SSブログ
ドイツ ブログトップ

独話§何ちゃってドイツ語でしたん [ドイツ]

ドイツ語のレベルは……限りなくゼロに近い、と言ってもおかしくはない。大学の第二外国語として2年ほど講義を受けたので、ドイツ語かどんなものであるのか、大雑把な概念は掴んでいるつもりではあるつもり。

“実践”としては、主な海外旅行先がドイツやオーストリアだったので、そこでちょぼちょぼ使うようになったのだ。といっても「こんにちは」や「さようなら」「ありがとう」といった挨拶程度と、あとは食べ物のメニューに何が記載されているかを覚えていて、ドイツ語で口に出す程度ではあるが。

そうして注文する時にドイツ語の食べ物のメニューそのまま口に出すのだがここで最大の問題は、こちらがドイツ語を使えば、当然ながら相手はドイツ語で返してくるわけで、残念ながら大きな弱点としてヒアリングがダメダメだったりするのだ。

そうして、毎回玉砕するのだが、それを懲りもせずにやってしまうのも無謀と言うよりはアホでしかない。

店員の中には、注文を聞くと黙って厨房に行ってくれたりする人もいるので単にこちらが調子に乗って、ドイツ語ができるような錯覚に陥っているだけの話なのだが。

さらに大きな錯覚としては、旅行して数日ほども経った頃に、自分の中でドイツ語が聞き取れるような感覚が生じるような気がするのである。

《ドイツのトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

美話§おいしい物はそれぞれの消費地へ [ドイツ]

ドイツあたりを旅行していて、何に辟易するかといえば料理である。これはもう絶望的なわけで「それは、お前のチョイスが悪い。まずい店でばかり食べているんだろう」を言われそうになるが、あの馬鹿でかい皿に、肉の塊がドーン!とのっているのを見るだけで食欲が失せる……もちろんこのところそんな料理を注文することなどはないが。

だからといってドイツで食べるものがどれもこれもまずいというわけではない。すいぶんと昔のこと、ベルリン最大のデパートKaDeWeに行った時のことである。KaDeWeはデパ地下ではなく最上階に食料品街があって、その品揃えには目を見張らされるのだ。

そんな食料品街をうろうろ冷やかして歩いていたら、ナッツ類のコーナーに出くわした。ホテルの部屋でポリポリするのもいいなと、カシューナッツやアーモンドを少しずつ買ってみた。

ホテルに戻って食べてみたら、日本で食べるナッツの数倍うまい。乾燥気候を相俟って香ばしく、噛んだ時のポリポリ具合が見事だったのである。日本で食べるナッツ類もまずいわけではないが、KaDeWeのナッツの煎り具合とはまったく質が違ったのである。

というわけで、うまい食べ物はそれぞれの消費地に対して送られていくことに思い至り、こうして上質の素材を手にできるのに、なぜに彼らドイツ人はそうした食品を使いこなせないことが多いのだろうかと……もちろん、散々ドイツ料理を食べ尽したわけでないのは言うまでもないけれど。

《海外旅行のトピックス一覧》

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

嗄話§冬の水分枯渇 [ドイツ]

体内から水分が失われるのは、真夏だけでなく冬にも起こるのだという……そんなお話。

今からもう四半世紀前の1998年、長い休暇が取れ、初めて冬のベルリンを訪れた。ウンター・デン・リンデンの歌劇場やベルリン・フィルハーモニーなどなどで行われたオペラやコンサートを楽しんだ。

12月初めとはいえ、ヨーロッパの冬の寒さはなかなかに厳しく。四十代半ばで、まだまだ体力があったとはいえ、どんよりとした空の下でのベルリン滞在は難儀なところがすくなかった。

そんなある日のことである。街歩きをしていた時、ふいに喉がひりつくような感触があって、何事?と思った。何か体調不良でも起きたのかと考えたが風邪とかではなさそうだし……頭を巡らしていたら“ひょっとして?”と考えたのは、寒さで身体から熱が奪われ、同時に水分も出て行っってしまったということである。

どうやら診立ては正しかったようで、水分を補給したら喉が楽になった。それ以降、旅行している間は、朝食の時からミネラルウォーターを飲んだり、水分補給をマメにするよう心掛けた。

ただでさえ乾燥気候の世界なのだから、四季にかかわらず水分補給が必要なことを学んだのだ。

《ドイツのトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

顧話§今日の歴史~ドイツ統一完了~ [ドイツ]

1999年4月19日、ドイツ連邦議会がボンからベルリンに移転。

1989年にベルリンの壁が崩壊、翌年には旧西独と旧東独が統一された。だが首都をどこにするかが議論の種となっていた。

ベルリンが首都と決まったが、ベルリンにあったかつての議事堂が改修工事を行って、議会が移されるまで10年かかったのである。

ところで、我々夫婦は日本の国会議事堂に入ったことはないが、ドイツはベルリンの連邦議会議事堂には入ったことがある。時あたかも、ベルリン移転が完了した1999年9月のことで、ひょいと気軽に入ることができた。

↓写真はウィキペディアから借用。写真右奥にブランデンブルク門建つ
reichstag.jpg

上の写真のような行列に並んで、ほどなく入場。エレベーターで屋上の丸い半球のガラスドームを歩いたりして、日本とドイツの彼我の差を痛感したのだ。

蛇足ながら、この建物には“下院”の議場しかなく、連邦参議院はポツダム広場近くのライプツィヒ通りにある。

《歴史のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

顧話§今日の歴史~街は激変する~ [ドイツ]

1989年11月10日、ベルリンの壁撤去作業始まる。

前夜、ベルリンの壁が開放されたことを受けて、翌日から粛々と壁の撤去が進められた。

自分の話をすると、1989年までにドイツを旅行したのは3度だが、旧東独を旅行の目的地にしたことはなかった。それは多分に心情的な部分があって、わざわざ目的地にしようとは考えなかったのである。

結局、初めて旧東独を訪れたのは、壁の崩壊から10年近く経過した1998年のことで、その時はベルリンとドレスデンに行ったのだ。

初めてのベルリンは、まだまだ旧西側の通称クーダムのエリアが元気な繁華街として存在していた。旧西ベルリンに建つフィルハーモニーから、旧東側のポツダム広場を見やれば、まだまだ巨大な再開発の途上で、寒々しい光景が広がっていたことを覚えている。翌年の9月に訪れたら、ポツダム広場の再開発はほぼ完了していて、近代的なビル群の塊としてあった。

その時、ベルリンの街の重心がクーダムから移りつつあることを実感したのだが、そうした都市の変貌を見ることは稀で、ある意味貴重な体験と言うことができるだろう。

《歴史のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

飢話§食べ物をシェアする [ドイツ]

日本の食事は“シェア”することが日常的に行われていて、誰もそのことを不自然とか考えない、時には「直箸御免」とかいって、皿に盛られた料理を自分の箸でつつきあってということも辞さない。

ドイツやオーストリアを旅行していて、シェアする習慣がないことは、各自が注文した料理を他人に分けるとかはせず、ひたすら自分の前の皿を抱えて食べていることでわかってはいた。

それでも日本人としては、何人かで食事に行った時に、思わずお互いの料理をシェアして食べたくなるのは人情である。というわけで、以前ミュンヘンのビアホールで現地の日本人の知り合いと食事をした時に、シェアしたいと皿を所望したら、やって来たのは小皿ではなくメイン料理と同じ大きさの皿が出てきた……取り皿の概念が存在していないのだ。

ドイツやオーストリアで食事をすると、メニューが10年一日であることがよくわかる。周りにフランスやイタリアといったグルメな国があるのに、それをなかなか自覚せずにあり続けたと思われる。

旅行者の眼から見る限りだが、そんな中、少しずつ異なる料理が入り込みつつあるように感じていて、その一つがスペインの小皿料理タパスではないかと思われるのだけれど、考えてみるなら、ドイツ人の大好きな夏の休暇先がスペインのマヨルカ島で、そこでうまいタパスを食べているはずなのに、学習していないと感じるのは、正しい状況を見ていないからだろうか。

《ドイツのトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

伯話§去年の今頃はベルリン [ドイツ]

ちょうど一年前はベルリンに滞在中だった……既に滞在5日目。一週間世話になったのは、市内中心部の便のいいアパートメントホテル。連載旅行記はこちらのリンクからどうぞ。

DSC04887.JPG

滞在翌々日には、国立歌劇場横の広場でダニエル・バレンボイムが指揮しての野外コンサートが行われたり、合わせて演奏会2回、バレエ1回、オペラ3回という盛りだくさんな一週間なのだった。

DSC04904.JPG

ちょうど一年前のこの日は、コーミッシェオパーで『ばらの騎士』を観た。なかなかに納得のいく演出で、最初から最後まで楽しめた舞台だったのである。

気楽に過ごした一週間だったが、この年も猛暑のヨーロッパで、これはもう例年のとおりに観光名所の類などには眼もくれずに、暑かったらおとなしくエアコンの効いたホテルの部屋で、のんびり夜のオペラやコンサートに備えたのだ。

DSC04900.JPG

そうした中での気晴らしは、数年前に初訪問したベルリンで一番にうまいと言われているクロイツベルク地区のラーメン屋に行ったことくらいだろう。ヨーロッパの建物に場違いな日本風設えの店構えに、集まってくる客の大半はドイツ人で、日本人の姿は少ない。ゆえに“エトランゼ”としてラーメンをすするという不思議な状況を体験するのである。

《海外旅行のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

顧話§今日の歴史~ナチスの経済政策~ [ドイツ]

1935年5月19日、ドイツ初のアウトバーン路線開通。

1929年の世界大恐慌でドイツ経済が疲弊。それに乗じて勢力を伸ばしたアドルフ・ヒトラー率いるナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)は、1932年には第一党となって、打ち出した経済政策の中にアウトバーン建設があった。

実は、1929年にはケルン~ボン間の35kmにアウトバーンが建設されてはいたのだが、その当時は自動車の台数がそれほど多くはなかったのである。

かくして1935年のこの日、フランクフルト~ダルムシュタット間に、ドイツ“初”となるアウトバーンが開通した。

↓ドイツのアウトバーン網(ウィキペディアより)
800px-Autobahn_1-999.jpg


21世紀となった今、ドイツのアウトバーン総延長は13,000kmを超えている。そんなアウトバーンを我もまたレンタカーを駆って自在に走り回る日が来ようとは夢にも思わなかった。

↓快適さは日本の高速道路の比ではない
P6140168.JPG

……初めてアウトバーンを走ったのは2002年9月のことである。

《歴史のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

喰話§量が食べられません [ドイツ]

特に海外旅行でのことである。そもそもドイツ料理は、量が半端ではなく、肉塊の一品が大皿にどーん!とやってくるのだ、もうずいぶんと前から敬して遠ざかることが多い。

いつだったか、ウィンナシュニッツェルを注文しようとメニューを開けた。そこにはスモールに始まってXL(エキストララージ)まで、数サイズの選択肢があった。注文したのは、もちろんスモール。それをちびちび食べている人間の近くで、XLを注文した若者がいたのだが、それをよくよく見るならラージサイズが3枚積み重なっていて“うへぇ!”となったのだ。彼の国の人たちの胃袋はどうなっているのだろうか。

言うまでもなく長い年月を、日本風料理の流れに染まり切って生きてきたのは間違いなく、だからちょこちょこと小皿に盛られたあれこれをつまみながら酒を呑んだりして、締めのご飯はさらに残ったおかずで適当に食べてしまう。

そんな人間に大皿だけの料理は無理無理で、そこにましてや前菜だなんだとコース設定などされてしまったら悶絶するしかない。ああ……日本旅館の夕食でずらりと食卓並んだ大量の料理にも辟易するのだが。

というわけで量が食べられない。昔はそれでも少しは食べられたはずだが、夫婦二人仲良く少食になって、晩に炊くご飯二合は、翌日の昼まで残ったりすることもしばしばなのである。

《私事のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

独話§旅先はドイツ~酒・歌・女~ [ドイツ]

ドイツとオーストリアばかりを旅行している。同じ所ばかり訪れているから観光旅行などとはとても呼べるものではない。目的は最早、オペラやコンサートを楽しむことと、おいしいビールを呑むことくらいである。

だから……特にミュンヘンは酒(ビール)、歌(オペラ)、女(同居人)と三拍子揃っていて、おまけに羽田から直行便が飛んでいるから“約束の地”と言えるだろう。

P6070077.JPG
DSC00366.JPG
DSC00422.JPG

というわけで、ミュンヘンの写真は、バイエルン国立歌劇場と、中央駅からほど近いビアガルテン“アウグスティナーケラー”にテイクアウトの寿司を持ち込んでのもの。

PC310083.JPG

去年の6月は久しぶりにベルリンに滞在したが、とうとうブランデンブルク門には行かずじまい。写真は2003年の冬に撮影した寒々しい一枚だ。

DSC00015.JPG

そうして、ザクセンの古都ドレスデンも記憶に残る街である。2005年に再建なったフラウエン教会と再会できたのは2008年のこと。観光地なるものへの興味は薄いが、ドレスデンのこの風景は別格である。そして写真右端に見えるゼンパーオパー(ドレスデン国立歌劇場)のオーケストラの上質なビロードを思わせる音色も楽しみにしている。

最後の一枚はドナウ河である。ドイツ西部を源に、17か国3000km近くを滔々と流れる大河のほんの初め……200km足らずのウルムのドナウ河の写真だ。

DSC00247.JPG

もちろん、ドイツ全土をあまねく旅しているわけではないが、こうした旅を楽しんでいる……ただし、ドイツの料理がうまいと思ってはいない。

《海外旅行のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog
ドイツ ブログトップ