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美話§おいしい物はそれぞれの消費地へ [ドイツ]

ドイツあたりを旅行していて、何に辟易するかといえば料理である。これはもう絶望的なわけで「それは、お前のチョイスが悪い。まずい店でばかり食べているんだろう」を言われそうになるが、あの馬鹿でかい皿に、肉の塊がドーン!とのっているのを見るだけで食欲が失せる……もちろんこのところそんな料理を注文することなどはないが。

だからといってドイツで食べるものがどれもこれもまずいというわけではない。すいぶんと昔のこと、ベルリン最大のデパートKaDeWeに行った時のことである。KaDeWeはデパ地下ではなく最上階に食料品街があって、その品揃えには目を見張らされるのだ。

そんな食料品街をうろうろ冷やかして歩いていたら、ナッツ類のコーナーに出くわした。ホテルの部屋でポリポリするのもいいなと、カシューナッツやアーモンドを少しずつ買ってみた。

ホテルに戻って食べてみたら、日本で食べるナッツの数倍うまい。乾燥気候を相俟って香ばしく、噛んだ時のポリポリ具合が見事だったのである。日本で食べるナッツ類もまずいわけではないが、KaDeWeのナッツの煎り具合とはまったく質が違ったのである。

というわけで、うまい食べ物はそれぞれの消費地に対して送られていくことに思い至り、こうして上質の素材を手にできるのに、なぜに彼らドイツ人はそうした食品を使いこなせないことが多いのだろうかと……もちろん、散々ドイツ料理を食べ尽したわけでないのは言うまでもないけれど。

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