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西話§東大阪花園ラグビーの陣[終]旅の終わり [旅行]

[承前]

そして日付変われば最終日。観光らしい観光はほとんどしていない。初日は昼過ぎに着く予定が大遅延で夕方近くになってしまって、大阪三月場所の会場視察に行って晩飯を食べたくらいでしかなかった。

2日目はメインのラグビー観戦だったし、そして最終日は正午過ぎには帰りの新幹線に乗って帰るのだ。

2日目もホテルのビュッフェ朝食。昨日に引き続き何を食べようか迷うが、まあまあ楽しむことはできた。それにしても、朝食付き宿泊にしたのは正解で、別料金でとしたら、眼の球が飛び出るような……とても元など取れるはずもないそんな豪華朝食だったのである。

10時過ぎにはチェックアウト。この日は手抜き夕食にするつもりだったので隣接のデパ地下で食料を調達しようという目論見だが、できるだけ地元の食品をと考えて、何とか難波の“薩摩揚げ”や淀川の“焼鳥”を見つけ、京都の豆腐と合わせて格好はつけられたか。油断していると、東京のデパ地下にも出店しているのがゴロゴロあるのだ。

地下鉄難波駅に向かう道すがら、あちこちで幕下以下の相撲取りが大阪府立体育会館に向かっていく様子を見た。この日が初日である。

無事に食料を調達して難波を後に地下鉄御堂筋線で新大阪に向かう。到着した日、難波に向かう地下鉄に乗ったら周囲が女性だらけで、おかしいと見回してみれば“終日女性専用車”で、慌てて隣の車両に移ったことがあった。この日はもちろん確認して乗車。

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新大阪に着いたところで、ちょっと冷たいものを1杯飲んで入場。新大阪駅最後の買い物は、551蓬莱の豚まん(チルド)と伊勢の赤福、それに店内で見つけた姫路の喫茶店が作っているアーモンドバターを買ってみた。これがすこぶるうまい。

発車時刻が近づいたのでホームに上がる。あれっと見上げたら、着陸態勢の飛行機が飛んでいった。新大阪伊丹空港(大阪国際空港)の航路上にあるのかと確認できた。

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途中、比良山系に始まって、名古屋近くでは木曾御嶽山の勇壮な姿が、そして頂上が雲に隠れた富士山の姿も見ることができたのだ。

定刻に発車したのぞみ20号が新横浜に着いたのは15時前。波乱に満ちた久々の旅行は無事に終わったようである。
                                [了]

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西話§東大阪花園ラグビーの陣[4]戦い済んで [旅行]

[承前]

聖地花園での試合は不本意な結果になってしまった。花園を後にしながら、この先再訪することがあるだろうかと思った。これだけの素晴らしいスタジアム環境ゆえに、一度の訪問で終わるのは何とももったいないではないか。機会を捉えて再訪したいものである。

難波に戻り、同居人は大学時代の同級生と久々の再会を果たすべくホテルのティールームへ。その間は部屋でお留守番していたが、窓からの風景で色々発見したことがあった。

まずはベタに通天閣が高層ビルに埋もれて、それでも存在は示していたが、さすがに大阪のシンボルも小ぢんまりと古びた感は否めない。

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そうして、望遠を一杯に引っ張って高層ビルと高層ビルの間から南奥を見れば、こんもりとした森が横たわっていた。ひょっとしてと、地図で同定してみれば、どうやらビンゴ!……堺市にある大仙陵古墳(仁徳天皇陵古墳)と、手前に小さめの田出井山古墳(反正天皇百舌鳥耳原北陵)のようだ。

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21世紀の超高層ビルの狭間から5世紀の遺構を目にするとは思わなかった。

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……大阪の旅最終日の夜も、お隣のデパート上のレストラン街で。この日は大阪らしく串揚げで締めたのである。日付変われば短い旅の終わりも近い。
                               [続く]

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西話§東大阪花園ラグビーの陣[2]難波のホテル [旅行]

[承前]

今回も過去に何度か利用したことのあるホテル&新幹線パックを予約した。

交通至便なところをと考え、地下鉄難波駅真上の少しばかり上等なホテルを選んだが、パック料金だとかなり手頃、しかも朝食ビュッフェ付きなのだ。

予定より約2時間遅れでチェックイン。とにかく交通至便で、新大阪からの地下鉄御堂筋線の出口から歩いてすぐが入口。そこからの行き方が面倒で、チェックイン・カウンターは6階、そうして泊まる部屋は27階。ルームキーはカードになっていて、スイスドイツ語の方言で“GRÜEZI(グリュェツィ)”とあるが“こんちわ!”を意味する。

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比較的広めな部屋で、かなり大きめなツインベッドがありがたい。眺望も抜群で、真下に南海電車の終点難波駅、真正面に開業10周年を迎えた超高層のあべのハルカスが、そして小ぢんまりと通天閣が高層ビルに埋もれていた。

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ホテルにチェックインできたのが16時半過ぎ。ちょっと薬などを買いたいと軽く外出してみた。すぐ近くに薬屋があって調達でき、そういえばと、日曜から大阪場所が行われる大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)が近いので本場所前の様子を見物に行ったら……。

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正面入口の写真を撮っていたら、女性が我々を撮ってくれると言う。話を聞けば東京からの遠征……スー女(相撲女子)なのだ。思わず長話になったのは我々以上に相撲の知識を持ち合わせて、ばっちり話題が噛み合ったからである。こういう出会いはちょっとうれしいものがあるではないか。初日を翌日に控えた土曜日は、朝稽古を見学に行くと言う。元気なお嬢さんであった。

そんな散歩をしていたら、そろそろ腹が減ってきた。元より食べ歩きになど興味はないゆえ、手っ取り早くデパートのレストラン街に行って、炉端焼の店に入って夕食&お酒をいただいたが、けっこうなお勘定ではないか。

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かくして波乱の初日は終わりを迎え、疲れ気味の老夫婦は部屋に戻ると、相変わらず馴染めないホテルの風呂にそそくさと入って眠りに就いたのだ。
                               [続く]

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図話§グーグルマップのおかげで [旅行]

我々はコロナウイルスとどのように付き合って折り合いをつけていくべきかが問われている昨今だが、去年の秋頃あたりには、海の向こうからの観光客が増え始めていた。

10年ほども前だったら、道がわからなくなって立ち往生している風景を珍しくもなく見かけていて、時には道を教えるようなこともしてやったりはしていたのだ。

それが今や、ほとんどの観光客がスイスイと街歩きを楽しんでいる。理由はスマホに仕込まれているマップのおかげである。

自分の位置はGPSが示してくれるから、目的地をインプットさえすれば、あとは迷うことなく到達できるはずなのだ。そうして、海外からの観光客を眺めていると、何ら不安そうな表情をしていないことに気がつく。

我が身に翻るなら、海外への旅行時によく使ったのがグーグルのストリートビューで、あらかじめ目的地とその周辺を眺めておいて、特徴のある建物などを目標に設定してやるのだ。

それで残念なことは、初めての場所であるにもかかわらず、既視感満載で、不安の一つも感じることなく目的地に向かうことが簡単にできてしまうが、それはそれで情緒がなくなってしまったなあとも思う……まさに、諸刃の剣状態になってしまうのである。

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馳話§旅館の食事を考える [旅行]

最近は尾瀬の山小屋には泊まるが、旅館の類に泊ったのは、かなり昔の話になってしまう。そして旅館の食事の話である。

いかなる理由によるものかはわからないが、旅館が提供する食事の量が多いとは、いつの時代までたどればいいことなのだろうか。

ずいぶん前、そこそこな設えの旅館に泊まった時の夕食が、いつ果てるとも知らず、延々と料理が出てきて、とうとうギブアップしたことがあった。

老若男女の別を問わず、華麗に並んだ料理に、ファイトを燃やす人もいれば、うへっ!とうんざりする人もいる。そしていつも思うのだが、食事を出す前に、料理の選択をさせてくれないかということがある。

そうでもしないと、間違いなく大量の料理が食べられないまま廃棄されてしまう。昨今の“食品ロスをなくす”からは真逆の存在ではないか。

もう一度繰り返すが、料理を選ばさせてほしい。コースの流れがということもあろうが、目の前に並びながら食べることなく下げられるのを見るのは、気持のいいものではない。

それならば、これとこれをいただきます。それで十分ですというシステムにしてほしいと思うのは自分だけだろうか……そうでなければ、客の側に要らぬ気遣いをさせているということに気がついてほしいと思うのだけれども。

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懐話§修学旅行~高等学校編[下]~ [旅行]

[承前]

2日目は、奈良市内を出発して、薬師寺、唐招提寺、法隆寺を淡々と巡ったのである。このあたりの流れは比較的記憶しているつもりだが、雰囲気が自分にとってしっくりしていたのだと感じている。

その後、京都の旅館まで一直線に向かった。泊まったのは三条大橋に近く、修学旅行御用達と思われて、文句をつけるような旅館ではなく、食事もそこそこうまかったという記憶。

3日目は市内の北、大原の三千院、寂光院の拝観に始まり、そこから比叡山延暦寺に向かったのだが、そこで説明役の僧の態度の横柄さに何人かがキレて文句を言うという騒ぎがあった。こちら側にも非はあったと思うが、坊さんの態度が明らかに悪かったのも事実である。

比叡山から琵琶湖側に下りて昼食。そこから京都に戻って清水寺まで。

4日目は“自由行動”と称して、嵯峨野で3時間だったか“放牧”されて、300人超の詰め襟集団が、竹林の中を彷徨い歩いたのだ。

そして5日目の最終日……昼頃の新幹線に乗るまでは、三十三間堂を拝観。東京駅でバスに乗り換えて到着後、解散、帰宅。

これで、小学校から高等学校までの修学旅行についてはおしまいだが、記憶をたどって考えるなら、結局は物見遊山に終始して、そこに何か“教育的”と呼べるものがあったのかどうか、はなはだ疑問と思わざるを得ない。
                              [了]

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懐話§修学旅行~高等学校編[上]~ [旅行]

[承前]

“修学旅行”もあっという間に最終回……高校編である。実は、1年生の時に行われた日帰り修学旅行も体調不良でキャンセルしている。行き先だが、中学1年の時と同じ長瀞だった。

高校での修学旅行は1年と2年の2回で、3年次で行われなかったのは、受験を控えていたからではなかったか。

というわけで2年生の時の修学旅行は奈良&京都4泊5日、新幹線で往復するというものだった。

むさ苦しい県立男子校ゆえ何というかハチャメチャ感満載で、新幹線が動き出したところで、麻雀を始めるグループがあったり、奈良に一泊する初日は猿沢池に面した旅館だったが、夕食後に部屋に戻った一人が、あろうことか隠し持ってたウィスキーを呑んで、酔っぱらって騒ぎだしてしまい、教師の眼を誤魔化すべく、必死になって寝かしつけたり、別の部屋で麻雀をしていたら教師が入ってきて、叱られるかと思ったら一言「あと半荘やったら……貸してくれ」というオチだったのである。

初日のコースだが、東大寺から始まって、若草山、春日大社を回って旅館に戻ったのだが、帰り道は少し暗くなりかかっていて、ふと振り向いたら、若草山(三笠山)から満月が出てくるところ。まさしく阿倍仲麻呂が歌った……

あまの原 ふりさけ見れば 春日なる
三笠の山に 出でし月かも

……そのままを、リアル体験したのだ(……俺だって勉強はしてたんだぜ!

冒頭“あっという間に最終回”と書いたが、初日だけで字数がオーバーしたので、2日目以降は明日としたい……刮目して待て!
                               [続く]

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懐話§修学旅行~中学校編~ [旅行]

[承前]

中学1年の修学旅行には行っていない。何か体調が悪かったようで、申し出てやめることにした。行き先は埼玉県長瀞の日帰りだった。

2年は日光日帰り、東照宮を見た後は中禅寺湖に上がって華厳の滝を見て、金精峠を抜けて帰ってきたが、この時のクラスの雰囲気が最悪で、思い出すたびに不愉快になる。

というわけで3年がまた泊りがけとなり、伊豆半島2泊3日だった。しかも宿泊したのは、伊東温泉と修善寺温泉……温泉ツアーではないかと揶揄されたようだ。

現地までは国鉄の電車に乗ったのだが、どこで降りたのか、初日に何を見て回ったのか、さっぱり覚えていない。記憶は伊東の旅館の夜から。

翌日は、伊豆半島を南下して下田あたりから西海岸へと向かうのだが、そのあたりの道路が未舗装だったことをおぼろげに覚えているが、この日もどこを回ったのか、さっぱり覚えていない。

どうやら修善寺で宿泊したのは何やらな老舗旅館のようだが、それにしてもこれを修学旅行と呼んでいいものか……はなはだ疑問でしかないのだが。

そして最終日。これは覚えているぞ。修善寺を発って向かったのは、江川太郎左衛門が建てさせた韮山の反射炉で、国の史跡である。だが、建っている反射炉を見上げても、何の感慨も出てくることはなく、あとは沼津から国鉄で帰るばかり……いくら感動しにくい性質とはいえど、あまりにも情けない記憶に涙が出てくるばかりかな。
                               [続く]

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懐話§修学旅行~小学校編~ [旅行]

60年も経ってしまった小学校の修学旅行の記憶はもちろん曖昧でしかない。

小学校5年までは日帰り。しかも1年の時は市内の公園への遠足で、お茶を濁したのだった。

2年生以降はバスによる県内移動の日帰り旅行だったが、5年生は日帰りの東京旅行だった。訪れたところは、上野動物園、羽田空港、そして前年に行われた東京オリンピックの水泳競技会場である代々木オリンピックプールである。

その当時は高速道路などなく、バスでの往復は一般道だったので、どれほど時間がかかったものか……車が混んで渋滞していたという記憶はないが、それでも都心から3時間では戻れなかっただろう。

そうして6年生。1泊の修学旅行先は、江の島&鎌倉に行ってきた。記憶では建長寺から鶴岡八幡宮、それから源頼朝の墓か鎌倉宮まで歩いている。

一日目は鎌倉大仏を見て、由比ヶ浜にあった日本学生会館という修学旅行のための宿泊施設に泊まり、二日目は江の島をぐるりと見物した後、江ノ島水族館でイルカのショーを観た。

その後、サザエのつぼ焼きなどの昼食を済ませた後は、延々と帰りのバスに乗っていただけの記憶である。

すごく楽しかったとか、楽しみにしていたとか……そんな記憶はなく、どこか淡々と参加していたようだ。
                               [続く]

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飽話§食べ歩きの旅は・・・・・・ [旅行]

やってみようかと思い立ちはしたが、結局できないままに終わってしまうであろうことに“食べ歩きの旅”がある。

一番に手軽そうだと思われるのが讃岐うどん屋巡りで、健啖家であるなら、一日に数軒くらいは軽く回れそうだ。

店の数を稼ぎたいのだったら、うどんの小だけを注文して回ればいいだけのことだが、それができるかというと、某讃岐うどんチェーンの店で注文しているのは、かけうどん小……それでも十分に満足してしまう。

そんな状態では、とてもうどん屋のハシゴなどできようはずなどない。

そうでなくても、六十代後半となった今の食べる量はかなり減っているはずなので、気張った和食の店にあるような、おまかせ的コース料理など注文したらどれくらいの量が出てくるものか心配でしかなく、無難に一品料理を出してくれる店を選んでしまうのである。

最後に遠出したのは、6年前の京都だったが、その時の夕食もデパ上ですき焼き定食だったり、小ぢんまりした割烹料理屋で食べたい料理を注文して、充実した時間を過ごしたのだった。

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江話§旅行―マイカテゴリー―東京編 [旅行]

海外旅行ガイドブックの雄『地球の歩き方』が東京編を発行したので、いそいそと初版を購入した……本文464ページ+別冊マップという大部である。

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まさに、地球の歩き方の面目躍如といったところで、海外ガイドブックの体裁を生かしつつ、これでもかこれでもか!と“東京”を詰め込んでくれた。手慣れた仕事ぶりといえばそのとおりだが、さすが巨大都市東京で、これほどのページを擁しても、総花感は否めず。

いかにも一通りまとめてみましたという印象で、エリアごとの目新しさらしきものは残念ながら欠けていて、安全運転に徹したというところだろうか。

ただし、これ以上ディテールを追求していくと、ページが倍あっても足りないかもしれず、そうなると新宿編、渋谷編と枝分かれしていくやもしれず、それでは“東京”という存在が薄れていってしまう……おそらく編集サイドでも、そうしたあたりのジレンマは感じていたであろうことは間違いない。

要望はと聞かれれば、羽田空港にはじまって、東京駅、新宿駅、渋谷駅、池袋駅といったターミナルステーションの見取り図のようなものくらいは掲載したほうがよかったのではないか……版を重ねていくことで、様々な改善が行われるであろうことを期待している。

《東京のトピックス一覧》
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