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顧話§今日の歴史~打ち上げから46年~ [宇宙]

1977年9月5日、NASAの無人宇宙探査機ボイジャー1号打ち上げ。

宮仕えを始める半年前に打ち上げられたボイジャー1号は、35年後に太陽系を出て“星間”にある……そんなにも遠くに行ってしまったんだね。

↓ウィキペディアより
Voyager.jpg

とかく日本人は、ロボットとか機械類に感情移入する傾向があって、だから自分のようにドラスティックな現実主義者であるにもかかわらず、太陽系を抜け出たボイジャー1号の境遇を慮って“寂しいだろうなあ……心細いだろうなあ”などと考えてしまったりするのだ。

どれだけ遠いところまで行ってしまったのかといえば、電波は秒速約30万kmで進んでいるが、ボイジャー1号から発せられた電波が地球に届くまで、およそ17時間以上かかるのである。地球上であれば、ほぼ瞬時に届くのに。

そしてボイジャー1号はどこまで飛んでいくのだろうか……搭載されている3個の原子力電池が尽きるのは2年後。その先、彼の行方はわからなくなるのである。

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無話§ロケットで宇宙に行く話 [宇宙]

どこかおかしいと感じたのは自分だけだろうか……航空会社の創業者と通販会社の創業者が、自前のロケットを飛ばして“宇宙空間”とやらへ行ってきたという話である。

科学の進歩が、普通の人間でも宇宙に送り出すことができるという“進歩”の部分があるということは認めつつ、飛行を実現させた富豪たちを見ていて思い出したことがあった。

昔から伝わる、お大尽の金をドブに捨てるような所業の数々で、古代ローマの詩人は、飼っていた蠅が死んだ時に大規模な葬式を催したとか、夜の暗がりで物を落としたのを探すのに、紙幣を灯り代わりに燃やしたとか、奇行というか愚行のようなものは枚挙に暇がない。

膨大な金をかけて、地上から高度百km、10分間ほどの飛行に執念を燃やすという発想が、凡人には理解できないのだ。

彼らのその先にあるのは“宇宙ビジネス”とやらで、普通の人間にはとても払えないような金額で、人を宇宙への旅に連れて行くことを目論んでいるわけだが、10分間のための旅行費用は20万ドルと聞いた。

昔の金持ちのエピソードが、その場限りのものだったのに、現代の富豪はといえば、ただでは転ばない分だけ、始末が悪いような気がしてならない。

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宙話§星が見えない [宇宙]

都下暮らしも40年近くとなった。夜の自宅付近は都心とは比べ物にならないくらい、夜が暗い。賑やかなのは駅周辺くらいで、数分ほど歩けば住宅街となって、街灯が点々とあるくらいなのだ。

これくらい暗ければ、さぞや星が見えるだろうと思ったら、これが意外なほど見えない。

この季節であれば、オリオン座やシリウスで形作られる冬の大三角も、よほどくっきりと晴れ上がってくれないと、オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウスはともかくとして、こいぬ座のプロキオンを認めにくいことも珍しくなかったりする。

昨年末、木星と土星が最接近した時は、かなりくっきり見えたが、確かあれは2等級以上あって、シリウス(-1.5等級)よりも明るかったようだ。

ところが残念ながら、北極星はおろか、カシオペアや北斗七星すら見つけることができないでいる……繰り返すが、それほど世間が明るいとは思えないのだが。

というわけで、満点の星を堪能することなど、夢のまた夢で、星をそこそこ見たかったら、さらに郊外に行ってみなければ無理そうである。半世紀前、街中の実家で過ごしていた時は、まだまだ上に上げたような星々を楽々見ることができていた。実家よりも今の住まいのほうが夜は暗いと思うのだが、どうしたことだろう。

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タグ: 宇宙 日常
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