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行話§葭始生~七十二候~穀雨 [七十二候]

穀雨の初候“葭始生(あしはじめてしょうず)”である。

半袖の季節まで、あと一息である。自分たちの感覚で、おおよそゴールデンウィークのタイミングで長袖と半袖を入れ替えるようにしていたが、最近は4月中に入れ替えるようになった。

ただし、ちょっと肌寒い日もあることを考えて、一気に入れ替えることはせず、段階的に少しずつ半袖を増やしていくのだ。

そして半袖になると困ることが昨年から増えてしまった。それは、肩凝り予防のために使っている磁気ネックレスが、外から見えてしまうことで、見えないよう長めに首に回さなくてはならない。磁気だけで繋がっているネックレスなので、短すぎると外れやすくなってしまう。見えないようにする塩梅が意外と難しい。

……こうした“裏方”は、あまり表に見せたくはないのである。

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行話§虹始見~七十二候~清明 [七十二候]

清明の末候“虹始見(にじはじめてあらわるる)”である。

大学に入学したのがちょうど50年前、半世紀が経ってしまったとは。そんな今頃はオリエンテーションも終わって、本格的に講義が始まったあたりだ。

引っかかった学科が教育学という、後から考えれば自分にとっては縁遠く、それをもって何をしようなどという将来の展望などまるでなかった。それにしても、いったい何を考えていたのだろうかと、半世紀前の自分に問いかけてみても、明確な答えなどなかったのは間違いない。

考えてみれば、高校に入ったのは単にそこ以外の選択肢がなかったわけで、先々をどう形作っていくべきかという展望など見事なまでに皆無だった。

今思っても、何とまあ行き当たりばったりな人生を送ってきたことかと……何か特別な才能でもあるのだったら、そうしたチャレンジもあっただろうがせいぜい人並みの頭しか持ち合わせておらず、にもかかわらず何とか食い繋いで来れたのは僥倖であるとしか思えないのであると、来し方を思うのだ。

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行話§鴻鴈北~七十二候~清明 [七十二候]

清明の次候“鴻鴈北(こうがんかえる)”である。

東京の日の出は5時15分頃だが、5時前には薄っすらと明るくなってくる。日の出が一番遅かった頃に比べると、1時間半は早まっていて、やはり世間が早く明るくなるのはちょっとばかりうれしい。そして早くも桜の季節は終わって、ネクストステージへと移りゆくのである。

そして植物には疎いが、鳥となるともっと疎い。樹々に埋もれるような我が家で、様々な野鳥が様々な鳴き声を聞かせてくれる。だが、種類がわかるのは、10種類にも満たない。

せっかくの環境なのだから、もう少し鳥の種類を見分けられるようにならなくてはと思っているが……最近覚えたのは、シジュウカラだったかな。

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行話§玄鳥至~七十二候~清明 [七十二候]

清明の初候“玄鳥至(つばめきたる)”である。

清明とは、何とも澄み切った二十四節気の名称ではないか。空気は和らぎ、緑の季節がやって来る。花粉症の人は花粉から解放され、空気もほどほどの乾燥具合となって、この先、気持ちのいい日常が展開していってくれるはずだ。

あと2週間ほどすれば、我が家あたりの花水木(ハナミズキ)が咲き出してくれるだろう。梅に始まり、辛夷から桜へと続いた我が家周辺の花の季節は、フィナーレを迎えるのである。

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行話§雷乃発声~七十二候~春分 [七十二候]

春分の末候“雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)”である。

明日で3月も終わり。世間がすっかり春らしくなった。樹々に緑は戻っていないけれど、これも暦が変われば、次第に緑が展開していってくれるはず。そして東京は昨日、平年より5日遅れてようやく桜の開花宣言があった。

そういえばこのところ、春へと季節の変わり目に前線が通過することで鳴る雷を聞いていないような気がする。あれを聞くと春がやって来たと実感するのだが、低気圧と前線が通過しても、雷鳴を聞かないままだ。

そうして桜の日々も終わり、花水木が咲き出すのももうじきのことである。

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行話§桜始開~七十二候~春分 [七十二候]

春分の次候“桜始開(さくらはじめてひらく)”である。

今年も桜が咲いた。二十代の頃まで感性の類が中途半端でしかなく、咲いた桜を愛でるという風情を持ち合わせていなかった。

桜に対しての感情が芽生えたのは、今の場所に住み始めたあたりからではないかと想像するが、それこそ眼の前に桜が咲くのである。

眼の前にあれば、嫌でも桜について何らかの感慨を持つのは当然のことで、ようやく一年の“環”を実感することになったのだ。そうした季節の移ろいをありがたがるようになったのは、自分自身が年齢を重ねたからであろう。

結局のところ早い遅いはあれども、感性らしきものは醸成されて、ありがたくも、季節の有様を享受しているようだ。

若い頃、そうした感性がなかったことはもったいないと思うけれど、もしも持ち合わせていたら、あまりの多感さに自分自身が苦しくなったかも……。

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行話§雀始巣~七十二候~春分 [七十二候]

春分の初候“雀始巣(すずめはじめてすくう)”である。

春分である。春分といえば昼と夜の長さが同じと言われているが、以前も書いているとおりで、実は昼と夜の長さがほぼ同じなのは数日前の3月15日。東京の付近の日の出は5時51分、日没が17時51分となっている。ちなみに、今日の日の出は5時44分、日没は17時54分なのだ。

朝は5時半過ぎに明るくなってくれるし、夕方18時過ぎまで明るさが残ってくれるのはありがたい。

辛夷(コブシ)は盛りを過ぎて、世間は桜の季節が始まる。

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行話§菜虫化蝶~七十二候~啓蟄 [七十二候]

啓蟄の末候“菜虫化蝶(なむしちょうとなる)”である。

来週には、桜が咲くだろう。もはや、東京あたりでは春分の頃に桜が開花するのがあたりまえになってしまったようだ。何度も書いているが、我々のような年寄りにしてみれば、やっぱり4月の桜が好きで、3月というのは実感が湧きにくい。

宮仕えをしていた頃は、町内にうまい和菓子屋があって、2月頃から道明寺の桜餅と草団子を定番で出していた。そうしょっちゅうは買えないが、ここぞで買いに行くと、人気店らしく、数人が店内と表で買う順番を待っている繁盛ぶりなのだ。

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日持ちのしない生菓子ゆえ、一度に買うのは桜餅と草団子を二つずつ、夫婦二人で楽しむために買い求めて帰宅するのである。

初めて買った時は、一個200円そこそこだったのが、今や380円という値段には怯みそうになってしまう……とはいえ、神保町に出向くことがあったら、買って帰ろうかと思う。

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行話§桃始笑~七十二候~啓蟄 [七十二候]

啓蟄の次候“桃始笑(ももはじめてさく)”である。

花粉が飛び交って、花粉症のシーズンである。一度だけ何ちゃって花粉症になりかかったのは2016年の今頃のことで、突然に眼が痒くなったのだった。

“いよいよ我が身にも来てしまったか”と憂鬱を抱えて耳鼻科に行ってみたら医師から「檜花粉……ですかねえ」と診立てられて、2種類の目薬を処方されたのだ。

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帰宅して檜花粉について調べてみたら飛散するのは4月以降とあって、そうだとすると、微妙に違わないかと、頭の中が“?”マークになってしまったのである。

目薬のおかげもあって、症状はさほどひどくならずに治まってはくれたが、問題は次の年も再発するのか、死ぬまで花粉症と付き合わなくてはならぬのかと戦々恐々と翌年の3月を覚悟しつつ待った。

だが、何ということか……3月になっても花粉症が我が身に再びやって来ることはなく、それじゃあ去年のアレは何だったのだろうかと、訝しい思いを抱きながらも、花粉症患者にはならずに済んでくれたようだ。

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行話§蟄虫啓戸~七十二候~啓蟄 [七十二候]

啓蟄の初候“蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)”である。

啓蟄がやって来た。ここまで来れば“春”と言ってもよかろう。一か月前であれば、6時を過ぎても世間は暗かったが、もう5時前には世間は明るくなる。夕方も18時を過ぎても明るさは残ってくれるのでありがたい。

啓蟄と呼ぶにふさわしく、何となくだが土はふっくらとしてきたように感じるし、我が家周囲の野鳥たちも元気に囀りだした気がする。

樹々に緑は戻ってきてはいないが、辛夷(コブシ)は白い花を開いたし、春の晴れがましさがありがたい。

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行話§草木萠動~七十二候~雨水 [七十二候]

雨水の末候“草木萠動(そうもくめばえいずる)”である。

去年は、2月の最終日に我が家近くにある“勝手に標準木”にしている辛夷が開花した。2月に咲くなどとは、最速も最速で驚いた。でまあ、今年はというと……昨日、少しだけ開花した。去年と同じ日の開花だった。

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年々、春の花の咲くスケジュールが早まってきていて、だから3週間後には東京都内の桜が開花するといっても驚くにはあたらない。

そういえば、この冬の尾瀬の雪の様子を尾瀬ヶ原の山小屋に除雪に行った人がインスタグラムにアップしていたのだが、おおよそ例年の半分くらいしか積もっていないことに驚かされた。

尾瀬の春は、豊かな雪解け水によって育まれる。だから雪が多ければ多いほど、水芭蕉をはじめとして見事な群落が広がってくれるのだ。このままでは去年の5月に見たような……

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……かくも寂しい下ノ大堀川の水芭蕉ポイントになってしまうような予感である。

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行話§霞始靆~七十二候~雨水 [七十二候]

雨水の次候“霞始靆(かすみはじめてたなびく)”である。

空の青さが心もち薄まってきたようだ。水蒸気が増えてきたせいか、地平線のあたりが霞んできているように見える。

まだまだ寒いが、暦が変わったら春の花が咲き出すなどとは、毎年のことながら“すぐそこにある春”を感じるのが今時なのだ。

3月に入っても季節は冬で、まだまだ冬の厚い上着は手放せず、そうして外出したらしたで、寒さの中に春を見つける……去年、辛夷(コブシ)が開花したのは2月28日のことだった!

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行話§土脉潤起~七十二候~雨水 [七十二候]

雨水の初候“土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)”である。

雨水の初候……そして季節は進む。

とはいえ、立春過ぎた頃は雪の時季でもある。2月から3月半ばくらいまで南岸低気圧が到来しようものなら、条件反射的に“雪!”一文字が頭の中を駆け巡る。

それほど関東に降る雪はこのタイミングに集中するのだ。それはまた、春の先触れとも言えるわけだが、そうはいっても厄介な降雪とも言えるけれど。

およそ、数センチも積もれば道路が機能しなくなる首都圏のことゆえ、外出しないほうが圧倒的に吉なのだが、我々のような年金生活者ばかりではないゆえに、電車も止まってしまったターミナル駅から、ポツリポツリとしか来てくれないタクシー待ちの長い行列の映像がニュースのネタとして流れる。

さらに、凍結した道路で滑って転ぶ人たちの様子も合わせて“雪に弱い”とか見出しがついて紹介されるのもまたこの季節ならではなのだ。

定年退職してから今年で9年。年に一回、二回は必ず雪が降り、雪除けを必要とするような10cmを超えるような積雪も一年おきくらいには見舞われる。

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行話§魚上氷~七十二候~立春 [七十二候]

立春の末候“魚上氷(うおこおりをいずる)”である。

春めいては……まだまだである。

東京の日の出は6時29分、6時頃には東の空が薄っすらと明るくなる。日没は17時半に近づいて、18時近くまで明るさが残るようになってきた。

寒さの底もピークを過ぎつつあるが、雪が降るのもまたこの時期が多いので油断はできない。いつ何時“豪雪”に見舞われないとも限らない。積もったら積もったで、雪除けが待っている。

スノースコップを手にして、30分くらいはせっせと我が家近くの歩道の雪をどかして歩きやすくしておく。そうして雪除けに出てくるのは数人もいるかどうかだが、黙々とやれる範囲を片付けて家に戻っていく。

先週の月曜日、我が家のあたりは10cmほどの積雪があって、雪除けをどうしようかと思いながらタイミングが合わず出動せずだったが、何人かがせっせと除けてくれたのはありがたかった。

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行話§黄鶯睍睆~七十二候~立春 [七十二候]

立春の次候“黄鶯睍睆(うぐいすなく)”である。

去年のこと。我が家あたりで春頃から鳴き出したウグイスが、夏になっても鳴き続けてくれて、賑やかと思ったり、いささか五月蠅いと感じたりした。

鳴いていたのはたぶん一羽だけだと思われるが、あちらこちらと場所を変えて鳴くものだから、何羽もいるように感じたのである。

ウグイスの平均寿命は8年くらいとのことなので、今年も同じ個体が賑やかに囀ってくれるかもしれないが、まだまだその鳴き声を聞く時季ではない。

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