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狂話§マケラ&パリ管弦楽団~マケラ26歳~ [クラシック]

ヘルベルト・ブロムシュテット95歳とクラウス・マケラ26歳。演奏会三連荘の初日と三日目は、年齢差69歳それぞれの指揮の持ち味を堪能した。

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ドビュッシー:交響詩『海』
ラヴェル:ボレロ

~~~~~~~~~~~~休憩~~~~~~~~~~~~
ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』

[アンコール]
ムソルグスキー:オペラ『ホヴァンシチナ』より
        前奏曲「モスクワ河の夜明け」

まさに“爆演”と言うのがふさわしい、高カロリー若さの勢いの勝利と言えるだろう。ブロムシュテットの今、マケラの今。とりわけマケラは“時分の花”を強烈に感じたのだ。

ドビュッシーからオケを惜し気もなく鳴らすマケラだが、粗削りなところはあるけれど、何よりもオケを煽っての推進力に感心させられる。パリ管もまた、指揮に応えて惜し気もなくテクニックとパワーを噴出するのだった。

ラヴェルのボレロは、付け足しのように組み込まれたのかと思っていたが、とんでもない爆演で、ピアニシモに始まり、最後の強奏まで耳の休まる暇はなく、すべては昇華していってしまったのだ……ゆえにトロンボーン・ソロのトチリも赦されるのである。

『春の祭典』の演奏中、気がつくと壁面に何やら照明が当たっていたが、余計なお世話で、照明デザイナーなど不要……その分チケット代を安くしてくれたほうがありがたい。

そうして、冒頭ファゴットの高音から、クライマックス『生贄の踊り』まで怒濤の35分に客席で呆然としていたのだ。

↓ステージ上は立錐の余地なし
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恐るべき本番が終わり、アンコールは打って変わってのムソルグスキーの前奏曲に癒されたのである。

26歳、恐るべし。彼がどんな指揮者になっていくものか、残念ながら20年後30年後の彼の姿を見ることは叶わないだろう。

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