糖話§餃子ライスの不思議 [B級グルメ]
これは日本人の嗜好なのか、違うエリアでも同じ嗜好が存在するものか、調べたことがないのでわからないが……澱粉質をおかずに澱粉質を食べるというものがある。
特に関西圏においては“お好み焼き定食”なるものが普通にあって、それを何の疑問もなく食べているのだ。
全国的規模でというなら“餃子ライス”がそれである。中身は挽肉と野菜類だが、外の皮は小麦粉を練った立派な澱粉質で、考えてみれば……みるまでもなく、不思議な“おかず”なのである。
餃子は見ればわかるとおり肉と野菜と穀類から成っていて“完全食”と呼ぶ人もいるくらい、わざわざご飯のおかずにする必要などはないものなのだ。
だが我々は、餃子ライスとしてホイホイ食べている。そればかりではない、前述したお好み焼き定食に始まって、半チャンラーメン、ラーメンライス、焼きそばご飯、はてはたこ焼きライスなんてのまで存在する。
さらに究極の存在として、炒飯+銀シャリなんていうものまであると聞いたが、さすがにそれまではついていけない。ラーメンライス、焼きそばご飯は食べることはあるが、お好み焼きやたこ焼きは一度もない。
そして……焼きそばパンの存在を忘れていたので、ここに紹介しておく。
《B級グルメのトピックス一覧》
特に関西圏においては“お好み焼き定食”なるものが普通にあって、それを何の疑問もなく食べているのだ。
全国的規模でというなら“餃子ライス”がそれである。中身は挽肉と野菜類だが、外の皮は小麦粉を練った立派な澱粉質で、考えてみれば……みるまでもなく、不思議な“おかず”なのである。
餃子は見ればわかるとおり肉と野菜と穀類から成っていて“完全食”と呼ぶ人もいるくらい、わざわざご飯のおかずにする必要などはないものなのだ。
だが我々は、餃子ライスとしてホイホイ食べている。そればかりではない、前述したお好み焼き定食に始まって、半チャンラーメン、ラーメンライス、焼きそばご飯、はてはたこ焼きライスなんてのまで存在する。
さらに究極の存在として、炒飯+銀シャリなんていうものまであると聞いたが、さすがにそれまではついていけない。ラーメンライス、焼きそばご飯は食べることはあるが、お好み焼きやたこ焼きは一度もない。
そして……焼きそばパンの存在を忘れていたので、ここに紹介しておく。
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麦話§スパゲッティ・ナポリタン [B級グルメ]
上京して自炊をするしか食い繋げなかった時のお助け料理がスパゲッティ・ナポリタンだった。
特にあれこれ朝食のメニューを増やすと予算オーバーになるので、同じ材料だったら、財布にも優しいのではないかと考えて、朝はほとんどナポリタンを食べていたのだ。
中身も変わらずウィンナソーセージと玉葱を刻んだもの。味付けはケチャップと胡椒。
味付けのケチャップだが、喫茶店などで出てくるありがちなケチャップをふんだんに使ってというのは、ケチャップの甘さが好きではないので、ほどほどに甘みが出ない程度に使って炒めていた。
焼きそばも同様で、ソースなどそれほどかけなくても、そのほうがおいしく食べられるほうなのだ。
東京に出てきた当時、パスタ料理で知っていたのはミートソースとナポリタンくらい、今だったらパスタソースの類はあれこれ市販されているが、その当時簡単に作れたのはナポリタンくらいしかなく、大学に入ってから、初めてペペロンチーノを食べて、いかにも別世界の味にびっくりした田舎者なのだった。
今でも、喫茶店あたりのナポリタンを注文することはなく、自分が作っていたナポリタンのほうが懐かしい。
《B級グルメのトピックス一覧》
特にあれこれ朝食のメニューを増やすと予算オーバーになるので、同じ材料だったら、財布にも優しいのではないかと考えて、朝はほとんどナポリタンを食べていたのだ。
中身も変わらずウィンナソーセージと玉葱を刻んだもの。味付けはケチャップと胡椒。
味付けのケチャップだが、喫茶店などで出てくるありがちなケチャップをふんだんに使ってというのは、ケチャップの甘さが好きではないので、ほどほどに甘みが出ない程度に使って炒めていた。
焼きそばも同様で、ソースなどそれほどかけなくても、そのほうがおいしく食べられるほうなのだ。
東京に出てきた当時、パスタ料理で知っていたのはミートソースとナポリタンくらい、今だったらパスタソースの類はあれこれ市販されているが、その当時簡単に作れたのはナポリタンくらいしかなく、大学に入ってから、初めてペペロンチーノを食べて、いかにも別世界の味にびっくりした田舎者なのだった。
今でも、喫茶店あたりのナポリタンを注文することはなく、自分が作っていたナポリタンのほうが懐かしい。
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週話§日曜流転~タバスコ考~ [B級グルメ]
初めてタバスコを口にしたのは高校生の頃ではなかったかと記憶している。
同級生と連れ立って町中の喫茶店に入って、スパゲッティ・ナポリタンを注文したら、粉チーズとタバスコが一緒に並んで出てきた……これは何だとラベルを読めば“ペッパーソース”とあって、ははーんそういうことかと試してみれば、これがなかなかの刺激。一度で気に入ったのだ。
とはいえ、自宅で使えるような料理が出てくるはずもなく、もっぱら喫茶店にあるのを使っていたくらいだった。
結局、常備するようになったのは結婚して以降のことで、使うのはパスタやミニピザ、食パンを使ったピザトーストくらいのものである。
そういえばという記憶があって調べたら、やはりプロレスのアントニオ猪木が、1970年代のほんの一時、タバスコの販売権を取得して輸入商社を営んでいたが、別件で負債を抱えていたことで、短期間で販売権を手放してしまったのだ。
《私事のトピックス一覧》
同級生と連れ立って町中の喫茶店に入って、スパゲッティ・ナポリタンを注文したら、粉チーズとタバスコが一緒に並んで出てきた……これは何だとラベルを読めば“ペッパーソース”とあって、ははーんそういうことかと試してみれば、これがなかなかの刺激。一度で気に入ったのだ。
とはいえ、自宅で使えるような料理が出てくるはずもなく、もっぱら喫茶店にあるのを使っていたくらいだった。
結局、常備するようになったのは結婚して以降のことで、使うのはパスタやミニピザ、食パンを使ったピザトーストくらいのものである。
そういえばという記憶があって調べたら、やはりプロレスのアントニオ猪木が、1970年代のほんの一時、タバスコの販売権を取得して輸入商社を営んでいたが、別件で負債を抱えていたことで、短期間で販売権を手放してしまったのだ。
《私事のトピックス一覧》
鶏話§卵かけご飯考~TKG~朝食です [B級グルメ]
成人してからは、かなり改善(だが、まだある)した偏食だが、小学生の頃は本当にひどかった。何が食べられるか……手の指10本で数えられるんじゃないかというくらい、食べられないものがたくさんあったのだ。
だから朝食に食べるのは、ほぼ毎日卵かけご飯(TKG)だった。それに漬物でご飯をかき込んでは登校していた。あとは週2日くらいは納豆だったか。
貧乏な家だったが、卵は何とか毎日用意されていたのはありがたかった……炊き立てのご飯に、卵を割り入れ、醤油を垂らして混ぜ混ぜすれば出来上がりとは、もはや料理ですらないが、これがうまくて食べ飽きたことはない。
何より、手っ取り早くさらさらと流し込めてしまうので、忙しない朝の食事の王者なのである。
実は“バター溶かしご飯”という、さらに凶暴な一品があって、あまりにも凶暴過ぎて、2週間に一度くらいしか食べることはしなかった。要するに、炊き立てのご飯に一かけらのバターを溶かし混ぜて、醤油を垂らりしてやるのだが、これもまた危険に過ぎた。
今、朝食はトーストを一枚食べるくらいで、お米を食べることはなくなってしまったから、卵かけご飯を食べるチャンスはほとんどない。ごくたまに、本当に気まぐれでだが、同居人が用事で外出した昼飯に、冷凍ご飯をレンチンして、TKGを食べているのは内緒だ。
《B級グルメのトピックス一覧》
だから朝食に食べるのは、ほぼ毎日卵かけご飯(TKG)だった。それに漬物でご飯をかき込んでは登校していた。あとは週2日くらいは納豆だったか。
貧乏な家だったが、卵は何とか毎日用意されていたのはありがたかった……炊き立てのご飯に、卵を割り入れ、醤油を垂らして混ぜ混ぜすれば出来上がりとは、もはや料理ですらないが、これがうまくて食べ飽きたことはない。
何より、手っ取り早くさらさらと流し込めてしまうので、忙しない朝の食事の王者なのである。
実は“バター溶かしご飯”という、さらに凶暴な一品があって、あまりにも凶暴過ぎて、2週間に一度くらいしか食べることはしなかった。要するに、炊き立てのご飯に一かけらのバターを溶かし混ぜて、醤油を垂らりしてやるのだが、これもまた危険に過ぎた。
今、朝食はトーストを一枚食べるくらいで、お米を食べることはなくなってしまったから、卵かけご飯を食べるチャンスはほとんどない。ごくたまに、本当に気まぐれでだが、同居人が用事で外出した昼飯に、冷凍ご飯をレンチンして、TKGを食べているのは内緒だ。
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択話§食券券売機に戸惑うお年頃 [B級グルメ]
松屋で牛丼を食べるのは、年に数回……3か月に一度くらいの頻度である。
それゆえ、松屋の食券券売機のハードルが高い。なぜだか理由はわからないが、目的の“ミニ牛丼”にたどり着いてくれないことが何度もあった。店内で食べるを選んだ後“グランドメニュー”のところから牛丼を選ぶのだが、その先の大盛りからミニという画面を見つけることができないのだ。
そこでつまずき、沼にはまり込んで気がつくと、後ろに2人が待っていたりするので、迷わずに先を譲ってしまう。
仕切り直しをすると、すんなりミニ牛丼を見つけることができるのも不思議なことで、それにしてもなぜ一発で見つけられないのかと首をひねるのだ。
そうしていたら、けっこうな人が松屋の券売機でつまずいていて、どうやら高齢者だけの問題ではないようだった。
今年の最初の松屋訪問で“おや”と思った……券売機の画面がリニューアルされていたのだ。どれどれと操作してみれば、何ともすんなりとお目当てのミニ牛丼にたどり着いてくれたのである。
どこをどう変更したのか、詳しいところはちょっとわからなかったが、何がしか見易く、画面が思うとおりに進んでくれるような気がした。なーんだ、やればできるじゃん>松屋……なのだった。
《B級グルメのトピックス一覧》
それゆえ、松屋の食券券売機のハードルが高い。なぜだか理由はわからないが、目的の“ミニ牛丼”にたどり着いてくれないことが何度もあった。店内で食べるを選んだ後“グランドメニュー”のところから牛丼を選ぶのだが、その先の大盛りからミニという画面を見つけることができないのだ。
そこでつまずき、沼にはまり込んで気がつくと、後ろに2人が待っていたりするので、迷わずに先を譲ってしまう。
仕切り直しをすると、すんなりミニ牛丼を見つけることができるのも不思議なことで、それにしてもなぜ一発で見つけられないのかと首をひねるのだ。
そうしていたら、けっこうな人が松屋の券売機でつまずいていて、どうやら高齢者だけの問題ではないようだった。
今年の最初の松屋訪問で“おや”と思った……券売機の画面がリニューアルされていたのだ。どれどれと操作してみれば、何ともすんなりとお目当てのミニ牛丼にたどり着いてくれたのである。
どこをどう変更したのか、詳しいところはちょっとわからなかったが、何がしか見易く、画面が思うとおりに進んでくれるような気がした。なーんだ、やればできるじゃん>松屋……なのだった。
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ψ話§サイゼリヤでごーゆー! [B級グルメ]
ちょうど一か月前、江戸陸でラグビー観戦をした。14時半キックオフでノーサイドが16時半近くとなり、西葛西を出たのは17時過ぎ。電車を乗り継いで最寄駅に戻ってきたのは19時近かった。もちろん家に帰って夕食という選択肢などなく、久々に夜の外食となった。
最寄駅直近の“サイゼリヤ”だと決めて一直線に向かう。時間が時間だったので、前に2組ほど待っていたが、ほどなく席に案内された。当然ながら、まずはビールぐびぐび!でしょう。
そして注文したのは、レシートのとおり。
最初の3つは小皿もので、ハモンセラーノなどは皿に2切れ、カプレーゼもチーズとミニトマトが2つずつとかわいいものであるし、食べようと思えばもう何皿か追加できるのだ。そしてビールの後には、四分の一リットルの赤ワイン小デキャンタを。
酒を呑まない同居人はオニオンスープの後、トマト味のスパゲッティを注文したが、これが今度はけっこうな量。赤ワインを呑み終えたところで、夫婦二人でシェアしても十分に満足できたのだ。
滞在30分ほどでお勘定……2380円! 結婚した当時に夫婦で入ったチェーン系居酒屋“天狗”でのお勘定に衝撃を受けて以来の支払いだった。
繁盛しているのも無理はないと呆れつつ感心したが、パスタの味をはじめとして“値段なり”というのもまたそういうことである。
追記:先に待っていたうちの一組は、二人の小学生。さすがに驚いたが、たぶんおそらく親に小遣いを渡されたのだろう。親にしても、不安を感じずに食べに行かせられるのだろうとは思ったのだけれど、それにしても驚いた。
《B級グルメのトピックス一覧》
最寄駅直近の“サイゼリヤ”だと決めて一直線に向かう。時間が時間だったので、前に2組ほど待っていたが、ほどなく席に案内された。当然ながら、まずはビールぐびぐび!でしょう。
そして注文したのは、レシートのとおり。
最初の3つは小皿もので、ハモンセラーノなどは皿に2切れ、カプレーゼもチーズとミニトマトが2つずつとかわいいものであるし、食べようと思えばもう何皿か追加できるのだ。そしてビールの後には、四分の一リットルの赤ワイン小デキャンタを。
酒を呑まない同居人はオニオンスープの後、トマト味のスパゲッティを注文したが、これが今度はけっこうな量。赤ワインを呑み終えたところで、夫婦二人でシェアしても十分に満足できたのだ。
滞在30分ほどでお勘定……2380円! 結婚した当時に夫婦で入ったチェーン系居酒屋“天狗”でのお勘定に衝撃を受けて以来の支払いだった。
繁盛しているのも無理はないと呆れつつ感心したが、パスタの味をはじめとして“値段なり”というのもまたそういうことである。
追記:先に待っていたうちの一組は、二人の小学生。さすがに驚いたが、たぶんおそらく親に小遣いを渡されたのだろう。親にしても、不安を感じずに食べに行かせられるのだろうとは思ったのだけれど、それにしても驚いた。
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級話§お子様洋食~B級グルメ事始~ [B級グルメ]
さても、日曜日に書いた駄菓子屋だが、実はもう一つ大きな楽しみがあったのである。
その店の前に、15時頃になると小さい屋台を引いたおばさんがやって来る。屋台で焼きそばを炒めて子どもたちに売るのだ。
肉など入っているはずもなく、せいぜいモヤシとキャベツの切れっ端くらいのものだが、香ばしいソースの匂いは家からの路地を出る前から漂ってくるくらいだった。
普通盛りで10円、大盛りは20円ではなかったかと思うが、食べるのはいつも10円の焼きそばである。
そしてさらに高嶺の花があって、それが“お子様洋食”とか“子ども洋食”と呼ばれている食べ物だった。北関東の限られた地域でそう呼ばれていて、洋食とは何とも大げさなネーミングだが、中身はというと蒸かしじゃがいもソース炒めというシンプルなものだった。
焼きそばとお子様洋食を合わせると20円……とても買って食べることはできず、いつも指をくわえて焼きそばだけを食べて我慢していたのだ。そして、親に作ってもらえばいいのに、なぜか作ってもらうことがなかったのは、おそらく屋台のお子様洋食への憧憬が強かったからではなかったのだろうか。
《B級グルメのトピックス一覧》
その店の前に、15時頃になると小さい屋台を引いたおばさんがやって来る。屋台で焼きそばを炒めて子どもたちに売るのだ。
肉など入っているはずもなく、せいぜいモヤシとキャベツの切れっ端くらいのものだが、香ばしいソースの匂いは家からの路地を出る前から漂ってくるくらいだった。
普通盛りで10円、大盛りは20円ではなかったかと思うが、食べるのはいつも10円の焼きそばである。
そしてさらに高嶺の花があって、それが“お子様洋食”とか“子ども洋食”と呼ばれている食べ物だった。北関東の限られた地域でそう呼ばれていて、洋食とは何とも大げさなネーミングだが、中身はというと蒸かしじゃがいもソース炒めというシンプルなものだった。
焼きそばとお子様洋食を合わせると20円……とても買って食べることはできず、いつも指をくわえて焼きそばだけを食べて我慢していたのだ。そして、親に作ってもらえばいいのに、なぜか作ってもらうことがなかったのは、おそらく屋台のお子様洋食への憧憬が強かったからではなかったのだろうか。
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週話§日曜流転~近所の駄菓子屋~ [B級グルメ]
実家で暮らしていた小学生時代の楽しみは、学校から帰って近所の駄菓子屋に行くことだった。一日10円か20円か、後生大事にポケットに入れて、今日は何を買おうかと考え考え、家からの路地を出れば、駄菓子屋はすぐそこにあった。
菓子の類はとっくに食べ飽きていて、目当てはというと“当て袋”と呼ばれている、中身が見えない紙袋に入っている物を引いてみることだった。今であれば“ガチャ”みたいな類が近いかもしれない。
中身はというと、少年雑誌の付録で付いていた紙工作のおもちゃのようなものが主だったりしていた。
それはいいのだが、一つだけ困ったことは、作り方が雑誌の中に記載されていて、簡単なものならともかく、ちょっと複雑だったりするとお手上げなことだった。それにしても、そんな雑誌の付録がどんなところから流れてきたものか出処不明である。
そんな駄菓子屋の一角に4人くらいが座れるテーブルと椅子があって、夏になるとかき氷が食べられたり、冬には小さな火鉢の上に鉄板がのっていて、いわゆる“もんじ焼き”を食べさせてくれた。汁椀に小麦粉を水で溶いて、ちょっと醤油で味付けしたものを1杯10円とかで売ってくれ、自分たちで思い思いに焼くのだ。
まあ、ガキどもの交流の場であったと言えなくもない。
《B級グルメのトピックス一覧》
菓子の類はとっくに食べ飽きていて、目当てはというと“当て袋”と呼ばれている、中身が見えない紙袋に入っている物を引いてみることだった。今であれば“ガチャ”みたいな類が近いかもしれない。
中身はというと、少年雑誌の付録で付いていた紙工作のおもちゃのようなものが主だったりしていた。
それはいいのだが、一つだけ困ったことは、作り方が雑誌の中に記載されていて、簡単なものならともかく、ちょっと複雑だったりするとお手上げなことだった。それにしても、そんな雑誌の付録がどんなところから流れてきたものか出処不明である。
そんな駄菓子屋の一角に4人くらいが座れるテーブルと椅子があって、夏になるとかき氷が食べられたり、冬には小さな火鉢の上に鉄板がのっていて、いわゆる“もんじ焼き”を食べさせてくれた。汁椀に小麦粉を水で溶いて、ちょっと醤油で味付けしたものを1杯10円とかで売ってくれ、自分たちで思い思いに焼くのだ。
まあ、ガキどもの交流の場であったと言えなくもない。
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痛話§辛いもの好き [B級グルメ]
辛いもの全般が好きである。香辛料に好き嫌いはほとんどない。山葵、辛子に始まって、胡椒、唐辛子に至るまで、満遍なくウエルカム!である。
ところが、それが古希を前にして少しばかり変化が起きているような気がするのだ……どうも、このところ辛いものに弱くなってきていると感じるのだが、それは特に、寿司に入っている山葵が辛いなあということだ。
以前だったら、ヒステリック――とまではいかないが――多め山葵を使って同居人の大顰蹙を買っていたのだが、このところテイクアウトの寿司に添付してあるくらいの小パックでも十分過ぎるくらい満足している自分に気がついた。
これが、加齢によるものであるのか、何であるのか、理由は不明だが、いずれにしても同居人から云々されることは少なく、合わせて健康にもいいのではなかろうかと、それは手前味噌なのだが。
そして、最初に“ほとんどない”と書いたのは、たった一つだけ少しばかり苦手な香辛料があることを思い出した。何かというと、麻婆豆腐に使われる“花椒(ホアジャオ)”とか山椒で、苦手な理由は、あの舌を痺れさせる感覚には、今だ慣れることができないままである。
《私事のトピックス一覧》
ところが、それが古希を前にして少しばかり変化が起きているような気がするのだ……どうも、このところ辛いものに弱くなってきていると感じるのだが、それは特に、寿司に入っている山葵が辛いなあということだ。
以前だったら、ヒステリック――とまではいかないが――多め山葵を使って同居人の大顰蹙を買っていたのだが、このところテイクアウトの寿司に添付してあるくらいの小パックでも十分過ぎるくらい満足している自分に気がついた。
これが、加齢によるものであるのか、何であるのか、理由は不明だが、いずれにしても同居人から云々されることは少なく、合わせて健康にもいいのではなかろうかと、それは手前味噌なのだが。
そして、最初に“ほとんどない”と書いたのは、たった一つだけ少しばかり苦手な香辛料があることを思い出した。何かというと、麻婆豆腐に使われる“花椒(ホアジャオ)”とか山椒で、苦手な理由は、あの舌を痺れさせる感覚には、今だ慣れることができないままである。
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即話§町中華の実力 [B級グルメ]
“町中華”というボキャブラリーが人口に膾炙するようになったのは、いつ頃からだったのだろう。
いわゆる本格中華とは異なる、日本独自の道を歩んできたと思われるのが、町中華だと言えるわけで、そのカジュアルさであるがゆえに不思議な展開を遂げてきた。
使いやすいことは比類なく、ラーメン1杯、炒飯1皿でもよければ、中には――ワタシのように――居酒屋使いを楽しむ人間だって少なくはないのだ。
そして、刮目するべきは、町中華の主の技量である。上のようなメニューを顔色一つ変えず、ワンオペあるいは二人くらいでやっつけてしまうことなど珍しくも何ともない。しかも、店がどんなに混雑していようが、粛々と中華鍋を駆使して、あっという間に料理を作り出してしまうのである。
ある町中華で、カウンターに座ると正面がオープンキッチンで調理する様子をつぶさに観察できるのだが、注文を受けた料理人が最初にするのは、料理に応じた食器を用意することだった。そうしておけば、自分が作る料理が何であるのか確実に把握できるということだ。
とにかく、町中華には“待たせる”という言葉は存在しない。
《B級グルメのトピックス一覧》
いわゆる本格中華とは異なる、日本独自の道を歩んできたと思われるのが、町中華だと言えるわけで、そのカジュアルさであるがゆえに不思議な展開を遂げてきた。
使いやすいことは比類なく、ラーメン1杯、炒飯1皿でもよければ、中には――ワタシのように――居酒屋使いを楽しむ人間だって少なくはないのだ。
そして、刮目するべきは、町中華の主の技量である。上のようなメニューを顔色一つ変えず、ワンオペあるいは二人くらいでやっつけてしまうことなど珍しくも何ともない。しかも、店がどんなに混雑していようが、粛々と中華鍋を駆使して、あっという間に料理を作り出してしまうのである。
ある町中華で、カウンターに座ると正面がオープンキッチンで調理する様子をつぶさに観察できるのだが、注文を受けた料理人が最初にするのは、料理に応じた食器を用意することだった。そうしておけば、自分が作る料理が何であるのか確実に把握できるということだ。
とにかく、町中華には“待たせる”という言葉は存在しない。
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醬話§ソース焼きそばね!~粗にして野だが~ [B級グルメ]
物心がついた頃には既に口にしていたソース焼きそばである。意識した中でおそらく最初の味覚に近いのではないか。
田舎町の実家すぐ近くに駄菓子屋があって、午後になるとおばさんが屋台を引いてやって来る。そこで商っていたのがソース焼きそばだった。10円玉を握って、温かい焼きそばをもらう。入っている具はといえば、肉などなく、もやしとキャベツくらいだった。ついでに、もう10円足すと“お子様洋食”と地元で言われていた、蒸かしじゃがいものソース炒めを買えたが、一度も口にしたことはなかった。
そうして我がソース焼きそば小史が始まったわけだが、長じても子どもの頃に培われた嗜好は変わらずで、相も変わらずソース焼きそばが好きなままである。
ちなみに我が家のソース焼きそばの具は、豚肉こま切れとキャベツのみで、モヤシを入れると水っぽくなるような気がしてしまうので省略。食べる時に紅生姜を少々というもの……
粗にして野だが卑ではない
……とは、半世紀以上前の某氏の名言だが、ソース焼きそばは、その言葉がぴったり当てはまるような気がする。ソース焼きそばの最大の長所は、酒の肴にもなるし、酒食にもなるということだが、ワタシ的には不思議なことに日本酒との相性が抜群なのだ。
《B級グルメのトピックス一覧》
田舎町の実家すぐ近くに駄菓子屋があって、午後になるとおばさんが屋台を引いてやって来る。そこで商っていたのがソース焼きそばだった。10円玉を握って、温かい焼きそばをもらう。入っている具はといえば、肉などなく、もやしとキャベツくらいだった。ついでに、もう10円足すと“お子様洋食”と地元で言われていた、蒸かしじゃがいものソース炒めを買えたが、一度も口にしたことはなかった。
そうして我がソース焼きそば小史が始まったわけだが、長じても子どもの頃に培われた嗜好は変わらずで、相も変わらずソース焼きそばが好きなままである。
ちなみに我が家のソース焼きそばの具は、豚肉こま切れとキャベツのみで、モヤシを入れると水っぽくなるような気がしてしまうので省略。食べる時に紅生姜を少々というもの……
粗にして野だが卑ではない
……とは、半世紀以上前の某氏の名言だが、ソース焼きそばは、その言葉がぴったり当てはまるような気がする。ソース焼きそばの最大の長所は、酒の肴にもなるし、酒食にもなるということだが、ワタシ的には不思議なことに日本酒との相性が抜群なのだ。
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廉話§ハムカツ~くどいようですが~ [B級グルメ]
何度も何度も、くどいようですが、ハムカツは薄くしょぼくれていなくてはなりません! (`・ω・´)ノ
居酒屋などで厚切りハムカツなどと麗々しくドヤ顔でメニューに記載されているのを見かけると、とたんに注文しようという気が失せてしまうのです。ハムカツはまさに“ハムカツ”でなくてはならず、とんかつの代替品のように厚かったりしては、何の意味もないということだと考えるものなのです。
↓ぎりぎりセーフ?
貧乏ったらしいという表現は、いささか語弊がありますが、ハムカツは軽いスナックのようなものだと考えればよくて、そこに何かメイン料理的発想を持ち込んではいけないのではないか。
それゆえに理想のハムカツとは、本体の厚さがせいぜい3~5mmで、表裏の衣を合わせた厚さとハムの厚さがほぼ同じというのが理想でありましょう。ましてや、衣の倍以上の厚さのハムだなどとは“論の外”なのであります。
結論を申しましょう……ハムカツとは、衣とハムが同格で、その両方を等しく味わうべきもの。厚いハムはそうしたバランスを崩してしまうのである。(個人の感想です
《B級グルメのトピックス一覧》
居酒屋などで厚切りハムカツなどと麗々しくドヤ顔でメニューに記載されているのを見かけると、とたんに注文しようという気が失せてしまうのです。ハムカツはまさに“ハムカツ”でなくてはならず、とんかつの代替品のように厚かったりしては、何の意味もないということだと考えるものなのです。
↓ぎりぎりセーフ?
貧乏ったらしいという表現は、いささか語弊がありますが、ハムカツは軽いスナックのようなものだと考えればよくて、そこに何かメイン料理的発想を持ち込んではいけないのではないか。
それゆえに理想のハムカツとは、本体の厚さがせいぜい3~5mmで、表裏の衣を合わせた厚さとハムの厚さがほぼ同じというのが理想でありましょう。ましてや、衣の倍以上の厚さのハムだなどとは“論の外”なのであります。
結論を申しましょう……ハムカツとは、衣とハムが同格で、その両方を等しく味わうべきもの。厚いハムはそうしたバランスを崩してしまうのである。(個人の感想です
《B級グルメのトピックス一覧》
旨話§並んでまで食べたい・・・・・・? [B級グルメ]
マツタケのシーズンが始まった頃、道の駅に開店前から数十人が並んでいたというニュースを見ていて、そうして並んでまで食べたいものがあるものかと考えたが、どうもそんな食べ物などないことに思い至った。
食い意地が張っているわけでも、何か食べ物に異常なほど執着するわけでもない。普通に食事ができれば、それ以上に何やら不満を感じることなどもない。
もちろん行列に並ぶことがないわけではなく、昼食で“今日はこれ”と決めて、行った店で何人か待ちということはあるが、テレビで話題になったから“それじゃあ食べに行ってみよう!”と、2時間も並ぶようなことなど考えもしないことである。
もちろん、うまいものが食べられれば、それに越したことはないが、それを突き詰めるつもりもないし、だかからまあ、そこそこでもまったく不自由を感じはしないのだ。
テレビのニュースショーが、これでもかとグルメの類を垂れ流す日々だが、そこに映る行列の長さを眼にして、何事もなかったかのようにチャンネルを変えてしまう……そんな日常である。
《B級グルメのトピックス一覧》
食い意地が張っているわけでも、何か食べ物に異常なほど執着するわけでもない。普通に食事ができれば、それ以上に何やら不満を感じることなどもない。
もちろん行列に並ぶことがないわけではなく、昼食で“今日はこれ”と決めて、行った店で何人か待ちということはあるが、テレビで話題になったから“それじゃあ食べに行ってみよう!”と、2時間も並ぶようなことなど考えもしないことである。
もちろん、うまいものが食べられれば、それに越したことはないが、それを突き詰めるつもりもないし、だかからまあ、そこそこでもまったく不自由を感じはしないのだ。
テレビのニュースショーが、これでもかとグルメの類を垂れ流す日々だが、そこに映る行列の長さを眼にして、何事もなかったかのようにチャンネルを変えてしまう……そんな日常である。
《B級グルメのトピックス一覧》
解話§焼きそばパンうめぇ! [B級グルメ]
日本人の不可解な嗜好の一つに“澱粉質をおかずに澱粉質を食う”なるものがある。ラーメンにご飯、餃子ライス、はてはお好み焼きに飯、そして……
焼きそばパン
……という奇怪な一品がある。最初に挙げた3点については、どれも小麦&米の組み合わせだが、焼きそばパンに到っては小麦&小麦の組み合わせで、同じ穀物の類でも異種同士であればまだしも、さすがにここまでくると、まずいんじゃないの?と思ってしまう。
だが、そんなこと誰も意に介することなどなく、嬉々として焼きそばパンにかぶりつくのだ。もしも口を滑らせて「それ澱粉質+澱粉質じゃん!」とか言ったとしても、言われた相手はキョトンとして「何か問題でも?」などと返してくるばかりである。
そして気がついた。世の中にはさらにスパゲッティ・ナポリタンを挟みこんだりな存在があることに。これはもう西洋由来の食べ物を日本人がもてあそんだ成れの果てではないか。イタリア人、そして欧米のみなさんに合わせる顔などありません。申し訳ない!……
……などと、反省したふりをしつつ焼きそばパンを口にするワタシがいる。だってうまいんだもの、しゃあない。
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焼きそばパン
……という奇怪な一品がある。最初に挙げた3点については、どれも小麦&米の組み合わせだが、焼きそばパンに到っては小麦&小麦の組み合わせで、同じ穀物の類でも異種同士であればまだしも、さすがにここまでくると、まずいんじゃないの?と思ってしまう。
だが、そんなこと誰も意に介することなどなく、嬉々として焼きそばパンにかぶりつくのだ。もしも口を滑らせて「それ澱粉質+澱粉質じゃん!」とか言ったとしても、言われた相手はキョトンとして「何か問題でも?」などと返してくるばかりである。
そして気がついた。世の中にはさらにスパゲッティ・ナポリタンを挟みこんだりな存在があることに。これはもう西洋由来の食べ物を日本人がもてあそんだ成れの果てではないか。イタリア人、そして欧米のみなさんに合わせる顔などありません。申し訳ない!……
……などと、反省したふりをしつつ焼きそばパンを口にするワタシがいる。だってうまいんだもの、しゃあない。
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鶏話§卵かけご飯~TKGですねン~ [B級グルメ]
朝ご飯の“ラスボス”といえば、これはもう卵かけご飯しかないでしょ!
物心ついた時には、お気に入りの定番となっていたのは、偏食のゆえであろうと思うが、そうでなくても卵かけご飯に飛びつくのは当然のことだろう。
朝起きて、まだ胃が動いていないかなという時でも、パカっとご飯に割り入れてかき回し、醤油を垂らしてやれば、あっさりとかき込むことができる。醤油でもいいが、そこに海苔の佃煮でもあれば、風味は一層増して、食欲はいや増しなのだ。かくして快調な一日が始まってくれるということである。
ところで卵かけご飯を“T(卵)K(かけ)G(ご飯)”と、見事な三文字略語を考え出したのは誰なんだろうと思う。これを見かけるようになったのがいつか、諸説あるが、おおよそ今世紀に入って10年くらい経った頃らしい。
どこぞの居酒屋で締めのご飯の中に“TKG”とあるのを見つけて、うまいこと言うなあと感心した記憶である。
そして似たような時期に知った、めちゃウマな卵かけご飯の作り方を最後に書いておこう……卵を割って白身と黄身に分け、まず白身だけご飯にかけてよく混ぜる。そうしたところに黄身を落として混ぜ、醤油適量というもの。こうすることで、黄身の濃厚さが際立つということなのだ。
《B級グルメのトピックス一覧》
物心ついた時には、お気に入りの定番となっていたのは、偏食のゆえであろうと思うが、そうでなくても卵かけご飯に飛びつくのは当然のことだろう。
朝起きて、まだ胃が動いていないかなという時でも、パカっとご飯に割り入れてかき回し、醤油を垂らしてやれば、あっさりとかき込むことができる。醤油でもいいが、そこに海苔の佃煮でもあれば、風味は一層増して、食欲はいや増しなのだ。かくして快調な一日が始まってくれるということである。
ところで卵かけご飯を“T(卵)K(かけ)G(ご飯)”と、見事な三文字略語を考え出したのは誰なんだろうと思う。これを見かけるようになったのがいつか、諸説あるが、おおよそ今世紀に入って10年くらい経った頃らしい。
どこぞの居酒屋で締めのご飯の中に“TKG”とあるのを見つけて、うまいこと言うなあと感心した記憶である。
そして似たような時期に知った、めちゃウマな卵かけご飯の作り方を最後に書いておこう……卵を割って白身と黄身に分け、まず白身だけご飯にかけてよく混ぜる。そうしたところに黄身を落として混ぜ、醤油適量というもの。こうすることで、黄身の濃厚さが際立つということなのだ。
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