問話§この世は“検索”で~四百度~ [インターネット]
宮仕え時代のことである。
ある日、チェックをしていたのがアメリカンパイのレシピ。読み進めていたら“四百度のレンジで25分……”なる記述があって、あれっと首を傾げた。
料理あれこれに疎いとは言っても、レンジの温度が四百度というのは、いささかという以上に高過ぎやしないか。それこそ発火するような温度ではないか……ひょっとしたらと思って確認しようと、百科事典を引っ張り出して、当該のページを開けてみれば、案の定である。
四百度とは華氏だったのだ。アメリカで作られたレシピに四百度とあったのをそのまま使おうとしていたのだ。百科事典にあった華氏と摂氏の換算法で計算してみれば、約“二百度”と判明、修正をかけることができたのだ。
もっとも、レンジの温度設定は最大三百度なので、そのまま四百度が表に出たとしても、レシピが間違っていると気がつくはずだが、そういう問題ではない。
というわけで、我が仕事は検索が命だったりするが、インターネット以前の検索は一苦労だったし、検索できる範囲も限られていた。それが今や、眼の前の“箱”を操作すれば、必要と思われる情報をいくらでも取り出すことができるのだ。
かつての華氏と摂氏についても、画面に数字を入れればたちどころに換算された数字が出てくるありがたさ。
もちろん、楽に取り出せることは諸刃の剣でもあって、検索して出てくる情報の真偽を確かめなくてはならない。検索して出てきた情報を並べて比較検討すればするほど、それが正しいものかどうか、そうなればなったで悩ましい問題が出てきたのである。
《インターネットのトピックス一覧》
ある日、チェックをしていたのがアメリカンパイのレシピ。読み進めていたら“四百度のレンジで25分……”なる記述があって、あれっと首を傾げた。
料理あれこれに疎いとは言っても、レンジの温度が四百度というのは、いささかという以上に高過ぎやしないか。それこそ発火するような温度ではないか……ひょっとしたらと思って確認しようと、百科事典を引っ張り出して、当該のページを開けてみれば、案の定である。
四百度とは華氏だったのだ。アメリカで作られたレシピに四百度とあったのをそのまま使おうとしていたのだ。百科事典にあった華氏と摂氏の換算法で計算してみれば、約“二百度”と判明、修正をかけることができたのだ。
もっとも、レンジの温度設定は最大三百度なので、そのまま四百度が表に出たとしても、レシピが間違っていると気がつくはずだが、そういう問題ではない。
というわけで、我が仕事は検索が命だったりするが、インターネット以前の検索は一苦労だったし、検索できる範囲も限られていた。それが今や、眼の前の“箱”を操作すれば、必要と思われる情報をいくらでも取り出すことができるのだ。
かつての華氏と摂氏についても、画面に数字を入れればたちどころに換算された数字が出てくるありがたさ。
もちろん、楽に取り出せることは諸刃の剣でもあって、検索して出てくる情報の真偽を確かめなくてはならない。検索して出てきた情報を並べて比較検討すればするほど、それが正しいものかどうか、そうなればなったで悩ましい問題が出てきたのである。
《インターネットのトピックス一覧》
別話§終活のおはなし~どうなるんだろ~ [終活]
[承前]
というわけで、我が“生”の行く末について短期集中で考えてみた……が、とても考え切れるものでないということも理解できた。考えられないものは考えられないということだ。
とにもかくにも、思いついてできることは少しずつ進めていくしかないし、パソコンだのネット関連については、こちらが先の場合は同居人にお願いをするとして、自分が後になったら、優先順位を付けて不要と思われるあれこれを片付けていくしかない。
繰り返し繰り返し何度も書いていることだが、終の栖(すみか)として、散骨墓地は確保してある。後は首尾よく処理をしてくれる人間が納めてくれれば我が人生は完了となる。
この先、長くて20年(さすがに30年はない)、短ければ数年のうちにはお迎えが来るだろう。さて、この世で最後に眼にする光景はどんなものだろうか。
“終活のおはなし”だが、一旦終了とするけれど、この先も断続的に再開させるつもりである。
[続く]
《老化のトピックス一覧》
というわけで、我が“生”の行く末について短期集中で考えてみた……が、とても考え切れるものでないということも理解できた。考えられないものは考えられないということだ。
とにもかくにも、思いついてできることは少しずつ進めていくしかないし、パソコンだのネット関連については、こちらが先の場合は同居人にお願いをするとして、自分が後になったら、優先順位を付けて不要と思われるあれこれを片付けていくしかない。
繰り返し繰り返し何度も書いていることだが、終の栖(すみか)として、散骨墓地は確保してある。後は首尾よく処理をしてくれる人間が納めてくれれば我が人生は完了となる。
この先、長くて20年(さすがに30年はない)、短ければ数年のうちにはお迎えが来るだろう。さて、この世で最後に眼にする光景はどんなものだろうか。
“終活のおはなし”だが、一旦終了とするけれど、この先も断続的に再開させるつもりである。
[続く]
《老化のトピックス一覧》