連話§ワタシの酒肴[186]生ハムおいしい [酒肴]
[承前]
初めて生ハムを食べたのは1970年代の半ば過ぎ、知り合いが連れて行ってくれたカジュアルなステーキレストランだった。確か国産で、たまにしか入荷しないので、口にできたのはラッキーだったようだ。
生ハムが日常の食卓にのぼるようになったのは、結婚してからのことで、実は生ハムの存在自体を忘れていた節がある。
なので、我が家での生ハム初めがいつのことだったのか、記憶にないのだ。スーパーの棚で見つけて、気がついたら酒の肴の主役の一つとして存在していたのだった。
家で食べる時は、貝割れ菜を添えてもらって、塩味と貝割れのピリ辛の合わせ技を楽しんでいる。
普段使いのスーパーマーケットで売られている国産生ハムは何ちゃって度が高く、風味には欠けてしまう。好みとしてはスペインのハモンセラーノよりは、イタリアのプロシュートのほうがよろしい。
そして、これまでに食べた生ハムで、一番うまかったと自信を持って言えるのは、6年前にインスブルックのスーパーマーケットの肉売り場の生ハム。その場で薄くスライスしてくれたのを、ホテルに持ち帰って夕食に食べたのだが、鮮度上々で、かつ風味豊か……そうだった、山のすぐ向こうはイタリアではないかと実感したのだった。
[続く]
《酒肴のトピックス一覧》
初めて生ハムを食べたのは1970年代の半ば過ぎ、知り合いが連れて行ってくれたカジュアルなステーキレストランだった。確か国産で、たまにしか入荷しないので、口にできたのはラッキーだったようだ。
生ハムが日常の食卓にのぼるようになったのは、結婚してからのことで、実は生ハムの存在自体を忘れていた節がある。
なので、我が家での生ハム初めがいつのことだったのか、記憶にないのだ。スーパーの棚で見つけて、気がついたら酒の肴の主役の一つとして存在していたのだった。
家で食べる時は、貝割れ菜を添えてもらって、塩味と貝割れのピリ辛の合わせ技を楽しんでいる。
普段使いのスーパーマーケットで売られている国産生ハムは何ちゃって度が高く、風味には欠けてしまう。好みとしてはスペインのハモンセラーノよりは、イタリアのプロシュートのほうがよろしい。
そして、これまでに食べた生ハムで、一番うまかったと自信を持って言えるのは、6年前にインスブルックのスーパーマーケットの肉売り場の生ハム。その場で薄くスライスしてくれたのを、ホテルに持ち帰って夕食に食べたのだが、鮮度上々で、かつ風味豊か……そうだった、山のすぐ向こうはイタリアではないかと実感したのだった。
[続く]
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