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息話§もっぱら独り呑み~ケースバイケース~ [酒]

宮仕えしていた時は、独り呑みが好きだった。今でも独り呑みは独り呑みとして、もちろん同居人と食事を兼ねた居酒屋に行くのも好きのは言うまでもない。

会社では延々とデスクワークの37年半で、人に囲まれて仕事する毎日だったから、会社が終わってから家に帰るまでくらいは、独りで酒を呑むのが、自分自身にとっての“お疲れ”さんなのだった。

まあ、それくらいはわがままをさせてもらってもいいだろうと、行きつけの店の数軒をとっかえひっかえ呑み歩いた。もっと若い頃だったら、ハシゴの2、3軒は歩いたかもしれないが、比較的時間の融通がきくようになったのは四十代半ばの頃で、そうなったらハシゴするよりも一軒で腰を据えるのが気楽だと、ぐだぐだ2時間くらいは居続けたのである。

今や酒量も食欲も落ちて、2時間も何していたんだろうと思うくらいだが、そんな時だって、一軒の居酒屋では最初に生ビールをグラスでもらい、そこでエンジンをかけて“こなから”と呼ばれる二合半の冷酒でひとしきり、肴を2品でゆるゆると楽しんで、さらに調子がよければ桝酒一合で締めるという流れだ。

考えてみれば、会社帰りに三合だかの酒を呑んで、ケロリと帰宅していたのだから、まあまあ強かったと言えなくもない。だがそれも五十代に入る頃には落ち着きを見せ、定年退職近くなったら、日本酒二合で十分満足する体になっていたのである。

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