ヰ話§ウィスキー―マイカテゴリー― [ウィスキー]
“マイカテゴリー活用”のシリーズを続けよう。今回は“ウィスキー”だ。
家でウィスキーを呑むことはほとんどない。酒屋の棚を眺めていて、たまたま眼についたウィスキーを気まぐれに買うことはあるけれど、そんなことは年に一度もない。
日頃、アルコール度数が一けたのビールばかり呑んでいるから、40%を超えるような蒸留酒の類は呑み慣れないということもある。基本は食事と一緒の飲酒ゆえ、ウィスキーが食卓にのぼることはなく、食後酒としてたしなむということもないのである。
これもまあ気まぐれだが“バー”と称する酒の店に入ることがあって、既に閉店してしまったらしいが、京王線の笹塚にあったカジュアルだが渋いバーにはお世話になった。
軽いカクテルを1杯呑んだ、その後にアイラ・モルトとかいうスコッチをストレートで1ショットというのがお約束で、製造過程で焚きこまれるピート(泥炭)の燻蒸香が強烈だったりする……“慣れればうまい”というレベルであるのだが。
最後に半世紀近く前のエピソードを一つ。会社帰りに、ふと思い立って都心に建つシティホテルのバーに入って、何気なく「ハイボールを」と注文したところ「お客さん、ハイボールって何ですか」と年若いバーテンダーに問い返されて絶句。客のほうから“これこれこういう風に作るのだ”と講釈したことがあった。
折しも、ウィスキーがどん底にあった時代だったがゆえだとは思うのだが、それにしてもハイボールはカクテルの範疇には入らないということか。
《酒のトピックス一覧》
家でウィスキーを呑むことはほとんどない。酒屋の棚を眺めていて、たまたま眼についたウィスキーを気まぐれに買うことはあるけれど、そんなことは年に一度もない。
日頃、アルコール度数が一けたのビールばかり呑んでいるから、40%を超えるような蒸留酒の類は呑み慣れないということもある。基本は食事と一緒の飲酒ゆえ、ウィスキーが食卓にのぼることはなく、食後酒としてたしなむということもないのである。
これもまあ気まぐれだが“バー”と称する酒の店に入ることがあって、既に閉店してしまったらしいが、京王線の笹塚にあったカジュアルだが渋いバーにはお世話になった。
軽いカクテルを1杯呑んだ、その後にアイラ・モルトとかいうスコッチをストレートで1ショットというのがお約束で、製造過程で焚きこまれるピート(泥炭)の燻蒸香が強烈だったりする……“慣れればうまい”というレベルであるのだが。
最後に半世紀近く前のエピソードを一つ。会社帰りに、ふと思い立って都心に建つシティホテルのバーに入って、何気なく「ハイボールを」と注文したところ「お客さん、ハイボールって何ですか」と年若いバーテンダーに問い返されて絶句。客のほうから“これこれこういう風に作るのだ”と講釈したことがあった。
折しも、ウィスキーがどん底にあった時代だったがゆえだとは思うのだが、それにしてもハイボールはカクテルの範疇には入らないということか。
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