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顧話§今日の歴史~百年まであと3年~ [オーケストラ]

1926年10月5日、新交響楽団(NHK交響楽団の前身)が結成される。

初めてN響を聴いたのは、東京で下宿暮らしを始めた1973年のNHKホール柿落とし公演。ヴォルフガング・サヴァリッシュが指揮したベートーヴェンの交響曲第9番だった。

ということは、創立から半世紀も経っていなかったということで、意外にも歴史は浅いということである。

その後、大学時代に2シーズンほど定期会員で通ったことがあった。その時の記憶は、まだまだ演奏中にあちこちから“変な音”が聞えてきて、欧米のトップクラスとは差があるなあと感じていたのだ。

それがまあ、世紀が変わってこのかた年に一回くらいは聴く機会があって、そうすると“変な音”はすっかり影を潜め、充実した響きを奏でてくれるようになっていた。

人間、進歩して当たり前だとは思うが、そんな様子を目の当たりにするのは佳き哉である。

半世紀ほど前、ホルン首席として活躍した千葉馨という奏者がいた。かつてカラヤンが来日した時「ベルリンフィルに連れて行きたい」と語ったことは広く知られているが、N響アワーなどで彼のホルンを聴くと、しょっちゅう音を外していて“それなのに?”と思ったが、あれは多分にリップサービスだったということか……。

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演話§オーケストラ―マイカテゴリー― [オーケストラ]

“マイカテゴリー活用”のシリーズ……“オーケストラ”について書く。

初めてオーケストラを聴いた話は少し前に書いたことなので、ここで書くのはオーケストラを聴いてきての感慨のようなもの。

海外のオーケストラを聴いた最初は、1977年のカール・ベーム指揮ウィーンフィルで、ベートーヴェンの田園交響曲と第五交響曲だった。田園交響曲の第2楽章で弦楽器が全奏するところの音色の厚みに、客席で鳥肌が立ったような気がしていた。40年以上前の日本のオーケストラはまだまだ力不足と感じることがあり、ウィーンフィルが内在している力を思い知ったのである。

その次が1979年のカラヤン指揮ベルリンフィルだった。プログラムはドヴォルザークの交響曲第8番と展覧会の絵。凄まじかったのはドヴォルザーク。ベルリンフィルの性能をまざまざと体感できたようだ。ダイナミックレンジの広さとパワフルかつ繊細な表現……その時いFMで放送された録音が手元に残っているが、何とも見事だった。

そうして旅先でも様々なオーケストラを聴く機会に恵まれた。そんな中でもアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団とバイエルン放送交響楽団と、もう一つ加えるならシュターツカペレ・ドレスデンの3つのオーケストラはそれぞれが際立った特徴を持ち合わせていて、耳の至福と言えるだろう……だからといって、目隠しをしてこれらのオーケストラを聴かされたとしても“これはこれ!”と当てることなどはできそうにないが。

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