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伝話§メディアの無責任 [報道]

メディアがしばしば使いがちの、あまりにも手垢にまみれきった表現に……

過去の出来事が風化していきやしないか

……という物言いがあって、それはおそらく世間の風潮を憂いている表現だと思うのだけれど、それだけ聞いていると、いかにも他人事のような言い方としか感じられない。

風化させるべきでないのだと考えるのであれば、風化させないように、我々メディアも力を入れていこうと考えるとか、そうした表現で後押しをしていかなくてはと思うのである。

過去の出来事を忘れないためには、個々人だけでなく、メディアからの積極的な発信も行われるべきだと考えるのだが、それは違うとでも言いたいのだろうか。というか、それでは単に世間に対して無責任に丸投げしているとしか思えない。双方が風化させない努力をしていくべきなのだ。

とかく“人の噂も七十五日”とやらで、自分たちの記憶の中から追いやってしまいたい節のある日本人だが、覚えておくべき過去のあれこれいくつかを記憶に留め置いていても罰が当たることはなかろうに。

そして、その手助けをメディアが担っても罰は当たるまい……出来事が風化していくことを憂うよりは、常に強固な記憶の楔を打ち込んでしまうべきと考えるのである。

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週話§日曜有閑~訴状が届いていないので~ [報道]

ニュースを見ていて何となく何だかなと感じることに、裁判で訴えられた国であるとか会社がメディアから、それについてのコメントを求められた時、判で押したが如くに「まだ訴状が届いていないのでコメントはできない」と木で鼻を括ったようなコメントを返すことである。

メディアの側も、そう答えが返って来た時点でお約束のようにそれ以上追及することはない……それも何とも甘いなあとは思うのだが。

それにしても“訴状が届いていないので……”というコメントを、いつ誰が考え出したものか。ワタシ的には、こうしたことに関する知恵らしきものをまるで持ち合わせてないので、うまい逃げを考えついたものだと呆れ返るばかりなのだ。

そして、なぜメディアは、明らかに訴状が到着したであろうタイミングで、さらにコメントを求めるというひと手間をかけないのかと思ったりもする。

毎度、似たようなニュースに、変わらぬコメントを見るというのは、正直なところ釈然としない思いを抱いているのだ。

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