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節話§一日一句~寄席で雨宿り~ [俳句]

季語は・・・白雨

昼席はね 末廣亭の 白雨去る

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【去年の今日】包話§蓋付き瀬戸物とシリコン蓋
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落話§おあきと春団治~新橋演舞場~ [落語]

新橋演舞場で上演中の『おあきと春団治~お姉ちゃんにまかしとき~』を観てきた。奔放過ぎる芸と私生活で知られた初代桂春団治と、彼を支え続けた姉あきを描いた舞台である。新橋演舞場での観劇は3年ぶり。

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新橋演舞場久々の藤山直美が姉あきを、後に桂春団治として一世を風靡した弟の藤吉を西川きよしの息子忠志が務めた……親子共演でもある。

芝居としては薄味と感じた。姉が無条件に弟を支えて一流の落語家に育てて……というにしては、あきと春団治の絡みが少なく、そのあたりが何とも物足りなかったりしたのだ。

明治から昭和まで、春団治の生涯を短いエピソードで繋げていくのはいいがバックに流れる音楽などでいつ頃かを伝えようとしているのだが、ちょっとわかりにくかったと感じる。

加えて脇の役者が薄く、かつての二人の小島(秀哉、慶四郎)のように舞台で存在感を示していた役者がいなくなってしまったことを痛感させられる。そしてせっかく登場させた田村亮の桂文枝もしどころのないままというもったいなさに。

まあ、そんな舞台だったが、我々のお目当ては藤山直美ちゃん。久々の舞台姿は、変わらぬ切れのいい台詞と動きは健在だった。次回は、爆笑ものであるといいのだが。

《伝統芸能のトピックス一覧》
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潤話§尾瀬文月往還[1]鳩待峠から山ノ鼻 [尾瀬]

[承前]

自宅を出たのは7時ちょっと過ぎ。高速を走らせ、ちょうど3時間で戸倉に到着。バスに乗って20分ほどで鳩待峠、休憩所で腹ごしらえをして11時過ぎに尾瀬ヶ原へ歩き始める。何と、カメラを家に忘れてくるという大失態をしでかしてしまった。なので今回の写真はすべてiPod touchでの撮影である。

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折悪しく雨が降り出したので、おもむろに傘を取り出す。そこそこの雨であるなら、尾瀬では傘のほうが重宝するのだ。

雨が降ると木道が滑りやすくなるので、いつもより慎重に下っていく。当然ながら、至仏山はガスに包まれてまったく見えない。

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平日火曜日なので行き交う人も少なく、山ノ鼻に着くまですれ違ったのは、10人かそんなものだったか。木道沿いの、暗くてじめじめしたところにギンリョウソウ(銀竜草)を見つけた。光合成をしない不思議な腐生植物である。

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歩くこと一時間……何となく、押しつぶされた人の顔に見えないこともない岩を木道が迂回するところを通り過ぎた。

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相変わらず雨は降り続いている中、山ノ鼻に到着した。所要時間は80分と、いつもより20分ほど遅く、やはりというか慎重に歩いていたことを物語る。

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ビジターセンターの温度計は、おおよそ20度を指していた、そしていよいよ2年ぶりの尾瀬ヶ原に足を踏み入れるのだ。
                               [続く]

《尾瀬のトピックス一覧》
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節話§一日一句~尾瀬ヶ原から見上げれば~ [俳句]

季語は・・・二重虹

虹二重 午後の燧に 弓張りて

【去年の今日】週話§日曜恬淡~例年であれば~

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博話§“見せ方”のうまさ [世界遺産]

世界遺産に登録されている群馬県の富岡製糸場が、見学客の激減で運営に苦労していると聞いた。コロナ禍にあって、思うように来場者が増えてくれないようだ。

……ということとは別にして、日本のこうした施設にありがちなのが、見せ方の下手さ加減のようなものである。ちょっとした気遣い、ちょっとした工夫で、活かされる展示が、何ともぞんざいに扱われたり、勘違いしてやらずもがなの展示で台無しになることしばしばである。

ちょっと小ぎれいにしてやればいいのに、そうしたことを怠ってしまっているのは興冷めでもあるのだ。富岡製糸場の正面入口をの写真を見たが、鉄製扉の塗装が剥げて錆が見えてしまっているが、こうしたことの一つでも改善されれば、ずいぶんとすっきりしてくれるのだが。

ドイツあたりで見ていると、どうってことのないあれやこれやも、ちょっとした工夫で何となくありがたく見えるようになっていることに感心させられるが、それは展示物の類でなくても、例えばビアガーデンの単純な長テーブルですら、体裁よく見えるのに比べて、日本の同様な施設の似たような設備が裏ぶれて貧乏ったらしく見えてしまう不思議。

ついでに加えるなら、日本おなじみの電柱の邪魔な様子も、いい加減何とかしてほしいものである。

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潤話§尾瀬文月往還[0]2年ぶりに [尾瀬]

2019年9月以来、2年ぶりの尾瀬行である。

コースは過去3回と同じ鳩待峠~尾瀬ヶ原~段小屋坂~尾瀬沼~大清水……2泊3日でのんびり歩き。

自宅を車で出発、中央道から圏央道を経由、関越道から片品戸倉へ向かう。戸倉に車を駐めて、バスで鳩待峠に。

次回から、本格的に尾瀬行を綴っていこうと思う。
                               [続く]

《尾瀬のトピックス一覧》

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節話§一日一句~客待つ四谷の呑み屋街~ [俳句]

季語は・・・打ち水

打ち水や 灯ともし頃の 荒木町

【去年の今日】週話§土曜恬淡~マイバッグ~
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週話§日曜粛々~なぜか“猫手”~ [私事]

手の皮膚が薄くなったのかどうか、還暦前は普通に手にできていた焼き立てのトーストが、最近はことのほか熱いと感じるようになった……猫舌ならぬ“猫手”になってしまったのだろうか。

特に指先の皮膚が薄いようで、何ともはやである。舌のほうは、昔から猫舌なのだが、味噌汁の類も温いのはいやで、熱々にしておかないと気が済まないのは、単なるわがままか気まぐれということであろう。

もちろん、熱々を飲めるわけでもなく、自分が飲める熱さまで冷めてからということだが、それでも、ギリギリできるだけ熱いタイミングで飲んでやろうと努めるのだが。

という、最近の体感事情である。

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タグ:私事 日常 老化
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節話§一日一句~新宿三丁目~ [俳句]

季語は・・・絵日傘

絵日傘や 伊勢丹前に 佳人ゐて

【去年の今日】米話§ブルックス ブラザーズ破産法申請
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時話§鷹乃学習~七十二候~小暑 [七十二候]

小暑の末候“鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)”である。

ぐぐぐぐっと暑くなる頃合いである。じっとしていても汗が滲み出てきて、一日中でもエアコンをかけっぱなしにしたくなるが、そこはじっと耐える。せめて、午後早い時間にピークとなる電力消費を抑えたいのである。

我々にしてみれば、そこさえしのげば夕方から就寝時刻に向けてエアコンを享受することにしている。もちろん、暑さが厳しければその限りではない。

買い替えて5年足らずの、まだまだ新しいエアコンなので電力消費は少ないとか希望的観測を持っていて、まあ毎月の電気消費量も、以前よりは極端に上がっているわけではないはずと期待しているが。

とにもかくにも、この先が勝負だ。

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週話§土曜粛々~今年も京都の祇園祭は~ [京都]

今年も、4月半ばには祇園祭の中止が発表された。数十万人の見物客が集まる催し物ゆえ、やむを得ない中止であろう。

ただし、山と鉾の多くがそれぞれの山鉾町で建てられて姿を見せてくれる。巡行こそできないが、せめては山や鉾を建てることで、疫病退散を祈念するということである。

本来の目的を考えるなら、祭りを実行するべきところだろうが、あまりにも人間が集まり過ぎてしまうので、中止せざるを得ないということだ。

年内にはワクチン接種が進み、日本人の7割でも接種完了するならば、来年にはあちこちで多くの祭りが戻ってくることだろう……などと期待する。

《京都のトピックス一覧》
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節話§一日一句~祇園祭に一献~ [俳句]

季語は・・・宵山

宵山に客あり 鱧の落としかな

【去年の今日】網話§インターネットの時代

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筋話§ラジオ体操のピアノ伴奏 [健康]

ほぼ毎日、午後のラジオ体操をしている。日頃の運動不足の免罪符みたいなものだが、たかが10分かそこらで運動不足が解消されるはずもないだろう。

怖ろしいのは“三つ子の魂百まで”ではないが、長い空白から、久しぶりに体操を始めたら、見事に身体が動いてしまうのである……このメロディーはこの動作というのを完璧に把握していたのだ。戸惑う瞬間の一つとしてないのである

そして、毎週月曜日から土曜日まで、3人の講師と3人の伴奏ピアニストが交代で受け持っているのだが。どうも一人の伴奏者と息が合わない。同居人も同じことをを考えていて、インテンポのままで弾いてくれればいいところなのに、テンポを遅く重めに弾いてしまうのだ。

もちろん、我々がそうだからといって、他の人も同じだとは思わないが、ことラジオ体操に関する限りは、一定のリズムで動作することを身体が覚え込んでしまっているのではなかろうか。

そうしたことをラジオ体操の講師や担当者は感じ取っているのだろうかと思うが、ある一人については、毎回何がなしな齟齬を感じてしまうのである。

《日常のトピックス一覧》
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突話§富士山~頭を雲の上に出し~ [富士山]

指揮者の岩城宏之(故人)が書いたエッセーに、日本が近づいてくると、頭の中で勝手に鳴り出す音楽があるのだとあった。

♪あたまを雲の上に出し~♪

で始まる『ふじの山』(作詞:巌谷小波)……誰彼となく歌えるはずである。

岩城宏之の文章を読んだ時は、まあそんなものかと思っていたが、ある時のドイツ旅行から帰国便に乗って、折しも本州にタッチダウンして遥か遠くに眼を向けたその瞬間、こいつが飛び込んできたのだ。

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同時に、♪あたまを雲の上に出し~♪が、湧き出てきたのだった。まさに、岩城宏之が書いたそのままの現実を前にして、刷り込みの為せる技に感心をしたのである。

その時以来、日本に帰って来て、新潟上空から富士山を眼にすると、この曲が頭に流れ出すのが恒例になってしまった……文部省唱歌恐るべし!

《富士山のトピックス一覧》
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告話§ビッグイシュー411号発売中! [ビッグイシュー]

ビッグイシュー411号は7月15日から発売されています。お買い求めできる場所はこちらを参照。毎月1日、15日発売。一部450円。230円が販売員の収入に。が表紙。

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表紙&スペシャルインタビュー オーランド・ブルーム

リレーインタビュー 髙橋礼華(元バドミントン選手)

特集 究極の自由メディア「ZINE」

紙媒体よりネット隆盛の今、「ZINE」(以下、ジン)というアナログメディアを発行する人たちがいる。ジンは、誰もが自由に自分の意見や感覚を発信する少部数の出版物。同人誌やミニコミ、リトルプレスと重なり、紙一枚だけの新聞やビラも含む、多くはコピーやリソグラフなどの軽印刷を利用した小さなメディアだ。書店での販売よりは個人間の交換、贈与を重視する。

当然、届く範囲は限られる。けれど、作り手の気持ちが最もストレートに伝わってくる媒体、ジン。自身もジンを作ってきた野中モモさんは「もともと持たざる者のメディア。大きな資本力もコネも持たない個人が今すぐ何かを伝えるため、手作りし共有してきた“オルタナティブ・カルチャー”を育むプラットフォームです」と言う。

野中さんに、ジンの歴史をはじめジンの世界の魅力を聞いた。また、ジンを読み語る3つの集い「Morning Zine Circle」「ZINPHONY」「Our Table for zine sharing」のみなさんにインタビュー。

この夏休み、あなたのジンを作ってみませんか?

[国際記事]
カナダ、先住民の土地で“最後の原生林”伐採

パレスチナ、月も太陽も見られない子どもたち

[国内記事]
監督インタビュー 『サンマデモクラシー』山里孫存監督

縄文生活を実践し、今の社会システムと対峙する

[連載記事]
浜矩子の新ストリート・エコノミクス 集いなきギグ・ワーカー

コミック 『マムアンちゃん』 ウィスット・ポンニミット

ホームレス人生相談×枝元なほみの悩みに効く料理
   「集中」と「休養」どう切り替えたらいいですか☆牛乳寒天ゼリー☆

池内了の市民科学メガネ 血圧と呼吸のリズムが同調する時

販売者に会いにゆく 『ビッグイシュー英国版』コテリル
                              [その他]

《ビッグイシューのトピックス一覧》
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節話§一日一句~山小屋まで15分~ [俳句]

季語は・・・半夏雨(はんげあめ)

木道に 足速の人 半夏雨

【去年の今日】箱話§パソコンの存在は・・・・・・
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節話§一日一句~我が家から車で三時間~ [俳句]

季語は・・・

関越道 尾瀬へ二時間 夏盛る

【去年の今日】馳話§レンタカー遍歴~2002-2019年~
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過話§備忘録的な何か~2021年7月13日付~ [備忘録]

6月28日……ニイニイゼミの初鳴きを聞いた。

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去年は7月5日に聞いているので一週間ほど早かったようだ。それにしても相変わらず不思議な持続音でなくものだと思う。

7月10日……2回目のコロナウイルス・ワクチン接種を受けた。1回目を受けたのは3週間前の6月19日18時から。2回目は17時半からの受付である。

要領は前回でわかっていたので、淡々と自分の接種順を待つ。17時40分頃に接種完了。接種ブース横の控えスペースで15分の経過観察の後、無罪放免となり、18時過ぎには帰宅できた。

7月11日……5時前に起きて、電子体温計で体温を測ったら35.6度。平熱が36度台前半なので、まあそんなものかではある。目立った副反応は接種した付近の軽い筋肉痛で、これも前回と同じ。午前中は無事に乗り切れたのだ。

さて、午後。14時ちょい過ぎに測ってみたら36.8度と上昇傾向だが、体調に顕著な変化はない。15時、37度まで上がったが、同じく熱っぽいとか、怠いといった症状は感じられず。

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7月12日……6時の体温は36.2度。接種したところの筋肉痛は、ほんの少しだけ残っているが、懸念された副反応もさほどでなかったのはありがたい。

そうして朝8時過ぎ、ミンミンゼミの初鳴きが聞こえてきた。梅雨明けも間近と思われる。

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遥話§2年ぶりの尾瀬行~本日より~ [尾瀬]

朝方に我が家を出発、3時間ほど車を走らせて尾瀬に向かう。去年はコロナ感染を鑑みて、予定したが中止。今年は、先週末にコロナウイルス・ワクチン接種2回が完了。自分自身の決め事としてワクチンの2回接種が完了したら尾瀬に行こうと思っていたのだ。

コースは、2018年と2019年の3回とまったく変わらずで、鳩待峠から下り、尾瀬ヶ原で一泊。翌朝は段小屋坂から尾瀬沼に向かって一泊。3日目には、三平峠から大清水に下っておしまい。

登りは段小屋坂から白砂乗越まで、2時間ほどの嫌なダラダラと、最終日の尾瀬沼から三平峠まで標高差100m、15分ちょっとの登りだけである。

歩行時間は、初日2時間半、二日目4時間半、三日目2時間半……おおよそ10時間近くと、日頃の運動不足の倍返しを目指しているのだが。

今回の尾瀬行の様子も、週明けから数回連載でアップする予定にしている。おめあてはニッコウキスゲ。

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節話§一日一句~寝苦しい夜~ [俳句]

季語は・・・夏掛け

夏掛けを 落とす夜明けの 寝相かな

【去年の今日】週話§日曜恬淡~テレビ欄を眺めれば~
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時話§蓮始開~七十二候~小暑 [七十二候]

小暑の次候“蓮始開(はすはじめてひらく)”である。

じわじわ容赦なく暑い。

身に着けているものは、既に6月はじめから我が家で“ワンツースリー”と言い慣わしている、パンツ&ハーフパンツ&Tシャツの三点セットである。外出する時は靴の中に隠れる“スニーカーソックス”をはく。

10月半ばまでのおよそ4か月ちょっとは、何ともお気楽な姿で生活を営んでいるのだ。長いズボンをはくのは、都心に用事があって出かける時くらい。

当然ながら、冬とは格段に洗濯物の量が違う。冬の洗濯物の量は、今時の倍以上ではないかと思うのである。

量が多いのに、太陽光線の弱い時期だから乾くスピードも遅い。今の時期なら、冬の洗濯物はあっという間に乾いてくれるのだが、世の中は、それほど甘くなどないのだ。

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誤話§小説を読み返してみたら・・・・・・ [記憶]

トーマス・マンが書いた『ブッデンブローク家の人びと』は、岩波文庫でも上中下の3巻という大部である。

初めて読んだのは、三十代に入ってからではなかったかと記憶しているが、実に難儀して読みつつ、あれやこれや感じ入ったこともまた事実で、北ドイツの一家族の興亡を興味深く読んだ。

数年前だったか、何を思ったのか、ふとした弾みに読み返そうとして、読み始めたら、最初に読んだ時と、二度目とでは、まったく別の小説を読んでいるのではというくらい、ストーリーを覚えていないというか、ストーリーが全然違っていることに愕然とした。

さすがにここまでひどい読み方をしていたのかと、我が身の呆れ返るばかりな愚かさを呪うしかない。

ただ、読み始めればおもしろいものだから、結局は最後まで読み切ったのはご愛嬌である。

こんな間抜けな読者を相手にしなくてはならないのだから、小説を書く人たちも大変だなあと同情するしかないが、それにしてもここまでストーリーが変わっているというのもまたどういうことだったのだろうと、改めて首を傾げるばかり。

『魔の山』という、同じくトーマス・マンが書いた長編小説があるけれど、さすがにこいつをもう一度読み返す気力はない。そもそも読んでいる途中でどうにも歯の立たない登場人物二人の問答が延々と続いているのに辟易してその部分を大きくすっ飛ばしてしまったのだった。

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節話§一日一句~ほんの一瞬~ [俳句]

季語は・・・日傘

日傘越し 銀のピアスが 反射して

【去年の今日】週話§土曜恬淡~少年ジャンプ創刊~
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週話§日曜粛々~かつサンド~ [B級グルメ]

かつサンドを初めて食べたのがいつのことだったか、まったく記憶にない。

たぶん社会人になってからのことであろうとは想像できる。大学生の頃などあれこれ選択肢に悩むほど経済的余裕があったわけではなく、贅沢などできようはずもなかった。

長じて、Mというとんかつ屋のかつサンドを気に入って食べている。ヒレ肉を叩いて揚げたかつは柔らかくて、サンドイッチによく合っているようだ。

ロース肉だと脂身があって、普通にとんかつ定食でご飯に合わせるのであればいいのだが、何となくパンには合わないような気がしている(個人の感想

利用するのは、歌舞伎の幕間とかラグビー観戦のランチとしてで、Mのかつサンドであれば、3切れ入ったパックで、けっこう腹持ちがいいのだ。

最近は観劇や観戦の合間にアルコール摂取することがめっきりなくなってしまったが、こいつがビールの最強の友の一つであることは言うを待たない。

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節話§一日一句~背中の荷は80kg~ [俳句]

季語は・・・青葉闇

青葉闇ありて 歩荷(ぼっか)が一休み

【去年の今日】虚話§フジサンケイの世論調査改竄
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週話§土曜粛々~ワクチン接種2回目~ [コロナウイルス]

1回目からちょうど3週間、今日の夕方が第2回目のコロナウイルス・ワクチン接種である。

接種完了から数日もすればワクチンが有効化するはずで“94%”の効果と聞いたが、そうなることを期待したい。

そして、ワクチンの効果がどれほど持続するものか……半年か一年か、一年後には再接種をして、インフルエンザ予防接種のように、この先も毎年接種する必要があるのかどうか。そうしたことが不透明なままにワクチン接種を受けるというのも何がなし不安な要素ではある。

接種当日、翌日、翌々日の様子は改めて。

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苦話§灰汁も味のうち [クラシック]

宮仕え時代、上司に連れられて食事に行った。鍋物を注文して、それを火にかけると、気を利かせるべく表面に浮かんだ灰汁(あく)を掬い取る人がいるのは珍しいことではない。

その時、鍋奉行と思しき上司が一言「灰汁も味のうちなのだよ」とか何とか言ったので、そのまま灰汁を掬わずだった。

灰汁を悪者扱いして取り除くべきか、取らずにそのまま食べてしまうべきなのか、あれこれ調べてみたらケース・バイ・ケースのようだ。

……話変わって“音楽”である。特に、様々な種類の楽器が一斉に鳴り出すオーケストラを聴きながら「音が濁っているなあ」などと感じる時がある。ただし、これもまたケース・バイ・ケースで、一流と言われるオーケストラが、夾雑物を含んだ演奏をするなら、それもまた楽音としての味わいであると感じないでもないが、そこまで技術が到達していないオケの場合は単なる雑音としてしか届いてくれない。

夾雑物として目に立ってしまえば、それは台無しであろう。トップクラスのオーケストラは、灰汁の類もまた音楽の味わいとして表現できてしまう。

いつだったか、NHK交響楽団が新国立劇場のオーケストラピットに入ってワーグナーの『ニーベルングの指環』を演奏したことがあったが、その時、年配の聴衆が二人「N響の音はきれいだねえ」とか話し合う声が聞こえた。

昔ながらのN響定期会員だったかもしれぬが、おそらくは彼らのような人たちが、ある意味で雑味も癖もないN響の音を望んでいたがゆえの結果ではなかっただろうか。個人的には、もう一味ほしいと思っているほうなのだが(個人の感想です。

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床話§二度寝のマジック [健康]

老化によるものか、就寝時間が早くなったからか、夜明け前に一度だけトイレに行くようになった。時計は見ない……見るとがっかりするかもしれないから。

それで、既に明るくなっているようであれば、そのまま起き出すが、推定で3時過ぎくらいと思しきようだったら二度寝を試みるが、さすがに3時頃であるならば、もう一眠りする権利はある。

で、ベッドにもぐり込んで寝ようとするのだが、就寝時の寝つきと二度寝では寝つきのスピードが違って遅め……なかなか寝つけないことが多いのだ。

あれこれ逡巡している間に、気がつけば寝てしまうこともあり、そうなるのが理想なのだが、うまくいくのといかないのと一週間7日のうち、2日くらいは寝つけずに終わってしまう。

もっとも、こらえきれずに眼を開ければ、カーテンの向う側は明るくなって朝を告げている。起き出して時計を見ればおおよそ5時前後ということで、まあまあ睡眠時間に不足ないことはわかってしまうのである。

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