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週話§土曜枯寂~蝉はミンミンゼミ~ [昆虫]

蝉の中でも“The 蝉”と呼びたいのはミンミンゼミだと声を大にして言いたい。形といい、透明な翅といい、そして鳴き声と合わせて“The 蝉”の称号を与えたいと思う(個人の感想です

不思議なことに、実家があった北関東の端っこの町では、蝉といえばアブラゼミで、ミンミンは町中から少し郊外に行かないと棲息しておらず、我が家周辺でミンミンゼミを聴くことはほとんどなかった。

夏休みの宿題で昆虫採集をしようと、虫取り網でいくらでも簡単に捕まえられるのは、アブラゼミとツクツクボウシばかりで、ミンミンゼミを捕ろうとするのに、自転車に乗って川を渡った先の林まで足を延ばさなくてはならなかったのだ。

それでも、ミンミンゼミの大合唱ということはなく、アブラゼミが8だったらミンミンは2か、それ以下の個体数しかなかったのである。

今の我が家周囲でも、一番に勢力のあるのはアブラゼミで、最近はクマゼミとミンミンゼミが拮抗しているようだ。

追記:実家の町ではツクツクボウシを正しく呼ばず“オーシン”と呼んでいるが、それは鳴き声が“オーシンツクツク”と聞こえたからであろう。

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翔話§蚊~精密機械としての昆虫~ [昆虫]

ちょっと思い出したことがあったので、まとめておこうと思ったのだが……



……という昆虫についての話である。

彼らの数ミリ足らずの身体の中に、とんでもない機能が備わっていることに思い至るのだ。

↓ウィキペディアより
Aedes_Albopictus.jpg

蚊の機能を並べてみると、まず自在に飛べる。目標とする場所にちゃんと留まれる。それが暗い夜であっても、血を吸うために我々人間の皮膚まで正確に着地し、皮膚に針を刺して吸血するのである。

飛行機能、位置認知機能、暗視機能、吸血機能と、そんな優れた機能が数ミリ足らずの蚊の身体に装備されているのだ。そんな創造物を、人間が再現できるはずなどないだろう。

それだけの機能を盛り込んだロボットでも作ろうとしたら、その大きさは、とんでもないサイズになってしまうのではないか。

そうした機能の中でも、吸血機能が飛び抜けて優れていると思っているが、それはなぜかというと、針の直径が0.05ミリにもならないサイズで、それを人間の皮膚に刺して血を吸うのだ。血液は凝固する性質を持っているので、何もしなければ針の管の中で凝固してしまうから、凝固させないように体内に取り込んでやらなくてはならない……驚くべき性能である。

ただし、そんな蚊にも一点だけ大きな欠点がある。それはあの“ブーン”という飛行時の雑音で、それがゆえに時として我々人間に迎撃されてしまう。

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