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妙話§ラヴェルの弦楽四重奏曲 [ラヴェル]

フランス印象派の作曲家ドビュッシーよりも13歳若いモーリス・ラヴェルは魔術のように饒舌な音楽を創り出した。

最も知名度の高い曲として『ボレロ』があると言われれば「ああ……」と思う人も少なくはなかろう。

そんなラヴェルが27歳の時に弦楽四重奏曲を作曲した。しかも後にも先にも一曲だけ……尊敬するドビュッシーも一曲しか作曲せず、まさにお約束事よろしく、確実にCD1枚にカップリングされるのである。

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そんなラヴェルとドビュッシーの弦楽四重奏曲を最初に聴いたのは大学生の頃で、ラサール弦楽四重奏団の録音だった。

ドビュッシーの四重奏曲はとっつきにくく(個人の感想)、なかなか耳に入りにくいものがあったが、それに比べるとラヴェルのほうは最初からすんなり耳に入ってきてくれたのだ。

4楽章を通じて一つのモチーフを素材に、時に艶めかしく、時にセンチメンタル、そして終楽章はエモーショナルな八分の五拍子という、まさに耳へのごちそう満載なのである。

なかなか実演を聴く機会に恵まれず、ひょっとして20世紀の間に聴くことはできず、あるいは……初めて実演を聴いたのは、21世紀になってからではなかっただろうか。

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