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楕話§ラグビーリーグワンは一か月後 [ラグビー]

大学ラグビーはたけなわだが、ジャパンラグビーリーグワンのシーズンは、一か月後の12月21日開幕である。

今シーズンもせっせと……10回くらいは秩父宮やら味の素スタジアム、駒沢にも足を運びたいと考えている。最後に駒沢を入れたのは、何と今シーズンはブラックラムズにTJ・ペレナラが加入するというのだ。2019年のラグビーワールドカップや、2021年にはレッドハリケーンズに加入して、眼にも楽しいプレイで楽しませてくれた印象が強い。

海外からの新規加入はもちろん、引き続き加入継続中のプレイヤーも多く、我々にとってもすっかりなじみとなってくれている。

これでリーグ全体の力が底上げされてくれれば言うことはないが、なかなか思うようにリーグとそれに連なる日本チームの力が上がってくれないような気がしているのだが。

まあ、観戦している我々は高みの見物をしながら勝手なことを言っているだけのことゆえ、つべこべ繰り言は言うまい。とにかく、晴れの上天気の中で選手も我々も快適にゲームを楽しめればということに尽きるのである。

ジャパンラグビーリーグワン2024-25シーズン……間もなく開幕だ!

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黒話§日本対オールブラックス[2024.10.26] [ラグビー]

日本のラグビーファンはオールブラックスが大好きなので、キックオフ前のハカも、そりゃあ静かな会場になりましたとさ。この日の観客は60,057人。

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先制したのは(意外にも)日本。ウィングのナイブラが快速を飛ばし、ゴール左へのトライ。ゴールも決めて7点のリード……も、10分後には逆転され、そのまま追いつくことができず、19対64と大差の敗戦を喫した。

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実力の差がなかなか縮まってくれないのはなぜなのだろうか。高い場所から観戦していて感じたのは、当然と言うべきか“ボールへの執念”といったようなものだったのではないか。



混戦の中、ボールがフリーな状態にある時、オールブラックスの選手たちはそのボールを“何とかしよう”と、本能的にかそういう身体の動きをするのだが、日本の選手たちは、なぜかそれが一瞬遅れてしまう……その執念の差のようなものが点差に表れてしまっているような気がした。

泥臭く、ボールを自分たちのものにしていく、そんな当たり前なことを淡々とこなしていく……だからルーズボールが気がついたらオールブラックスの手に渡ってしまっているのだ。

今回と合わせてオールブラックスとのテストマッチを3回観ている。2018年は31対69、2022年は31対38、そして今回は前回&前々回にまったく及ばない大差は猛省しなくてはならない。

試合が行われたこの日、何と2019年のラグビーワールドカップでも停車しなかった快速が小机に臨時停車した……調べてみたが、一部の下り快速は停車していたようだ。

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英話§日本対イングランド[国立競技場] [ラグビー]

試合前までの、イングランド23人のキャップ総数は848、対する日本は259。初キャップはイングランド1、日本8。そしてこの日の観客は44,029人……5万はいくのではと思っていたのだが。

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↓ゴールのサイドバー中央にカメラが設置されていた
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結果は17対52……イングランドの快勝である。経験と実力差はいかんともしがたく、ヘッドコーチであるエディ・ジョーンズ掲げる“超速ラグビー”など影も形もなかった。

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さて、このメンバーでしばらくテストマッチを続けていこうというつもりであるのか、若手の育成とベテランの活用というバランスをどうコントロールしていこうとしているのか、何を言っても“エディ・ジャパン”の初戦なので、様子を掴みかねていたのだ。



先々を考えれば、若手にチャンスと経験を与えなくてはどうにもならないことは明白なのだが、この日のゲームを観る限りでは、攻撃のオプションが少なく、パス回しの展開も団子状態になることが多くて窮屈と感じた。

ある程度の水準が見えてくるまでには、さらなる時間が必要となるだろう。

↓[オマケ]羽田空港への南風運用が始まっていた
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ノーサイド後は、渋谷に回って都知事候補である蓮舫の街頭演説会を聞き、最後は新宿でとんかつの夕食を楽しんで帰宅したのである。

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狼話§ブレイブルーパス対サンゴリアス[準決勝] [ラグビー]

緊張感満載のおもしろい試合だった。プレイに対する観客の反応も敏感で、終始ワクワクに満ち満ちて楽しんだ。この日の観客は17,133人。

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前半はサンゴリアスが押し込んで、終始ブレイブルーパス陣内でのプレイが続き、ブレイブルーパスは防戦に回ることが多かった。最初の得点は、サンゴリアスのスタンドオフ高本がゴール真正面からドロップゴールを決め、幸先よいスタートを切り、その後トライ&ゴールで優位に立てたのである。

前半はサンゴリアスが3点のリードで折り返し。

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ブレイブルーパスが覚醒したのは、後半に入ってすぐ。早々2分のトライ&ゴールで逆転。サンゴリアスも食い下がったが、28対20で突き放し、決勝進出を決めた。



後半はブレイブルーパスがフォワード戦を圧力をかけ、サンゴリアスの展開ラグビーを封じ込めた。コルビ以下、尾崎兄弟、松島幸太朗といった強力なバックスが機能していないように見えたのだ。

ブレイブルーパスのフォワードの強さに加え、スタンドオフのリッチー・モウンガが最後尾で睨みを利かせ、サンゴリアスの攻撃を淡々と的確なキックで防いでいたのだった。ブレイブルーパス今季躍進の大きな理由は、間違いなくリッチー・モウンガとシャノン・フリゼルの加入と、彼らが持てる実力を発揮したからなのは間違いない。

↓サンゴリアスのニコラス・サンチェスとサム・ケインは機能せずに終了
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我々のジャパンラグビーリーグワン2023-24はリーグ戦と、この日の準決勝合わせて14試合観戦で終わったのである。

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顧話§ジャパンラグビーリーグワン2023-2024 [ラグビー]

5月5日で今季のジャパンラグビーリーグワンが終了した。簡単にまとめておきたい。

以下、丸数字は“節”である。今季、クロスボーダー2試合を挟んでリーグワン観戦は全16節中12試合。そのうち推しチームは10試合観た。

①12月10日:●スピアーズ対サンゴリアス[秩父宮]26-52 18,110人
②12月17日:サンゴリアス対ブレイブルーパス[味スタ]19-26 31,953人
④1月7日:●ブレイブルーパス対スピアーズ[等々力]24-20 10,456人
⑥1月27日:○ブラックラムズ対スピアーズ[駒沢]17-18 7,608人

2月3日:サンゴリアス対ブルーズ[秩父宮]7-43 13,278人(CROSS-BORDER)
2月10日:スピアーズ対チーフス[秩父宮]30-35 9,439人(CROSS-BORDER)

⑦2月24日:ブレイブルーパス対イーグルス[秩父宮]27-7 13,581人
⑧3月3日:●スピアーズ対ダイナボアーズ[秩父宮]28-34 6,593人
⑨3月9日:●スピアーズ対ヴェルブリッツ[花園]27-31 6,888人
⑩3月15日:○イーグルス対スピアーズ[秩父宮]26-29 8,910人
⑪3月22日:●スピアーズ対ワイルドナイツ[秩父宮]22-55 9,491人
⑫4月7日:●スピアーズ対ブレイブルーパス[秩父宮]20-22 7,963人
⑮4月27日:○スピアーズ対ホンダヒート[江戸陸]61-24 3,382人
⑯5月4日:○サンゴリアス対スピアーズ[秩父宮]26-45 13,829人

そして、推しチーム観戦の成績は4勝6敗。今季の不振を如実に表している数字である。ちょうど半分を消化した第8節ダイナボアーズ戦に敗れたことで、プレーオフ進出は諦めるしかなかった。

それでも最後は火事場の何とやらで勝ち越しまで持ち込んだが、まさに千秋楽を7勝7敗で迎えたようだと感じたのである。

↓左上から秩父宮、味スタ、等々力、駒沢、花園、江戸陸
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そして今季は初訪問のスタジアムが2つ……川崎は等々力の等々力陸上競技場と大阪遠征した東大阪の花園ラグビー場だった。等々力は駅から徒歩20分と遠く、この先試合が行われても行こうかと迷いそうだ。それに比べると、花園は駅から徒歩5分ほど。これは好立地で機会があれば是非再訪したい。

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逆話§サンゴリアス対スピアーズ[秩父宮] [ラグビー]

今シーズン第16節である。推しチームは7勝7敗1分で最終戦を迎えたが、前シーズン優勝チームとしては、せめても勝ち越して来季に繋げたいところだが、相手は開幕戦で惨敗しているサンゴリアスなので、不安要素満載で秩父宮へ。この日の観客は13,829人。

↓お隣では六大学野球東大対早大戦が
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前半15分までに2トライ&1ゴールで12点先制されたときは、このままズルズルと負けてしまうのではないかと、メインスタンドのてっぺんで夫婦二人心配になってしまった。今季を象徴するような、ボールが繋がっていってくれない症候群が続いているのではないかと思ったのだ。

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それでも、さすがにサンゴリアスはプレーオフ進出を決めて、無理はせず、トライ個人記録を狙う尾崎泰雅が3トライを決めて気を吐いたが、勝ち越しモチベーションのほうが勝っていたようで、前半終了までに5点差に迫り、後半に地力を発揮できるように思われる。



後半は風上側に立ったことと、フレッシュなメンバーへの交代が奏功して、5分以降はサンゴリアスの攻撃を完璧に封じ込め、4トライ&2ゴール+ペナルティトライ(7点)と、終わってみれば26対45の圧勝。モチベーションの差とはいえ、ギリギリ8勝7敗1分でシーズン最終戦を飾った。

↓ノーサイド直前。これで終わりではなかったぞ!
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↓そしてやれやれ・・・・・・
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特に、フルタイム(ノーサイド)のホーンが鳴った後も、積極的なアタックを試みてサンゴリアスを慌てさせ、ゴールライン内側でノーボールタックルの反則を引き出し、ペナルティトライで得点を上積みしたのは意義あることと思ったのだが。

↓終了後。サム・ケインとチェスリン・コルビの姿も
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スタジアムを出たら、折しも神宮球場のスワローズ対ドラゴンズのナイターに向かう野球観戦組と交錯して、外苑前駅まで押し合いへし合いとなったのもゴールデンウィークらしかった。

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爆話§スピアーズ対ホンダヒート[江戸陸] [ラグビー]

スピアーズえどりくフィールドと、チーム名でネーミングライツを取得した江戸川区陸上競技場だが、今シーズンは何と、最初で最後のホームゲーム。なぜ一試合しか行われなかったのか、そのあたりの事情はよくわからない。この日の観客は3,382人

予報ほど気温は上がらず、むしろ肌寒いくらいに感じたのだ。

↓じっと座っていると寒いのだった
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前週に行った札幌遠征の時差ぼけなのかどうか、キックオフから30分ほどはまったくエンジンがかからず、起きぬけた寝ぼけ眼としか思えない締まりのないプレイだった。その間隙を突いてホンダヒートがショートキックで揺さぶりをかけたのが功を奏して、前半15分までに2トライ&ゴール+PGで、一気に17点差をつけたのだった。

何というか、今年の不振を端的に象徴しているような試合ぶりに、一抹の不安を覚えたのは正直な本音である。

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このまま前半を無得点で終わるのではないかと希望を失いかけた前半35分。ようやくスピアーズが覚醒したのだ。それまでの不調を払しょくするような怒涛の攻撃を展開。

そして後半早々にはファウルア・マキシのトライで逆転……終わってみれば9トライをあげて61対24の圧勝。



ノーサイドの後は、キャプテン立川理道のチーム公式戦通算150キャップ祝福セレモニーや、ホスト最終戦だったので、フラン・ルディケ監督の振り返りスピーチなどが行われた。

↓立川理道150キャップの記念撮影
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ノーサイドは16時20分頃と遅くなったのはTMOが3回行われたり、負傷治療が続出したことがあっただろう。地下鉄を乗り継いで最寄駅に着いたのは19時前のこと。

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週話§土曜流転~あと三節~ [ラグビー]

昨年12月9日に開幕したジャパンラグビーリーグワンのシーズンも、今週を入れて残り三節となってしまった。

今季は最終節まで合わせて12試合(同居人は+1)と、クロスボーダーを2試合観ていて、なかなかの精勤ぶりである。しかも、川崎の等々力陸上競技場や東大阪の花園ラグビー場と初見参&遠征したところが2か所あって、存分にラグビーを満喫したと言えるだろう。

残念なことは、推しチームの成績がなかなか上がってくれず、不本意なシーズンとして終わってしまいそうだが、これはチームのメンバーのほうがより切実に感じているのは言うまでもない。

リーグが終われば、6月から10月にかけて代表戦が行われる。今年は、代表4試合とJAPAN XV(ジャパン・フィフティーン)2試合が予定されているので2試合くらいは観に行ければいいのだが。

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そして来年は、ラグビー観戦歴50年を迎える。最初に観たのは、1975年9月に国立競技場で行われた日本対ウェールズのテストマッチだった。6対82という見事な大惨敗……それから半世紀、日本の実力は“ここまで”来た?

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週話§日曜流転~ラグビーのシーズンも~ [ラグビー]

ジャパンラグビーリーグワンも今週を含めてあと4節で終わりとなる。

推しチームだが、今週と来週は遠征なので、しばしラグビー観戦はお休み。そして今シーズンの帰趨はほぼ決しているはずだ。

以前、社会人ラグビーの時代は、1シーズンに2試合か3試合くらいしか観なかったのが、年間10試合以上観ることになるとは思いもしなかった。

それは、まずもって外に出ていくという大きな口実で、そうでもしないと、家から出ずの引きこもり状態で過ごしかねない出不精夫婦なのである。だから12月から4月頃までは何やかんやと週に一回は外出して、しかも屋外でのスポーツ観戦でリフレッシュした気分になるのである。

5月半ば、プレーオフ準決勝と決勝で今シーズンは終わるが、我々が推しのチームはそこまで残れるか……可能性は限りなく細く狭くなってしまった。

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絶話§スピアーズ対ブレイブルーパス[秩父宮] [ラグビー]

今季のスピアーズ終了のゲームを見届けることになった。上々の天気に恵まれ、満開の桜も見守る秩父宮の観客は7,963人……もう少し入ってほしいが。ちなみに、お隣りの神宮球場スワローズ対タイガース戦は2万8千人、さらに国立競技場で17時キックオフのFC東京対鹿島は5万2千だった。

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ひょっとして今日は……と思わせる前半だった。バーナード・フォーリーが復帰挨拶代わりのトライをあげたりと、リードして前半終了。後半もトライ&ゴールで10点差まで広げたが、堪え性がなくリードを守り切れず、ノーサイド直前の“サヨナラ負け”20対22である。12節までで5勝7敗の8位とはこれが前シーズンの覇者の姿ではない。

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惜敗という以上に、この敗戦で借金2つとなり、ほんのかすかに手が届きそうだったプレーオフ進出が事実上消滅したと言ってもいいだろう。



今年の負けパターンは毎試合似たような気がする。この日は常に得点が先行していたが、さらなる二の矢三の矢を繰り出せず、気がつけばコールラインを背に相手と対峙することになってしまっていた。

ここまでスピアーズのゲームを8試合観てきたが、勝ったのは2試合のみ。負け試合ばかり観ていたことに気づいたが、こんなにも負けるものかと思うほど、今季の我が推しは弱いのだ。

16時半前にノーサイドとなったが、お隣は最終回に入ったあたりで、試合後の大混雑は免れることができた。

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俄話§初ラグビー観戦~J・P・R・ウィリアムス~ [ラグビー]

ウェールズ往年の名プレイヤーだったJ・P・R・ウィリアムスが1月に亡くなった。享年七十四

彼がプレイしているのを見た。それも初めてのラグビー観戦で、今から50年近く前、1974年の国立競技場、日本対ウェールズのテストマッチであった。新聞は取っていたけれど、どうしてテストマッチのスケジュールを知ったのか……謎である。

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その当時、ラグビーに興味はあったが、大学ラグビーのテレビ中継を観るのがせいぜいだったし、今にして思えば“ニワカ”以下でしかなかったという記憶だ。

それでもウェールズのプレイは強烈かつ鮮烈で、前半キックオフから1分もしないうちにノーホィッスル・トライを決められ、その後もトライを重ね、6対82の圧倒的大惨敗を喫したのである。日本の6点は、早稲田から横河電機に進んだフルバックの植山による2本のペナルティキックに終わった。

そんな圧倒的なウェールズが当時最強だということは後になって知ったことだし、さらにJ・P・R・ウィリアムスや最強スタンドオフのフィル・ベネットという名前を知ったのはどういう経緯だったのか今もってわからない。

そのフィル・ベネットも一昨年6月に73歳で亡くなっていた。合掌

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虚話§スピアーズ対ワイルドナイツ[秩父宮] [ラグビー]

スピアーズは2週連続の秩父宮フライデーナイト。相手は今季無敗のワイルドナイツである。第11節のこの日の観客は9,491人

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力不足がそのまま表れて、前半で勝敗は決してしまった。ワイルドナイツは盤石の勝利……22対55だった。

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何が違うかといえば、スピアーズは隙だらけで、ワールドナイツは水も漏らさぬ布陣とでも言えばいいのか、前半に犯したペナルティは一つだけ。対するスピアーズは、前半だけで6つのペナルティを重ねてしまう……それだけ相手のプレッシャーが強いということもあるのだが。

与えてしまったトライのほとんどが、ディフェンスの穴をすり抜けていく、見ていて頭を抱えるしかない悠々としたトライを許してしまった。この日のプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたワイルドナイツ13番のディラン・ライリーの朝やかな突破は、今季のスピアーズができていないもので、推している身にしてみれば、毎週歯痒い試合を見せられているのだ。



この日の敗戦で通算成績は5勝6敗と5割ラインを行ったり来たりの状態が続いている。残り5節となって、4勝1敗で乗り切ればプレーオフに滑り込める可能性はあるかもしれないが、2敗したら今季はさようならである。

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粘話§イーグルス対スピアーズ[秩父宮] [ラグビー]

これほどの逆転劇をスタジアムで目のあたりにしたのは初めてである。足搔き続けているスピアーズが意地を見せた試合だったといえよう。

寒さが緩んだフライデーナイトの秩父宮に集まった観客は8,910人。

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キックオフ2分でスピアーズがペナルティゴールで3点を取った時“いつか来た道”と感じた予感は当たり、前半はイーグルスが3トライで優位に立つことになった。とにかくスピアーズは前に進むことができないのだ。

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スピアーズがシンビンで一人少ない状態で後半3分にイーグルスがトライ&ゴールで18点差をつけた時、勝負あった……3トライ&ゴールで逆転する力はないだろうと、ほとんど諦めていた時、逆転劇の幕を開けたのは、24分にスタンドオフ岸岡智樹がゴール中央にトライを決めた時からだ。



そして後半36分にイーグルスがシンビンで一人を欠いたところで、ラインア
ウトからのモールを押し込んでトライを決めたのは、アーリーエントリーで
出場している帝京大学キャプテンだったフッカーの江良颯(はやて)。

そして我々が眼にしたのは、ノーサイド直前の後半39分、自陣中央付近から岸岡が短く蹴ったボールを自らキャッチしてゴール近くまで独走し、パスを繋いで最後は江良からのパスをうけたウィングの根塚洸雅が右隅にトライを決めて劇的な逆転勝利となった。イーグルスも欲しかった勝ち星を逃してしまった。

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攻めあぐね攻めあぐねて、もどかしい試合続きで、この日の試合も決して褒められるようなものとは言えなかったが、執念のようなものが15人に宿ったことでラスト20分の逆転に繋がったのだろう。そして再び勝率を5割に戻すことができたのだが、次週は……。

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虚話§スピアーズ対ヴェルブリッツ[花園] [ラグビー]

スピアーズが足搔いている。前シーズンの優勝チームが、今季はプレーオフ進出が危ういという状況が続いている。花園へ行ってみようかと決めた時はまだまだそんな雰囲気などは感じられない状態だったが、シーズンが始まるや連敗が続き、ようやく勝敗を五分まで持ち込むという不安な状況が続いている。

↓白い雪が生駒山系を覆っていく・・・・・・
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そうして花園までやって来た。単なる“ラグビー好き”でしかない自分が、まさか花園に足を踏み入れるなど思いもしなかった。そして目のあたりにする花園ラグビー場は見事なスタジアムではないか。これはとても秩父宮など物の数ではないと言ってもいいだろう……大阪恐るべし! 観客は6,888人。

座った席のすぐ横に大屋根を支える柱が立っていた。チケットを買った時は気がつかなかったが、後で調べると柱があるとわかって、視野を妨げやしないかと心配したが、邪魔されることなくピッチが全部見えて気に入った。

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27対31と1トライ差の敗戦で、再び借金生活に戻ってしまった。このところの敗戦は僅差で、だがその差をひっくり返すことができないのだ。もう一つ詰めが甘く、ゴールラインが遠いことしばしばである。



勝ち星が上がらない大きな理由は、何度か書いたことだが、二人の大黒柱である、フッカーのマルコム・マークスとスタンドオフのバーナード・フォーリーの負傷欠場が響いている。そして、この日の敗戦でプレーオフ進出への道が閉ざされてしまったことは否定できない。

奈良との国境に聳える生駒山系をバックにした美しい試合環境ではあったが結果の出ないもどかしさの中を難波に戻ることになったのだった。

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西話§東大阪花園ラグビーの陣[3]いざ花園! [ラグビー]

[承前]

7時過ぎには目覚めた。今日こそが“天王山”である。8時過ぎに朝食をと上階のビュッフェに行く。このホテルが外資系というだけではないかもしれないが、とにかく外国人従業員の比率が高く、日本人従業員は目立たないくらい。明らかにインバウンドをターゲットにして高いホスピタリティを目指しているのだろう。先々、こうした流れは加速していくに違いない。

久々にホテルの朝食を目にすると、何を食べたらいいのか選択に迷うほどであるが、食べられる量は限られているので、食べたいものを中心に、パンを少しと、後は適当につまみことにしたが、最後の最後になぜかカレーに目がいってしまい、軽く少しばかりのご飯に盛ってしまったがしかたがない。

朝食を済ませ、部屋でゆっくり腹ごなしをして身支度を済ませ、10時過ぎにホテルを出て花園へ向かう。

ラグビー場のある近鉄奈良線東花園駅に行くために難波駅に向かおうとしたら、方向がわからなくなってしまった。単純な方向のはずだと高を括っていたのが間違いで、気がついたら前日訪れた大相撲大阪場所の会場にいた。

親切な男性が方向を教えてくれたおかげで、無事難波駅にたどり着き、準急停車駅東花園にたどり着いた。

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かくして“聖地”花園まで徒歩数分。スクラムロード花園を歩けば、数分で花園ラグビー場である。

↓ウィキペディアより借用
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ゲームの様子は別項にて!
                               [続く]

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