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暇話§一日一句~今日から尾瀬~ [俳句]

季語は・・・色なき風

尾瀬ヶ原の夕べ 色なき風緩く

【去年の今日】活話§赤ちゃんの寝返り
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顧話§今日の歴史~戦争と平和~ [歴史]

1812年10月19日、ナポレオンのフランス軍がモスクワから撤退開始。

あまりにも深く戦線を伸ばしていった結果、補給線が細くなったことで、兵力が弱体化していったのだ。

深く進軍すればするほど前線に対しての補給……武器であり、食料であり、兵隊の補強が重要になっていくが、奥深くまでそうした物資を遅滞なく輸送していかなくては戦線が伸びることはない。食料が届かなければ兵士は飢えるばかりである。

かくして“ご機嫌”で進行していったナポレオン率いるフランス軍だったがモスクワまで進軍したところで頓挫を余儀なくされた。補給による不足を、モスクワ市内にある食料を略奪して補おうとしたら、何と!モスクワ市内に食料はなかった。

結局、ロシアの冬を眼の前に、ナポレオンは退却するしかなく、退却の様もまた悲惨なものだったようだ。

トルストイの『戦争と平和』は、そんな戦争の様子を描いた作品である。

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狂話§マケラ&パリ管弦楽団~マケラ26歳~ [クラシック]

ヘルベルト・ブロムシュテット95歳とクラウス・マケラ26歳。演奏会三連荘の初日と三日目は、年齢差69歳それぞれの指揮の持ち味を堪能した。

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ドビュッシー:交響詩『海』
ラヴェル:ボレロ

~~~~~~~~~~~~休憩~~~~~~~~~~~~
ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』

[アンコール]
ムソルグスキー:オペラ『ホヴァンシチナ』より
        前奏曲「モスクワ河の夜明け」

まさに“爆演”と言うのがふさわしい、高カロリー若さの勢いの勝利と言えるだろう。ブロムシュテットの今、マケラの今。とりわけマケラは“時分の花”を強烈に感じたのだ。

ドビュッシーからオケを惜し気もなく鳴らすマケラだが、粗削りなところはあるけれど、何よりもオケを煽っての推進力に感心させられる。パリ管もまた、指揮に応えて惜し気もなくテクニックとパワーを噴出するのだった。

ラヴェルのボレロは、付け足しのように組み込まれたのかと思っていたが、とんでもない爆演で、ピアニシモに始まり、最後の強奏まで耳の休まる暇はなく、すべては昇華していってしまったのだ……ゆえにトロンボーン・ソロのトチリも赦されるのである。

『春の祭典』の演奏中、気がつくと壁面に何やら照明が当たっていたが、余計なお世話で、照明デザイナーなど不要……その分チケット代を安くしてくれたほうがありがたい。

そうして、冒頭ファゴットの高音から、クライマックス『生贄の踊り』まで怒濤の35分に客席で呆然としていたのだ。

↓ステージ上は立錐の余地なし
IMG_7069.JPG

恐るべき本番が終わり、アンコールは打って変わってのムソルグスキーの前奏曲に癒されたのである。

26歳、恐るべし。彼がどんな指揮者になっていくものか、残念ながら20年後30年後の彼の姿を見ることは叶わないだろう。

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暇話§一日一句~よく滑る~ [俳句]

季語は・・・秋湿り

木道の 下りは注意 秋湿り

【去年の今日】吉話§十月大歌舞伎第三部~お土砂~
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過話§蟋蟀在戸~七十二候~寒露 [七十二候]

寒露の末候“蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)”である。

明日から尾瀬に行ってくる。草紅葉は終了して、下界より一か月半くらい早く冬模様になっているはずだ。

朝方は相当に冷え込んで、氷点下は必定。場合によったら雪がちらつかないとも限らず、ほとんど冬支度に近い衣類を用意しなくてはならないだろう。

山小屋も、この週で小屋閉めになるところが多く、11月には無人の冬の尾瀬となり、5月はじめまで半年間の冬眠が始まる。

追記:週明けから、今回の尾瀬行のエントリーをまとめる予定。

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多話§ヴィジョン弦楽四重奏団 [クラシック]

怒濤の三連荘2日目は、武蔵野市民文化会館小ホール14時開演のヴィジョン弦楽四重奏団の演奏会である。

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ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第13番 G-Dur Op.106

~~~~~~~~~~~~休憩~~~~~~~~~~~~

最新アルバム『スペクトラム』より

[アンコール]
Samba
Hailstones

前半のドヴォルザーク……何より元気がいいのが楽しい。やる気満々を隠すことなく、丁々発止と演奏が進んでいく。やや一本調子で乱暴かなと思えなくもないが、楽譜どおりにひととおり演奏するよりは、ずっとよろしい……ちなみにチェロ以外は立奏で完全暗譜というスタイル。

後半の『スペクトラム』がどんなものか、まるでわからず“ドシャメシャ”なゲンダイオンガクだったらどうしましょうと思っていたが、中身は彼ら自身が作曲したジャズやフュージョンの類を電気処理してというものだった。

心配するほどのことはなかったが、そうしょっちゅう聴きたいという音楽ではなく、エベーヌQのジャズ・プログラムやアルテミスQのピアソラほどのインパクトはなく、なので、もう少しクラシックのレパートリーも聴いてみたかったというのが正直なところ。

そんな中、アンコール2曲目の“Hailstones”が、抜群におもしろかった。

↓実演とはまったく違う音塊に聴こえる


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暇話§一日一句~売り出されて~ [俳句]

季語は・・・秋の末

来る年の 暦求めて 秋の末

【去年の今日】週話§日曜粛々~日没五時近く~
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呟話§一言つぶやき~味音痴なものですから~ [つぶやき]

身も蓋もないほどの味音痴であるなどとは、微妙な味付けの機微ごとき……

……露ほども感じることができず、薄味は見事に理解の外で、甘い、辛い、しょっぱいがはっきりしてさえいれば、それで満足というレベルで“雀の魂百まで”とは、このためにあるような表現ではないかと自嘲するのである。

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神話§ブロムシュテット&N響~マーラー~ [クラシック]

6月終わりに転倒負傷して、体調が危ぶまれた95歳のブロムシュテットだが袖からコンサートマスター篠崎史紀に支えられて登場。客席からのここまで怒濤のような拍手を聞いたのはいつ以来だっただろうか。

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ブロムシュテットが指揮台の椅子に座ったところでチューニングが始まるという変則スタイル。

そしてマーラーの交響曲第9番……元より、マーラーは苦手で、この交響曲も一回しか実演を聴いていないし、録音も何日か前から泥縄で聴きはしたが掴みどころのない音楽を捉えかねてした。

乱暴な感想をというなら“1楽章と4楽章でいいじゃん”という傲岸不遜なものだが、1楽章が始まり、弦の音が聴こえてきた時に不覚にも涙を流しそうになった。苦手なマーラーであるにもかかわらずである。

実演で聴く9番は、当然ながら録音とは別物で、演奏するオーケストラが眼の前にあって、例えば対向配置の弦楽器群の音が移ろう様は何とも興味深いものがあった。

奇を衒うことのない演奏で、淡々として、あるいはもう少し粘りがあってもと感じなくもなかったが、九十五翁のマーラーはこういうものなのだ。

マーラー自身が終楽章の最後に“Ersterbend(死に絶えるように)”と書き込んだとおり、音楽が消えて“死に絶えて”なお30秒ほどの静寂の後に拍手が湧き起こったのだ。演奏時間は85分ほど。

blom - コピー.jpg

ブロムシュテットの体調を考えてカーテンコールは短め。今シーズンからはカーテンコール時の客席からの写真撮影がOKとなったので、3階席最後列から目一杯で試みたのが上の写真である。

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追記:3階席最後部の壁がこんな木組になっていた。そうした“改善”のおかげかどうか、アコースティックが以前よりはるかによくなっていると感じた。そしてN響も豊かな響きになったと感じた。合わせて、開演前には男子トイレ恒例の“マーラー・ブルックナー行列”が発生。女子トイレは閑古鳥だったとは同居人からの報告。

《オーケストラのトピックス一覧》
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暇話§一日一句~とんと見かけません~ [俳句]

季語は・・・秋半ば

ヒグラシの 聲聞かぬまま 秋半ば

【去年の今日】週話§土曜粛々~今日は・・・・・・~
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週話§日曜有閑~シューベルト最後の~ [シューベルト]

17年ホームグラウンドとして使っていたウェブリブログが間もなく消滅するので、膨大なエントリーの収蔵庫としてSeesaaブログにデータを移転した。

データを保存しているだけでも細々とアクセスはされていて、一日に数十PVほどが記録されている。

そんなアクセスの中に、毎日“即話§シューベルト最後のピアノ・ソナタ”が読まれていて、多い時には2けたがカウントされていて、いかなる悪戯なのかと訝しんでいるのだ。

中身は、ようやくシューベルトのピアノ・ソナタが耳に入るようになってきたという他愛のない個人的な話で、アクセスしてくる理由がわからない。しかも、ほとんど毎日のように複数回のアクセスがある。

機械的な何かが、何らかの単語に反応して自動的にアクセスしているのかどうか、そんなあたりも判然としない。そうして、そんな不可解なアクセスがもう3年も続いているのだ。

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暇話§一日一句~できるだけ足早に~ [俳句]

季語は・・・熊の架(たな)

森深閑 遠く熊鈴 熊の架

【去年の今日】深話§尾瀬晩秋枯野彷徨[5]鳩待峠に向けて
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告話§ビッグイシュー441号発売中! [ビッグイシュー]

ビッグイシュー441号は10月15日から発売されています。お買い求めできる場所はこちらを参照。毎月1日、15日発売。一部450円。230円が販売員の収入に。ソフィア・ノムヴェテが表紙。

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表紙&スペシャルインタビュー ソフィア・ノムヴェテ

リレーインタビュー 小林エリカ(作家)

特集 いいね オーガニック給食

いま、世界で“オーガニック給食”がスタンダードになろうとしている。韓国やヨーロッパでは、学校給食に農薬や化学肥料、除草剤を使わずに育てた有機素材が広く使われ始めた。有機農地が農地全体の0.5%しかなく遅れをとっていた日本でも“オーガニック学校給食”を実施する自治体や市民的な運動が広がってきている。

たとえば、千葉県いすみ市は2017年、市立の小中学校の給食で利用するお米の全量を、無農薬無化学肥料の有機米に切り替えた。ウェブサイト「オーガニック給食マップ」では日本や世界のオーガニック給食活動について最新情報をまとめたインフラを提供している。

鮫田晋さん(いすみ市農林課)と「オーガニック給食マップ」事務局の野々山理恵子さんのお二人に、現場での話を聞いた。さらに、料理研究家の枝元なほみさんからは、給食の当事者である中学生と語り合い“オーガニック給食”の各地での実現を願う「給食レシピ」が届いた。

[国際記事]
アフガニスタン、タリバンの脅迫で国外に逃れたスター歌手

[連載記事]
ふくしまから 甲状腺がんになった子ども全員に被害救済を

浜矩子の新ストリート・エコノミクス 無いない尽くしの所信表明

ホームレス人生相談×枝元なほみの悩みに効く料理
   来年から社会人、不安でいっぱいです☆焼き芋&いろいろディップ☆

池内了の市民科学メガネ 薬になる、身近な雑草。本草学は先祖伝来の知恵

販売者に会いにゆく 『サプライズ』販売者 テクル・テウェルデ
                              [その他]

《ビッグイシューのトピックス一覧》

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週話§土曜有閑~ポテトサラダ~ [酒肴]

宅配野菜の中にじゃがいもが入っていると、我が家では、ベーコンポテトを炒めてもらうか、味噌汁の具としてか、あとはポテトサラダにしてもらう。

で、ポテトサラダである。元々じゃがいもが好きなので、ポテトサラダも好物である。そしてポテトサラダほど様々なバリエーションが存在する食物もあまりないのではないか。

作る人によって、まったく中身が違うのもまた楽しいものである。ちなみに同居人のポテトサラダは、じゃがいもの他には玉葱と胡瓜とシンプルな具。調味料は塩、酢、オリーブオイル、そしてマヨネーズ。作ってから一日置くと味が落ち着いてさらにうまく、同居人なりのこだわりが感じられる一品。

最近は食べる量が減ってしまったので、数日ほどは楽しめるが、朝食に焼くトーストに挟んで食べると、これがまたうまくて、もっと食べたいと思うのだが、既にして食パン一枚で満足してしまうのは何とも惜しいことである。

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暇話§一日一句~今日から新米~ [俳句]

季語は・・・今年米

さり気なく 変わる産年 今年米

【去年の今日】深話§尾瀬晩秋枯野彷徨[4]尾瀬ヶ原丸一日
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振話§下道を走っていた頃 [ドライブ]

運転免許を取った直後は、うれしさもあったのだろうが、かなり頻繁に車を走らせていた。一か月で1000km以上走ったくらいである。

都心へもよく往復したが、今だったら考えられないことは、首都高速などを利用せず、下道を往復していたことだ。

高速道路に乗ることをためらっていたわけではない。仕事終了が深夜に及ぶとタクシーで帰宅できたので、首都高速から中央道へと道路勘はあったし、道の様子もわかっていたのだが、40年近く前でも片道1000円近い通行料金を何となくもったいないと思い、しばらくの間は下道を走っていた。

我が家から新宿までは、甲州街道を経由して2時間ちょっと。長距離ドライブではないが、下道の長時間運転はかなり気を遣ってしまう。ただ、延々と甲州街道を走ったおかげで、こんな店にも出会えたのである。

時には、上野の文化会館でのオペラ公演を観るのに、車を使ったが、上野まで下道を走ると3時間近くになってしまうのだ。

次第に、下道を走るのが面倒になったところで、金券ショップに通行券の回数券があるのを見つけて、これ幸いと購入し、それ以降は高速道路を利用するようになったのである。

ただ、その頃は特に都心への渋滞が顕著にあって、やはり余裕を持たせようと、早めに出かけるのがならいとなっていた。

この3年近くはコロナ禍のゆえ、混雑する時間帯の鉄道利用を避けて、車で往復している。かつては都心環状線を経由しないと、東北自動車道などへと行けなかったのが、迂回路が開通したおかげで、順調だったら一時間程度で歌舞伎座に着いてくれるのはありがたい。

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惰話§結局私の人生は~楽しむ>聴き込む~ [クラシック]

所有しているCDは1000枚ほど、これはもう20年来変わっていない。そしてクラシックのコンサートに行く回数は最盛期で40回程度。今は、コロナ禍のおかげで一けた台に留まっている。

SNS繋がりの知り合いの何人かは、1万枚をはるかに超えるCDを所有しているし、3日に一回はコンサートに出かけている……つまり、年間百回を軽々と超える人たちがゴロゴロいるのだ。

そうした人間と比べれば、何とも“ライト”なクラシック好きであるのは明らかで、それが今日まで続いて“今”があるということか。

万単位のCD所有者は、同じ楽曲の録音を複数枚買い求め、演奏の違いを確かめ、楽しんでいる。だが、自分はといえば、基本として一つの楽曲に複数の録音は持たず、単に音楽を聴いて楽しむレベルでしかない。

もちろん、かつてはワーグナー好きであったから『ニーベルングの指環』の録音は7種類、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』は10種類、『トリスタンとイゾルデ』も6種類持っているが、それらすべてを聴いたわけではなく、気まぐれといえばそれまでか。

というわけで、我がクラシック音楽愛好人生は“聴いて楽しむ”だけで完了するようである。

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暇話§一日一句~寄り道もできず~ [俳句]

季語は・・・初時雨

初時雨 あわて駆け出す 下校時

【去年の今日】深話§尾瀬晩秋枯野彷徨[3]弥四郎小屋へ
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過話§菊花開~七十二候~寒露 [七十二候]

寒露の次候“菊花開(きくのはなひらく)”である。

夜に鳴くコオロギたちの鳴き声も、少しずつ弱々しくなってきてしまった。のんびりと風呂に入っていると、9月だったら夜の大合唱だったのが、徐々に独唱へと変わった。

冬の夜長にはまだまだ早いが、静かで長い夜も近づきつつある。

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重話§尾瀬の歩荷さん [尾瀬]

尾瀬のシーズンも間もなく終わる。来週末までには多くの山小屋が小屋閉めをして、ゴールデンウィークまでの半年は無人の尾瀬となる。

シーズン中の山小屋を支え続けたのが歩荷(ぼっか)さんたちで、今の尾瀬には7人の歩荷が、週に6日、数十kg、さらにそれ以上の荷物を淡々と山小屋に運んでくれていた。

↓歩荷をしながらYouTubeで尾瀬の様子を発信してくれている


鳩待峠から尾瀬ヶ原に下りるのが昼過ぎなので、彼らとすれ違うのは仕事を終えた、鳩待峠へと戻る中田代あたり。荷を下ろして身軽になって空の背負子でのんびりと歩いているのだ。

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尾瀬のシーズンの終わりは、歩荷の仕事も終わりということで、草紅葉の三連休を最後に、山小屋へ荷物を運ぶこともなくなる。

今年は動画サイトで、彼らの眼を通した尾瀬の日々を見ることができたのは重ね重ね感謝!

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暇話§一日一句~ちょっと一息~ [俳句]

季語は・・・行く秋

行く秋を 惜しむ間なくて 酒一献

【去年の今日】深話§尾瀬晩秋枯野彷徨[2]牛首まで
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茶話§虫養いという言葉 [日常]

“虫養(やしな)い”という言葉は、関西あたりで広く使われているようで、初めて聞いたのは10年足らず前のことだったと思う。

昼食と夕食の間、小腹が空いた時に“腹の虫”を抑えるのに“養い”という言葉を使って“おやつ”だとわからせる……なかなかに巧みな表現ではないかと、いたく感心したのだった。

当たり前だが知らない表現はいくらでも存在していて、歳を経れば経るほど増えてくるという仕掛けである。

生まれて数十年以上経って“虫養い”という新しい語彙が一つ増えたことを素直に喜びたいのだ。

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仕話§優先サービスの世界 [海外旅行]

ヨーロッパだけのことかどうか、経験が乏しいのでわからないが、我が身のような人間でも優先サービスを受けたという話をしたい。

2002年以来、2019年まで、レンタカーを運転して旅行をしていた。3社ほどを気まぐれに利用していたのが、ある年ふと思い立って同じレンタカー会社での利用を続けようと考えた。

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登録をして最初のカスタマーカードを受け取って3年利用したら、違う色のカードが送られてきた。何事とカードについて調べたところ、いくつかの特典が付加されていて、その中に“チェックインカウンターでの優先”というのがあって、優先会員だと知らしめれば、あーら不思議……何十人もの行列を飛び越えて、あっという間にチェックインが完了しちゃうのだ。

かくして“顧客”に対しては、実に手厚いサービスが行われるという彼の国の在り様で、先を急ぎたい旅行者にとっては、これこそありがたいサービスなのである。

これとは逆に、ウェストミンスターホールに安置されたエリザベス女王の柩に別れを告げる市民の長い列に、サッカーのデビッド・ベッカムも12時間並んだというニュースを見たが、そこには誰もが等しく列に並ぶという、矜持が徹底されていたのだ。

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呟話§一言つぶやき~ボランティアの強制~ [つぶやき]

「ギャラは出せないのですがボランティアでやっていただけますか?」……

……という、依頼は断固断るべきで、あくまでもボランティアをする側の自発的な行為でなくてはならず、ましてや“タダ”でボランティアしてもらおうなどというさもしい発想は根本から間違っていると断言できるし、本来のボランティアからは遠く外れているにもかかわらず、その後も懲りずに同じ無償ボランティアの依頼を繰り返そうとするのである。

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街話§神保巷塵[93]餃子三幸園の在りし日 [神保町]

[承前]

宮仕えの37年半の間、足繁く通った店といえば、まず第一位にランチョンを挙げる。そうして、神保町の食生活がどんどんカジュアル化していった中、白山通りの餃子三幸園通いの比率も上がっていったのである。

特に、まだまだ食べられる年齢だった四十代半ば頃までは、けっこう元気に呑めたし食べられたしで、三幸園を楽しんでいたのだ。

仕事が終わり、さあ!っと店に入って、生ビールを注文しつつ、焼き餃子に加えて、もやし炒め、あるいは肉野菜炒めを頼む。その頃は食欲も酒欲も旺盛にあったので、餃子と炒め物を前に生ビールを3杯、その後に、紹興酒を二合もらって大満足……ケロリとした顔で帰宅していた。

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最後に、半チャンラーメンにするか、野菜たっぷりの湯麵か味噌ラーメンで締めるという……今考えれば、よく完食していたものだと思うのだが。

それがまあ五十代も半ばを過ぎると、すっかり食欲も枯れて、最初に頼むのは焼き餃子一皿のみ。そして生ビールは2杯に紹興酒が一合。そして最後、調子がよかったら半チャンラーメンを頑張れるが、半チャーハンでも満足できるようになってしまった。もう“あの日”が還ってくることなどはない。
                               [続く]

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暇話§一日一句~もはや今はなく~ [俳句]

季語は・・・身に沁む

身に沁むや ゆらり揺るぎて 里心

【去年の今日】週話§日曜粛々~自動車教習所の教官~
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騒話§さだまさしの『精霊流し』に騙される [祭り]

さだまさし(グレープ)が歌う『精霊流し』を聴いたのは、もう50年近くも前のことになってしまった。

『精霊流し』を初めて聴いた時に抱いたイメージは、死者を弔う家族が、こもごも水辺に集まり、蠟燭と灯した小さな灯籠船をひっそりと流すのだとばかり思っていたのだ。

↓想像していた精霊流し


……違っていたのである。

↓長崎の精霊流し


それを知ったのは、ちょっと前に見たNHKの『72時間』で、長崎の花火店が取り上げられていた。精霊流しの日に大量の花火を買うのだという。

そのあたりから、ちょっと様子がおかしいなと思っていたら、次の場面では小型ボートくらいの精霊船が町を練り歩いていたのだ。中にはクルーザーかと見紛うような大きさの精霊船まで登場。さらにその周りで爆竹を盛大に鳴らしまくっていたのだ。

こんな様子を見て、さだまさしに半世紀近くも騙されていたと、恨みがましく思ったのである。

あの歌を聴けば、誰だって故人を静かに弔い送るのだと思うに決まっているではないか。

歌詞を見ても“線香花火が見えますか”とか“精霊流しが華やかに”などとはあるが、爆竹バンバン!で、でっかい船を見送るなど、どこにも見当たらない。

まあ、こっちが勝手に思い込んでいただけのことで、今さらながらの知った真実なのである。

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碇話§菊之助の義経千本桜[Aプロ] [歌舞伎]

2年前、国立劇場小劇場で公演を行う予定がコロナ感染拡大で中止になり、今年やっと大劇場での上演に漕ぎつけた、菊之助『義経千本桜』三本立て。まず、Aプロの『伏見稲荷鳥居前』から『渡海屋』と『大物浦』まで。

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35分の休憩を挟んで3時間半近くはさすがに長い。だが、舞台は充実していた。

“若手”の舞台を観ていて思うことは、芝居の内容が素直に入ってくるところと言えばいいだろうか。吉右衛門や仁左衛門が同じ役を務めると、様々な思い入れや肉付けが施されて、その精妙さに驚かされるのだが、菊之助のような発展途上の役者は、務める役を正面から向き合って、丁寧に演じてくれるので、濃密さには欠けるが、ある意味“わかりやすい”舞台になるのだ。

今回の菊之助の渡海屋銀平(平知盛)が、まさにそれだったが、父である菊五郎のあっさりした芸風を引き継いでいるのかもしれない。ゆえに、もう少し濃密さがあればという場面もあったりはしたが、それは先々の課題だろう。

よかったのは、梅枝の銀平女房お柳(典侍の局)。面長の古風な顔立ちが舞台映えして、先々が楽しみである。

鳥居前の静御前は米吉。彦三郎の弁慶、錦之助の義経、橘太郎の相模五郎。菊之助の息子丑之助が安徳帝を務めていた。

終演は15時半前。降りしきる雨の中を最寄の地下鉄駅までが長かった。

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暇話§一日一句~檜枝岐の路地奥に~ [俳句]

季語は・・・秋風

秋風や 微笑む橋場の ばんばいて

【去年の今日】週話§土曜粛々~年中鍋~
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