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週話§日曜流転~有名人という選び方の愚~ [日本]

またぞろ選挙だそうだ。補選とやらがたけなわのようである。候補者が乱立している中に“有名人”と思しき姿も見える。

だが、有名人だからと安易に投票するのは愚の骨頂でしかないと、これは選挙権を手にした半世紀前から変わっていない、自分への戒めなのだ。こと選挙に関して、有名人を選ぶというのは、単なる数合わせに加担する以外の何物でもない。

それは正しい投票行動などでも何でもなく、ただのイメージに眼を眩まされているだけの話ではないか。

きちんと見渡してみれば、有名人を隠れ蓑にして、過去の行状が何とも疑わしい人間がゴロゴロ現れてくるのだ。今回だってその例に漏れてはいない。

昔から言われている当たり前のこととして、選挙は“人気投票”などではないということを、もう一度頭に刻み込んで、投票券を手に投票所に足を運ぶことこそが重要なのである。

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尾話§円安いまだし [日本]

コロナ禍このかた、円安が延々と続いている。輸出を生業にしている企業などはいい塩梅なのだろうが、その逆で輸入品を商っている人たちはたまったものではないだろう。コロナ禍が始まった2020年2月から今日までにおよそ30円ほどユーロが高くなっている……120円台から150円台まで上がってきてしまった。

海外旅行をしていた時は、外国為替レートのチェックは欠かせず、といっても、どこかで見極めなくてはならず、旅行するごとに現金として10万円ほど両替するのだが、30円の差は50ユーロ減ってしまうことになるのだ。それで晩飯一食分が消えてしまうことになる。

それはまあ些少な影響だが、円安に直撃される産業、企業だって少なからずあるはずで、そうした人たちを疲弊させてはならないではないか。

世界のGDPはドル換算で行われているが、ついこの間はドイツに抜かれて3位から4位に転落してしまった……円高になれば抜けるなどと楽観してはいけないだろう。

1989年から1990年にかけてのバブル経済が崩壊して以降、日本は空白の30年を過ごしてきた。株価は低迷して、先月ようやくバブル以前の水準に達しつつあるが、ニュースを見ていたら、あるエコノミストが「主要国の株価は、この30年上昇してきたが、日本は何とか30年前の水準に戻ったという話」と解説していたが、その言葉をもっと噛みしめるべきである。

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移話§日本・・・・・・多様性を厭う土壌? [日本]

外界に向かって目を開くことが久しくなかった日本は、考えるまでもなく、多様性とやらの存在を厭っている閉鎖的社会ではないかと思い至ったのだ。

言ってみれば、横並び横並びというものが尊重されて、そこからはみ出ないように他人からも自分に対してもプレッシャーをかけるような風潮など、今に始まったことでも何でもない。

そうして行動規制をすることで、社会の均衡を保とうという仕組みが知らず知らずの間に構築されていたのだ。そうして、はみ出ないようはみ出ないよう、一定の型にはめ込もうとするのである。

はめ込まれる側もまた“リクルートスーツ”なる、同じスーツを身に着けて就活に臨もうとする。選ぶ側もまた、そういう人材を求めているが如くに。

だから思い至ったのだ……日本が、なかなかLGBTQや外国人労働者などに寛容でなく、存在を認めようとしないのは、永年の偏狭さによるものなのだと。

結果、日本が明らかな行き詰まりにあっても、そうしたことを改善してやろうという機運が生まれてこないのだ。

追記:もちろん他国であっても、日本語の“異人”と同様に、英語であれば“ストレンジャー”や、フランス語の“エトランジェ”と同義の語彙は存在している。それでも、受け容れていこうという寛容さは日本の比ではない。

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縁話§身の上相談のおためごかし [日本]

新聞のコーナーや、週刊雑誌の見開きページなどに“身の上相談”がある。身辺の悩みなどを著名人が回答、アドバイスするというものだ。

ごくたまに辛口の回答があったりするが、その多くはおざなりというか、あまりにも一般的過ぎてそれじゃあ何の解決にもならないだろうというものが散見される。

そんな回答の典型的なものが“血を分けた親族、親子なんだから”なる定型的な物言いがあって「あ、それ無理だから」と思ってしまう。

自分にそうした経験がないからかもしれないが、親族や親兄弟間の争いほど始末の悪いものはないと、正に数多の実例が如実に語っているではないか。つまり“血を分けた……”云々は、実に手軽&安易な回答でしかないことがわかるということだ。

そして回答の多くが、正面から立ち向かうよう促しているが「それは無駄なことだからさっさと逃げなさい」と、紛うことなき本音を説く回答者はごく一握りでしかなく、実はそれこそが相談者の求めている回答だったりする。

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週話§土曜流転~文化への敬意~ [日本]

昔も今も、政治家であれ、経済人であれ、敬意を抱いて文化事業に力を入れるような人は少ないと思っている。多くは“自分にとって得かどうか”という物差しでしか考えようとしていないように見えてしまう。

当然ながら文化に対する知識も乏しく、最悪なのは蔑ろにしようとさえする低レベルな人間もいる……いつぞや、大阪市長が文楽に対する助成金減額を打ち出したことを思い出す。

自国の文化に対しての知識も持ち合わせず、そのくせ“日本スゴイ!”みたいなことを言いたがるという品性の貧しさよ。

などと嘆いていたところで、中には文化にきちんとした態度で接している人もいらっしゃったことを思い出す。某金融機関の要職にあって、我々のような人間とも気軽に文化についての話題を話すことができたのだ。

ニューヨークに駐在していた時には、メトロポリタンオペラに通い詰めて、帰国後はそうした文化事業を裏から支えていたのだ。惜しいことに20年前、まだまだ現役の年齢で亡くなってしまったが、そうした人が早くに亡くなることは本当に残念なことである。

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顧話§今日の歴史~また来たぜ!~ [日本]

1854年2月13日、ペリー米東インド艦隊司令長官が再来航。

昨今“「江戸時代=鎖国」ではなかった”なる論調が主流になりつつあるが、確かに受け入れ口はオランダや中国に限られていて、完全に門戸を開いていたわけではなかった。だから、アメリカがやって来て貿易しましょうと、半ば“強圧的”な態度を取った時、時の幕府の対応は実に神経質なものだと感じたのだった。

そんな対応が弱腰と見られたからかどうか、徳川幕府瓦解の大きなきっかけとなったことは否定できないだろう。

そして、別の意味で今の日本が“内向き”であることも否定できない現実であると考えている。様々な意味でマイナス要因満載な現状を見て見ぬふりで逃避行為に走る様の典型は……日本スゴイ!みたいな論調のオンパレードから見て取ることができる。

多様性の否定に始まって“外”を拒否する動きは、もはや明治維新以前の日本以上に症状が進んでいるのではなかろうか。

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悪話§詐欺も手が込んで [日本]

ある人のところに、某大手ディスカウントストアからと称して電話が掛かってきた。その詳細はこちらを参照。

その手口は実に手が込んでいて、ここまでくるとうっかり騙される人間が続出しそうな怖さを感じる。以下はある人が実際に体験した話である……

お店「あなたの父親名義のクレカで買い物しようとした中国人がいたので、念のため消費者センターに連絡してください」

と言った後に“消費者センター”の電話番号が伝えられたのだが、その番号冒頭が050で始まることに不審を感じて警察に問い合わせてみたところ、新手の詐欺だと判明したのだ。

消費者センターの電話番号が050で始まるわけはないと気がついたところが肝腎で、そうでなかったらその人は信じこんだまま電話をして、うっかりと自分の個人情報を喋ってしまうところだった。

まだ、ボケが進行しているわけではないから、振り込め詐欺のほとんどについては正しく対応できるという自信はあるが、ここまで手口が進歩してきてしまうと、きっちり撥ねつけられるかどうかわからなくなってきてしまう。

ほんの少しばかりの安心材料といえば、我が家は夫婦二人以外には親も子もおらずなことだ。

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救話§寄付をする・・・・・・ [日本]

ネットのコメント欄につまらぬ御託を並べるだけ並べて何もしない人を見かけることは珍しくない。いかにもしたり顔しているような書きぶりである。

つまらぬ御託を並べる前に、何かをすることのほうが先だろうと思うのだ。というわけで、ほんの少しばかりだがいくばくかの寄付を続けている。常に寄付先に悩んでいるのは、限られた中で限られたところにしか送金することができないからだ。

これがもし、億単位でも持ち合わせているのだったら、複数にあてて相応の金員を送ることができる。だが、そんな資力などあるはずもない。我が力は本当に微力でしかない。

そして世の中には、そうした助力を必要としている人や団体が星の数ほども存在しているのである。

本来であれば、国がそうしたところに手を差し伸べるべきだと考えている。何かと屁理屈をつけて我々の税金を無駄遣いしているくせに、そうした援助については財布の紐が固いのだ。

クラウドファンディングが盛んになったのは喜ばしいと思う反面、民間人の好意に頼るしかないという状況は何とかならないものかと考えるのである。

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週話§日曜枯寂~演歌でえーんか?~ [日本]

“演歌”は演歌だけでなく、他の漢字を当てはめた、援歌、怨歌、艶歌と分けられるとでもいった文章を書いたのは五木寛之だったか。例えば水前寺清子が歌うのは励ますための援歌だし、色っぽい系は艶(つや)歌と言われたりしている。

五木寛之が一番に書きたかったのは藤圭子の歌で、それを怨歌……“うらみうた”だと表現してみせたのだ。

文章を読んで、まさに言いえて妙と思った。藤圭子の掠れたような歌声の奥底に“怨み”が秘められたとは、誰でも感じ取ることができるだろう。彼女のヒット曲『圭子の夢は夜ひらく』が、これまさに!“怨歌”なのである。

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彩話§日本の伝統色~色見本帳~ [日本]

かつては大日本インキ化学工業という社名で、今はDIC株式会社となった印刷用インクの大手がある。そして仕事をしていた時に使ったのがDICの色見本帳である。

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デザイナーが色指定をする時に、色見本帳のチップを貼り付ければ、文字色や地の色が指定されるのだ。

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そんな色見本帳のアプリがあるのを見つけて、早速落とした。しかも無料というのは太っ腹ではないか。

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まあ、落としたところで使い道があるわけではないが、そんな中に“日本の伝統色”に始まって“フランスの伝統色”とか“中国の伝統色”などのようなシリーズがあるのは吉である。

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写真を見ればわかるとおりで、データの中に漢字和名の“色名”が表示されていて、なるほどと勉強になるのだ。

残念ながら、パソコン用のアプリが存在しておらず、それはちょいとばかしもったいない話ではないか。

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務話§定年退職した頃~それ~ [日本]

それは、静かに届いていた……郵便箱に“それ”が入っていたのである。

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そのことに気がついたのは、宮仕えを始めて2年が過ぎた頃のことだった。入社一年目よりも年収が少ないのである。ああそうか!と納得できたのは、前年の住民税が徴収されるようになっていたからだ。

……ということは定年退職後にも、前年の住民税の徴収が行われることかと思い至り、しかるべく用意しておかなくてはならないという結論に達した。

そのための準備を始めたのがいつだったか正確には忘れてしまったが、おそらくは数年越しで少しずつ蓄えていったことは間違いない。年金生活を始めるにあたっては、まとまった金を支出することは避けたいと考えて、しかるべく対策を講じていたのである。

そうして、しかも……退職月の関係なのか徴収期間のゆえか、2期に分けて徴収が行われたが、何とか納めることはできた。先々、定年退職する人は、前年の収入に住民税が課せられることを忘れてはならない。

そうして、どこかの税理士にして代議士のように、常習的に税の滞納を繰り返すような非国民的行いをしても“蛙の面”でいるような人間に対しては、厳格な罰を課すべきではないだろうか・・・・・・真面目にして謙虚な納税者より

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週話§日曜枯寂~西暦と元号~ [日本]

生活を営んでいるうえで、ほとんど元号を使うことはなく、西暦ばかりを使用している。

理由は単純。昭和、平成、令和と元号が3つ変わってしまったら、もうだめで、元号と西暦をリンクさせることができなくなったのだ。そうなったのは昭和50年代後半あたりになった頃で、平成でも2ケタになったら、まるで西暦との繋がりが消え失せてしまった。

書類によっては元号で書かせるようなものもあるが、そうしたケース以外、我が家における生活上に関しては圧倒的に西暦主体で営んでいると言っていいだろう。

2000年以上一本道で続いてきたシンプルな西暦に比べれば、元号という記号は歳を取れば取るほど面倒で煩わしいと感じてしまうのである。

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執話§“物”に対する情のような~日本的?~ [日本]

物にも“魂”がある……それは日本人が持ち続けてきた感情なのだろうか。もちろん、物を大切にするのは、日本人に限ったことではないのは言うまでもない。

だが“情”という要素が入ってくるのは日本だけのような気がしないでもなく、何よりも八百万の神々を戴く日本という国ゆえ、様々なものに対する愛着の中に、神道的な要素か混じってきているのではないか。

それゆえに“針供養”とか“刃物供養”といった行事が各地の寺社で行われるのもまたむべなるかななのである。

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タグ:日常 宗教 日本
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漁話§再開発は必要なのか? [日本]

再開発したエリアの完成後の様子を見て“やってよかった”と思うことなどほとんどないような気がする。

一言で言うなら“小ぎれいなだけじゃん”というもので、それまでのごちゃごちゃした雑然かつ猥雑な地域が、すっきりさっぱりとして物足りないことおびただしい。

かつてバブル華やかなりし頃、神保町の古書店街のあちこちに地上げ攻勢が行われたことがあって、半ば恫喝みたいな乱暴な行為が横行していたようだが、靖国通り沿いの古書店街は、地上げに屈することなく、多くの古書店が踏ん張りきった。

神保町界隈での大規模再開発はというとおおよそ20年前、白山通り小学館のビル向かいに、高層ビル2棟が建ったのだ。再開発以前のそのエリアは、小規模な書籍取次の店が何軒となくあったり、編集者が泊まり込むような旅館やら、洒落た喫茶店、さらには界隈で一番うまいと言われているとんかつ屋や出雲蕎麦の店、小肌が滅法うまい寿司屋などがあったのだ。

とんかつ屋は消滅し、寿司屋は銀座に移転、出雲蕎麦屋は町内の別の場所に移ったが、ほどなく閉店。残ったのは、いずこも同じ金太郎飴然とした味気ないビルである。

そして、最も憂いて反対しているのは、外苑前周辺の神宮球場や秩父宮ラグビー場の再開発で、それこそ再開発する意義など微塵も感じられず、単なる公共事業予算争奪の一環でしかなく、再開発後など想像したくもない。

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謙話§科学や文化を蔑ろにする政治の不遜 [日本]

いつだったか、自らを“森羅万象”と呼ばわって、大きな失笑を買った恥ずかしい首相がいた。

どうやら、政治家という人種は、自分たちが一番で、それ以外すべてを下に置くという不遜な態度を持つ輩が多いのは、今さらながらであるが、そのことが日本という国全体を劣化へ落とし込んでいるような気がしてならない。

そうなった責任は、間違いなく政治家の不遜に由来する。科学も文化も軽視し、明らかに自分たちより下に置いて、敬意の欠片すらない。

質が悪いのは、科学や文化をろくに知りもしないくせに自分たちに都合よく使おうとする態度である。三権分立と同様に、化学も文化も、政治と同列に置かれて敬すべきもので、それを“俺様が支配する”など、もってのほか!なのだ。

残念ながら、現状においてはそうした輩の声が大きく、考えない民草の多くは、その声の大きさに易々と騙されてしまう。それだからこそ、我々は政治が全てを支配するかような、世迷い言や寝言に左右されない意識を持ち続けなくてはならないのである。

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