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紡話§エベーヌ弦楽四重奏団[紀尾井ホール] [クラシック]

久々に来日演奏家のコンサートを聴いた。2019年以来、3年ぶりのエベーヌ弦楽四重奏団である。曲目は以下のとおり……前半がクラシックで、後半がジャズ。

img558.jpg

モーツァルト:弦楽四重奏曲第14番 G-Dur K.387
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番 c-moll op.110

~~~~~~~~~~~~休憩~~~~~~~~~~~~

1.トゥーツ・シールマンス:ブルーゼット
Toots Thielemans:Bluesette
2.チャールズ・ミンガス:フォーバス知事の寓話
Charles Mingus:Fables of Faubus
3.マイルス・デイヴィス:マイルストーン
Miles Davis:Milestones
4.ケニー・カークランド:ディエンダ
Kenny Kirkland:Dienda
5.ピー・ウィー・エリス:ザ・チキン
Pee Wee Ellis:The Chicken
6.セロニアス・モンク:ラウンド・ミッドナイト
Thelonious Monk:'Round Midnight
7.ウェイン・ショーター:アナ・マリア
Wayne Shorter:Ana Maria
8.アストル・ピアソラ:リベルタンゴ
Astor Piazzolla:Libertango

[アンコール]
エデン・アーベ:ネイチャー・ボーイ
Eden Ahbez:Nature Boy

紀尾井で行われた2日目。この日を選んだのは1曲目のモーツァルトが聴きたかったからで、期待度高めで1曲目を聴いた。相変わらず一音一音を磨きこんで、細かいニュアンスを付けて演奏しているのかと感心したが、1楽章は少しばかり彼らの気分が上滑りして不安定であるような感じがして心配になったが、楽章を追うごとに調子が乗ってきて、終楽章はいかにもエベーヌらしい世界でサラリと終わる。

愛聴しているアマデウス弦楽四重奏団の録音が1963年……60年経った演奏の何という変化か。

2曲目のショスタコーヴィチが凄かった。元より自分からは積極的に聴くことをしない作曲家なので、どうなるかと思ったが、終始緊張の糸が切れることなく、そして大きな感銘を受けたのだ。

月並みなヴォキャブラリーを駆使するなら、叫び、慟哭、諦念、祈りという感情がないまぜになって感性が揺さぶられまくったような気がする……と、前半で一時間を超えた。

休憩後の後半は、お馴染みのジャズ・タイム。ショスタコーヴィチで揺さぶられた感情を一気にリラックスしてくれた。本プログラム最後のピアソラが圧巻。アンコール一曲の後は盛大なカーテンコールの拍手。終演21時10分。

会場は楽器を抱えた若い世代も多く、このグループの存在が彼らにとって、いかに大きな目標となっているのかがわかった一夜であった。

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