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報話§モーツァルトの社会学 [クラシック]

歴史上の出来事と同時代に生きていた人たちとが、どのように関りを持っていたのか、個人的には興味があって調べてみたりすることがある。

例えば、アメリカが独立宣言を出した1776年、二十歳のモーツァルトはザルツブルクで宮廷音楽家として仕事の日々にあったわけだが、そんなモーツァルトが、アメリカという国の存在や、独立を宣言した……そうした出来事を知っていたのだろうかと考えたことがあった。

それで、ネットの中を自分が考えられる範囲で調べてみた。残念ながらモーツァルトとアメリカとの関りあいについて日本語で書かれた資料を見つけることはできず。

ならばと、1989年……モーツァルトの死の前々年に起きたフランス革命について、どれほど知っていたのだろうかと。これも調べてみたが、日本語については見つけ出すことができなかった。

はたしてアマデウスは“幼なじみ”のマリー・アントワネットが、断頭台で最期を迎えたこととかをどれくらい知っていたのだろうか。

さすがに新大陸の出来事については知らなくとも、お隣さん同然の国の大事件を知らないはずはあるまい。

個人的には、こうした事象について興味を持ったりしているわけだが、史学では、学問的に興味を持たれることなく、個人的な事象として顧みられることはなさそうだ。

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