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欧話§シューマン―マイカテゴリー― [シューマン]

シューマンの作品を初めて聴いたのは――誰でもそうな気がする――ピアノ曲集『子供の情景』の“トロイメライ”で、おそらく人生で初めて聴いたであろうクラシック音楽ではなかっただろうか。もちろんその頃は、曲名も作曲家の名前も知らなかったわけだが。

その後、三十代を過ぎて歌曲を聴くようになった。もっぱら『詩人の恋』とカップリングで録音されている『リーダークライス』あたりで、前者は30分ちょっとの歌曲集なので、シューベルトの『冬の旅』ほど構えて聴かないで済むのである。

あとは4つの交響曲だが、聴き始めたのはずいぶん遅くて、四十代を過ぎてしまっていた。どちらかといえば老成と聴こえてしまうブラームスの交響曲とは違って、若い勢いのようなものが強烈に感じられるのだ。

彼ら二人の交響曲を聴いていると、ブラームスは“ドイツ”という空間の中の交響曲という匂いがして、シューマンのそれには、汎ヨーロッパ的と感じるところがある……シューマンのほうがブラームスよりずうっと年上なのだけれど。

専門的な知識があるわけではないのでわかるわけではないが、シューマンのオーケストレーションは問題があると聞いたことがあって、マーラーが交響曲の補筆を行っている。それを聴いたこともあるが、違いなどわからずで、さらに言えば“大きなお世話”であるとも感じたのだ。

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