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吟話§一日一句~早くも日暮れ時~ [俳句]

季語は・・・秋の暮

丹沢は 杳としてあり 秋の暮

【去年の今日】週話§日曜諸相~準々決勝4~

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連話§ワタシの酒肴[152]酒肴はほどほどに [酒肴]

[承前]

家呑みの量はこのところ、缶ビール1本と日本酒二合換算で変わらぬ推移を見せている……なお、呑んでいる缶ビールは350mlである。

呑みながらいただく酒肴の量がずいぶんと減ったようだ。もう少し前であれば、4品くらいを前に悠々と平らげていたように思うのだが。もう最近は、冷奴や湯豆腐も、小パックの豆腐にしてもらって、それで事足りてしまう。夏場の枝豆を茹でる時、このところ1袋では多いと感じて、半分を茹でることになった。およそ125gというところ。

どうしても締めにご飯を食べて収めたい古いタイプの人間なので、その腹の余裕を残そうとすると、最近は酒肴の量が減ってしまう。マーケットで気まぐれに鶏の唐揚げを買ってくることもあるが、一人3個か4個も食べると、腹が塞がるようになった。

もう、動けなくなるほど腹一杯になるまで食ったなどとは、いつのだったのかと記憶をたどっても、少なくとも六十代に入ってこのかたあったとは思えない。

食べれば食べられるのは、昼にカレーを食べる時のご飯の量が200~250gをクリアしていることで、食欲減退とは無関係なことはわかるだろう。要は、コントロールする年齢なのである。
                               [続く]

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愁話§シューベルト―マイカテゴリー― [シューベルト]

シューベルトを聴くといえば、長いこと『冬の旅』や『水車屋の娘』あたりの歌曲、それに2つ3つの交響曲といった程度でお茶を濁してきた。

schubert.jpg

遅ればせというか、この10年ほどの間に弦楽四重奏曲やピアノ・ソナタまで少しではあるがレパートリーが増えてきたように思う。ピアノ・ソナタにしても、せいぜい後期の数曲くらいのものではあるけれど。

そうして、特に最後のソナタ3曲を聴くと、31歳で夭折したシューベルトが五線譜を前にして、性急にペンを走らせる様が目に浮かぶような気がする。そして「書きあがったのだけれど、聴いてくれるかな?」と何がなし伏し目がちな物言いをするのだろうと想像してしまう。

それは、最後まで“俺様”な生涯を過ごしたベートーヴェンとはまた対極の存在であったのではないだろうか。

人生も終わり近くになって、31歳という自分の半分以下しか生きることができなかった天才の作品を耳にして、ようやく何がなしの感慨を覚えるようになったのは、シューベルトに対して申し訳ないような気がしないでもない。

才能の成熟と年齢は無関係であるのだと、シューベルトが自身の身をもって示してくれているのだ。

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吟話§一日一句~銀色に輝いて~ [俳句]

季語は・・・小鰭(このしろ)

小鰭の 鱗生かして 酢で締めて

【去年の今日】週話§土曜諸相~準々決勝2~
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悼話§筒美京平さん(作曲家) [追悼]

グループサウンズ全盛期にヴィレッジ・シンガーズが歌った『バラ色の雲』を皮切りに、いしだあゆみの『ブルー・ライト・ヨコハマ』や南沙織の『17才』などなど、ポップで屈託のない筒美京平の作品群が昭和後半を彩った。まさに“我々の時代”の作曲家だったことを否定できるものなどではない。

個人的には平山三紀の『真夏の出来事』が、何とも不思議な魅力を持って聴こえていたことを忘れることはないだろう。享年八十

合掌

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新話§現代音楽―マイカテゴリー― [現代音楽]

そしてマイカテゴリー・シリーズは“現代音楽”へと続く。

20世紀に入るか入らないかのあたりで、ヨーロッパを中心とした、いわゆる“クラシック音楽”の状況が混沌となってきた。遠くたどれば、ワーグナーの楽劇『トリスタンとイゾルデ』の前奏曲冒頭の和音が端緒だったかもしれないが、その後に続く作曲家たちが影響を受けないわけはなかったのだ。

調性の破壊は、シェーンベルクの十二音技法に始まり、それ以外にも様々な試みが繰り返されてきた。

だが、個人的にはシェーンベルクの音楽は既に理解しがたい存在になっていた。ところが、我が“ゲンダイオンガク苦手”を吹き飛ばす超弩級の音楽が出現した……ストラヴィンスキーが1913年に作曲した『春の祭典』がそれである。

バレエ・リュスを主宰するセルゲイ・ディアギレフから依頼を受けて作曲されたバレエ音楽がパリの初演で凄まじい騒ぎになったことも、この曲の知名度を高めたことは想像できるが、それより何より、聴いた最初はグロテスクな音楽に顔を顰めはするけれど、二度三度と聴くにつれて、魅力に取り憑かれてしまうのだ。

とはいえ、我が現代音楽は百年以上前に作曲された『春の祭典』でとまってしまっていて、例えば日本の武満徹の音楽に対する耳は、今だに開かれてはいないのである。

もう一人、二十世紀半ばまで生きたリヒャルト・シュトラウスというミュンヘン生まれの作曲家がいるのだが、彼の話は彼のカテゴリーとして語ることにしたい。

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転話§蟋蟀在戸~七十二候~寒露 [七十二候]

寒露の末候“蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)”である。

東京のあたりで“秋深まる”と言えそうなのは、10月の今頃ではなく、11月に入り、立冬となったあたりではなかろうか。5月の立夏が文字どおり夏が立つのとは微妙に違うような気がする。

立夏は既に半袖で過ごしているけれど、立冬に厚手の冬物を着ることなどはない。せいぜい薄手のセーター程度でしのげてしまう……やはりというか、体感と二十四節気が大きくずれているような気がしないでもない。

というわけで寒露も末候へと入ったが、まだまだ深い秋とは言えないのだ。

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週話§日曜恬淡~日本酒の季節かな~ [日本酒]

このところ沖縄の泡盛を炭酸水で割って呑んでばかりだった。値段が手頃なこと、糖質がほとんどゼロであること、体内の血栓溶解効果が高いと三拍子揃った健康志向の酒であるというのだが、まあ……せっせと呑んでいる。

そうは言っても季節は秋。何がなし日本酒が恋しくもなってきている。泡盛に比べれば値段は高めだし、糖質は高いし、血栓を溶解してくれないし……だが、秋深まって日本酒への思慕が高まってきてしまった。

しかも、我が家から10分ほど車を走らせたところに、日本酒の揃いが劇的にあっぱれな店があって、ここは出かけていったらキリがないので年に一回の訪問で我慢している。だがまあ、頃合いもよし……旨そうな日本酒でも見繕いに行ってみるのもよさそうだ。

今や、温かい酒肴に冷えた日本酒が恋しい秋なのである。

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吟話§一日一句~ゆっくり一献~ [俳句]

季語は・・・名残り月

徳利に 酒一合や 名残り月

【去年の今日】愉話§呑藝春秋[62]安くて旨い酒
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週話§土曜恬淡~秋は夕暮れ~ [日常]

落ちこぼれた高校生活を過ごしてはいたが……そこはそれ、時には気まぐれに頭が動き出すこともあって、清少納言の『枕草子』の一段を虫喰い状態で覚えたこともあった。

たぶん、文章のリズムが自分に合っていたのではないかと想像している……

秋は夕暮。

夕日のさして山端いと近くなりたるに、烏の寝所へ行くとて、三つ四つ二つなど、飛び行くさへあはれなり。まして雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆる、いとをかし。日入りはてて、風の音、蟲の音など、はたいふべきにあらず。

……一読すればわかるとおりで、切れよく畳みかけるような文章からして、伝聞から想像する彼女の人となりが浮き彫りになってくるようだ。スリムに削ぎ落されて無駄などないから、頭の中にすーっと入ってきてくれるのだ。

生没年不詳の清少納言だが、中宮定子に仕えていたことはわかっている。そんな彼女が、宮中でどのような口をきき、どのような行動をしていたものか21世紀の人間としても興味は尽きないところがある。

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吟話§一日一句~優しい酒肴~ [俳句]

季語は・・・秋半ば

湯葉刺しの 物足りなくて 秋半ば


【去年の今日】蹴話§ラグビワールドカップ日本大会大詰め
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想話§その手があったか・・・・・・テーマ逆引き [ブログ]

ブログを綴っていく日々だが、時に何を書こうかとネタを思いつくのに苦労することは珍しくない。色々とエスケープルートを駆使して、どうにかこうにか吐き出すこともしばしばである。

そんな時、ふと思いついたのが“マイカテゴリー”をネタにエントリーをという逆引きだった。

窮余の一策といえばそのとおりだが、そうすることで幽霊カテゴリーを救いだすこともできると、自分的には“瓢箪から駒”で、しばらくはエントリーの中身に悩むことはなさそうだ……一日1テーマに限ってはいるが。

マイカテゴリーを3つくらい選べれば、それほど悩まずに済むが、SSブログでは選択肢が一つだけなので、エントリーのメインとなるカテゴリーを選ぶしかなく、そのあたりマイカテゴリーをどれにしようかと考えるのである。

そんなわけで今回のマイカテゴリー活用は、逆引きすることで新しい何かを引き出せそうだ。実はかねがね、俳句でもそれができないかと考えていて、季語を選んで作句するのではなく、季語でない単語を選び、そこから俳句を作ろうと思うのだが、どうもそのあたりがうまくいってくれない。少しずつそれができるようにしようと思う。

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活話§弦楽四重奏―マイカテゴリー― [弦楽四重奏]

そしてマイカテゴリー・シリーズは、さらに“弦楽四重奏”へと続く。

最初の弦楽四重奏曲体験は、1975年頃のスメタナ弦楽四重奏団の実演で、本プロ以上に驚いたのがアンコールで演奏されたモーツァルトの15番ニ短調のメヌエットで、それを聴いたことが弦楽四重奏にはまり込むきっかけだったことは間違いない。

最初に買ったレコードは、アマデウス弦楽四重奏団が録音したモーツァルトのハイドン・セットその他で、これを聴いていた時期はかなり長く、その後ベートーヴェンに進むまでにはけっこう長い時間が必要だった。

モーツァルトと並行して気に入ったのはドビュッシーとラヴェルの弦楽四重奏曲で、彼ら二人はそれぞれ一曲ずつしか弦楽四重奏曲を作曲しなかったが古典派との歴然とした違いに驚きながら、既に40年来の愛聴曲である。

そうしてベートーヴェンにたどり着いたのは、人生最早黄昏に入りつつある四十代以降のことで、さらに六十代に至って、ようやく一連の後期作品群を愛でられるようになった気がするのだ。

たぶん間違いなく、この先も、モーツァルトに始まって、ベートーヴェン、シューベルト、そしてドビュッシーとラヴェルの弦楽四重奏曲を大切に抱えて生きていくことだろう。

《クラシックのトピックス一覧》
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吟話§一日一句~絶妙の水加減~ [俳句]

季語は・・・今年米

噛みしめる 甘く粘りて 今年米


【去年の今日】世話§プール戦[5]日本対スコットランド
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告話§ビッグイシュー393号発売中! [ビッグイシュー]

ビッグイシュー393号は10月15日から発売されています。お買い求めできる場所はこちらを参照。毎月1日、15日発売。一部450円。230円が販売員の収入に。レディオヘッドが表紙。

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表紙&スペシャルインタビュー エド・オブライエン(レディオヘッド)

リレーインタビュー 祖父江慎(ブックデザイナー)

特集 変われ、スポーツと社会

今、スポーツの世界は激動している。

たとえば「データ革命」。勝利のため選手やチームの膨大なデータを収集、AIなどで分析、予測。その結果に個性的なプレーが縛られてしまう。また「アスリートである前に人間」と、米国警官の黒人射殺に対し抗議の声を上げる選手が登場。加えてコロナ禍で、スポーツの魅力でもある「密」や「集」が否定される状況もある。

そんな動きのなか社会学者の山本敦久さん(成城大学教授)に「スポーツの今と未来」について聞いた。

環境との両立をめざすプロスノーボーダーの中山二郎さん(GREEN.LAB代表)、渡辺尚幸さん(PRANA PUNKS代表)には「間伐材を使った“森を守る”スノーボード」について取材。

ドイツ在住ジャーナリストの高松平藏さんからは「社会と連帯するドイツのスポーツクラブ文化」についてレポートが届いた。

スポーツは社会を映す鏡。この秋、変わるスポーツから人間と社会の未来を考えてみませんか?

[国際記事]
怒れる映画監督、オリバー・ストーン 迫る米大統領選を語る

監督インタビュー
        『わたしは金正男を殺してない』ライアン・ホワイト監督

[国内記事]
表現する人 彫刻で、命そのものを残したい はしもとみお

[連載記事]
浜矩子の新ストリート・エコノミクス 四人の男が共有する六つの言葉
               
コミック 『マムアンちゃん』 ウィスット・ポンニミット

ホームレス人生相談×枝元なほみの悩みに効く料理
  同僚や上司のマスク姿の顔しか知りません☆串刺しのミニミニおでん☆

宇宙・地球・人間――池内了の市民科学メガネ 花咲か爺さんの灰の謎

販売者に会いにゆく セルビア『リツェウリツェ』ヨワンカ

                              [その他]

《ビッグイシューのトピックス一覧》
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演話§オーケストラ―マイカテゴリー― [オーケストラ]

“マイカテゴリー活用”のシリーズ……“オーケストラ”について書く。

初めてオーケストラを聴いた話は少し前に書いたことなので、ここで書くのはオーケストラを聴いてきての感慨のようなもの。

海外のオーケストラを聴いた最初は、1977年のカール・ベーム指揮ウィーンフィルで、ベートーヴェンの田園交響曲と第五交響曲だった。田園交響曲の第2楽章で弦楽器が全奏するところの音色の厚みに、客席で鳥肌が立ったような気がしていた。40年以上前の日本のオーケストラはまだまだ力不足と感じることがあり、ウィーンフィルが内在している力を思い知ったのである。

その次が1979年のカラヤン指揮ベルリンフィルだった。プログラムはドヴォルザークの交響曲第8番と展覧会の絵。凄まじかったのはドヴォルザーク。ベルリンフィルの性能をまざまざと体感できたようだ。ダイナミックレンジの広さとパワフルかつ繊細な表現……その時いFMで放送された録音が手元に残っているが、何とも見事だった。

そうして旅先でも様々なオーケストラを聴く機会に恵まれた。そんな中でもアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団とバイエルン放送交響楽団と、もう一つ加えるならシュターツカペレ・ドレスデンの3つのオーケストラはそれぞれが際立った特徴を持ち合わせていて、耳の至福と言えるだろう……だからといって、目隠しをしてこれらのオーケストラを聴かされたとしても“これはこれ!”と当てることなどはできそうにないが。

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平話§十月大歌舞伎『梶原平三誉石切』 [歌舞伎]

台風14号が遠ざかってもなおぐずついた天気の中を歌舞伎座へ。四部制が続いているが、今月は第三部の『梶原平三誉石切』一本を観てきた。

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初めて観た“石切梶原”は2003年、仁左衛門が務めた時のことで、それ以来久々に仁左衛門の梶原を観るとは意外なことだった。2回か3回は観たように思っていたのである。

何より、演じるほうも観るほうも、機嫌よく気持ちよくという演目なのだ。そんな期待に違わぬ仁左衛門の梶原だった。

気合が入る場面が三か所……刀の見立て、試し斬り、石切とあったが、一番の気合は見立ての場面ではなかっただろうか。客席をぐっと引き込む緊迫感は17年ぶりの梶原とは思えず。他二つの場面も悪かろうはずはなかったが、気合の乗りは見立てに軍配をあげたい。

そして周りで演じる役者も充実していた。特に歌六の六郎太夫、男女蔵の俣野は、それぞれニンにあって舞台を締めていた。孝太郎の梢、出だしはいささか大げさでアンサンブルからはみ出ていたように感じたが、徐々にこなれていった。

一点気づいたところ……吉右衛門の梶原は、試し斬りする時に木鞘に滑り止めの白い細引きを丁寧に巻いていたが、仁左衛門は木鞘そのままである。

終演は17時半。新宿に戻り、買い物と食事をして20時過ぎに帰宅。

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墺話§オーストリア―マイカテゴリー― [オーストリア]

“マイカテゴリー活用”のシリーズは、なおも続いて“オーストリア”だ。

1980年秋のウィーン国立歌劇場日本公演に刺激されて、現地でオペラを観ようと試みた初海外旅行の目的地がオーストリアのウィーンだった。それだけのことである。

ガイドブックはいくつかあったが情報量は極めて少なく、劇場やコンサートのチケットの予約は、今のようにネット経由ではなく、郵便で予約を依頼、取れたと連絡があったチケットを、現地の前売りセンターで引き取るという悠長なものだった……海外旅行はそれほどに手間がかかるものだったのだ。

さすがに単独での旅行は心細く自信もなかったので、予備校時代の知り合いに声を掛けたら一も二もなく「行くぜ」で、野郎二人の無粋な旅行となったのである。

12月末、仕事納めのタイミングでルフトハンザのモスクワ経由便に乗って、フランクフルトでウィーン行きに乗り換えて向かった。飛行機が着陸態勢に入ったところで、機内に『美しく青きドナウ』が流れた時は、何とベタな!と思いながら、不覚にも涙をこぼしそうになったのは秘密だ。

というわけでウィーンで観たのは国立歌劇場で『こうもり』を2回、フォルクスオーパーで『メリー・ウィドウ』とオペレッタを3回、そして偶然にも取れたウィーンフィルのニューイヤー・コンサートも聴いている。

付記:ちなみに『地球の歩き方』が発刊されたのは1979年からのことで、格安航空券が市中に出回るようになったからであろう。

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転話§菊花開~七十二候~寒露 [七十二候]

寒露の次候“菊花開(きくのはなひらく)”である。

我が家のルーチンワークとしては、ゴールデンウィークに冬物から夏物へ、かつてあった10月10日の体育の日のタイミングで夏物から冬物への段階的な入れ替えを始めることにしている。

ただ、今年は彼岸が明けた頃から涼しい日々続きで、同居人からハーフパンツをやめるよう指導を受けてしまった。本人はかまわないと思っていても、世間様は許さないということのようだ。

そういえば、初めての海外旅行で訪れた年末のウィーンの街中を、Tシャツ姿で元気に歩いているアメリカ人(たぶん)グループを見かけて目を丸くしたことがあった……氷点下だったことは疑いようがなかったのだが。

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過話§備忘録的な何か~2020年10月13日付~ [備忘録]

9月21日……スーパーマーケットへ買い物に行く道すがら、ツクツクボウシが遠く聞こえた。それが蝉を聞いた最後のような気がする。前に書いたように、梅雨が長かったからかどうか、やかましい蝉時雨というには力及ばずなこの夏だったし、今年もヒグラシの“カナカナカナ”を聞けずじまいに。

9月26日……牛乳の在庫を切らしたので、朝のルーチンであるバナナミルクと同居人のカフェ・オ・レが作れず。ならばと近くのファミレスにモーニングを食べに行ってきた。朝から外出することのない日常なので、新鮮といえば新鮮な気分で出かけていったのである。

朝の同居人だが、元より固形物は口にせず、バナナミルクとカフェ・オ・レだけ。なので、ドリンクバーでカフェ・ラテとジュースを。夫はスクランブルエッグとトースト1枚、それにエスプレッソとジュース。1枚とはいえ、いつも食べる食パンよりは厚めだったので大丈夫かなと思ったが、あっさり食べてしまった。

家での日常から離れ、久々にぽっかりと非日常に浸ることができたようだ。お勘定は897円……1000円札出して103円のお釣りを受け取り、家に戻ったが昼前のキッチン流しに、使った食器が存在しないという非日常だったのだ。

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顧話§今日の歴史~意欲に燃えて・・・・・・~ [アメリカ]

1492年10月12日、コロンブスのスペイン船隊が西インド諸島初上陸。

“1492(意欲に)燃えたコロンブスは”と、世界史の参考書に記述があるとおりで、一度でも眼にしたら忘れることはない年号である。

改めて、アメリカが“発見”されたことで、ヨーロッパからの移民が活発になり、先住民とアフリカからの黒人奴隷が圧迫されるという構図が生まれてしまった。そして、今だにそれを引きずっているのだ。

そして“アメリカ人とは”という概念を考えると、簡単に答えが導き出せるものではないことに気づかされる。そんなことを考えながら、およそ3週間後に行われる大統領選挙の行方に思いを馳せるのである。

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ヰ話§ウィスキー―マイカテゴリー― [ウィスキー]

“マイカテゴリー活用”のシリーズを続けよう。今回は“ウィスキー”だ。

家でウィスキーを呑むことはほとんどない。酒屋の棚を眺めていて、たまたま眼についたウィスキーを気まぐれに買うことはあるけれど、そんなことは年に一度もない。

日頃、アルコール度数が一けたのビールばかり呑んでいるから、40%を超えるような蒸留酒の類は呑み慣れないということもある。基本は食事と一緒の飲酒ゆえ、ウィスキーが食卓にのぼることはなく、食後酒としてたしなむということもないのである。

これもまあ気まぐれだが“バー”と称する酒の店に入ることがあって、既に閉店してしまったらしいが、京王線の笹塚にあったカジュアルだが渋いバーにはお世話になった。

軽いカクテルを1杯呑んだ、その後にアイラ・モルトとかいうスコッチをストレートで1ショットというのがお約束で、製造過程で焚きこまれるピート(泥炭)の燻蒸香が強烈だったりする……“慣れればうまい”というレベルであるのだが。

最後に半世紀近く前のエピソードを一つ。会社帰りに、ふと思い立って都心に建つシティホテルのバーに入って、何気なく「ハイボールを」と注文したところ「お客さん、ハイボールって何ですか」と年若いバーテンダーに問い返されて絶句。客のほうから“これこれこういう風に作るのだ”と講釈したことがあった。

折しも、ウィスキーがどん底にあった時代だったがゆえだとは思うのだが、それにしてもハイボールはカクテルの範疇には入らないということか。

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週話§日曜恬淡~居酒屋―マイカテゴリー―~ [居酒屋]

神保町で仕事をしていた時、足繁く通った居酒屋は2軒あった。宮仕え中頃は、小川町の神保町寄りの地下にあった“鶴八”に、キャリア終了の近くは神保町北西側の“U”という店である。

鶴八は、カウンター席に数人座れる小上がり。カウンター席からよく見えるところに菊正宗と賀茂鶴の薦被りがどーん!と置かれていて、そこから一合枡に注いでくれる。その他、樽の底に残った木の香の付いたのを冷蔵庫で冷やして出してくれるのだ。

生ビールの後は、もっぱら樽冷やを二合半もらっていた。二合半は“こなから”と呼ばれていて、一升の四分の一……ちょうどいい塩梅とでもいった意味ということか。

注文するどの酒肴も気取らずうまかったが、海老芋を炊いて大根おろしを和えたもの、湯葉とつくねの煮物とか、日本酒にばっちり合ってくれた。

残念ながら2005年頃に閉店。

そして、宮仕え最後の頃に通ったのが“U”である。カウンターのみ9席の建物は昭和の“仕舞た屋”の風情を残すレトロ感に溢れた居酒屋だ。でまあ写真にあるように、付き出しの一口握りがすこぶるうまい。小肌や平目を、塩梅のいい酢飯で握って出してくれるが、2貫だけでなくもっと食べたい。

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右端のカラスミも自家製で、料理の質はなかなかに高く、鶴八とはまた違う居酒屋である。言うまでもなく日本酒の揃いも良好である。

というわけで、マイカテゴリーの有効利用を目指しての第一回はこれにて。

《居酒屋のトピックス一覧》
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吟話§一日一句~降ったり止んだり~ [俳句]

季語は・・・秋の宵

電車内 忘れ傘ある 秋の宵

【去年の今日】直話§カメラのお稽古~修正してみる~
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週話§土曜恬淡~マイカテゴリー活用~ [ブログ]

SSブログには“マイカテゴリー”という設定があって、ブログ・エントリーの内容に則した単語を一つ掲げることができる。それでブログを検索してもらおうという心づもりのようだ。

我がブログも既に多くのマイカテゴリーが並んでいて、お客さんを待っているのだが、あらかじめ設定はしたものの一度もエントリーでマイカテゴリーとして掲げられていないテーマが30近くある。

この先、せっかくなので使われていないマイカテゴリーをテーマに掲げての一文を作っていこうかと考えた……時折、書くネタに窮することがあるのでマイカテゴリーから逆引きしてまとめることができそうだ。

できることは何でもやる……そうしないとブログは続けられない。

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