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三話§六月大歌舞伎~巳之助の梅王丸~ [歌舞伎]

コロナ禍以来、電車の混雑を避けて車で往復していた歌舞伎座だったが、世間が少し落ち着いてきたようだと見計らって、土曜日歌舞伎座の第一部は、電車で往復してきた……東京の感染者数は増加傾向にある由。

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第一部は『菅原伝授手習鑑』から“車引”と澤瀉十種の内『猪八戒』の二本立てである。

まず『車引』だが、巳之助の梅王丸がいい。勢いのある口跡で存在感が際立つ。やや古風な雰囲気が、一時代前のような雰囲気を感じた。壱太郎の桜丸は隈取なしの上方風と聞いた。はんなりと柔らかい様は梅王丸と好対照だ。

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勢いそのまま、梅王丸の見得もまた気合満点で、先々が楽しみである。松緑の松王丸、猿之助の時平公。

二つ目、猿之助の『猪八戒』は、芝居かと思ったら舞踊劇仕立てだったのが少々残念と感じた。コミカルな筋なのだから、ここは演者の台詞があってもよかったんじゃないだろうか。なので、前半はあまり楽しめず、最後の立ち回りのスピード感が、いかにも澤瀉屋のそれで十分に楽しめた。

猿之助の猪八戒、右近の孫悟空、青虎の沙悟浄、霊感大王実は通天河の妖魔を猿弥。

終演は13時ちょっと前。昼飯時だったので、歌舞伎座近くでうまい焼き魚の定食を食べて帰宅。

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