W話§曜日の感覚 [日常]
定年退職このかた“毎日が日曜日”となって、希薄になったのが曜日の感覚である。
月曜から金曜まで会社に出向き、土日は休むというサイクルを37年半続けてきたので、その流れが身体に沁み込んでしまっていたのだが、まあよくしたもので、いくつかの要素が“今日は何曜日”だと知らせてくれるのだ。
①週に一度の宅配野菜配達日
②週に二度の燃えないゴミ収集日
③モップと掃除機をかける床掃除日
……こうした、いくつかの週ミッションが、決まった曜日に行われるので、今のところ曜日の認識を失わずに済んでいるのはありがたい。
もちろん、今日が何曜日なのか、ことさらに意識しなくてはならない理由などはないのだが、そこはやはり何らかの区切りのようなものは必要なのだと頭の中で考えていることのようだ。
それに加えるならば、ブログでも土曜と日曜の週末エントリーを用意しているので、ダメ押し的に認識できるようになっている。
ただし残念ながら、宮仕え時代のような月曜から金曜までの勤務、それに続く週末という感覚は持ちようがないということか。
《日常のトピックス一覧》
月曜から金曜まで会社に出向き、土日は休むというサイクルを37年半続けてきたので、その流れが身体に沁み込んでしまっていたのだが、まあよくしたもので、いくつかの要素が“今日は何曜日”だと知らせてくれるのだ。
①週に一度の宅配野菜配達日
②週に二度の燃えないゴミ収集日
③モップと掃除機をかける床掃除日
……こうした、いくつかの週ミッションが、決まった曜日に行われるので、今のところ曜日の認識を失わずに済んでいるのはありがたい。
もちろん、今日が何曜日なのか、ことさらに意識しなくてはならない理由などはないのだが、そこはやはり何らかの区切りのようなものは必要なのだと頭の中で考えていることのようだ。
それに加えるならば、ブログでも土曜と日曜の週末エントリーを用意しているので、ダメ押し的に認識できるようになっている。
ただし残念ながら、宮仕え時代のような月曜から金曜までの勤務、それに続く週末という感覚は持ちようがないということか。
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鵑話§八月納涼歌舞伎~勘九郎の新三~ [歌舞伎]
八月納涼歌舞伎。日曜日に11時開演の第一部と第二部を続けて観てきた。第二部の終演は17時半頃。

第一部は『ゆうれい貸屋』と『鵜の殿様』と軽いジャブの二本立て。だが、山本周五郎原作という『ゆうれい貸屋』が薄味。巳之助の桶職弥六、児太郎の芸者の幽霊染次、勘九郎の屑屋の幽霊又蔵は、17年前にそれぞれの父親が務めた役を引き継いだが、特に児太郎の染次の蓮っ葉さは父福助には勝てない。そして94歳の寿猿が務める爺の幽霊の矍鑠ぶりが際立った。むしろ二本目の『鵜の殿様』での幸四郎&染五郎親子……特に鵜をさせられた染五郎の身体を張った奮闘ぶりが客席をさらっていたのだ。
さて第二部、お目当てはもちろん梅雨小袖昔八丈『髪結新三』である。勘九郎の新三が観たいとかねがね切望してきた舞台がようやく実現。
白子屋の娘お熊の婿取りひとしきりがあって新三が登場。門口から様子を窺う立ち姿は、小悪党というより、もっと大きな悪を感じさせる。少しばかり力みを感じるようなところもあったが、それも初役のゆえか。七之助の手代忠七との永代橋川端の場あたりから凄味ある悪が迫力満点。
そうして“新三内”では幸四郎の弥太五郎源七をやり込めた後、彌十郎の家主長兵衛とのおなじみの場面でのアンサンブルが絶妙で、丁々発止のやり取りを楽しめた。下剃勝奴は巳之助……父親の新三で勝奴を演りたかった勘九郎だが叶わず、三津五郎で勝奴を務められた、そんな流れでの巳之助勝奴なのである。鰹売りはいてうで、これがまた活きのいい魚屋を演じてくれた。
残念なのは幸四郎の弥太五郎源七で、どうしても“いい人”然として恰幅がいいとは言えず。その他、扇雀の白小屋お常、鶴松のお熊、中車の藤兵衛、亀蔵の善八、歌女之丞の家主女房おかく、長三郎の丁稚長松。
新三の後に出た『艶紅曙接拙』が、何だか訳のわからない踊りで、クールダウンにもならず、やっぱりお先に失礼してもよかったか。
《歌舞伎のトピックス一覧》

第一部は『ゆうれい貸屋』と『鵜の殿様』と軽いジャブの二本立て。だが、山本周五郎原作という『ゆうれい貸屋』が薄味。巳之助の桶職弥六、児太郎の芸者の幽霊染次、勘九郎の屑屋の幽霊又蔵は、17年前にそれぞれの父親が務めた役を引き継いだが、特に児太郎の染次の蓮っ葉さは父福助には勝てない。そして94歳の寿猿が務める爺の幽霊の矍鑠ぶりが際立った。むしろ二本目の『鵜の殿様』での幸四郎&染五郎親子……特に鵜をさせられた染五郎の身体を張った奮闘ぶりが客席をさらっていたのだ。
さて第二部、お目当てはもちろん梅雨小袖昔八丈『髪結新三』である。勘九郎の新三が観たいとかねがね切望してきた舞台がようやく実現。
白子屋の娘お熊の婿取りひとしきりがあって新三が登場。門口から様子を窺う立ち姿は、小悪党というより、もっと大きな悪を感じさせる。少しばかり力みを感じるようなところもあったが、それも初役のゆえか。七之助の手代忠七との永代橋川端の場あたりから凄味ある悪が迫力満点。
そうして“新三内”では幸四郎の弥太五郎源七をやり込めた後、彌十郎の家主長兵衛とのおなじみの場面でのアンサンブルが絶妙で、丁々発止のやり取りを楽しめた。下剃勝奴は巳之助……父親の新三で勝奴を演りたかった勘九郎だが叶わず、三津五郎で勝奴を務められた、そんな流れでの巳之助勝奴なのである。鰹売りはいてうで、これがまた活きのいい魚屋を演じてくれた。
残念なのは幸四郎の弥太五郎源七で、どうしても“いい人”然として恰幅がいいとは言えず。その他、扇雀の白小屋お常、鶴松のお熊、中車の藤兵衛、亀蔵の善八、歌女之丞の家主女房おかく、長三郎の丁稚長松。
新三の後に出た『艶紅曙接拙』が、何だか訳のわからない踊りで、クールダウンにもならず、やっぱりお先に失礼してもよかったか。
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