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緊話§岡野雅行~関わり合いになるのは~ [サッカー]

1997年、サッカーワールドカップ・フランス大会アジア予選で劇的なゴールデンゴールを決めたのが、ジョホールバルの歓喜“野人”岡野雅行である。

彼が登場したサッカー番組を見て、夫婦二人が爆笑したのは半年前。その後同居人が見つけてきたのが、このYouTubeの映像だが、これがおもしろい!



加茂周更迭の後、岡田武史が監督に就任しても、相変わらず試合に出してもらえないので直訴に行ったところ“お前は秘密兵器だ”と言いくるめ(?)られたのはいいが、ジョホールバルで行われた対イラン戦でも相変わらず岡野はベンチスタート。ゲームに出せと岡野監督の前をアップしつつアピールするが、ふと壮絶な試合が繰り広げられているのを目の当たりにして一変……

よしっ! 関わりあいになるのはやめよう!!

……と他人事を決め込もうとするも、そんなことができるはずもなく、あえなく延長前半から出場させられ、ゴールを外しまくった揚句、最後の最後にゴールを決め、フランス大会出場の切符を手にしたという顛末である。その詳細はYouTubeを見てください。

とまあ、漫談口調で語るその話の中に、ある意味極限状態に追い込まれた人間の心理の綾が痛いほど見て取れる。岡野にしてみれば「一試合も出ていないのに、いきなり延長戦に出されて“ゴール決めろ”はないだろ」と考えるのは当然で、そこに“関わるのはやめよう”という、このゲームの本質が如実に炙り出されているではないか……これこそ“名言”である。

岡野ばかりではない、他の選手たちも同様で、勝利した後、ホテルに戻っても勝利の歓喜など微塵もなく“忘我”状態が続いたという。どれほど彼らが追い込まれていたか……手に取るように理解することができた。

そんな選手たちの心理と同じだったかどうかはわからないが、2019年に横浜国際総合競技場で行われたラグビワールドカップ日本大会の日本対スコットランドに勝利した後、横浜線の小机駅に向かう観客が妙に静かだったのだ。もちろん戦っている選手と観客とは立場がまるで違うのだが、観客にしても手に汗握った試合の後は弾けるようにはしゃげるわけではないのかと思ったのである。

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