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週話§日曜枯寂~秘するが・・・・・・バイロイト~ [ワーグナー]

7月25日に開幕した2023年バイロイト音楽祭も、28日の金曜日の『タンホイザー』で千秋楽を迎える。

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コロナ禍あれこれもあって、ここ何年かは動向を観察していなかったが、どうも雲行きが怪しき様子だ。

まずもって今年の音楽祭では、ほぼ全公演のチケットが売れ残ったと聞く。かつては、10年待ちとか言われていたプラチナチケットだが、今世紀に入ってほどなく、インターネット予約が行われるようになってこのかたと思われるが、チケット購入が容易になってきていると思ってしまう。

その後、チケットは公演日が近づくにつれて売れていったかもしれないが、詳しいところはわからない。

個人的に1991、1997、2000、2008、2016年と5回のバイロイト詣をしているが、2008年と2016年と最後の2回は、音楽祭の雰囲気もずいぶん変わったように感じた。

20世紀の間は、まだまだフランケン地方の片田舎で“ワーグナー教徒”が集結する、世界一チケットが取りにくい音楽祭だったが、世紀が明けると次第に客席の様子が変化してきたような気がしたのだ。熱心なワグネリアンの中に“記念詣”をするだけの一般客が増えてきているのではないか。

加えるなら、今や多くの歌劇場でワーグナーが上演されるようになって、バイロイト音楽祭の専売特許ではなくなり、もはやバイロイト祝祭劇場という存在は、ピットが覆われた“神秘の奈落”から噴き上がるオーケストラの音を愛でることでしか価値がないのではというのは言い過ぎか……とはいえ、半世紀近く前、一度もワーグナーの舞台など観たことも聴いたこともなかった我が身に、あれほど行ってみたいと思わせたバイロイトは……既にない。

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