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節話§一日一句~滔々として溢れんばかり~ [俳句]

季語は・・・夏銀河

燧至仏 尾瀬満天や 夏銀河

【去年の今日】静話§独りで歩く
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基話§スイスの電車に乗って [海外旅行]

ドレスデンからオーストリア西端のボーデン湖に行くのに、飛行機でスイスのチューリヒまで飛んで、空港駅から電車に乗ってスイス東端の小さな駅まで向かった。

おおよそ1時間半の列車旅だった。隣の座席にはスイス(たぶん)の若い女性が聖書を読んでいるように見えたのは、その本を閉じた後に、十字を切り、表紙にキスをしたからである。

だが、後で“スイスはプロテスタントの国だけれど、彼女はカトリックなのだろうか”と首を傾げたのだ。

スイスの小さな駅から、用水のようなライン河の国境を渡ってオーストリアの隣町に行く交通機関がなかったので、タクシーをつかまえて走らせた時、運転手が「ああ今日、こっち(オーストリア)は、祝日だからね」と教えてくれた。その時は何の祝日なのかまるでわからなかったが、後で調べたら聖体の祝日(Fronleichnam)というカトリックの祝日と判明した。

↓後年、旅先で出会った聖体の祝日の様子
P6190300.JPG

スイスからオーストリアへ2時間足らずの旅の間に、国境を挟んでプロテスタントとカトリックが対峙している事実をまざまざと思い知った……そんな今から20年前の“宗教の旅”である。

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按話§七月大歌舞伎第一部~中車の秀の市~ [歌舞伎]

ちょっと梅雨の晴れ間も見えた一昨日、車を走らせて11時開演の第一部を観てきた。高速が渋滞して大丈夫かと思ったが、いつもなら一時間ちょうどで到着するところ、20分ほど余計にかかってしまった。

kabukiza2107.jpg

1本目『あんまと泥棒』は、村上元三の戯曲を歌舞伎舞台化したもの。登場人物は、あんまと泥棒の二人だけ。あんま秀の市を務めた中車が秀逸な出来で堪能……金を巻き上げようと脅しにかかる泥棒をのらりくらりとかわして最後は立場が逆転していく様子を緩急自在に演じてみせたのだ。

この1本で十分に満足できてしまった。比較するのも申し訳ないが、中車にくらべて松緑の泥棒の不器用な一本調子……彼我の差は如何ともしがたい。

2本目は『蜘蛛の絲宿直噺(くものいとおよづめばなし)』で、猿之助の六役早替わり――女童熨斗美・小姓澤瀉・番頭新造八重里・太鼓持彦平・傾城薄雲実は女郎蜘蛛の精――“再びのご熱望にお応えして”とあるように、去年11月に上演された舞踊劇の再演である。

『土蜘』をベースに作られた、いわば“早替わり”もので、さしたる筋などはなく、早替わりを楽しめばそれでよし……他愛のない一幕だった。

メインは『蜘蛛の絲宿直噺』だったが、この日の楽しめたのは『あんまと泥棒』の中車だったのは間違いない。

終演は13時前。食料品を買った後は、街中華の店でラーメンを食べ、初めて揚げ物の“チョウシ屋”でコロッケとハムカツを買って夜の惣菜にしたが、特にB級感満載のハムカツには久々に感心させられた。

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