W話§曜日の感覚 [日常]
定年退職このかた“毎日が日曜日”となって、希薄になったのが曜日の感覚である。
月曜から金曜まで会社に出向き、土日は休むというサイクルを37年半続けてきたので、その流れが身体に沁み込んでしまっていたのだが、まあよくしたもので、いくつかの要素が“今日は何曜日”だと知らせてくれるのだ。
①週に一度の宅配野菜配達日
②週に二度の燃えないゴミ収集日
③モップと掃除機をかける床掃除日
……こうした、いくつかの週ミッションが、決まった曜日に行われるので、今のところ曜日の認識を失わずに済んでいるのはありがたい。
もちろん、今日が何曜日なのか、ことさらに意識しなくてはならない理由などはないのだが、そこはやはり何らかの区切りのようなものは必要なのだと頭の中で考えていることのようだ。
それに加えるならば、ブログでも土曜と日曜の週末エントリーを用意しているので、ダメ押し的に認識できるようになっている。
ただし残念ながら、宮仕え時代のような月曜から金曜までの勤務、それに続く週末という感覚は持ちようがないということか。
《日常のトピックス一覧》
月曜から金曜まで会社に出向き、土日は休むというサイクルを37年半続けてきたので、その流れが身体に沁み込んでしまっていたのだが、まあよくしたもので、いくつかの要素が“今日は何曜日”だと知らせてくれるのだ。
①週に一度の宅配野菜配達日
②週に二度の燃えないゴミ収集日
③モップと掃除機をかける床掃除日
……こうした、いくつかの週ミッションが、決まった曜日に行われるので、今のところ曜日の認識を失わずに済んでいるのはありがたい。
もちろん、今日が何曜日なのか、ことさらに意識しなくてはならない理由などはないのだが、そこはやはり何らかの区切りのようなものは必要なのだと頭の中で考えていることのようだ。
それに加えるならば、ブログでも土曜と日曜の週末エントリーを用意しているので、ダメ押し的に認識できるようになっている。
ただし残念ながら、宮仕え時代のような月曜から金曜までの勤務、それに続く週末という感覚は持ちようがないということか。
《日常のトピックス一覧》
鵑話§八月納涼歌舞伎~勘九郎の新三~ [歌舞伎]
八月納涼歌舞伎。日曜日に11時開演の第一部と第二部を続けて観てきた。第二部の終演は17時半頃。
第一部は『ゆうれい貸屋』と『鵜の殿様』と軽いジャブの二本立て。だが、山本周五郎原作という『ゆうれい貸屋』が薄味。巳之助の桶職弥六、児太郎の芸者の幽霊染次、勘九郎の屑屋の幽霊又蔵は、17年前にそれぞれの父親が務めた役を引き継いだが、特に児太郎の染次の蓮っ葉さは父福助には勝てない。そして94歳の寿猿が務める爺の幽霊の矍鑠ぶりが際立った。むしろ二本目の『鵜の殿様』での幸四郎&染五郎親子……特に鵜をさせられた染五郎の身体を張った奮闘ぶりが客席をさらっていたのだ。
さて第二部、お目当てはもちろん梅雨小袖昔八丈『髪結新三』である。勘九郎の新三が観たいとかねがね切望してきた舞台がようやく実現。
白子屋の娘お熊の婿取りひとしきりがあって新三が登場。門口から様子を窺う立ち姿は、小悪党というより、もっと大きな悪を感じさせる。少しばかり力みを感じるようなところもあったが、それも初役のゆえか。七之助の手代忠七との永代橋川端の場あたりから凄味ある悪が迫力満点。
そうして“新三内”では幸四郎の弥太五郎源七をやり込めた後、彌十郎の家主長兵衛とのおなじみの場面でのアンサンブルが絶妙で、丁々発止のやり取りを楽しめた。下剃勝奴は巳之助……父親の新三で勝奴を演りたかった勘九郎だが叶わず、三津五郎で勝奴を務められた、そんな流れでの巳之助勝奴なのである。鰹売りはいてうで、これがまた活きのいい魚屋を演じてくれた。
残念なのは幸四郎の弥太五郎源七で、どうしても“いい人”然として恰幅がいいとは言えず。その他、扇雀の白小屋お常、鶴松のお熊、中車の藤兵衛、亀蔵の善八、歌女之丞の家主女房おかく、長三郎の丁稚長松。
新三の後に出た『艶紅曙接拙』が、何だか訳のわからない踊りで、クールダウンにもならず、やっぱりお先に失礼してもよかったか。
《歌舞伎のトピックス一覧》
第一部は『ゆうれい貸屋』と『鵜の殿様』と軽いジャブの二本立て。だが、山本周五郎原作という『ゆうれい貸屋』が薄味。巳之助の桶職弥六、児太郎の芸者の幽霊染次、勘九郎の屑屋の幽霊又蔵は、17年前にそれぞれの父親が務めた役を引き継いだが、特に児太郎の染次の蓮っ葉さは父福助には勝てない。そして94歳の寿猿が務める爺の幽霊の矍鑠ぶりが際立った。むしろ二本目の『鵜の殿様』での幸四郎&染五郎親子……特に鵜をさせられた染五郎の身体を張った奮闘ぶりが客席をさらっていたのだ。
さて第二部、お目当てはもちろん梅雨小袖昔八丈『髪結新三』である。勘九郎の新三が観たいとかねがね切望してきた舞台がようやく実現。
白子屋の娘お熊の婿取りひとしきりがあって新三が登場。門口から様子を窺う立ち姿は、小悪党というより、もっと大きな悪を感じさせる。少しばかり力みを感じるようなところもあったが、それも初役のゆえか。七之助の手代忠七との永代橋川端の場あたりから凄味ある悪が迫力満点。
そうして“新三内”では幸四郎の弥太五郎源七をやり込めた後、彌十郎の家主長兵衛とのおなじみの場面でのアンサンブルが絶妙で、丁々発止のやり取りを楽しめた。下剃勝奴は巳之助……父親の新三で勝奴を演りたかった勘九郎だが叶わず、三津五郎で勝奴を務められた、そんな流れでの巳之助勝奴なのである。鰹売りはいてうで、これがまた活きのいい魚屋を演じてくれた。
残念なのは幸四郎の弥太五郎源七で、どうしても“いい人”然として恰幅がいいとは言えず。その他、扇雀の白小屋お常、鶴松のお熊、中車の藤兵衛、亀蔵の善八、歌女之丞の家主女房おかく、長三郎の丁稚長松。
新三の後に出た『艶紅曙接拙』が、何だか訳のわからない踊りで、クールダウンにもならず、やっぱりお先に失礼してもよかったか。
《歌舞伎のトピックス一覧》
呟話§一言つぶやき~持て囃さず騙されず~ [つぶやき]
都知事選挙で高得票を獲得した地方都市の前市長がいたが、そんな彼に……
……なぜ得票が集まったのかはわからないが、彼が市長当時に為していたことをきちんと認識していれば、普通に泡沫候補として扱われるようなトンデモ候補とわかり、むしろ投票したような人間たちに害を及ぼすような類だと気がつくはずなのだ。
《つぶやきのトピックス一覧》
……なぜ得票が集まったのかはわからないが、彼が市長当時に為していたことをきちんと認識していれば、普通に泡沫候補として扱われるようなトンデモ候補とわかり、むしろ投票したような人間たちに害を及ぼすような類だと気がつくはずなのだ。
《つぶやきのトピックス一覧》
斜話§額・・・・・・傾く~常設展示の謎~ [私事]
時折、何もしていないのに壁に掛けた額類が勝手に傾いていることがある。
どうしてだろう? 本当に微妙な傾きなのだが、ちょっと見ればすぐわかってしまう。気がついた、その都度傾きを直してやっているのだが、しばらくするとまたちょっとだけ傾いてしまっているのだ。
そうして、その微妙な傾きを直す時も、一発で納得できることもあれば、何度か調節を繰り返さないと修正できないことはあるが、別にわずらわしいと感じたことは一度もない。
傾きを直しながら、いつも思い出すのは、外国映画に額の傾きを直すシーンで、それも異なる映画いくつかで見たような記憶がある。それを見た時に、彼の国々のお約束みたいなものなのかと思ったのだが、何十年も経った今、同じことを自分がするようになるとは……思いもしなかったことではある。
居間をはじめて各部屋、廊下に合わせて20点以上の額を“常設展示”として飾っていて、決まって傾いてしまう額もあれば、きちんと水平を保っている額もあり、なぜそうなのかは“謎”なのだ。
《私事のトピックス一覧》
どうしてだろう? 本当に微妙な傾きなのだが、ちょっと見ればすぐわかってしまう。気がついた、その都度傾きを直してやっているのだが、しばらくするとまたちょっとだけ傾いてしまっているのだ。
そうして、その微妙な傾きを直す時も、一発で納得できることもあれば、何度か調節を繰り返さないと修正できないことはあるが、別にわずらわしいと感じたことは一度もない。
傾きを直しながら、いつも思い出すのは、外国映画に額の傾きを直すシーンで、それも異なる映画いくつかで見たような記憶がある。それを見た時に、彼の国々のお約束みたいなものなのかと思ったのだが、何十年も経った今、同じことを自分がするようになるとは……思いもしなかったことではある。
居間をはじめて各部屋、廊下に合わせて20点以上の額を“常設展示”として飾っていて、決まって傾いてしまう額もあれば、きちんと水平を保っている額もあり、なぜそうなのかは“謎”なのだ。
《私事のトピックス一覧》
週話§日曜流転~枝豆の日々~ [枝豆]
枝豆当番である。
夕方になると、買ってきた枝豆を一袋全部は多いので、最近は半分ずつ二日に分けていただいている。その半分の莢の両端をハサミでちょんちょんし、フライパンに並べて蒸し茹でするのだ。
もう数年、フライパンに並べたところに水をヒタヒタに入れ、軽く塩をして4分ほど水が蒸発するまで茹でてやれば、水の量も塩の量も少なくて済む。一袋の半量は130gくらいだから、今の自分の酒肴にはちょうどいい。
というわけで枝豆が旬の今の時季、家呑みの週4日は、せっせと枝豆を茹でては楽しんでいる。毎度書いていることだが、我が枝豆の推しはグンマー!の天狗枝豆である。
《酒肴のトピックス一覧》
夕方になると、買ってきた枝豆を一袋全部は多いので、最近は半分ずつ二日に分けていただいている。その半分の莢の両端をハサミでちょんちょんし、フライパンに並べて蒸し茹でするのだ。
もう数年、フライパンに並べたところに水をヒタヒタに入れ、軽く塩をして4分ほど水が蒸発するまで茹でてやれば、水の量も塩の量も少なくて済む。一袋の半量は130gくらいだから、今の自分の酒肴にはちょうどいい。
というわけで枝豆が旬の今の時季、家呑みの週4日は、せっせと枝豆を茹でては楽しんでいる。毎度書いていることだが、我が枝豆の推しはグンマー!の天狗枝豆である。
《酒肴のトピックス一覧》
顧話§今日の歴史~在任132日~ [歴史]
1945年8月17日、鈴木貫太郎が内閣総理大臣を辞任。
結果的に敗戦処理内閣として存在し、終戦の2日後に辞任した鈴木貫太郎である。正確には8月15日に内閣総辞職したが、東久邇宮内閣の成立を待って17日まで職務は続けられた。
敗戦に向けての処理や手続きは6月頃から始められ、ポツダム宣言を受諾、天皇の終結詔書までを淡々とこなしていったと見える。
半世紀以上前に『日本のいちばん長い日』という東宝映画で映画化封切されたのを観た。8月14日、降伏を決定した御前会議から始まって玉音放送までを、モノクロ映像で緊迫感を表出していたのだ。
その時、鈴木貫太郎を演じたのは笠智衆である。
《歴史のトピックス一覧》
結果的に敗戦処理内閣として存在し、終戦の2日後に辞任した鈴木貫太郎である。正確には8月15日に内閣総辞職したが、東久邇宮内閣の成立を待って17日まで職務は続けられた。
敗戦に向けての処理や手続きは6月頃から始められ、ポツダム宣言を受諾、天皇の終結詔書までを淡々とこなしていったと見える。
半世紀以上前に『日本のいちばん長い日』という東宝映画で映画化封切されたのを観た。8月14日、降伏を決定した御前会議から始まって玉音放送までを、モノクロ映像で緊迫感を表出していたのだ。
その時、鈴木貫太郎を演じたのは笠智衆である。
《歴史のトピックス一覧》
行話§蒙霧升降~七十二候~立秋 [七十二候]
立秋の末候“蒙霧升降(ふかききりまとう)”である。
いつもの年であれば、尾瀬は秋模様に入りつつある。半世紀以上前、初めて尾瀬に行ったのが立秋を過ぎた頃で、主だった花々は姿を消していて、湿原に残っていたのは真っ白いウメバチソウくらいのものだった。
もちろん、水芭蕉やニッコウキスゲの季節でないことくらいは知っていたけれど、何がなし“これだけ?”と物足りなさも感じたのだ。
……それから半世紀以上が経過、定年退職後に細々と尾瀬行を続ける中で、水芭蕉やニッコウキスゲなどなどの花の季節よりも秋の、それも晩秋に少しずつ惹かれるようになってきた。
これは、明らかに年齢を経てきたがゆえの老いたがゆえの変化ではないか。早朝の尾瀬ヶ原で眼にした真っ白な大霜こそ、人生の終わり近くにふさわしいものがありはしないか。
《七十二候のトピックス一覧》
いつもの年であれば、尾瀬は秋模様に入りつつある。半世紀以上前、初めて尾瀬に行ったのが立秋を過ぎた頃で、主だった花々は姿を消していて、湿原に残っていたのは真っ白いウメバチソウくらいのものだった。
もちろん、水芭蕉やニッコウキスゲの季節でないことくらいは知っていたけれど、何がなし“これだけ?”と物足りなさも感じたのだ。
……それから半世紀以上が経過、定年退職後に細々と尾瀬行を続ける中で、水芭蕉やニッコウキスゲなどなどの花の季節よりも秋の、それも晩秋に少しずつ惹かれるようになってきた。
これは、明らかに年齢を経てきたがゆえの老いたがゆえの変化ではないか。早朝の尾瀬ヶ原で眼にした真っ白な大霜こそ、人生の終わり近くにふさわしいものがありはしないか。
《七十二候のトピックス一覧》
週話§土曜流転~一足お先に~ [終活]
2か月ちょっと早く古稀を迎えた中学の同級生にLINEでお祝いをしたら、まじめな返事が返ってきた。
「そろそろ終活を始めないとね」
否応もなく時は過ぎて、ついこの間は最終コーナーを回っていたはずだが、ほどなく最終コーナーからゴール前最後の直線に入ろうとしているようだ。
誰もが終活をまじめに考えているとは思えず、そんなことどこ吹く風と振る舞っている人間も少なくはないだろう。
だが“その時”は確実に近づきつつあって、完璧になどとはいかないまでも生きていた間に蓄積したあれこれの2割でも3割でも、整理しておかないとと思うのである。
半世紀前、東京に出てきて三畳間の下宿で生活を始めた時、部屋にあったのは、本棚一台、小さい食器入れに入った食器類と整理ダンスの中には衣類、ちゃぶ台と布団類くらいなものだった。
気がつけば物は増えて……さてどこから片づけを始めたらいいのだろうか。
《終活のトピックス一覧》
「そろそろ終活を始めないとね」
否応もなく時は過ぎて、ついこの間は最終コーナーを回っていたはずだが、ほどなく最終コーナーからゴール前最後の直線に入ろうとしているようだ。
誰もが終活をまじめに考えているとは思えず、そんなことどこ吹く風と振る舞っている人間も少なくはないだろう。
だが“その時”は確実に近づきつつあって、完璧になどとはいかないまでも生きていた間に蓄積したあれこれの2割でも3割でも、整理しておかないとと思うのである。
半世紀前、東京に出てきて三畳間の下宿で生活を始めた時、部屋にあったのは、本棚一台、小さい食器入れに入った食器類と整理ダンスの中には衣類、ちゃぶ台と布団類くらいなものだった。
気がつけば物は増えて……さてどこから片づけを始めたらいいのだろうか。
《終活のトピックス一覧》
衾話§ペットは・・・・・・ [私事]
実家では父親がマメだったのかどうか、小動物をせっせと飼っていた。今は禁鳥として捕獲禁止になっているメジロに始まって、鈴虫、金魚などなど、一人で黙々と世話をしていたのだ。
町中の小ぢんまりした三軒長屋ゆえ、犬猫を飼うことはせずじまいだった。ゆえに、自分自身が何かを飼うみたいなことはしないままにきてしまった。
そもそも動物を飼うということ自体に興味は持てずだったし、あまつさえ、保育園の頃だったが小さな犬に追い掛け回されたというトラウマもあって、なおのこと動物を飼おうという気にはなれなかったのだ。
幸いなことに、同居人もまた動物に興味はなく、おかげで静かな生活を過ごすことができている。
そしてペットを飼わない最大の理由は“生き物”であるからなのだ。ゆえに彼らはいずれ死ぬ。死んだ時の“ペットロス”がいかばかりなのかは、飼い主の悲嘆を見れば明らかであろう。
さらに始末が悪いのは、ペットの飼育を放棄するような人間が少なからずいるということで、飼い始めはかわいいかわいいと世話をしていても、ある瞬間からかわいくなくなって、見向きもしなくなる、はては捨ててしまうなどは言語道断無責任極まりないと思うのだ。
《私事のトピックス一覧》
町中の小ぢんまりした三軒長屋ゆえ、犬猫を飼うことはせずじまいだった。ゆえに、自分自身が何かを飼うみたいなことはしないままにきてしまった。
そもそも動物を飼うということ自体に興味は持てずだったし、あまつさえ、保育園の頃だったが小さな犬に追い掛け回されたというトラウマもあって、なおのこと動物を飼おうという気にはなれなかったのだ。
幸いなことに、同居人もまた動物に興味はなく、おかげで静かな生活を過ごすことができている。
そしてペットを飼わない最大の理由は“生き物”であるからなのだ。ゆえに彼らはいずれ死ぬ。死んだ時の“ペットロス”がいかばかりなのかは、飼い主の悲嘆を見れば明らかであろう。
さらに始末が悪いのは、ペットの飼育を放棄するような人間が少なからずいるということで、飼い始めはかわいいかわいいと世話をしていても、ある瞬間からかわいくなくなって、見向きもしなくなる、はては捨ててしまうなどは言語道断無責任極まりないと思うのだ。
《私事のトピックス一覧》
連話§ワタシの酒肴[186]生ハムおいしい [酒肴]
[承前]
初めて生ハムを食べたのは1970年代の半ば過ぎ、知り合いが連れて行ってくれたカジュアルなステーキレストランだった。確か国産で、たまにしか入荷しないので、口にできたのはラッキーだったようだ。
生ハムが日常の食卓にのぼるようになったのは、結婚してからのことで、実は生ハムの存在自体を忘れていた節がある。
なので、我が家での生ハム初めがいつのことだったのか、記憶にないのだ。スーパーの棚で見つけて、気がついたら酒の肴の主役の一つとして存在していたのだった。
家で食べる時は、貝割れ菜を添えてもらって、塩味と貝割れのピリ辛の合わせ技を楽しんでいる。
普段使いのスーパーマーケットで売られている国産生ハムは何ちゃって度が高く、風味には欠けてしまう。好みとしてはスペインのハモンセラーノよりは、イタリアのプロシュートのほうがよろしい。
そして、これまでに食べた生ハムで、一番うまかったと自信を持って言えるのは、6年前にインスブルックのスーパーマーケットの肉売り場の生ハム。その場で薄くスライスしてくれたのを、ホテルに持ち帰って夕食に食べたのだが、鮮度上々で、かつ風味豊か……そうだった、山のすぐ向こうはイタリアではないかと実感したのだった。
[続く]
《酒肴のトピックス一覧》
初めて生ハムを食べたのは1970年代の半ば過ぎ、知り合いが連れて行ってくれたカジュアルなステーキレストランだった。確か国産で、たまにしか入荷しないので、口にできたのはラッキーだったようだ。
生ハムが日常の食卓にのぼるようになったのは、結婚してからのことで、実は生ハムの存在自体を忘れていた節がある。
なので、我が家での生ハム初めがいつのことだったのか、記憶にないのだ。スーパーの棚で見つけて、気がついたら酒の肴の主役の一つとして存在していたのだった。
家で食べる時は、貝割れ菜を添えてもらって、塩味と貝割れのピリ辛の合わせ技を楽しんでいる。
普段使いのスーパーマーケットで売られている国産生ハムは何ちゃって度が高く、風味には欠けてしまう。好みとしてはスペインのハモンセラーノよりは、イタリアのプロシュートのほうがよろしい。
そして、これまでに食べた生ハムで、一番うまかったと自信を持って言えるのは、6年前にインスブルックのスーパーマーケットの肉売り場の生ハム。その場で薄くスライスしてくれたのを、ホテルに持ち帰って夕食に食べたのだが、鮮度上々で、かつ風味豊か……そうだった、山のすぐ向こうはイタリアではないかと実感したのだった。
[続く]
《酒肴のトピックス一覧》
告話§ビッグイシュー485号発売中! [ビッグイシュー]
ビッグイシュー485号は8月15日から発売されています。お買い求めできる場所はこちらを参照。毎月1日、15日発売。一部450円。230円が販売員の収入に。永瀬正敏が表紙。
表紙&スペシャルインタビュー 永瀬正敏
リレーインタビュー 一ノ瀬メイ(元競泳選手、モデル)
特集 あした美術館へ
かつて特権階級だけが楽しんだ美術品鑑賞、今や誰でも名作を楽しめる時代に。美術館を使って新しい出会いを楽しんでいる人々もいます。
まず、note(ウェブサイト)に美術館や展覧会、学芸員の仕事などについてコラムを投稿する“ちいさな美術館の学芸員さん”。「アートという壮大な無駄があるからこそ人間らしく生きられると言ったら言い過ぎでしょうか?」と問います。
また、1926年に開館した日本で一番古い公立の東京都美術館では、2012年のリニューアルオープンをきっかけに、お隣りの東京藝術大学と手を組み「とびらプロジェクト」を始めました。広く一般から募集した18歳以上の多様なアート・コミュニケータ、愛称「とびラー」とともに、アートを介し誰もがフラットに参加できる対話の場、人々を結びつける活動を生み出しています。熊谷香寿美さん(東京都美術館学芸員)と小牟田悠介さん(東京藝術大学特任助教)に話を聞きました。
大澤夏美さんからは、エッセイ「来館者とミュージアムをつなぐミュージアムグッズの魅力」が届きました。
[国際記事]
ニュージーランド。仲間と陽気に集い、自分の棺をDIY
[世界短信]
滝田明日香のケニア便り クロサイの話③
4時間近く上空で旋回、風で目が乾く
[連載記事]
浜矩子の新ストリート・エコノミクス 日銀、購入減額後の日本国債
コミック 『マムアンちゃん』 ウィスット・ポンニミット
宇宙・地球・人間 池内了の市民科学メガネ
蚊が持つ驚異の能力、蚊の思いがけない効用
販売者に会いにゆく 『ビッグイシュー日本版』 高口英樹
地球市民 太平洋戦争と森林伐採。受難と抵抗の声を記録 清水靖子
表現する人 生命の大きな流れを表現する「立体的切り絵」 菊地絢女
ビッグイシューの現場から 2024年夏 サバイバルな!販売者の日々
[その他]
《ビッグイシューのトピックス一覧》
表紙&スペシャルインタビュー 永瀬正敏
リレーインタビュー 一ノ瀬メイ(元競泳選手、モデル)
特集 あした美術館へ
かつて特権階級だけが楽しんだ美術品鑑賞、今や誰でも名作を楽しめる時代に。美術館を使って新しい出会いを楽しんでいる人々もいます。
まず、note(ウェブサイト)に美術館や展覧会、学芸員の仕事などについてコラムを投稿する“ちいさな美術館の学芸員さん”。「アートという壮大な無駄があるからこそ人間らしく生きられると言ったら言い過ぎでしょうか?」と問います。
また、1926年に開館した日本で一番古い公立の東京都美術館では、2012年のリニューアルオープンをきっかけに、お隣りの東京藝術大学と手を組み「とびらプロジェクト」を始めました。広く一般から募集した18歳以上の多様なアート・コミュニケータ、愛称「とびラー」とともに、アートを介し誰もがフラットに参加できる対話の場、人々を結びつける活動を生み出しています。熊谷香寿美さん(東京都美術館学芸員)と小牟田悠介さん(東京藝術大学特任助教)に話を聞きました。
大澤夏美さんからは、エッセイ「来館者とミュージアムをつなぐミュージアムグッズの魅力」が届きました。
[国際記事]
ニュージーランド。仲間と陽気に集い、自分の棺をDIY
[世界短信]
滝田明日香のケニア便り クロサイの話③
4時間近く上空で旋回、風で目が乾く
[連載記事]
浜矩子の新ストリート・エコノミクス 日銀、購入減額後の日本国債
コミック 『マムアンちゃん』 ウィスット・ポンニミット
宇宙・地球・人間 池内了の市民科学メガネ
蚊が持つ驚異の能力、蚊の思いがけない効用
販売者に会いにゆく 『ビッグイシュー日本版』 高口英樹
地球市民 太平洋戦争と森林伐採。受難と抵抗の声を記録 清水靖子
表現する人 生命の大きな流れを表現する「立体的切り絵」 菊地絢女
ビッグイシューの現場から 2024年夏 サバイバルな!販売者の日々
[その他]
《ビッグイシューのトピックス一覧》
活話§生命保険の見直し [私事]
結婚をしたタイミングで生命保険に加入した。それからしばらくして、それに新たな契約を追加した。
それでしばらくは推移していた。20年くらい前かと記憶しているが“保険を見直す”相談会に出て、我々の保険を見てもらったところ、生命保険はここまで必要ないからばっさり切ってしまってもかまわない。それと新しく契約した部分については、最後まで維持したほうがお得である。それが専門家の御託宣だったのである。
……そうしたアドバイスをもらい、それに沿った最終形となって、今に至っている。見直したおかげで、月々の保険代支払いも軽減されたし、残しておいた契約のおかげで、数年前頃から、ちょっとばかり得をしているようにも思うのだ。
契約をした30年以上前、我々の今について考えなど及ぶはずもなく、はるか遠い先の先の話だと考えていた。そして気がつけば、保険が機能する年齢となって、深く考えもせず、何の展望もないままに結んだ保険だったが、ありがたくもそんな30年以上前の契約の恩恵を受け続けているのである。
《私事のトピックス一覧》
それでしばらくは推移していた。20年くらい前かと記憶しているが“保険を見直す”相談会に出て、我々の保険を見てもらったところ、生命保険はここまで必要ないからばっさり切ってしまってもかまわない。それと新しく契約した部分については、最後まで維持したほうがお得である。それが専門家の御託宣だったのである。
……そうしたアドバイスをもらい、それに沿った最終形となって、今に至っている。見直したおかげで、月々の保険代支払いも軽減されたし、残しておいた契約のおかげで、数年前頃から、ちょっとばかり得をしているようにも思うのだ。
契約をした30年以上前、我々の今について考えなど及ぶはずもなく、はるか遠い先の先の話だと考えていた。そして気がつけば、保険が機能する年齢となって、深く考えもせず、何の展望もないままに結んだ保険だったが、ありがたくもそんな30年以上前の契約の恩恵を受け続けているのである。
《私事のトピックス一覧》
追話§水分摂取と汗 [健康]
若い頃からそれほど汗をかく体質ではなかった。だが、そうはいってもこの暑さである。水分摂取が大切なのは、高齢者も変わらずで、だから最近は、朝起きたところで、炭酸水を飲むことにしている。まずは夜の間に身体から出ていった水分を補給してやるのだ。
宮仕えしていた頃から、日常的に水分摂取をすることは少なかった。身体が欲していないからかどうか、せいぜい午後にコーヒーを1杯飲み、その後は仕事帰りに酒を呑んでという流れだった。
だから、電車の中でも街中でも、ペットボトルを頻繁に口にする人を見て、なぜそれほどに?と思ったりしていたのである。
もちろん正しいのは飲んでいた人たちのほうで、自分自身が水分に関しては無頓着過ぎたということだ。
というわけで遅ればせながら、心を入れ替えて水分補給にこれ努める日々なのである。
《健康のトピックス一覧》
宮仕えしていた頃から、日常的に水分摂取をすることは少なかった。身体が欲していないからかどうか、せいぜい午後にコーヒーを1杯飲み、その後は仕事帰りに酒を呑んでという流れだった。
だから、電車の中でも街中でも、ペットボトルを頻繁に口にする人を見て、なぜそれほどに?と思ったりしていたのである。
もちろん正しいのは飲んでいた人たちのほうで、自分自身が水分に関しては無頓着過ぎたということだ。
というわけで遅ればせながら、心を入れ替えて水分補給にこれ努める日々なのである。
《健康のトピックス一覧》
単話§時計は正確でなんぼ [時計]
腕に“スマートウォッチ”をしている人が増えた。男女関係なく、腕に黒いあれが巻かれているのが珍しくなくなった。
スマートウォッチは、スマホと連携させて使うものだから、今だに自分とは無縁の存在であるし、別段持ちたいとも思わないのは、あの真っ黒なデザインで、いかにも小型のパソコンが腕にあるような気がしてしまうからだ。
それに、そこまでの機能を欲しいとも思わない。いずれガラケーからスマホへと買い替えることになるが、その先にスマートウォッチは存在してない。まずもって、他の人と同じにしか見えないウォッチを腕にしたくはないし、時刻がわかればそれで十分なのである。
そして、時計に関してあれこれ注文をつけるようなことはしたことがない。もちろん有名ブランドの手巻きとか自動巻きとか、デザインが優れていても興味などはない。
今使っているのは、20年近く使っているソーラー電波時計で、止まったことはないし、言うまでもなく、ひたすら正確に時を刻んでくれている毎日だ。
すばらしいデザインだが、一日に10秒ずつ進む時計と、何の変哲もないデザインだが正確無比な時計と、どちらを選ぶかと問われたら……返す答えは、言うまでもない(個人の感想です
《パソコンのトピックス一覧》
スマートウォッチは、スマホと連携させて使うものだから、今だに自分とは無縁の存在であるし、別段持ちたいとも思わないのは、あの真っ黒なデザインで、いかにも小型のパソコンが腕にあるような気がしてしまうからだ。
それに、そこまでの機能を欲しいとも思わない。いずれガラケーからスマホへと買い替えることになるが、その先にスマートウォッチは存在してない。まずもって、他の人と同じにしか見えないウォッチを腕にしたくはないし、時刻がわかればそれで十分なのである。
そして、時計に関してあれこれ注文をつけるようなことはしたことがない。もちろん有名ブランドの手巻きとか自動巻きとか、デザインが優れていても興味などはない。
今使っているのは、20年近く使っているソーラー電波時計で、止まったことはないし、言うまでもなく、ひたすら正確に時を刻んでくれている毎日だ。
すばらしいデザインだが、一日に10秒ずつ進む時計と、何の変哲もないデザインだが正確無比な時計と、どちらを選ぶかと問われたら……返す答えは、言うまでもない(個人の感想です
《パソコンのトピックス一覧》
過話§備忘録的な何か~2024年8月13日付~ [備忘録]
8月9日……夕方、薄暗くなった頃に窓の外からコオロギの仲間の初鳴きが聞こえてきた。去年より一週間ほど早い。
立秋を過ぎたから登場してきてもおかしくはないけれど、猛暑は延々と続いていて、とても残暑とか呼べるレベルではなく、だから浴室の外から聞こえてきた時も、ちょっと早いのではないかと、ゆえに実感はあまりなかった。
8月10日……月曜日に接種した帯状疱疹ワクチンだが、接種した場所の痛みがようやく取れた。コロナワクチンの時の筋肉痛とはまた別種の痛みが長く続いた。2か月後の10月には2回目の接種だが、ここまで痛みがないことを期待したい。
8月12日……気のせいか、今年はアブラゼミの蝉時雨がそれほどうるさくはない。個体数がいつもの年よりも少ないということかどうかわからないが、むしろミンミンゼミやクマゼミの主張が強いと感じる。
毎年、やかましいくらいだった蝉時雨だが、音量が小さければ小さいなりにどうしたのだろうと思ってしまうのだった。そして今年もヒグラシが鳴く声は聞こえてこない。
《日常のトピックス一覧》
立秋を過ぎたから登場してきてもおかしくはないけれど、猛暑は延々と続いていて、とても残暑とか呼べるレベルではなく、だから浴室の外から聞こえてきた時も、ちょっと早いのではないかと、ゆえに実感はあまりなかった。
8月10日……月曜日に接種した帯状疱疹ワクチンだが、接種した場所の痛みがようやく取れた。コロナワクチンの時の筋肉痛とはまた別種の痛みが長く続いた。2か月後の10月には2回目の接種だが、ここまで痛みがないことを期待したい。
8月12日……気のせいか、今年はアブラゼミの蝉時雨がそれほどうるさくはない。個体数がいつもの年よりも少ないということかどうかわからないが、むしろミンミンゼミやクマゼミの主張が強いと感じる。
毎年、やかましいくらいだった蝉時雨だが、音量が小さければ小さいなりにどうしたのだろうと思ってしまうのだった。そして今年もヒグラシが鳴く声は聞こえてこない。
《日常のトピックス一覧》
報話§モーツァルトの社会学 [クラシック]
歴史上の出来事と同時代に生きていた人たちとが、どのように関りを持っていたのか、個人的には興味があって調べてみたりすることがある。
例えば、アメリカが独立宣言を出した1776年、二十歳のモーツァルトはザルツブルクで宮廷音楽家として仕事の日々にあったわけだが、そんなモーツァルトが、アメリカという国の存在や、独立を宣言した……そうした出来事を知っていたのだろうかと考えたことがあった。
それで、ネットの中を自分が考えられる範囲で調べてみた。残念ながらモーツァルトとアメリカとの関りあいについて日本語で書かれた資料を見つけることはできず。
ならばと、1989年……モーツァルトの死の前々年に起きたフランス革命について、どれほど知っていたのだろうかと。これも調べてみたが、日本語については見つけ出すことができなかった。
はたしてアマデウスは“幼なじみ”のマリー・アントワネットが、断頭台で最期を迎えたこととかをどれくらい知っていたのだろうか。
さすがに新大陸の出来事については知らなくとも、お隣さん同然の国の大事件を知らないはずはあるまい。
個人的には、こうした事象について興味を持ったりしているわけだが、史学では、学問的に興味を持たれることなく、個人的な事象として顧みられることはなさそうだ。
《クラシックのトピックス一覧》
例えば、アメリカが独立宣言を出した1776年、二十歳のモーツァルトはザルツブルクで宮廷音楽家として仕事の日々にあったわけだが、そんなモーツァルトが、アメリカという国の存在や、独立を宣言した……そうした出来事を知っていたのだろうかと考えたことがあった。
それで、ネットの中を自分が考えられる範囲で調べてみた。残念ながらモーツァルトとアメリカとの関りあいについて日本語で書かれた資料を見つけることはできず。
ならばと、1989年……モーツァルトの死の前々年に起きたフランス革命について、どれほど知っていたのだろうかと。これも調べてみたが、日本語については見つけ出すことができなかった。
はたしてアマデウスは“幼なじみ”のマリー・アントワネットが、断頭台で最期を迎えたこととかをどれくらい知っていたのだろうか。
さすがに新大陸の出来事については知らなくとも、お隣さん同然の国の大事件を知らないはずはあるまい。
個人的には、こうした事象について興味を持ったりしているわけだが、史学では、学問的に興味を持たれることなく、個人的な事象として顧みられることはなさそうだ。
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行話§寒蝉鳴~七十二候~立秋 [七十二候]
立秋の次候“寒蝉鳴(ひぐらしなく)”である。
毎年書いていることだが、もう何年も我が家周辺でヒグラシの鳴く声を聞いていない。
元々は個体数も少なく、気がついた時には姿を消していた。秋の少しばかり陰のある雰囲気を表現してくれる、好きな蝉だったのに何とも残念である。
今は、こうして映像サイトを探せば簡単にヒグラシの鳴き声を見つけ出すことができるのはありがたいが、やっぱり実物の鳴き声を聞いてみたいのだ。
《七十二候のトピックス一覧》
毎年書いていることだが、もう何年も我が家周辺でヒグラシの鳴く声を聞いていない。
元々は個体数も少なく、気がついた時には姿を消していた。秋の少しばかり陰のある雰囲気を表現してくれる、好きな蝉だったのに何とも残念である。
今は、こうして映像サイトを探せば簡単にヒグラシの鳴き声を見つけ出すことができるのはありがたいが、やっぱり実物の鳴き声を聞いてみたいのだ。
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滅話§ワープロ、そしてフロッピーの時代 [パソコン]
20世紀の終わり頃、ワープロ(ワードプロセッサー)が一世を風靡した。実際に操作をしたのは1984年頃。会社で所属していたセクションに一台やって来た。富士通オアシスという機種で、キーボード入力が親指シフトという独特なもので、最初は戸惑ったが、意外にもすんなり慣れてしまった。
何か仕事に使えるだろうかと考えていたら、仕事上必要なクライアントの名称と住所、電話番号をせっせと打ち込めば役に立つことがわかったので、数か月かけて蓄積させつつ、そうしているうちにキーボード入力ができるようになったのだ。
そのデータは更新に更新を重ねて、後輩に引き継がれていったはずである。
そうしてワープロに親しんでいったと思ったら、世紀が変わるタイミングで一人に一台パソコンが支給され、ネットに接続された。あーら不思議……かくしてワープロは20年足らずで姿を消してしまった。
そしてワープロといえばフロッピーディスクである。
1枚の容量1MBはテキストデータをやり取りするには十分過ぎるので重宝して使っていたのだが、我が家のパソコンで三代目にあたる2006年に買い換えたパソコンには、もはやフロッピーディスクの内蔵ドライブは存在せずで、別途外付けドライブを用意する必要があった。
もっとも、自宅でフロッピーを使ってデータをやり取りすることはほとんどなく、40枚ほどあった写真のフロッピーディスクは、会社で使っていたものだが、定年退職前に切断して廃棄処分となった。そんなフロッピーディスクの国内生産が終了したのは2011年のことである。
《パソコンのトピックス一覧》
何か仕事に使えるだろうかと考えていたら、仕事上必要なクライアントの名称と住所、電話番号をせっせと打ち込めば役に立つことがわかったので、数か月かけて蓄積させつつ、そうしているうちにキーボード入力ができるようになったのだ。
そのデータは更新に更新を重ねて、後輩に引き継がれていったはずである。
そうしてワープロに親しんでいったと思ったら、世紀が変わるタイミングで一人に一台パソコンが支給され、ネットに接続された。あーら不思議……かくしてワープロは20年足らずで姿を消してしまった。
そしてワープロといえばフロッピーディスクである。
1枚の容量1MBはテキストデータをやり取りするには十分過ぎるので重宝して使っていたのだが、我が家のパソコンで三代目にあたる2006年に買い換えたパソコンには、もはやフロッピーディスクの内蔵ドライブは存在せずで、別途外付けドライブを用意する必要があった。
もっとも、自宅でフロッピーを使ってデータをやり取りすることはほとんどなく、40枚ほどあった写真のフロッピーディスクは、会社で使っていたものだが、定年退職前に切断して廃棄処分となった。そんなフロッピーディスクの国内生産が終了したのは2011年のことである。
《パソコンのトピックス一覧》
週話§日曜流転~ベッドから・・・・・・~ [睡眠]
還暦を過ぎて、どうも寝相が悪くなったようで、これまでに二度ほどベッドから落ちたり、落ちそうになったことがある。
10年くらい前までは、160cm幅のダブルベッドだったが、今はそれぞれ80cm幅のシングルベッドを並べている。同じ幅なのに、なぜ落ちるのか……やはり160cm幅という安心感があったからだろうか。
落ちたり落ちそうになった時は、睡眠が浅いタイミングのようで、夢を見ていて、夢に合わせて思っている以上に身体が動いた結果、落ちたのだ。
落ちたその刹那は、何が起こったのかと、自分がいる場所がわからず狼狽えそうになったが“ああ、落ちたのか”と、すぐに状況が認識できた。
ということが起きたので対策を講じることにして用意したのが、寝転び用のマットレス。コルク床に直接落ちるよりは、いくぶんかショックも緩和されるだろうと考えたのである。
残念ながら、そうした予防措置を講じて以降はベッドから落ちることなく、安らかに眠れているのだが、いつ何時落ちないとも限らず、マットレスの用意は忘れてなどいない。
《私事のトピックス一覧》
10年くらい前までは、160cm幅のダブルベッドだったが、今はそれぞれ80cm幅のシングルベッドを並べている。同じ幅なのに、なぜ落ちるのか……やはり160cm幅という安心感があったからだろうか。
落ちたり落ちそうになった時は、睡眠が浅いタイミングのようで、夢を見ていて、夢に合わせて思っている以上に身体が動いた結果、落ちたのだ。
落ちたその刹那は、何が起こったのかと、自分がいる場所がわからず狼狽えそうになったが“ああ、落ちたのか”と、すぐに状況が認識できた。
ということが起きたので対策を講じることにして用意したのが、寝転び用のマットレス。コルク床に直接落ちるよりは、いくぶんかショックも緩和されるだろうと考えたのである。
残念ながら、そうした予防措置を講じて以降はベッドから落ちることなく、安らかに眠れているのだが、いつ何時落ちないとも限らず、マットレスの用意は忘れてなどいない。
《私事のトピックス一覧》