過話§紅花栄~七十二候~小満 [七十二候]
小満の次候“紅花栄(べにばなさく)”である。
一週間足らずで5月も終わりである。6月が来れば、一年の半分が終わってしまう。
10歳に満たない頃は、時間がなかなか経ってくれず、一年の過ぎるスピードの何と遅いことかともどかしい思いをしていた……早く大きくなりたい、大人になりたいとか思っていたような記憶もある。
大人になったらどうするか、東京に出て行くというたった一点……何という稚拙な発想だったのだろうかと思う。
ただ、何となく実家のある町に居ても、閉塞感は否めず、幼心にも手詰まりな状況を感じていたような気がしないでもない。
じりじりと焦燥感を覚えつつ、言ってみれば東京への“足抜け”が実現したのは1973年4月、18歳と半年のことだった。
《七十二候のトピックス一覧》
一週間足らずで5月も終わりである。6月が来れば、一年の半分が終わってしまう。
10歳に満たない頃は、時間がなかなか経ってくれず、一年の過ぎるスピードの何と遅いことかともどかしい思いをしていた……早く大きくなりたい、大人になりたいとか思っていたような記憶もある。
大人になったらどうするか、東京に出て行くというたった一点……何という稚拙な発想だったのだろうかと思う。
ただ、何となく実家のある町に居ても、閉塞感は否めず、幼心にも手詰まりな状況を感じていたような気がしないでもない。
じりじりと焦燥感を覚えつつ、言ってみれば東京への“足抜け”が実現したのは1973年4月、18歳と半年のことだった。
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米話§ほか弁屋の消長 [米]
ずいぶん前の話だが、気がついたら“ほか弁屋”がなくなっていた。車を走らせる必要はあったが数分くらいで行けるところに2軒あったのだが……。
ご飯もおかずもほっかほかだったのに、どうしてなくなってしまったのだろうと、相変わらず鈍い頭で考えていたら「そうだ!コンビニ!」だと思いあたったのである。
そこまでわざわざ出向かなくても、あちこちにあるコンビニ行けば、弁当ばかりでなく、おにぎりもサンドイッチも、そして副菜も豊富に置かれているではないか。
弁当そのものは、保冷ショーケースに置かれているが、レジに持って行けば“レンチン”してくれるから、再加熱にしても温かい弁当を食べることができるのだ。
そうであるなら、それぞれの店舗で出来立て弁当を作っても、さっさと行けるコンビニに太刀打ちすることはなかなかに難しかったのだろうと考えた。
個人的には“ほか弁”は好きで、店があった頃は月一くらいには車を走らせて買いに行っていた。食べるのは決まって一番安い海苔弁当。なぜかと言えば、おかずの白身魚フライの衣のカリカリが気に入っていたからである。
《日常のトピックス一覧》
ご飯もおかずもほっかほかだったのに、どうしてなくなってしまったのだろうと、相変わらず鈍い頭で考えていたら「そうだ!コンビニ!」だと思いあたったのである。
そこまでわざわざ出向かなくても、あちこちにあるコンビニ行けば、弁当ばかりでなく、おにぎりもサンドイッチも、そして副菜も豊富に置かれているではないか。
弁当そのものは、保冷ショーケースに置かれているが、レジに持って行けば“レンチン”してくれるから、再加熱にしても温かい弁当を食べることができるのだ。
そうであるなら、それぞれの店舗で出来立て弁当を作っても、さっさと行けるコンビニに太刀打ちすることはなかなかに難しかったのだろうと考えた。
個人的には“ほか弁”は好きで、店があった頃は月一くらいには車を走らせて買いに行っていた。食べるのは決まって一番安い海苔弁当。なぜかと言えば、おかずの白身魚フライの衣のカリカリが気に入っていたからである。
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