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悦話§立ち呑みの店“うけもち”の追憶 [居酒屋]

2018年の秋に店じまいした水道橋南口の“うけもち”……いい立ち呑みの店だったなあとしみじみ。2004年の秋から10年くらい通ったと思う。

酒もつまみも全品三百円のところ、3000円で11回使える回数券をありがたく使わせてもらっていた。

夏はさっぱりしたスパゲッティサラダ、冬は大鍋でたっぷり煮込んだ肉豆腐におでん。その他、河岸から買いつけている新鮮な刺身が数種類に、自分で焼く干物類、そして珍味あれこれとか。

店主の梅ちゃんのセンスが店内に充満して、夕方になるとウズウズが始まって、行かずにはいられない店だったのだ。

ようよう店にたどり着いて、まずは生ビールかホッピーで喉の渇きを抑え、手始めに生からすみを箸の先で舐めてやる。そうして落ち着いたところで、夏だったら刺身を切ってもらい、小腹が空いているようだったらスパサラをもらう。

冬であれば、大鍋からたっぷりに肉豆腐か、種一つ百円のおでんを3品くらいピックアップ。どの料理も一手間かかっていることがわかるのである。

そんなわけで一回呑みに行くと“せんべろ”で済まそうと思っても、そうは行ってくれず、結局は酒で900円、つまみで900円の長っ尻になってしまうのだ。それだけ呑み食いしても2000円でお釣り……財布に優しい店なのだ。

定年退職とともに出向く機会がないままだったが、ある日、ふと誰かが書いたブログで閉店を知ったのだった。梅ちゃん、ありがとう!

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