SSブログ

説話§今日の一言~どうしてそうなるの?~ [日本語]

どうりでよく似ていらっしゃる

何とも不思議な発想の反応を聞いたのは、もう30年以上も前のことである。

どんな集まりだったのかは記憶の外だが、我々夫婦二人が立っていた時に、ちょっとした知り合いから一人の女性を紹介された、その時知り合いが……

「こちら、凸凹さんご夫婦」

……と簡単に紹介の言葉があった、その直後に女性が発した一言なのだ。

“似たもの夫婦”という言葉はあるけれど、だからといって、かくも直截、かつ頓珍漢な物言いをするのかと驚いた。

とにかく頓珍漢な反応としか思えないのは、そもそもが赤の他人同士である夫婦が似ているわけなどはないのに……ではないか。

だから、今でも時折“どうりでよく似ていらっしゃる”という言葉を思い出しては、冗談で使うことはあるのだが。

《日常のトピックス一覧》
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

纏話§句読点の塩梅 [日本語]

句点“。”は文章の区切りなのでともかく、問題は読点“、”遣いである。一つの段落を構成している文章を、どう読みやすく書き綴っていくか、その“キモ”が読点なのである。

ブログの文章をまとめていて、どういったことに気を遣っているのかといえば、むやみに凝った漢字は使わす、平易な平仮名遣いを心掛けているが、あまり平仮名ばかりが続くと、それはそれで読みにくくなってしまうので、漢字との配合は考えることになるのだ。

そうして読点のお世話になるわけだが、打ち方ひとつで文章のニュアンスが変わってしまうから、あだやおろそかにはできない。

平仮名度が高い文章のゆえ、漢字が入らずに文章が続くと、何とも読みにくい文章になってしまう。それを読みやすくするために読点を入れようとするが、短すぎるセンテンスで打っていくと、読点だらけで文章が散漫になって落ち着きがなくなる。

かといって読点なしというわけにはいかず、そのあたりは何とも悩ましい。

そうしてかなり気を遣って書いた文章が“これ”なのだが、はたして読みやすく仕上がっているだろうか……“そうして、かなり”と、読点を入れるほうがいいのかな。

《日本語のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

週話§日曜流転~ご心配とご迷惑・・・・・・?~ [日本語]

それにしても不思議な物の言いようである。

しでかした不始末などに対して、その当事者が記者会見の冒頭などで発する文句が決まってこれだという不思議。

“ご迷惑を”というのはまだわかる。だが“心配をおかけして”というのがわからない。いったい誰が心配しているというのか?……少なくともワタシは心配などしてないぞ。

政治家であれば熱心な支持者が、大丈夫だろうかと気にかけることなのか、おそらくそんなところだろうとは思うが、支持者でも何でもない人間が心配などするはずもない。

正しくは「不快な思いをさせて申し訳ありません」といったあたりだろう。だから、ご心配とご迷惑をという言葉を聞くたびに、違和感と同時合わせてより一層不快な気持にさせられるのである。

《日本語のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

説話§今日の一言~旗日(ハタビ)~ [日本語]

旗日

先月の秋分の日、思わず“旗日”という言葉が口をついて出た。久しく使っていなかったようで、そういえばそんな言葉もあったなあと思ったのだ。

言葉の由来は言うまでもなく、祝日には玄関に日の丸を出しておくというものであるが、さすがに団地住まいも長くなり、周囲を見回しても、日の丸の姿を見かけることはない。

そんなこともあって“旗日”という言葉そのものが、死語と化していたようで、ボキャブラリーの保管庫奥深くに放置されていたようである。

平成生まれの世代あたりは、旗日という言葉を知らないのではないか。彼らに対して会話の中で使ってみるならば「?……何ですかそれ」という反応が返ってくるのは間違いない。

自分自身も、使いながら“古びた表現だなあw”と感じて、そっと保管庫へ戻したのである。

《日常のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

週話§日曜枯寂~だそう…嫌いな言葉遣い~ [日本語]

ニュース番組などのナレーションで「だそうです」を縮めて「だそう」と言う、その言い方が嫌いである。テレビの音声を注意して聞いていれば、かなり頻繁に耳にするはずである。

何というか、中途半端な言葉の切れ方と感じ、いかにも踏ん切りの悪いもの言いとしか思えないのだ。テレビからこの言葉が聞こえてくると、何がなしお尻のあたりがもぞもぞしてしまう。

別に時間がなくなっての短縮ではあるまいに、そこまで省略してどうする?と思うのである。

この“だそう”を初めて目にしたのは、40年以上前のことで、見たとたんに言いようのない居心地の悪さに襲われたのだった。その時は書き言葉だったのだが、口からの“だそう”も文字で見る“だそう”も、変わらずに気持ちが悪いままここまで来た。

……個人の感想です。

《私事のトピックス一覧》
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

敬話§何でも“様”付ければいいって・・・・・・ [日本語]

いつの頃からか記憶ははっきりしないが、ことさらに“様”呼びする状況がどんどんひどくなってきている。

様呼びする相手は人間だけではなく“●●会社様”とか“■■商店様”などまで及ぶ有様なのだ。

病院では“患者様”と呼ばれるし、以前であれば“患者さん”で済んでいたのが、いつの間にか様で呼ばれている……実際の扱いについては、以前と変わっているわけではないのだが。

そうした“様”呼びはおそらく、そう呼んでおけば文句を言われることはないだろうと見越してのことだろうが、どっこい、そう呼ばれることを冗談ではないと考える人間も少なくなく存在しているのは間違いない。個人的にはどこか馬鹿にされているような気がしてならない。

以前も書いていることだが、朝刊などの折り込み広告の中にショッピングセンターのチラシがあって笑ってしまったのは、アクセス地図の中に出てくる他の店舗などに、いちいち“デニーズさん”とか“紳士服の青山さん”と、さん付けしまくっていたことである。

《日常のトピックス一覧》
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

土話§翻訳アプリの現実~問題は名詞か~ [日本語]

グーグル翻訳やDeepL翻訳など、翻訳アプリの性能がかなり向上しているのは事実だ。とはいえ、まだまだ日常で不安なく使えるレベルに達しているなどと自信をもって太鼓判を押せるわけでないのは言うまでもないことである。

文法的な翻訳機能は何とかなるのだが、やはり問題になるのは名詞の翻訳で時にはとんでもない誤訳が飛び出してきてしまう。

ドイツ語の“Janitscharenmusik”を調べようと、最初にDeepL翻訳に単語を突っ込んでみた結果が下の写真である。

イェニ1.jpg

どこをどう訳せば“ジャニーズ系音楽”という訳が出てくるものだろうかと思いそうになって、それではとグーグル翻訳にお願いしてみたら、ちゃんと正解が出てくれたのだ……グーグル先生、偉いっ!

イェニ2.jpg

そして文法的問題はかなり改善されてきているにしても、名詞をどのように処理していくものかという、大きな課題が残っているようだ。これは、ユーザーが手作業で解決していくしかないということか。

なお、翻訳アプリにかけていたドイツ語の単語の元は、オスマン帝国イェニチェリ軍団の行進曲、ドイツ語で“ヤニチャーレンムジーク”と発音する。



1979年代終わりにNHKで放送されていたドラマ『阿修羅のごとく』の中で効果的に使われていた“ジェッディン・デデン”という印象的な音楽だ。

《日本のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

拙話§自動翻訳アプリの日本語 [日本語]

それほど頻繁にというわけではないが、SNSのコメント欄に以下のような奇妙な日本語のメッセージが送られてきたりする……

ハローー

私はローランドです。世界中から友達を探しています。私の基準は、たとえ世界が困難な状況にあっても、シンプルでポジティブな人々です。

私は動物、特に犬が大好きです。私は幸運にも最も素晴らしいペットを飼うことができました。私は自然と深くつながっており、常にすべての人を保護し、尊重することを信じています。

……一読するまでもなく、自動翻訳アプリにかけて出てきた日本語を、そのままコメント欄に貼り付けて送ってきたものである。

自動翻訳ソフトの精度もかなり向上してきたとは思うが、まだまだ日本語しては満足できる水準には達していないと思うのだが……ところが、こんなレベルの日本語でも、コロリと騙されてしまう人がいるというのだから、世の中はわからない。

国際ロマンス詐欺とか言われている、グループなのか個人なのかはわからないが、SNSの書き込みに、せっせと自動翻訳アプリの不出来な日本語メッセージを送り付けるのである。手口は至極簡単だ。だが、こんな低レベルな誘いに乗ってはいけないだろう。

ちなみに、英文の手紙を書く必要があって、自動翻訳に日本語を放り込んで結果を見ると、いくら何でもな英語がそこにあって、修正のかけようもなく、それなら最初から自分で英語を書き始めればよかったと思うのである。

《インターネットのトピックス一覧》
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

週話§土曜有閑~氾濫する“様”~ [日本語]

敬語の類を過たず使うことは難しい。わかっているつもりでも、時として間違った使い方をしていたりする。そうであるがゆえなのかどうか、過剰としか思えない敬語の類の乱用が、あちこちで散見されるようになって久しい。

とりわけ目に立つのは、誰彼かまわず“様”付けで呼ぶことで、顕著な例としては、病院で“患者様”と呼んでいるケースがそれだ。日常、人を様付けで呼ぶことなどはない、それこそ“さん”で十分だと思っているので、他人から“○○様”などと呼ばれようものなら、背筋がゾクッとしそうになる。

個人に対してだけではなく、団体名にまで様付けしている様子を見ると、馬鹿にされているんじゃないかとすら思ってしまう。それこそ“株式会社□□様”みたいなやつだ。

そうして丁寧に遇した気分になっているのだろうが、そんな物言いをまともには聞いていられない人間も少なくなく存在する……馬鹿じゃなかろうか。

さらに開いた口が塞がらないのは、新聞に挟まれてくるチラシの中の所在地を説明する地図の中に存在する店舗名に様付けしているケースで、麗々しく洋服の青山様、ロイヤルホスト様、ドンキホーテ様とか……どうよ?

《日常のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

見話§型録・・・・・・でしたっけ~外来語~ [日本語]

“カタログ”という外来語を知った最初は、少年漫画週刊誌ではなかったかという記憶だ。でまあ、長じた後に漢字が読めるようになったら“型録”とあって……“へー、日本語だったんだ”と思ってしまった。

もちろん、そんなわけはなく、英語であるのはもちろんのことだが、そんなことを知らずにいたら、日本語だと思い込んでしまってもおかしくはない。

それほど、漢字の見た目がぴったりとはまってしまっているではないか。まさに言い得て妙。

そんな外来語に漢字をはめ込むことを“当て字”と言うのだが、これがけっこうあるのだ。たとえば……

クラブ……倶楽部

ロマン……浪漫

ガラス……硝子

といった具合にうまくあてはめられるものだなあと感心する。かつて外来語が入ってきた時に、こうした当て字を考え出した先人の機転に満ちた知恵に改めて驚かされるのだ。

《日本のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

説話§今日の一言~・・・・・・からの~ [日本語]

・・・・・・からの

つい最近にというわけではないが、もう10年くらいになるらしい言葉遣いに“……からの”なる用法がある。用法らしきものを簡単に書いておくと……

私は昨日渋谷で彼氏とデートしました……からの六本木ディナー

……接続詞といえば言えなくもないが、これまでの用法からするのであれば「私は昨日渋谷で彼氏とデートしました。そして六本木でディナーでした」で、そしての部分を“からの”を使うという感じでいいだろうか。

自分的には、この使い方を見かけたのは比較的最近のような気がしないでもなく、どこかホニャララと軽みにあるような気がしている。

だが自分では使ったことがない。というか、どう使ったらいいのかわかっていない節があり、意識すればするほど使えないループにはまり込んでいるようだ。

というわけで、いつか拙ブログでも使ってやろうと考えているのだが……。

《日常のトピックス一覧》
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

記話§段落と改行について [日本語]

日本語作文では、文頭一字下げるというのがお約束だとは、小学校の国語の時間で習い覚えたことで、とりわけ原稿用紙に書く時はきちんと守って書いていたのだ。そんな一字下げるという約束ができたのは明治以降のことだと思われる。

ブログを始めた時、ふと考えて一字下げをやめてみた。その代わりになるかどうかわからなかったが、改行する時には一行空けることにした。後になって知ったことだが、そうするのがネットの中における書き方として定着しつつあるようだ。

自分自身も、ネットを始めるまでは従来通りの書き方で書いていたが、横書きに特化されているネットの文章作成に関しては、このやり方も“あり”ではないかと考えている。

もちろん、一字下げで書かれている文章のほうがまだまだ多く存在しているのは言うまでもなく、新聞に始まって、小説などの書籍も、段落一字下げが守られているのだ。

まずもって、文章を読みやすくというのが主眼で、段落一字下げという約束を否定するものではなく、一つの試みということを改めて表明しておく。

《私事のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

呟話§一言つぶやき~味わわせる・・・・・・?~ [日本語]

“味わう”という動詞の活用変化は悩ましいものがあって、昔々仕事を……

……していた時“味わう”の使役をどう表記するのか調べてみたら“味わわせる”というのが正解と知り、それ以来、書く時も話す時も忠実に使っているのだが、そうしながらも今だに何とはない違和感を覚えるのは“わわ”と言葉が重なっているところなのだろうとは薄っすら感じていることである。

《つぶやきのトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

説話§短語は語る~ヴァニラアイス~ [日本語]

あの、ゴミが入ってるんですぅ

……もう、たぶん30年以上前の話である。都心のデパートの催事場で北海道物産展が行われていた。混雑する場所が苦手な夫婦だが、買い物のついでにふらりと立ち寄ったのだ。

ふと気まぐれを起こして、テイクアウトのヴァニラアイスクリームの列に並んでみた。

我々の前に並んでいた人に順番が回ってきて、アイスクリームを受け取ったのだが、何となく怪訝そうな表情で「ゴミが入っているんですけど」と店員に向かって言ったのである。

すぐ後ろで並んでいて、その“ゴミ”がヴァニラの細かい種子であるのだと即座に気がついた。もちろん店員は事もなげに「これはヴァニラの粒なんですよ」と返した。まだまだ、生ヴァニラが普通に存在していなかった時代の話だった。

《日常のトピックス一覧》

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

葉話§日本語変換の綾 [日本語]

文字をあれこれすることを生業にしていたので、文字遣いをどうするなどはそれなりに気を遣ってきたつもりである。

もっとも、そうしたあたりは世間にいる普通の人たちのほうが厳密だったりして、自分はそのあたりの感覚が緩いのかもとも思わないことはない。まあそれほど言語感覚が鋭いわけではなさそうだ。

やっていた仕事が、それほど難しい表現や文字を使わないようにという方針だったので、それが自分の中で習い性になってここまできてしまっている。

覚えているのは……初めて→はじめてだし、一番→いちばんといった風に、眼に入った瞬間に、ぱっと読めるような平易さを旨としていたのだ。最近になって、そうした文字遣いから少しずつ漢字多めな文章を紡ぐようになっていった。

仕事を始めた時の刷り込みが、今になって抜けてきたということだろうか。

文字を生業にしていたからといって、文章力があるわけでもなく、せめては間違いのない文章を書いていきたいと思っているが、後々に読み返してみると、これがけっこう誤字も脱字があって「お前の商売は何だったのだ?」と問い詰められそうである。

《日常のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog