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謔話§一日一句~齢七十を数え~ [俳句]

季語は・・・虫しぐれ

古稀の吾(あ)や 臥し待ち月に 虫しぐれ

【去年の今日】誕話§アラ七十~古希秒読み~
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流話§秀山祭九月大歌舞伎~大歌舞伎の空気~ [歌舞伎]

9月も半ばになったというのに、先週土曜日の東京の最高気温は34.1度……極力日向に出ないよう考えながら、電車を乗り継いで東銀座の歌舞伎座へ。二代目吉右衛門が生きていれば80歳の秀山祭九月大歌舞伎夜の部を観た。

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まず『妹背山婦女庭訓』“太宰館花渡し”と“吉野川”が、合わせて2時間40分の長丁場である。吉野川を観るのは2007年に初めて観て以来、4回目。今回ようやく内容への理解が追い付いてきたと感じたが、まだまだである。

まず、20分ほどの“花渡し”は軽いジャブといったところだが、吉之丞の蘇我入鹿に悪の大きさが感じられず、そこは役者の格が必要だと痛感した。

そして“吉野川”は、両花道から続く本舞台の吉野川を挟んで、上手が大判事(松緑)の屋敷、下手が定高(玉三郎)の屋敷、そして左右に義太夫が並んでそれぞれの屋敷の様子を語り分ける、大きなスケールの2時間近い舞台。

前半は緊張が続かなかったが、後半……大判事が久我之助(染五郎)を、定高が雛鳥(左近)を手にかける場面の充実がすばらしかった。舞台の空気が一気に大歌舞伎へと昇華していく様を眼にしたのだ。これで、松緑の口跡がもう少しキリっとしてくれたらなあと思った。だが、4回目にして“吉野川”がようやく見えてきたようだ。

35分の休憩があって『勧進帳』はきついものがあった。何もこんな大物を一晩で観せてくれなくてもと思えど、そこは秀山祭だからしかたがない。そして『勧進帳』という題名の後に“二代目播磨屋八十路の夢”と銘打たれて、甥の幸四郎が弁慶、義理の息子の菊之助が富樫、そして幸四郎の息子染五郎が義経を務めた。

……だったが、弁慶と富樫の息がもう一つ噛み合わず、問答などももどかしく感じた。勧進帳という芝居への意気込みと、弁慶と富樫それぞれの表現が大きくずれてしまっていて、もったいない勧進帳だった。これはもう、この先末長く数を重ねて、密度の濃い舞台を構築していってほしいものである。

終演は20時50分過ぎ、電車を乗り継いで22時半前の帰宅はちょっと辛い。

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別話§終活のおはなし~古稀~ [終活]

[承前]

さて“古稀”の日となった……70年も生きてきたが、そのことについての感慨らしきものはない。
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確実なことは“自分も老いた”ということである。徐々に体力が落ちてきていることは今さらながら自覚し過ぎるくらいだし、気がつけば“無理しない無理しない”というスタンスの自分がいる。

定年退職したのは9年前。70歳半ばくらいまでは、年に一度の海外旅行を楽しめるだろうと考えていたが、2020年のコロナ禍で、2019年を最後にすっぱり海外旅行とは縁がなくなった。

今は細々と国内旅行をするのがせいぜいで、大阪の花園までラグビーを観に行ったり、目下計画中なのは京都南座の顔見世を観に行こうかというくらいで、あっちこっちと動き回るような旅行ではない。

そして、古稀を迎えたところで、この先の人生は自分にとって“オマケ”というくらいのつもりで考えて、残り何年かを終活を並行させながらゆるゆる過ごしていこうと思っている。

幸いにして呑み屋にツケはない。
                               [続く]

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謔話§一日一句~酒仙歌人を偲んで~ [俳句]

季語は・・・牧水忌

休肝日 なれど本日 牧水忌

【去年の今日】週話§日曜枯寂~路面電車~
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行話§玄鳥去~七十二候~白露 [七十二候]

白露の末候“玄鳥去(つばめさる)”である。

明ければ明日は、古稀七十歳の誕生日である。白露の末候は、うるう年だとこの日だが、平年は18日なのだ。

その昔は、既に秋風が吹いて秋模様と感じられたと記憶しているが、今だに30度を軽々と超えるような温暖化の日々となってしまった。

我々が生きている間に、こうした状態が劇的に改善するような奇跡などあり得ないだろう。というよりも温暖化にブレーキをかけることができるまでに早くて半世紀、一世紀以上かかるかもしれない。問題は化石燃料からの転換がいつになるかであろう。

我々の子ども時代よりも、夏が一か月以上伸びたような気がする。

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顧話§今日の歴史~時速20km以上~ [スポーツ]

1939年9月17日、人類史上初めて1万メートルで30分を切る。

この日、フィンランドのタイスト・マキが陸上1万m走で29分52秒6を記録し初めて30分の壁を破った……我が家から最寄り駅を、歩いて往復する間に10km走り切ってしまう。つまり、時速20kmで走り続けているということだ。

1km3分で走るとタイム設定をしたと思われるが、それをきっちり守っての記録達成は、今から85年前のことである。

そして現在の世界記録は、ウガンダのジョシュア・チェプテゲイが2020年に記録した26分11秒00で3分40秒も短縮した。恐るべきスピードではないか。

日本人の記録はどうかと調べれば、2023年に塩尻和也が記録した27分09秒80だが、およそ1分近い差は300m以上も離されているということではないか。

まずは27分を切って26分台に、できれば26分30秒以内を目標にしないと、世界とガチで戦えるとは言えない。この先、どこまでそのタイムを縮めることができるだろう。

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謔話§一日一句~秋場所中日過ぎ~ [俳句]

季語は・・・新涼

新涼や テレビ桟敷は 中入へ

【去年の今日】週話§土曜枯寂~何かと忙しない~
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連話§ワタシの酒肴[189]カプレーゼ [酒肴]

[承前]

“カプレーゼ”と言われて、即座に「あれ」とわかる人がどれくらいいるものか。

まあ要するに、トマトとモッツアレラチーズをオリーブオイルとバルサミコで和えたサラダなのだが。

初めて食べたのは、たぶんあっちを旅行していた時で。肉物に辟易してきた頃、パスタでも食べようと入ったイタ飯屋だったのではないかと思われる。

もし、メニューにカプレーゼとだけしか書かれていなかったら、わかることなくスルーしてしまったかもしれないが、料理名の横に簡単な説明文が書かれていたようで、それなら注文しようじゃないかということになったのだ。

まあ、イタ飯屋は旅行中のお助けレストランで、それ以外にも生ハムみたいなのがあったりして、ちょいとばかり軽やかな食事を楽しむことができる。

そんなわけで、旅行中のカプレーゼはありがたい一品になってくれていて、それは我が家の食卓にあっても、それほどくどくもない、爽やかあっさりとした肴として重宝しているのだ。
                               [続く]

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蒸話§今年も枝豆当番でした [枝豆]

この夏(秋だが)もまだまだ枝豆を楽しむことができる。本当にありがたい夏のつまみである。かつては買ってきた一袋をそのまま茹でて食べていたが、最近は、250gくらい入っている袋の半分130gくらいに分けて茹でている。

もうこのところ何年も、同居人のアドバイスを得て、フライパンで茹でるようになったのだ。それは、鍋に大量の湯を沸かして茹でるよりも、はるかに短時間、はるかに簡単なのだ。

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つまり……莢の両端を切った枝豆をフライパンに並べ、一つまみほどの塩をまぶし、枝豆がかぶるくらいの水を入れ、沸騰したら4分ほど茹でて出来上がり。

たっぷりの水で茹でようとすれば、沸騰するまでの時間はかかるわけで、今のフライパンだと、水もそれほど使わなければ、ガスも使わずだから、環境にも少しばかり優しいと思いたい。

というわけで、たっぷりの湯を使って茹でていた時と何の遜色もなく、それこそ“あっという間”茹で上がってしまうのだから、これは何とも盲点だったと思うのである。

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謔話§一日一句~みちのくへ~ [俳句]

季語は・・・秋日和

義経の 都落ちして 秋日和

【去年の今日】鶏話§卵かけご飯~TKGですねン~
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告話§ビッグイシュー487号発売中! [ビッグイシュー]

ビッグイシュー487号は9月15日から発売されています。お買い求めできる場所はこちらを参照。毎月1日、15日発売。一部450円。230円が販売員の収入に。

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スペシャルインタビュー ビル・ナイ

リレーインタビュー クラーク志織(イラストレーター)

特集 読書バリアフリー

読書の秋。読書を楽しんでいますか?

一方で、紙に書かれた本を読むことに困難を抱える人たちがいます。視覚に障害のある人、手で本をめくるのが難しい人、ディスレクシアなど読み書きに困難のある人、外国にルーツのある人、視力が低下した高齢者などです。

最近は、点字つき図書、布の絵本、大きな文字の本、LLブック、オーディオブック、デジタル図書(電子書籍)などが出揃い、バリアフリー図書をそろえる図書館も現れ始めました。

そこで、読書バリアフリーな環境をつくるために活動するみなさんを取材。バリアフリー図書を企画・編集・発行する成松(なりまつ)一郎さん(「読書工房」)、学校や図書館などに出向きアクセシブルな図書の体験会などを行う「りんごプロジェクト」の古市理代(みちよ)さん(NPO法人「ピープルデザイン研究所」)、ご自身や息子さんがディスレクシアであることに気づき、NPOを立ち上げて当事者のサポートなどをしている藤堂栄子さん(認定NPO法人「エッジ」会長)に話を聞きました。

[国際記事]
気候変動と“寒暖差”がもたらす健康リスク

[連載記事]
浜矩子の新ストリート・エコノミクス 家の庭に見る環境異変

コミック 『マムアンちゃん』 ウィスット・ポンニミット

ホームレス人生相談×枝元なほみの悩みに効く料理
            毎日献立を考えるのが大変です☆ビビンバご飯☆

移動美容室TEADA 介護知識も身につけ、髪のオシャレを届ける移動美容室

宇宙・地球・人間 池内了の市民科学メガネ 「免疫力」って、なに?

販売者に会いにゆく 『リツェウリツェ』 ミレンコビッチ

監督インタビュー
       『ジョイランド わたしの願い』サーイム・サーディク監督

表現する人 ストーリーを生み出すのは、そこにいる人たち 小松宏誠
                              [その他]

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週話§日曜流転~病みつきなんすよ~ [酒肴]

いわゆる“かわきもの”のつまみ2種である。

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左は老舗和菓子メーカーが“満を持して”売り出した「だまされたと思って食べてほしい『海苔チーズサンド』」なのだ。店頭で見つけて“だまされてやろうじゃん”と買い求めたが、これがうまい!

塩味の煎餅に挟まれたクリーミーなチーズ、そしてパリッパリの海苔……これにはすっかり騙され、もとい魅了されてしまった。酒のつまみにもなるがどちらかというと、恰好のお茶うけといていただいている。

そして右の一品、もとい逸品は“にんにくピーナッツ”なるもので、これが実に危険なつまみ……皮付きピーナッツとサクサクの揚げにんにくが病みつきを約束しているのだ。

そして時に入手困難になったこともあった。スーパーのナッツ売り場で見つけて試してみたら、これがめちゃ旨ではないっすか!それで、ことあるごとに買っていたある日、棚から姿を消していた。一度食べて覚えた味は、あたかも麻薬のごとく身体が渇望するのである。

数か月ほど忽然と姿を消していた、にんにくピーナッツが再び棚に出現した時、我々は狂喜した。そして“おとな”発動をして、家に途切らせぬよう、まとめ買いを欠かすことはないのだ。

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週話§土曜流転~つまらない記憶~ [記憶]

小学校時代の何人かの同級生の誕生日を覚えていたりする。それこそ半世紀以上顔を合わせたことのない人間も何人かいるが、誰それの……というと、即座に誕生日が口から出てくるのだ。

確か小学校5年生の時、教室の壁に全員の誕生日を表にして貼り出していて毎日眺めているうち、自然に覚えてしまっていた。

A輔は1月7日、H美は3月31日、M保子は7月5日、A部は9月14日……という塩梅である。もちろんクラス全員を覚えていたわけではないけれど、二けたくらいは意味もなく軽く覚えているのは何とも不思議なことである。

こうして人間は覚えていたからといって役に立つことなのない記憶は保持され続けていって、忘れないでほしい記憶は、どこか記憶の引き出しの奥底に埋もれて見つけられないままに朽ち果てていってしまう。

何というか、記憶の選別装置みたいな機能が脳のどこかにあってほしいぞと切に切に願う高齢者なのである。
 
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謔話§一日一句~空気玲瓏~ [俳句]

季語は・・・秋気

秋の気が 震えバッハは 古楽かな

【去年の今日】別話§終活のおはなし~さてその先は~
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締話§酒は辛口・・・・・・ん? [日本酒]

少しくらい甘い日本酒は許容範囲だが、あまり甘過ぎるのは勘弁してくれ。そんな日本酒の嗜好である。

なので世間一般に“辛口”と言われていれば、それで佳しなのだ。ところが、度数の高さについつい惹かれて原酒の類に手を出すと、濃厚なところはいいが全体を支配している甘さに「うへぇ」となってしまう。

だから値段が高くなくても、辛口とあればそれを手に取って買って帰るのだ。ただし、ラベルで“辛口”と謳っていて実際に辛口と“個人的”に感じるのは半分もない。

ずいぶん昔に聞いたことだが、そもそも日本酒に辛口だなどとは存在しない。米で作る日本酒に“辛口成分”などは存在せず、そこから辛口“らしく”醸造するのは相当に難儀なことのようだ。

だから居酒屋などで「辛口!」と指名されても、特に日本酒に拘っている店主にとっては難題と聞こえてしまうのである。どうやら自分的には、コクがあるよりも、さらりとしつつ、しっかり米の存在が感じられる酒が好みらしい。

甘口とか辛口ではなく、すっきりとした淡麗か、こっくりとした濃醇なのか、そうした分類の中から“これ!”だと、自分好みの味わいを探すしかなく、それがまた日本酒への遠い道のりで、半世紀このかた日本酒を呑んできた身にしてみても、自分の好みが何なのか……わかる日が来るのだろうか?

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泡話§石鹸とそのDNA? [日常]

石鹸である。

使い続けてちびてきた小片を、新しい石鹸にのせ、押しつけて合体させる。一度でくっつかなかったら、何度か押しつけていると最後に一体化してくれるのだ。

物にも魂があるかのように考えてしまがちな我々は、石鹸を合体させると、ちびた小片から新しい石鹸に、小片が持っていたDNAが遷(うつ)るなどとあらぬ妄想を抱いてしまう。

いや、DNAが遷るからといって、新しい石鹸を使い始める我々に、何か御利益などがあるはずもないのだけれど、どうもそうしたことを考えたくなるような種族ということか。

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写真は、アレポのオリーブ石鹸がちびてきたので、白い石鹸と合体させたもの。使ってしばらく経ったところで見ると、双方がなじんできていることがわかる。

それよりも、眺めた様子が『ゲゲゲの鬼太郎』に出てくる鬼太郎の目玉おやじに見えてきて、ちょっと不気味とも言えなくもないが、この目玉おやじ的遷りは、一度きりのことだった。

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謔話§一日一句~バッタの仲間~ [俳句]

季語は・・・きちきち

きちきちは外 歯磨きの我は内

【去年の今日】仇話§木挽町のあだ討ち
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行話§鶺鴒鳴~七十二候~白露 [七十二候]

白露の次候“鶺鴒鳴(せきれいなく)”である。

猛暑のおかげで、樹々の葉っぱがすっかりヘタレてしまった。特に桜の葉の変色は進んでいて、種類によっての早い遅いがはっきりとわかってしまう。相変わらずの暑さだが、目に見える世間は秋へと移りつつあるようだ。

そして、今年はまだ尾瀬を歩いていない。体調次第で、10月に入ろうかと考えているのは、また大霜の風景が見たいからで、10月だと古稀直後となり、一つの区切りということになる。足の不安に加えて、右手のCM関節症が完治していないのも逡巡の大きな原因であるし、このままでは難しいかもしれない。

車を3時間走らせるのも、20kmほどの軽い山歩きも難儀になりつつあって、2年か3年のうちに“尾瀬納め”がやってくるのは間違いなさそうか。

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切話§シュレッダーを使う [日常]

このところ、気がついたら紙の通信物あれこれがやたらと増えているような気がする。

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もう長いこと、個人情報の入った紙類はシュレッダーで断裁してる。我が家のシュレッダーは既に三代目。初代は手動だったが、二代目と三代目からは電動となり、今使っている三代目の微塵切り度はかなりなものだ。製品説明によると“2×12mm”という……さすがにこいつをジグソーパズルするのは無理だろうw

ではあるが、シュレッダーの作業が面倒で、年に3回か4回くらいしか断裁しない。個人情報が山と積まれたところで重い腰をよっこらしょ!と上げるのだ。

モーターが焼き付くので、連続断裁時間約5分で自動的に止まってしまう。だから、その時点で溜まっている山となった個人情報を断裁し尽くすまでに30分くらいはかかってしまう。

こういう作業を普通にしていると、自分の住所氏名その他諸々が印刷された紙類を、そのままゴミ箱に捨ててしまうことの危うさを改めて思い知るのである。

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謔話§一日一句~上陸するか~ [俳句]

季語は・・・台風

予報官の 声緊迫す 台風来(く)

【去年の今日】怠話§遅刻なんて自慢にならない
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煙話§だからタワーマンションには・・・・・・ [地震]

いよいよ“南海トラフ巨大地震”が現実味を帯びてきた一か月前の日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震である。

そうして高層マンションの林立模様を見ていると、小さからぬ不安を覚えてしまうのはしかたないことではないだろうか。しかも、今も夥しい数の高層マンションが湾岸地域に建設されていて、それを購入しようと人々が群がっているのだ。

だが、ひとたび大地震が発生した時に高層マンションにはどのような状況が現出するのだろう。例えば停電である。停電したらどうなるか、まずもってエレベーターはストップしてしまう。あるいは自家発電機などの予備電源を用意しているマンションもあるだろうが、それとて長時間の運用に耐えられるとは思えない。

30階や40階といった高層階に住んでいる人たちの生活はどうなるだろうか。買い物するにも、1000段にもなりそうな階段を上り下りしなくてはならず、日常生活を営むことは難しくなってしまうだろう。

そして湾岸地域の埋め立て地で憂慮するべきは、液状化現象である。もしも高層マンションの周辺で液状化現象が発生でもしたら……対策が講じられているとは思うが、地震の強さによっては何が起こるものか想像できない。

そうした可能性を考えても、高層マンションに住んでみたいという発想の類は持ち合わせていないのである。

……高層マンションが地震で蒙るあれやこれや以外にも、高層マンションが不利だというそんな話は稿を改めて書く。

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謡話§『お富さん』のおかげで(笑 [歌舞伎]

1954年、春日八郎が歌った『お富さん』がミリオンセラーとなった。題材は歌舞伎の『与話情浮名横櫛』で、ご存じ“お富与三郎”である。



いつの間に覚えたものか、とんと記憶にはないのだが、歌詞をほとんど覚えてしまっていて、調子よく歌うことができてしまう。

♪粋な黒塀 見越しの松に
仇な姿の 洗い髪
死んだはずだよ お富さん
生きていたとは お釈迦さまでも
知らぬ仏の お富さん
エッサオー 源冶店♪

歌のおかげかどうか、初めて歌舞伎の舞台に接した時も、おもしろいくらい内容を理解することができたのには我ながら笑ってしまった。歌詞が情景を表したり与三郎の心情を巧みに描写していて、まんま芝居のダイジェストに仕立てられていたからだ。

ところが、作詞した山崎正は歌舞伎をまったく知らず、作曲の渡久地政信に至っては“歌舞伎は大嫌いで観たこともない”という……それでも何とか、一曲に作り込んでしまうあたりはお見事な手腕と言うべきか。

その後“二匹目のどじょう”を狙って『白浪五人男』を題材に『弁天小僧』を三浦洸一が歌ったが、お富さんほどのヒットにはならずに終わったのだ。

《歌舞伎のトピックス一覧》
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謔話§一日一句~満月を映して~ [俳句]

季語は・・・水澄む

姿見の 如く水澄む 月の夜

【去年の今日】週話§日曜枯寂~バイロイトの日々[下]~
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連話§ワタシの酒肴[188]里芋の煮っころがし [酒肴]

[承前]

毎日であるとか、たくさんというわけではないが、里芋の煮っころがしは好きだ、5個か6個もあれば日本酒の佳き肴として舌を喜ばせてくれる。

醤油、砂糖、酒などで甘く色よく炊いた里芋はねっとりとした感触が日本酒を進ませてくれるのは何とも不思議なことで、子どもの頃にはこんなもののどこがうまいのかと思っていたが、長じてみればこうした味がわかるようになるという不思議。

こういうのが“大人の味”ということなのだろう。
                               [続く]

《酒肴のトピックス一覧》
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銭話§バイト代は一日2千円 [尾瀬]

大学1年から4年までの夏休みすべて+αを尾瀬の山小屋のアルバイトで過ごしていた。主な仕事は客室の掃除、寝具の整理とあらゆる雑事であった。

忙しいのは午前中に集中している。宿泊客のチェックアウトは8時。朝食を済ませたタイミングで客室の掃除を始め、掃除などでまとめたゴミを共同の焼却施設まで持って行く。

14時頃からお客さんが少しずつ到着するので、客室への案内諸々を行うが、週末以外はのんびりしたものである。

そんなこんなで夏休みの2か月近く、50日ほどをアルバイトして過ごした。そのアルバイト代は4年間変わらず一日2000円だった。それに交通費が少し出たが、何よりも三食+十時と三時のお茶という賄いが付いたから、実質は3000円近くだったかもしれない。

だからつまり……金を使うことがまったくなかったのだ。アルバイトが終わる前日に、50日のバイト代をまとめて支払ってくれた。懐に入ってきたのはおよそ10万円という大枚……貧乏大学生にとってこれは半端な額ではない。

その他に、3年と4年の2年間10か月ほどを、大学近くのデパート上階の小洒落たフランス風カフェでギャルソンのアルバイトをしていたが、ここの時給が最初380円、すぐに400円に上がったというありがたやだった。デパートの開店から閉店(当時は10時から18時)までフルに働くので一日3200円、週に3日くらい出ていたから月12日くらい……月4万近くの手取りがあった。

3年と4年の頃は、それまでの2年間にしっかり単位を稼ぎまくっていたので、大学に行くのも週3日程度で済んでいて、空いた時間はせっせとバイトしていたことを懐かしく思い出すのだ。

《私事のトピックス一覧》
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謔話§一日一句~枝から中空に~ [俳句]

季語は・・・蓑虫

ミノムシが 秘密隠して 通す蓑

【去年の今日】週話§土曜枯寂~バイロイトの日々[上]~
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懐話§昭和三十年代~マッチ・・・・・・消えた~ [昭和]

[承前]

自分の身の周りからマッチ(燐寸)が姿を消して久しいようだ。

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かつては家の中に常備されていて、さまざまな機会で重宝し、なくてはならない存在だったマッチだが、いつ頃からその影が薄くなってしまったのか。

それこそ、街中の喫煙が常態化していた時代、煙草に火をつけるのはマッチかライターで、喫茶店に行けば、店の携帯マッチをサービスでもらえたりもしていた。

とにかく、火をつけないと話にならない時代だったことがよくわかるわけで、それが家の中の石油ストーブであれガスコンロであれ、そうした器具ことごとくが自動着火となり、さらに喫煙比率が低下したことによって、マッチが我々の周りから姿を消すことになったのは間違いない。

もはやマッチを必要とするような何かが家の中にあるものか……考えたら、蠟燭(ろうそく)があるではないか。それだってガスコンロを使えば点火できてしまうが。
                               [続く]

《昭和のトピックス一覧》
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色話§初めてカラーテレビを見たのは [テレビ]

日本で、カラーテレビの本放送が始まったのは1960年のことだが、我が家にモノクロテレビがやって来たのは1962年、カラーテレビなど先の先、夢のまた夢でしかなかった。

だが、そんな本放送が始まったタイミングでカラーテレビを目にしている。保育園の年長に通っていた頃で、両親が世話になっていた、町一番の洋食堂の地下喫茶部に据え置かれたのを見たのだ。

その当時の記憶の限りでは、ブラウン管は当時のモノクロテレビのそれより小さく、色も調整していたのかどうか、かなり毒々しいものだったというものである。

そうしてカラーテレビはその時だけで、1962年(小学校2年)の時のモノクロテレビを後生大事に見ていた。カラーテレビに買い換えたのは、1969年の後半だった。

その年の7月、アポロ11号が月面着陸したが、その時は自宅のモノクロテレビでライブ映像を見ていたのだ。そうして我が家にやって来たカラーテレビはソニーのトリニトロン。

その後、就職するまでは小型のモノクロテレビで間に合わせていて、就職した2年目にソニーのプロフィールという上級機種を買って、それは10年以上使えた。それ以降3台買い替え、今は2007年にデジタル放送開始に合わせて買ったシャープの亀山だが、そろそろガタがきつつある。

《テレビのトピックス一覧》
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