い機種は、映像と音声をそれぞれ別のピンケーブルで接続していたが、今はもうHDMIケーブル一本でOKというのは拍子抜けするほど簡単である。

最後にアンテナケーブルを差し込めば完了だが、差し込む場所が違ったようで映像が出てこない、3度ほど差しなおしてようやくすべての接続が完了。

午前と午後合わせて、おおよそ3時間ほどで作業を済ませられたが、43型はさすがに大画面である。のせているテレビ台とのバランスもいいとは言えずテレビの大画面化はどこまで続くのだろうか。

さてと観始めたら、今度はテレビと新旧のブルーレーレコーダーが勝手に連動することに気がついた。古いレコーダーにもまだデータが残っているので処分することができない。何じゃこれは!と毒づきながら取説を引っ張り出して設定変更……「勝手な真似するんじゃねーよ!」であるが、HDMIケーブル接続による悪戯のようだった。

かくして、新しいテレビ設置の顛末と、我なにゆえに億劫になってしまったかの、しかと諸事情左様!

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色話§初めてカラーテレビを見たのは [テレビ]

日本で、カラーテレビの本放送が始まったのは1960年のことだが、我が家にモノクロテレビがやって来たのは1962年、カラーテレビなど先の先、夢のまた夢でしかなかった。

だが、そんな本放送が始まったタイミングでカラーテレビを目にしている。保育園の年長に通っていた頃で、両親が世話になっていた、町一番の洋食堂の地下喫茶部に据え置かれたのを見たのだ。

その当時の記憶の限りでは、ブラウン管は当時のモノクロテレビのそれより小さく、色も調整していたのかどうか、かなり毒々しいものだったというものである。

そうしてカラーテレビはその時だけで、1962年(小学校2年)の時のモノクロテレビを後生大事に見ていた。カラーテレビに買い換えたのは、1969年の後半だった。

その年の7月、アポロ11号が月面着陸したが、その時は自宅のモノクロテレビでライブ映像を見ていたのだ。そうして我が家にやって来たカラーテレビはソニーのトリニトロン。

その後、就職するまでは小型のモノクロテレビで間に合わせていて、就職した2年目にソニーのプロフィールという上級機種を買って、それは10年以上使えた。それ以降3台買い替え、今は2007年にデジタル放送開始に合わせて買ったシャープの亀山だが、そろそろガタがきつつある。

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週話§日曜流転~テレビの時報~ [テレビ]

NHKが時計を表示して正午を知らせなくなったのはいつの頃からだろう。



数秒前から時報画面が現れて“ポッポッポポーン”と知らせてくれていたのだが、もうこのところ正時という区切りをしてくれなくなったので、古い世代の人間としては、正直なところ不満を覚える。

そして番組の中には、またがる必要などないはずなのに正時をまたいで編成していたりしているのもあったりして、今はそんな時代になってしまったということか。

とか思いながら、天気予報から、切れ目なくいきなりニュースのトップ画面が出てくる“12時”には今だに慣れないものがあるのだ。

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像話§大きなテレビを? [テレビ]

今見ているテレビは、2007年に購入した32インチサイズ。買った当時はそこ大きいほうだったのではなかったかという記憶だが、あっという間に小さいサイズになってしまっていた。

それはともかく、買ってもう17年も経っていたとは、丈夫で長持ちである。ただ、リモコンのご機嫌があまりよくなかったりとか、細部で不都合が出るようになったので、ぼちぼち買い替えてもいいかなとは考えているのだが。

ただ、我が家の事情を考えても50インチ以上はさすがに大きくて、せいぜい42インチが限界ではないかと考えている。それでも対角線にすれば25センチほど大きくなるわけで、それくらいでも個人的には十分な大きさと感じる。

合わせてビデオレコーダーもかなり古くなったので、これも買い替えなくてはならないだろう。

どうやら、買い替えるテレビは、我が人生最後のテレビとなりそうである。家に最初のテレビがやって来たのは、1962年のこと。気がつけばテレビとの付き合いも60年を超えていた。

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創話§原作と脚本と [テレビ]

漫画をテレビドラマ化するにあたって、脚本家が原作者が望まない脚色を施したことが引き金となって、原作者が自殺する大きな事件になった。

原作を元にして映画化やテレビ化された作品を見ると、原作と映像の内容が大きく食い違っていると思うことは珍しくなく、個人的にも思い入れのある原作が、まるで違ったストーリーや原作に存在しないキャラクターが登場して戸惑うという以上に、不信感を抱いたことが何度もあったのである。

こうしたことは原作者が了承していたのだろうかと思っていたら、どうやら“勝手”に改変していたようだ。

まずもって原作の愛読者が多ければ多いほど、彼らが原作に対して抱いている思い入れは深いものがあり、いわばアンタッチャブルな世界なのである。そうしたことを知ってか知らずか、脚本家が自分のイメージで原作をズタズタにすることがあまりにも多すぎるような気がする。

もっと原作者と映像制作の側とが密接に打ち合わせしているのかと思っていたら、どうもそうではなさそうで、中には映像化がOKされたら白紙委任とすら思い込んでいた脚本家もいたようだ。

「原作を脚本家に渡したら脚本家の作品」……なわけねえだろ!というわけで、今後は同じトラブルを避けるべく、より一層密な打ち合わせが求められることになるだろう。

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週話§土曜流転~タモリ倶楽部~ [テレビ]

「毎度おなじみ流浪の番組……」で始まる『タモリ倶楽部』が終了したのは一年前の今頃のことだった。深夜の放送時刻に見ることはできず、毎回予約録画して後でゆっくりという流れがデフォルトだった。

そもそも緩い作りの番組だったので、番組の出来の歩留まりは半分行ったか行かないかくらいだったと思うが、それはテーマ自体のおもしろさに負うところが大きく、おもしろいかどうかは、タモリがテーマに喰いついてくれるかどうかだったのである。

そしてもう一つ……MCを担当するキャラクターによって、おもしろいか、つまらないかが決まるのだ。若手芸人が担当すると、時としてタモリに媚びるような、へりくだり過ぎるようなスタンスで進行すると、おもしろいはずのテーマがぶち壊しになってしまうのだ。

要するに、タモリの“機嫌”が番組がおもしろいかどうかの成否を決めるとこと大なのに、それができないMCがたまに残念な番組に仕立ててしまうのである。

そして今年『ブラタモリ』も終了してしまう。

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顧話§今日の歴史~教養特集も~ [テレビ]

1959年1月10日、NHK教育テレビ放送開始。

我が家にテレビがやって来たのは東京オリンピックに先立つ1962年のこと。その3年前に教育テレビが放送を始めていたというから、誕生して間もなくから見ているということだ。

といっても、その頃によく見ていたのは『みんなの科学』という科学実験番組だった。



夕方17時半から30分、簡単にできる実験をあれこれ見せてくれたが、そうはいっても、なかなか実験材料が手に入らず、実際にやりたいと思いながら、テレビ画面を見るばかりが多かったという記憶である。

もう一つは『教養特集』という、NHK特集とかクローズアップ現代のような番組だったが、放送時間が夕食後だったので、何回も見ていたとは思えないのけれど、テーマ音楽と合わせて記憶に残っている教育テレビの番組だ。

自分なりに教育テレビ理解して活用していたということなのだろう。

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M話§動画は横位置で [テレビ]

テレビのニュースで視聴者が撮った“スクープ映像”が頻繁に使われるようになって久しい。スマホの普及が様々なシーンで起きた映像が録画されて、それがニュースで取り上げられるのだ。

そんな映像を見ていて気になるのは、8割から9割はスマホをそのまま縦位置アングルで撮影していることである。もちろん縦横どちらで撮影しても、それは撮影者の自由だが、テレビ画面やパソコン画面で見るなら、横位置で撮影したほうが、全体に広がりが出るような気がする。

さらに、人間の視界も横仕様になっているから、縦アングルでは窮屈としか感じられない。

スマホの習い性で縦位置そのままで撮ってしまうのだろうが、一手間かけて横位置で撮影してみることをお勧めしたい。是非一度試してみてください。視野が広がると思いますよ。

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悼話§財津一郎さん(キビシ~ッ!) [テレビ]

財津一郎を初めて見たのは1966年頃の『てなもんや三度笠』の浪人蛇口一角だった。何の予告もなく、唐突に登場して奇声を発しつつ刀を舐め回し……

ヒッジョーにキビシ~ッ!



……何ともな異様さに、視聴者の度肝を抜いたのだった。あまりにも唐突、あまりにもナンセンスな芝居に強烈な衝撃を受けたのだった。それまでテレビで見ていたコメディアンとは、まったく違う感覚を覚えたのである。

最近はコマーシャルの「ピアノを売ってチョーダイ!」ばかりが目立って、訃報の見出しがそればかりだったのは、本人にとっては、いささか不本意なことではなかっただろうか。享年八十九

合掌

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術話§通販番組の妙技 [テレビ]

テレビで時折見入ってしまうものに通販の商品紹介販促番組、いわゆるテレビショッピングがある。

あの“JパネットTかた”がそれで、その売り口上の見事さに思わず長々と見てしまうのだ。一人で商品紹介をすることもあるが、さらにパワーアップするのは男女一組での紹介で、これがもう二人が、立て板に水&丁々発止を繰り広げるのだ。

実は、番組を見て紹介された商品を購入したことは一度もないのだが、このやり取りを観ていて、思わず電話をしてしまった人も少なくはないのではないか。

それほど、二人のやり取りは淀みながく、いかに商品が魅力的であるかを、微に入り細を穿って徹底的にプレゼンするのである。

そんな中に電化製品とかではなく、一週間ほどの日本一周クルーズがあって何とも見事なばかりにクルーズの内容が紹介されるのだ。

全日程が豪華食事付き、ほとんどの飲み物(アルコールもノンアルコールも)フリーであることに始まり、船内での楽しい催し物などを、実際にクルーズ体験したMCがそれらを魅力的に紹介。

そして代金は……窓付き、バルコニー付きの部屋がいくらなのかを紹介し、そして「別に窓がなくてもかまわない人もいらっしゃるでしょうから」と、格安の窓なし部屋を紹介してくれる……JパネットTかたのMCのみなさんのプレゼン能力の巧みさには舌を巻くしかないのである。

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森話§タモリ倶楽部が三月一杯で終了 [テレビ]

2月下旬、3月末に終了すると、唐突なお知らせに驚いた。40年半というもの、脱力系番組としてゆるーく長く続いていたのだ。



放送が始まったのは1982年秋。当時は午前様&朝帰りの日々で、ビデオ録画機も持っておらず……というよりも番組の存在自体を知らなかった。

頻繁に観るようになったのは21世紀に入ってからではなかっただろうか。強烈な記憶として残っているのは、空耳アワーの“農協牛乳!”であろうか。



メインテーマの中では“鉄”ものの水準は高め安定だったし、意外な切り口での番組構成は侮れないものが多々あった。

時に空回り、空振りの企画もないわけではなかった……歩留まりとしては、おおよそ五分五分前後というあたりというのが個人的感想である。

1945年生まれのタモリも齢八十近くとなり、持ち味のゆるさが、単なる緩みに変容していたと言えなくもなく、そりゃあ40年も続けていれば、いつかは“この日”が来ることは間違いないことだった。

ただし、その“ゆるさ”のゆえに、放送終了などという、いかにも事務的なボキャブラリーとは無縁だったように思っていたことも、また事実である。

そして最終回は、再来週の金曜深夜(土曜未明)なのだ。

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顧話§今日の歴史~ザ・ドリフターズ~ [テレビ]

1969年10月4日、『8時だョ!全員集合』放送開始。

思えば、テレビの絶頂期は20世紀の間のことだったのではないか。日本という国の範囲で考えれば、時を経るごとに、コンテンツの質は明らかに低下していったと思われる。

いや、もちろん20世紀にあっても、低劣なとか下品なとか呼ばれる番組は存在して隆盛にあったわけだが、同じ低劣であっても番組自体の勢いの差は歴然としていて、あまつさえ昨今のヴァラエティ番組で、動画サイトで人気の動画を、ひな壇のタレントが云々するお手軽な作りには辟易させられてしまう。まさに安易に走った結果による劣化ではないか。

というわけで『8時だョ!全員集合』である。毎週土曜日夜に生中継生放送という体を張りまくったことで、お化け番組と呼ばれるようになり、様々な話題を提供していったのだ。そこには当時のパワーとかエネルギーを感じずにはいられない。

今、テレビを見て“元気をもらえる”ような番組があるか……既に報道番組とは名ばかりの、グルメの類ばかりが垂れ流され、これを見れば明日への活力がモリモリと、なんていうパワーチャージ番組などは影も形もなく、ただひたすらに惰性で見ている視聴者の図なのだ。

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顧話§今日の歴史~人生楽ありゃ苦もあるさ~ [テレビ]

1969年8月4日、TBSテレビ系で時代劇『水戸黄門』放送開始。

葵の紋の印籠を手に「こちらにおわす御方をどなたと心得る。畏れ多くも、前副将軍水戸光圀公にあらせられるぞ!」とまあ、お約束の“身バレ”で、悪人は成敗される……正義の味方によって解決されるカタルシスの見本のような時代劇が2011年12月まで42年の長きにわたって放送された『水戸黄門』である。

そんな御長寿番組であるから、当然のように出演者は代替わりを繰り返し、水戸黄門は初代の東野英次郎から里見浩太朗まで六代も変わっていった。

複雑な筋立てはない……“善人”が“悪人”に苦しめられていて、いよいよ危機一髪というところで、黄門さまが登場して悪人をバッタバッタとなぎ倒し、最後は印籠を出して鎮め、めでたしめでたしなのだ。

この世は、そんな印籠を出したくらいで事が解決するほど簡単ではないが、そんなヒーローが現れてくれればなあと心の片隅で考えるのもまた人情。

だがヒーロー願望もまた、諸刃の剣であると肝に銘じておかなくてはならない。

そういえば、6月下旬に三代目黄門さまの佐野浅夫が96歳で逝去していた。

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時話§タイムマシンのルール [テレビ]

タイムマシンに乗って、過去のあれやこれやな黒歴史を消し去りたいと考えたことは何度もある。だが、タイムマシンのルールには過去に戻っても、過去のあるがままにしておかなくてはならないという厳然としたルールが存在している。

過去に向かうタイムマシン・ツアーみたいな話の中で“添乗員”が口を酸っぱくしながら「いいですか、決して何もしないでください。蟻一匹踏まないようにしてください」と言うシーンがあるらしい。

だが……1960年代に放送されたアメリカの『タイムトンネル』というSFドラマには、過去のアメリカの災害現場に現れた主人公が、洪水に流されそうになった少女を救ってしまうということがあった。

その少女の孫が、タイムトンネル計画の予算削減の急先鋒だったのだが、その様子を目の当たりにして「祖母は見知らぬ人に助けられたと言っていた」と語って、今の自分があるのは彼らのおかげと知る……そんなエピソードがあったのだ。

こうなると“何でもあり”ではないかと思えてしまうし、そもそもルールなるものが存在したとしても、それはほとんど無理筋であるとしか思えない。

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