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湯話§窓のある浴室で [生活]

結婚して最初に住み始めたマンションの浴室に窓はなかった。左右を隣家に挟まれていたから無理もないが、同じ棟の角のお宅でも浴室に窓はなかったのだ。

そして今の我が家には浴室に窓がある。上京するまで住んでいた実家には、そもそも風呂がなく、銭湯通いの日常だったから、風呂のある家というのが素朴な憧れだった。

設計にさえ気配りすれば、マンションに窓付きの浴室を組み込むことはさほど難しいことではない。それは分譲と賃貸に関係なく十分に可能なことである。

窓のない浴室を使っていた時は、換気扇をひとしきり回しはしても、湿気が抜け切るような感じはせず、すっきりと乾いてくれなかったという記憶だ。

もちろん、窓といっても大きいわけではなく縦長で磨りガラスがはめ込まれて、小さく開閉できる程度で、上階だからプライバシーはぎりぎりセーフといった感じだろうか。そして夏場は照明なしでも眩しい西日が射し込んできて、実に快適なお風呂ライフを楽しんでいるのである。

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居話§集合住宅の住まい方 [生活]

マンションの類に暮らし始めて間もなく40年となる。

ご多分に漏れず、隣人との接触は最低限でしかない。それが不満な人もいるし、ドアを閉じればプライバシーが確保されることをありがたがる人も少なくないはずだ。

かつての“長屋”生活のように、ご近所付き合いがデフォルトとして、否応もなく日常生活が営まれて、切らした調味料の貸し借りから、おかずのやり取りやら、急な雨に見舞われた時は、隣家の洗濯物の取り込みに至るまで、世話をしたりされたりということもあったが、それもまたわずらわしい話。

さすがに、いきなり他人様が家の中にズカズカ入ってこられたりなどとか、プライバシーに口を突っ込まれたりなどは御免蒙りたいので、そうした環境に身を置くことはしなかったのである。

だから“本当に何かあったら”という時以外は、お互いに不干渉を心掛けていると感じていて、それが今時の人間関係なるものだが、どんな環境にも順応できるとは限らず、住まい方は確実に周囲との関りで変化していくのだ。

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