過話§麦秋至~七十二候~小満 [七十二候]
小満の末候“麦秋至(むぎのときいたる)”である。
麦秋という言葉を知ったのはいつ頃だったか、高校生くらいかなと思うのだけれど、まだまだ発想が単純(今でも)だったので、初夏に秋という語彙を使う表現の妙についていけなかった記憶である。
かつて暮らしていた北関東のあたりは、稲作よりは麦作のほうが主流で、それゆえに、北関東の“うどん県”と呼ばれていなくもない昨今だが、高崎のあたりでは、スパゲッティ屋が繁盛していると聞いて、それもまた小麦粉の生産県であるがゆえなのかどうか……実は、イマイチ説得力に欠ける話だと思っているのだ。そもそもパスタに適したデュラムセモリナを栽培しているものかどうかもわからない。
そして最大の不安は、ロシアのウクライナ侵攻によって世界的な小麦不足とそれに伴う価格高騰が発生しつつある。ここまで世界の国々が相互依存する時代において、戦争という行為がいかに愚かであるか、身をもって実感させられるのである。
《七十二候のトピックス一覧》
麦秋という言葉を知ったのはいつ頃だったか、高校生くらいかなと思うのだけれど、まだまだ発想が単純(今でも)だったので、初夏に秋という語彙を使う表現の妙についていけなかった記憶である。
かつて暮らしていた北関東のあたりは、稲作よりは麦作のほうが主流で、それゆえに、北関東の“うどん県”と呼ばれていなくもない昨今だが、高崎のあたりでは、スパゲッティ屋が繁盛していると聞いて、それもまた小麦粉の生産県であるがゆえなのかどうか……実は、イマイチ説得力に欠ける話だと思っているのだ。そもそもパスタに適したデュラムセモリナを栽培しているものかどうかもわからない。
そして最大の不安は、ロシアのウクライナ侵攻によって世界的な小麦不足とそれに伴う価格高騰が発生しつつある。ここまで世界の国々が相互依存する時代において、戦争という行為がいかに愚かであるか、身をもって実感させられるのである。
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別話§ああ五月・・・・・・ [日常]
つらつら考えるまでもなく、一年12か月のうちで5月ほど往ってしまうことが惜しい月はないだろう。
4月、若かった樹々の新しい葉も、ゴールデンウィークには色濃くなって、夏の顔と変貌していく。太陽は高く高く、そして落ちる影も濃い。
この先……鬱陶しい梅雨を経て“猛暑”の盛夏が3か月くらいは続くのだ。夏至を過ぎれば、どんどん日没時刻は早まっていって、秋へと向かっていくわけだが、内なる我々は、はるか一年先の五月の薫風を渇望しているのだ。
さよなら五月!
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4月、若かった樹々の新しい葉も、ゴールデンウィークには色濃くなって、夏の顔と変貌していく。太陽は高く高く、そして落ちる影も濃い。
この先……鬱陶しい梅雨を経て“猛暑”の盛夏が3か月くらいは続くのだ。夏至を過ぎれば、どんどん日没時刻は早まっていって、秋へと向かっていくわけだが、内なる我々は、はるか一年先の五月の薫風を渇望しているのだ。
さよなら五月!
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