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謔話§一日一句~歯周病治療~ [俳句]

季語は・・・十月尽

明日は歯科 さて十月が 尽きにけり

【去年の今日】無話§2023年十月終了のお知らせ
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昏話§はい! 2024年10月終了 [日常]

うーん……10月も終わってしまうのか。

古稀を迎えたタイミングで“この先はオマケね”と言ったりはしたが、時間の進行が速くなってきていることは、少しばかり眼が回る思いがしている。

一週間くらい前から日没時刻が16時台に入って、秋が深まってきたようだ。やっぱり、17時前に陽が沈むのは何がなし寂しいものがあって、それはもう人生と似たようなところがあるような……。

定年退職して来年で丸10年、年金生活もまあまあ軌道に乗ってくれていて、時には、ささやかかつ細々と自分たちのための贅沢もしていて、まさに老後の御褒美であろう。

沈む夕日を眺めながら、いつか必ず来る行く末にも思いを馳せるのだ。

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タグ:私事 日常 老化
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床話§散髪は三か月に一度 [老化]

今のマンションに住み始めたのは四十代のはじめ。その頃はおおよそ一か月に一度は髪を切ってもらいに理髪店に出かけていた。

まだまだ髪の毛の量も多くて、気がつけば頭がモシャモシャになってきて、悩むまでもなくさっさと切ってもらっていたのだ。

五十代に入った頃あたりだっただろうか、髪の毛の伸びが遅いと気がつき、ならばと一か月おきの二か月に一度の感覚になったが、それで困ったことはなく、なるほど歳を取るとはこういうことなのかと身をもって実感したのである。

そしてさらに10年……還暦に先立つ5年ほども前だろうか、頭頂部が薄いと感じたのは。我が家の男性はそうであるようで、逃げ切ることなどできず、さらに、髪の毛の伸びるスピードが、一段と遅くなってきてしまっていた。

とうとう3か月に一度の散髪となったのは、たぶん還暦の前後で、定年退職のタイミングではなかっただろうか。つまり、散髪代が年4万8千円だったのが、2万4千円になり、今は年4回の1万6千円(+消費税)で済むようになったのは、財布に優しいと言えばそれまでだが、何とも釈然としない何かを感じる。

かつては、がっつり切った仕上げに“梳き鋏”で量を減らしていた髪の毛、その当時の面影はもはやない。

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謔話§一日一句~日没十六時台~ [俳句]

季語は・・・釣瓶落し

釣瓶落し グラデーションは 暗闇へ

【去年の今日】憑話§義経千本桜~忠信篇~立飛歌舞伎
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蕪話§アレクサンダー・コブリン[2024.10.28] [クラシック]

平日月曜日の14時開演という、暇な高齢者しか来れないような演奏会に行ってきた。武蔵野市民文化会館小ホールらしいというか。

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ロシア生まれで現在はアメリカ国籍のアレクサンダー・コブリン。ピアノはShigeru Kawaiのコンサートグランド。

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番 E-Dur Op.109
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 As-Dur Op.110
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番 c-moll Op.111

この日は休憩なし。3曲をほとんど切れ目なくアタッカで弾き繋いでいってくれた。この3曲だが、個人的には休憩を入れずに演奏してくれるほうがありがたい。というか、1曲目の後であろうが2曲目の後であろうが、休憩を入れるのは中途半端でしかないと感じる。弾くほうも聴くほうもきついが、70分一気に演奏してくれたほうが緊張感が持続するような気がするのだ。

さて、実演も10回近く聴いているはずだが、相変わらず3曲を掴みきれないままでいる。何というか、捉えどころがないと感じてしまう。30番の冒頭はロマンチックな楽想で、またこの曲が聴けるのかと期待を抱かせるのだが、この日も聴き進んでいくにつれ、道に迷って途方に暮れている自分がいる。



コブリンのピアノだが、もう少し粒立ちがはっきりしていてほしいところがあった。時に打鍵が強くて、ワタシ的にはもう少し音量をセーブしてほしいとも感じた。

コブリンの2週間前、同じ武蔵野でイモージェン・クーパーが同じプログラムを演奏する予定だったが、直前に腕を負傷してキャンセル……聴き比べの機会だったのに残念である。

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精話§病院通いの日々 [健康]

内科、整形外科、循環器科、皮膚科、耳鼻科、眼科、歯科……この5年ほどの間にお世話になった診療科である。ほぼ一通りということだ。

何とも壮観な、などと悠長な冗談を言っている場合ではないぞよ。還暦から定年退職このかた病院通いが増えて、変な意味で高齢者の仲間入りをしたということか。

目下、内科と歯科については、ほぼ定期的に通っていて、内科のほうからは処方薬を受け取りに行っている。

思えば宮仕えの頃は、年に一回か二回か風邪で寝込むくらいで、際立ってどこかが……みたいなことはなかったのに、還暦を過ぎてしばらく経ったら、あちこちガタがきたことに気づく。

高齢者.jpg

“医者嫌い”と言っていいほうだろうとは思うが、そんな強がりなど言っておられず、粛々と病院通いをするようになった。まさに高齢者そのもので、古稀を迎えた9月には、健康保険高齢受給者証が手元に届いた。それまでは3割負担だったところを2割負担と、ほんの少しだが支払いが軽減された。

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懐話§昭和四十年代~早弁のお年頃~ [昭和]

[承前]

保育園から中学校までの11年間は給食のお世話になったが、高校に入ったら給食はなく、弁当持参の通学となった。月曜から金曜までの5日間は、あのアルマイト製弁当箱にご飯とおかずを詰めてもらっていたのだ。そして……

食べ盛りである

10時も過ぎれば“腹が……減った”になる。ゆえに授業中が早弁タイムにもなるのである。

だが、我々は猿よりは知恵のある動物ゆえ、発覚するようなリスクは冒さない。安全に早弁が食べられるかどうかを事前にチェックしたのだ。すると、漢文の教師は、教壇から一歩も動くことなく、教室の生徒の机のほうまで見回りなどに来ないことが確認できた。

かくして、彼の授業が早弁たけなわとなったのである。もちろん、教壇から見えないよう、教科書を立てたりとカモフラージュも怠らない。残念ながら前列の連中は、その恩恵に与(あずか)れなかったが。

だが、早弁ができる授業は漢文以外には見当たらず、実のところは2時間目と3時間目の間の休み時間が早弁タイムだったのだ。

そうして早弁をした我々は……昼になれば当然ながら“腹が……減った”である。そこはまあよくしたもので、地元のパン屋の出店が待ち構えていて飢えた餓鬼どもにパンや焼きそば(具なし)を供してくれるおかげで、腹を空かせることなく午後の授業に集中できるのである……あれ?
                               [続く]

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黒話§日本対オールブラックス[2024.10.26] [ラグビー]

日本のラグビーファンはオールブラックスが大好きなので、キックオフ前のハカも、そりゃあ静かな会場になりましたとさ。この日の観客は60,057人。

IMG_4936.jpg

先制したのは(意外にも)日本。ウィングのナイブラが快速を飛ばし、ゴール左へのトライ。ゴールも決めて7点のリード……も、10分後には逆転され、そのまま追いつくことができず、19対64と大差の敗戦を喫した。

20241027.jpg

実力の差がなかなか縮まってくれないのはなぜなのだろうか。高い場所から観戦していて感じたのは、当然と言うべきか“ボールへの執念”といったようなものだったのではないか。



混戦の中、ボールがフリーな状態にある時、オールブラックスの選手たちはそのボールを“何とかしよう”と、本能的にかそういう身体の動きをするのだが、日本の選手たちは、なぜかそれが一瞬遅れてしまう……その執念の差のようなものが点差に表れてしまっているような気がした。

泥臭く、ボールを自分たちのものにしていく、そんな当たり前なことを淡々とこなしていく……だからルーズボールが気がついたらオールブラックスの手に渡ってしまっているのだ。

今回と合わせてオールブラックスとのテストマッチを3回観ている。2018年は31対69、2022年は31対38、そして今回は前回&前々回にまったく及ばない大差は猛省しなくてはならない。

試合が行われたこの日、何と2019年のラグビーワールドカップでも停車しなかった快速が小机に臨時停車した……調べてみたが、一部の下り快速は停車していたようだ。

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謔話§一日一句~荒んで~ [俳句]

季語は・・・暮秋(ぼしゅう)

場末感 シャッター街は 暮秋かな

【去年の今日】街話§神保巷塵[103]職酒接近
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行話§霎時施~七十二候~霜降 [七十二候]

霜降の次候“霎時施(こさめときどきふる)”である。

すっかり秋が短くなってしまったようだ。かつて9月下旬で感じた陽気が、10月今頃まで繰り下がってしまって、うかうかしていると11月終わりには、冬の便りを聞くことになってしまう。だから、秋が2か月くらいとしか感じられなくなってしまったのだ。

この候で10月も終わり。ささやかな近況としては、今月はじめに取得できた70歳以上対象の東京都シルバーパスを重宝して使い始めたことを報告しておきたい。

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機話§ビールと日本酒と [酒]

古稀になるあたりを境に、今年春頃からビールは350ml缶、日本酒は240mlが一晩の酒量として定着した。

ちょっと前まではロング缶のビールを呑んでいたが、意外にも潔くそうした酒量に落ち着いたようだ。日本酒は四合瓶(720ml)の三分の一240ml……まあ一合半に満たない量だが、自分的には“ちょうどいいのだ”と暗示をかけて納得させている。

思えば、ロング缶2本(1リットル)を毎日呑んでいたのは、ブログを始めた頃で、紆余曲折を経て酒量は順調に減っていった結果の“今”なのだ。

もちろん呑めば呑める。だが、そこにいくばくかの余裕を残してという大人の対応をして、御身大切と労わってやるのもまた老境のたしなみであろう。

考えてみれば……みるまでもなく、酒は好きだが呑兵衛ではない。今まで、日本酒を五合呑んだことはない。というか四合瓶を呑みきったことがない。確かに、かなりご機嫌になって、家までどのように帰ったのか記憶を失ったことがないわけではなく、その時は“そんな量”を呑んでいたかも知れぬ。

何度も何度も書いているように、不本意な病気にでもならない限りは、お迎えが来るまで、傍らにお酒を侍らせ続けたいものである。

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週話§日曜流転~初物七十五日~ [歴史]

江戸時代、死罪に処せられた罪人が刑場に連れて行かれる直前、最後に何でも好きな食べ物をリクエストすることができた。

そんな状況で、一人の罪人が季節外れの食べ物を所望した。江戸時代のことゆえ、願いを聞き届けるために初物を待つしかない。その結果、リクエストした罪人は七十五日生き延びることができたという。

そんなところから“初物を食べたら七十五日長生きできる”という縁起が誕生したようだが、正確には初物を“リクエストしたから”それで少しばかり長く生きられたということだ。

……という初物縁起のお話である。

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謔話§一日一句~風に揺れて~ [俳句]

季語は・・・山の色

風過ぎて 池塘の午後や 山の色

【去年の今日】街話§神保巷塵[103]職酒接近
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週話§土曜流転~10月最終土曜日~ [日常]

そして早くも10月が終わりに近づいた。今年ももう残り2か月ではないか。

定年退職から一か月が過ぎた9年前の今頃は“失業者”としてハローワーク(職業安定所)通いが始まり、毎月せっせと出向いては失業保険給付を受けていた。給与収入がなくなって、厚生年金支給は12月からだったので、ハロワからの支給は侮ることができなかったのだ。

我が家から、電車を乗り継ぎ、ぽてぽてと10分ほど歩いたところにハロワがあって、様々な年齢、様々な事情の人たちが集まってきていた。

そんな中で“相談”と称して、窓口の係と対面で、まあ言ってみれば他愛のない話でお茶を濁しつつ、その月の“お務め”が終わる判子を押してもらうのである。そうして支給された失業手当は150日分というもの。

37年半仕事をし、定年退職しての支給が半年にも満たない手当というのも、何というか、一年とは言わないが10か月くらい出してくれたっていいのではと思わないでもなかった……まあ、失業の事情によって支給期間が違ってくるのは知っていたけれど。

ハロワに通ったのは年明けの2月まで。きちんと出向いたので無事に満額が支給されたのだった。
 
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謔話§一日一句~サイクリストが走る~ [俳句]

季語は・・・爽涼

爽涼や ロードバイクの 独り旅

【去年の今日】労話§宮仕えを始めた頃・・・・・・
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顧話§今日の歴史~ため息のような~ [クラシック]

1885年10月25日、ブラームスの交響曲第4番が初演される。

つい先日、97歳のヘルベルト・ブロムシュテット指揮のN響で聴いたばかりの“ブラ4”が、1885年のこの日に初演された。

ブラームスが書いた交響曲は全部で4つ。第1番は1876年に完成したので、交響曲の創作期間は10年に満たない。それだけ、力を入れ、自分の持てる能力を注ぎ込んだということだろう。

Orchesterwerke_Romantik_Themen.pdf.jpg

上は第1楽章冒頭で、ため息のような音型が上下するだけ……昔々「これが主題と呼べるのかねえ」と呟いた指揮者がいたとかいなかったとか、センチメンタルそのものである。それが壮大な大伽藍のような終楽章に行き着くとは、げに作曲者の頭の中で何がどう考えられていたものか。

たった4曲しか書かなかったので、時折何番が好きなのか順番をつけてみるが、だいたい1番か2番が首位争いをして、4番がトップに立つことは少ない。まあ、そんな順位付け自体がナンセンスなのではあるけれど。

はい、4曲とも好きですよ!

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寓話§バベルの塔崩壊以来の・・・・・・ [インターネット]

あまりインターネット絡みのゲームをするわけではないが、ちょっと前からパソコンを使った“戦略ゲーム”みたいなもので遊んでいる。資源を増やし施設のレベルや、人員のレベルを上げていくというもので、チームメンバーと共同作業的な要素もある。

数多くチームがある中で入れてもらえたのは、ドイツ語がメインでヨーロッパ系のメンバーが多く、さらに見渡しただけでも、ドイツ語圏、フランス、スペイン、オランダ、トルコ、台湾、日本、そしてオーストラリアなどの英語圏で構成されているのだ……さらにアラビア語のメンバーまで登場した。

そして、インターネットならではと痛感するのは、コミュニケーションのための掲示板に自動翻訳が備わっているということで、翻訳精度に問題がないわけではないけれど、お互いの意思はそれなりに伝わっていると感じる。

旧約聖書『創世記』に神の領域にまで届けという動機で巨大な塔を建てるという“バベルの塔”の説話があって、最後は神の怒りに触れて、人々はそれまで一つの言葉でコミュニケーションできたのが、互いの言葉を理解できないようにされ、塔は崩壊してしまった。

↓バンクシーの作品
Banksy.jpg

そんな話を思い出し、まだまだ成長途上の自動翻訳を使いながら、バラバラになった言語が、ツールの力によって一つになる可能性が、ほんの微かだが萌芽しているということに気づかされるのだ。もちろん日常会話レベルにも達していないからまだまだではあるし、世界で起きている無意味な争いが止む可能性などほとんどないのだけれど。

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謔話§一日一句~山から里へ~ [俳句]

季語は・・・色なき風

角笛に 色なき風や 牛の列

【去年の今日】過話§上京五十年~東京に出てきて~
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所話§みんなが持っているものは・・・・・・ [私事]

ちょっとした物を買おうと店に入って、店員からよく発せられる言葉として「これ、みなさんに人気があります」というのがある。

だが、それほど臍曲がりとは思わないが、そう言われたとたんに“それ”を買おうとは思わない。理由はとても単純で……みんなが持っているものを、自分が持ってわざわざ“その一人”にはなりたくないからだ。

ところが、そんな陳腐な売り文句に惹かれて買ってしまう人が多いということに驚かされるというか呆れるというか。

歌舞伎座に出かけたある日のこと。その日自分が着ていたのと同じシャツを着ている人がいるのを遠目に見つけた。無地だったらいくらでも同じようなものは着ているから、そんなことなど気にすることはないが、その日着ていたのは太めストライプシャツで、誰でも着ているシャツではなかったのだ。

それ以来、歌舞伎座にはそのシャツを着ていかないようにした。いつ何時、同類に遭遇しないとも限らないではないか。

その他、様々な理由で他人様と同じ物は持たないようにと心を配っている。だからもちろん“有名ブランド”の類などはほとんど持っていないはずだ。

他の人が持っていない、だがきちんとした品質の製品を探して自分のものにしているほうが、はるかに気分よくはありませんか?

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闘話§テレビと相撲~柏鵬時代から~ [相撲]

何度か書いていることだが、実家にテレビがやって来たのは1962年の5月頃だった。だからそれまで大相撲中継はラジオを聴くしかなかったのである。

だが、小学生レベルでは音声から得られる情報量などたかが知れていたから取組の様子はもちろん、力士の四股名とかまで把握などしていなかった……せいぜい栃錦、若乃花、朝潮といった上位強豪たちしか覚えていない。

そして記憶をたどっても、栃若の相撲をテレビでみたことはなかったのだ。それもそのはずで、栃錦が引退したのは1960年のことだったし、若乃花は、1962年の三月場所を限りに引退を表明したので、テレビがやって来た直後の五月場所に若乃花の姿はなかったのだ。

だから、我がテレビの横綱は、1961年の九州場所で同時昇進した大鵬と柏戸の二人からである。

二人のうち大鵬は言うまでもなく盤石の相撲で優勝を重ねたが、柏戸は突き押し一気という取り口ゆえかポカが多く、優勝回数でも大鵬に水を開けられることになった。

かくして柏鵬含めて27人の横綱を見続けた我が相撲観戦歴だが、同居人もまた相撲好きであるとは、結婚した後に知ったことである。

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謔話§一日一句~古稀となって~ [俳句]

季語は・・・暮の秋

我は今 老いの盛りや 暮の秋

【去年の今日】狡話§スパムメイル巧妙化
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行話§霜始降~七十二候~霜降 [七十二候]

霜降の初候“霜始降(しもはじめてふる)”である。

我が家付近の日没が16時台に入ってきた。来月下旬には最も早い日没時刻となってしまう。

定年退職してこのかた、自宅の窓からあっという間に世間が暗くなっていく様子をつぶさに見ている日々なのだ。

そして、日没はともかくも、日の出が遅くなって朝がなかなか明るくなってくれずで、早起きの身としてはもどかしい思いで世間が明るくなってくれるのを、ブログのエントリーをまとめているパソコンの前から眺めている。

日没時刻は年末には少しずつ遅くなってくれるけれど、日の出の時刻は新年の月半ばを過ぎないと早まらない。そして、今度は早まっていく様子を楽しみに表を眺めるのだ。

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試話§初めての店に入る時 [居酒屋]

自分的には通い慣れた店に入るほうが気楽で、宮仕え時代もなかなか新しい店の開拓に腰が重かった。

そりゃあ誰でも、初めての店に踏み込む時は、一呼吸置いたりするだろう。中には、そんな様子など微塵も見せることなく軽々と敷居をまたいでいく人もいるだろうが、自分などは初めての店に入るのに、入口の前で逡巡を繰り返すほうである。

それは、店の人にとって初めての客は異邦人でしかなく、そして自分にしても、見たことのない店内やちらっと一瞥する店主と常連客……緊張する一瞬なのだ。

だから“そこ”をクリアするのがプレッシャーで新しい店に入るのを躊躇うのである。そうして、入ったら入ったで、自分が気に入るか、再訪はあるかとか考えつつ御品書を手にして注文する料理を考える。

さて、拍子抜けか、期待どおりか、期待以上か……そうして入った店の多くは、おおよそ自分の眼鏡にかなってくれて、訪問回数を重ねるうちに、店の空気にも馴染んで、3回も通えば店主から顔も覚えられ、ようやく自分の居場所として快適と感じるまでに半年はかかるだろうか。

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謔話§一日一句~それじゃあどこに行こう~ [俳句]

季語は・・・初時雨

行きつけは 臨時休業 初時雨

【去年の今日】週話§日曜枯寂~カセットテープ~
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歩話§ウォークマン今昔 [クラシック]

ソニーからウォークマンが発売されたのは、宮仕えを始めた2年目1979年のことだった。その製品を見た時「こういうのが欲しかったんだ」と思った。

だが、購入したのはずいぶん後になってからのことで、新製品に飛びつくような質(たち)を露呈させたのである。

ただ、カセットのウォークマンとCDウォークマンを買ったのだったが、ほとんど活用することなく終わってしまったのだ。

その理由はと問われたら、外出して表で音楽を聴くという行動形態が自分の性に合わなかったからである。

電車の中で本を読んだりはしても、ことさらに音楽を聴こうとは思わなかったのは、自分が聴いている音楽がロックのような音量大き目ではなく、フォルテとピアノの変化が大きいクラシックだったからではないか。

iPod touchを手にした時、再度聴いてみようと試みた。だが、電車内では、ピアノの音量に合わせると、今度はフォルテがとんでもない音量で耳を脅かすことになり、結局は自分にとってウォークマンの類とは縁のないまま。

だから今、多くの人が使っているワイヤレスのイヤホンで聴くことなどとは金輪際ないままである。

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連話§ブロムシュテット九十七歳 [クラシック]

……という年齢を微塵も感じることのない演奏会だった。日曜日のNHK交響楽団A定期を聴いてきたのだ。

オネゲル:交響曲第3番『典礼風』

*****************休憩*****************

ブラームス:交響曲第4番 e-moll Op.98

今年も一回券を購入し、3階席てっぺんでの鑑賞。半世紀近く前に2年ほど定期会員になっていたが、その頃から比べると、ホールの音響がずいぶんと向上したように感じる。半世紀の間にN響の性能が格段に上がって、ホールにはまるようになってきたということもあるだろうか。

1曲目のオネゲル……初めて聴くので、どう聴いたらいいのか手探り状態。3楽章構成のうち、終楽章“われらに安らぎを与えたまえ”の静謐さが印象的だったが、30分ほどの音楽を捉えきれないまま。静かに音楽が終わって、10秒ほどの沈黙が音楽を物語っていたようだ。

休憩後のブラームスは、何の衒いもなく真正面からブラームスの音楽に切り込んでの“何も足さない、何も引かない”すっきりとしたフォルムの音楽が展開していった。ブラームスのセンチメンタルが凝縮されているような交響曲で、やろうと思えばいくらでもセンチメンタルに演奏できる音楽だが、そうした誘惑をすっぱりと断ち切ってのブラームスだった。

97歳とは思えないテンポとダイナミズム、N響が渾身の演奏で指揮に応えたのである。管楽器グループのアンサンブルも見事だったが、とりわけ弦楽器の雄弁さが際立っていたのではなかったか。フライング・ブラボーもなく、音楽が終わって少しだけ間を置いての喝采。

九十七.jpg

足元がおぼつかないブロムシュテットはコンマスに支えられて舞台袖からの登場。簡単なカーテンコールで終演したのだった。

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謔話§一日一句~閉館時間近く~ [俳句]

季語は・・・残る虫

図書館に リクエストして 残る虫

【去年の今日】週話§土曜枯寂~シュレッダー必需~
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呟話§一言つぶやき~デブリは880トン~ [つぶやき]

2011年の東日本大震災で爆発した福島第一原子力発電所に残されている……

……高放射線量を発し続ける燃料デブリの総量は880トンで、キログラム換算では88万kgとなり、現状の取り出し作業一回で回収できるデブリの量はたったの3gでしかなく、仮に一日1㎏ずつ取り出せても88万日≒2400年が必要で、しかも取り出したそのデブリの保管をどうしていくのか、我々の想像もつかないような状況が今だに続いたまま、我々はそれを最後まで見届けることはできずにこの世からさようならすることになる。さあ、どうする?

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