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読話§ブログは気まぐれ [ブログ]

ブログを始めて16年余。アップするにあたって、もう少し何とかならないかそんなことを考えつつ、結局はできたこととできなかったことが混在する。

本体のシステム的な事情で、やりたくてもできないものもたくさんあるが、自分で何とかしようと考えつつ、できないまま今日までというものもある。

一番の問題は、タイトルの不統一感のようなもので、ここまでをざっと見通してみれば、すぐにわかることである。辛うじて先頭の“話§”が存在を主張しているのみか。タイトルは20字以内に収まるよう努めている。

不統一の最たるものは、連載物であるにもかかわらず[承前]と[続く]を付け忘れたエントリーがあるようなのだ。それがあれば、前のエントリーも続くエントリーもリンクをたどることができるが、付けずにいればそのままだ。

写真の掲載は多いほうではないと思うが、その写真にキャプション(説明文)を付けずにアップしてあるものも少なからずあって、それは親切とは言えないと反省するのである。だからもう少し改善しなくてはならない。

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歴話§我が漫画小史①少年画報 [漫画]

我が漫画事始めは、保育園年長だった1960年に読み始めた少年画報だった。

まだようやく平仮名片仮名が読めるようになった程度だったのに、どうして親が毎月買い与えてくれたのか、今もってさっぱり理解できないが、まさか絵本代わりではあるまいな……。

というわけで、フキダシの中の文字を読んでストーリーをどれほど把握できていたものか、今となっては思い出せるはずもなく、ただ単に描かれたもので何となく理解していたとしか思えない。

その当時連載されていた代表的な作品には、武内つなよしの『赤胴鈴之助』や桑田次郎『まぼろし探偵』という人気漫画が揃っていて賑やかだったのは間違いない。

そんな、読んだか読まないかすら記憶のなかった少年画報から、気がつけば1959年に創刊された週刊少年サンデーと週刊少年マガジンに代わったのは、小学校に入学した1961年のことだったと思う。その頃、徐々に月刊漫画雑誌の人気が落ちていって、週刊誌へと移行する時期にあたっていたのだ。

次回は、そんな少年サンデーと少年マガジンについて。
                               [続く]

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節話§一日一句~枯葉を踏んで~ [俳句]

季語は・・・冬木立

影伸びて 巨人のそりと 冬木立

【去年の今日】夜話§二度寝の確率

タグ:俳句 冬木立
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普話§身のほどの生活 [私事]

人生もおよそ終盤戦となりつつあり、来し方などを振り返ることもしばしばな日々である。まあ、ここまでは何とか人並みに過ごすことができたように思っている。

何とかなりそうかなと、そんなことを漠然と感じたのは四十代も半ばを過ぎた頃ではなかったか。会社での仕事も20年を超え、生活もそこそこ落ち着きを見せるようになって、ふと気がつけば人生の後半戦はとっくに始まっていたのだ。

定年退職後をどうするかを考えるようになったのは、五十代になった頃で、自分なりのファイナンシャルプランニングを設定して、会社に勤めている間に、できる限り対応をしたつもり。

かくして時は来たり、定年退職者になって6年余が過ぎた。給与所得者の頃と比べれば、限られた中で生活する必要があって、ある範囲で“身のほど”の生活を営むようになった。

年齢を経て、食事の量などは明らかに減ってきたので、減った分はちょっと上等な食材を調達したりして、ささやかな贅沢を楽しんだりもしている。

まだ自動車も運転しているが、いずれしかるべきタイミングで手放し、免許も返納することになるだろう。その先に待っているのは終活ということか。

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慌話§十二月大歌舞伎第一部、二部~渋滞で~ [歌舞伎]

十二月大歌舞伎、まずは第一部と二部を観てきた。このところ、移動時の密を避けるために車で歌舞伎座を往復しているが、この日は高速道路で渋滞に引っかかってしまった。普通なら一時間ちょうどでたどり着けるところを、40分近く余分にかかって、駐車場に車を入れられたのは、開演15分前のことだった……まあ、間に合ってよかった。

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第一部は、三代猿之助四十八撰の内『新版伊達の十役』一本。猿之助が十役早替わりで務める。序幕は『奥殿』と『床下』で『伽羅先代萩』の話をかいつまんで見せ、大詰『間書東路不器用(ちょっとがきあずまのふつつか)』は猿之助の早替わりを“楽しむ”一幕を、エンターテインメントとして堪能。

1時間半ほど間をおいての第二部は、勘九郎がメインでの『男女道成寺』と『ぢいさんばあさん』の2本立て。一つ目、勘九郎と尾上右近による男女道成寺……相変わらず踊りを見る目がないことを露呈。

そして『ぢいさんばあさん』は、勘九郎の美濃部伊織に菊之助の妻るん、彦三郎が下嶋甚右衛門。

伊織とるんの若夫婦時代と、37年を隔てての再会した老夫婦との対比が出ていたと感じた。彦三郎が狷介で嫌味な下嶋をねちねちを演じていたのも吉。

一つ……観る前から少し懸念していたのは、15年前の勘太郎が勘九郎時代に三谷幸喜が書いたPARCO歌舞伎『決闘!高田馬場』で三役演じた中に、80歳の堀部弥兵衛があって、それが重なりあいはしないかということだったが、顔のこしらえこそ違っていたが、見事に口調が重なってしまったのだ。同居人も同じことを感じていて二人でニヤついていたのだ。

終演は16時半過ぎ。順調に帰れるかと思ったら、首都高が大渋滞で帰宅したのは18時半過ぎ……さすがに疲れた。夕飯は歌舞伎座近くの揚げ物店チョウシ屋で買ったハムカツやらコロッケやらをおいしくいただきましたとさ。

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節話§一日一句~早く来てくれ~ [俳句]

季語は・・・北風

北風や バスの遅れは 五、六分

【去年の今日】酪話§チーズを食べる~そして爆買い~
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顧話§今日の歴史~イマジン~ [ビートルズ]

1980年12月8日、ジョン・レノンがニューヨークで射殺。

ジョン・レノンが射殺されたというニュースは、阿佐ヶ谷駅近くの居酒屋にいた時、ラジオのニュースで訃報が流れてきたのだった。

ビートルズの解散から10年、イギリスではなくニューヨークを拠点に活動をしていたのだということも知ったのだが、インターネットなどが存在していない時代ゆえ、動向などは早々わかるものではなかったのだ。

ラジオからの訃報を聞きながら酒を呑む手が止まり、しばし粛然とした……そんな冬の居酒屋から41年の年月が流れたのである。

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連話§ワタシの酒肴[163]ナムル [酒肴]

[承前]

焼き肉屋でお約束の一品がナムルである。個人的には好きな酒肴の部類だ。

ただし注文するのは、ほうれん草ともやしのナムルで、ゼンマイは嫌いではないけれど、進んで食べる気にはならず、大根のなますみたいなのもパスである。

店によっては、それぞれ単品で注文できることもあるが、少なからぬ店ではナムル盛り合わせしか用意されておらず、注文するのをためらってしまう。

とはいえ、焼き肉とキムチだけだと味が強くて、そこにナムルがあると、箸休めで口がさっぱりしてくれる。だが、ナムルだけだと味が物足りなく、そのあたりは濃い味とあっさり味とうまいことバランスを取るのだ。
                               [続く]

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タグ:ナムル 酒肴
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節話§一日一句~人生黄昏近く~ [俳句]

季語は・・・冬夕焼(ゆやけ)

後はまあ 余生おまけか 冬夕焼

【去年の今日】愉話§呑藝春秋[72]泡の酒が好き
タグ:俳句 冬夕焼
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時話§閉塞成冬~七十二候~大雪 [七十二候]

大雪の初候“閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)”である。

年末12月に雪が降ることはほとんどない。東京だったら、降ってもちらつく程度で、積もるまではいかない。

一度だけ年末年始に、いやっというほど雪のあるところで過ごしたことがある。母親が生まれた山形北部の真室川に住む親類の家に10日ほど泊まらせてもらったのだが、その雪の量が半端なかった。

優に自分の背丈ぐらいは積もっていたし、そのおかげで鉄道の遅延は日常化していた。年明けて帰る時の国鉄の列車は、あちこちで停まっては除雪されるのを待っていたという記憶があって、おかげで自宅に帰ったのは予定より数時間遅れたのではなかったか。

そんな積雪だったらしかたないが、首都圏で5センチも積もろうものなら、あっというまに鉄道網が麻痺して利用客があたふたする光景も珍しくない。

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稼話§尾瀬の山小屋で働いたこと [尾瀬]

大学時代に尾瀬の山小屋でアルバイトしたことは何回か書いている。尾瀬ヶ原で2年、尾瀬沼で2年。夏休みに50日ほどと、水芭蕉や草紅葉の週末には上野から金曜の夜行で出かけて、土曜の午後から日曜の午前中まで手伝いをして下りたのだった。多い年で70日は尾瀬に入っていたかもしれない。

で、どんな仕事をしていたか朝から書いてみると……5時には起き出して、6時に始まる朝食のサポートからスタート。7時頃からは宿泊客が出て行くので、使った部屋の布団を畳み直して掃除。一通り終えるまでに2時間くらいはかかってしまう。最後に出たゴミをまとめて処理場に持って行く。

↓尾瀬で最古の長蔵小屋
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一段落した10時にお茶、12時に昼食を食べた後は状況によっては2時間近く昼休みをもらえるので、カメラ片手に散策することもできた。

↓下田代十字路の山小屋群
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14時を過ぎると、次々に登山客がやって来るので、当時は部屋に案内しつつお茶を出していたが、最近は談話室などに用意されているようだ。そこから夕食までは、お客さんの相手がもっぱらだったと記憶している。明日の天気がどうなのか、大事なのは翌日の歩程のアドバイスなどをしていたのだ。

↓尾瀬ヶ原に面した尾瀬小屋
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17時半から夕食を出して、当時の消灯は20時。時間を過ぎても賑やかな部屋を注意しに回ったりしているうち、ようやく我々も部屋に戻って寝ることができたのである。

↓龍宮小屋は中田代に建つ一軒宿
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そんな小屋の仕事に加えるなら夏場に一回、各小屋から人を出して登山道に伸びた笹を半日かけて刈ったこともあったし、米が足りなくなって、鳩待峠まで行って30kgの米袋を歩荷(ボッカ)したこともあったが、山ノ鼻までは下ることができたけれど、上田代と中田代の間で完全にヘバって、ヘロヘロで下田代十字路の小屋に戻ってきたこともあった。

47年前の日給は2000円。夏休み50日働いた10万円を懐に、ホクホク顔で東京に戻っていったのである。

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節話§一日一句~二合半はこなから~ [俳句]

季語は・・・湯豆腐

湯豆腐は一丁 桝で二合半

【去年の今日】週話§日曜恬淡~時折ですが~
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贔話§サッカーや野球のサポーターたち [スポーツ]

現場に赴いてスポーツ観戦することは好きである。あれもこれもというわけではないが、格闘技は大相撲くらい。球技だったら、一番にラグビー、それからサッカー、野球はもう20年以上は球場に行ってはいない。

サッカーも、調布でFC東京のゲームがある時に気が向いたら行く程度。結局メインはラグビーなのである。

サッカーや野球に足繁く通うことをしないのは、あのサポーターと称する人たちの間断ない応援の様に辟易するからだ。根が器用な性質ではないので、観戦と応援を同時にすることなどできることではない。

選手を鼓舞することが必要なことは言うまでもなく、否定するものではないが、それも限度問題で90分のプレイ時間中休むことなくコールや鳴物、そして応援歌が歌われるのだ。

もちろん応援しているチームがチャンスを迎えたりすれば、それなりの反応だったりするが、やはりのべつ幕なしの応援にはうんざりさせられる。

ラグビーはというと、サッカーのような組織的サポーターの存在は希薄で、社会人ラグビーであれば、所属企業の応援団がバックスタンドに陣取っているが、サッカーほど延々とということはない。そして基本的に、ホームとアウェイの席の区別はなく“呉越同舟”で、それがラグビーの観戦ルールだ。

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唱話§シューベルト~歌曲の王~ [シューベルト]

長いこと歌曲しか聴くことがなかったのがシューベルトである。せいぜい、交響曲を何曲かと弦楽四重奏曲を2曲くらい……そんな程度で五十代半ばくらいまで過ごしてしまった。

これは後悔するしかないことで、つもり自分自身が彼に貼られたレッテルの“歌曲の王”という文句に、自らの視野を狭めてしまっていたことに気づいた時は遅かりし。

シューベルトは夥しい歌曲の他に、主だったところでは8つの交響曲、15の弦楽四重奏曲、21のピアノソナタと、これだけをとってもベートーヴェンにひけはとらない。

そんなピアノソナタの何曲かを聴き始めたのは、ほんの10年前のことでしかない。そうして、聴き込んでいくいくと、もっと早く聴いていればと後悔させられたこと大だったのである。特に最後の3つのソナタの奥深さは、ベートーヴェンの最後のソナタ3曲と同様、末永く付き合っていくべき音楽だと思ったのだ。

かくも膨大な歌曲だけでなく、それ以外にも膨大な作品を残したにもかかわらず、シューベルトをして“歌曲の王”という称号だけで片づけてしまっていたことを、後悔する日々なのである。

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節話§一日一句~身のほど知らず~ [俳句]

季語は・・・霜夜

数独の 桝埋めきれぬ 霜夜かな

【去年の今日】週話§土曜恬淡~我が家はガスストーブ~
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週話§日曜粛々~勘三郎の命日~ [歌舞伎]

十八代目中村勘三郎が旅立って9年が経った。来年はもう10年ではないか。何が辛いと言って、自分より歳若い(1歳)人間が先に逝ってしまうことほど辛いことはない。

しかも、余人を以って代えがたい才能に溢れた人間が、モーツァルトと同じ日、そしてベートーヴェンと同じ年齢で逝ってしまったのだから、これこそ痛恨ではないか。

生きていれば66歳……歌舞伎役者としては脂の乗り切った、そんな十八代目の舞台を眼にすることができただろうにと思う。

加えるなら、翌年には十二代目團十郎が、2015年には十代目三津五郎が逝去して、一気に立役がいなくなってしまったのだ。菊五郎をはじめとした大看板と、幸四郎や猿之助たちの世代の間にあった勘三郎と三津五郎が消えた穴の何と大きいことか。

何を書いても詮のないことだが、毎年この日が巡ってくると、こうして繰り言を綴ってしまうのである。そうして先月終わりには吉右衛門まで逝ってしまった。

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週話§土曜粛々~昼呑みはしない~ [酒]

意外(?)なことと思われるかもしれないが、昼から酒を呑むことはほとんどない。特に家で呑むことはない。

かつて、四十代くらいまでは、たまに家で昼呑みをしたことはあったが、今はまったく呑まないでいる。まあ、そこまで呑兵衛ではないということだ。

ゆえに昼に呑むのは、ケと呼ばれる日常ではなく、旅先のようなハレの日のタイミングで呑むのだ。

日本にいる時は、それほど呑みたくなくても、ドイツあたりに出かけると、何となく昼にビールが呑みたくなる。ビールがうまいのはもちろんだが、何がなし気分的に解放されたと感じるのだろう。

最近の楽しみは、尾瀬で10kmほど歩いた後、山小屋に着いたところでぐびぐびするビールである。

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基本的に15時前には山小屋に着くように歩くのだが、そうこうしているうち当然ながら喉が渇く。歩きながら水分の補給はしているけれど、ラスト30分くらいは、ビールのための喉を用意してやるのだ。

そうして呑むビールのうまいことは言うまでもない。生ビールの中ジョッキくらいはあっという間に喉の奥に消える。もう1杯と思わないでもないが、そこは抑えて夕食に取っておくという奥ゆかしさなのである。

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節話§一日一句~将来の不安~ [俳句]

季語は・・・隙間風

行く末の 見えぬ下宿の 隙間風

【去年の今日】麥話§ビール~缶でも、瓶でも、生でも~
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悼話§中村吉右衛門さん(大播磨) [歌舞伎]

訃報を聞いた時は声も出なかった。

最後に吉右衛門の舞台に接したのは、今年1月の初春大歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』一力茶屋の大星由良之助。この頃、既に本調子ではなかったようで、声に張りがなく、動作もどこかきっぱりとしていないと見受けられたのだ。

3月『楼門五三桐』は行かなかったが、千秋楽に病気休演、5月大歌舞伎の『八陣守護城』は観ることにしていたが、初日から全休演で観ることができずだったのである。

吉右衛門の舞台を観た最初は歌舞伎ではなく、1973年か74年に渋谷公会堂で行われた『題名のない音楽会』の公開録画収録のことで、番組の前半は覚えていないが、最後に『ワルキューレ』3幕の終わり、ブリュンヒルデとの別れのくだりを羽織袴姿で語って、赤い照明の中を舞台から去っていくというもの。30歳になるかならないかの頃ではなかったかという記憶で、吉右衛門もワーグナーも何も知らない時期のことで“観た”だけという記憶でしかない。

2001年から本格的に歌舞伎を観始めて、立役では一番に吉右衛門、それから仁左衛門が甲乙つけがたく、とりわけ彼ら二人が出演する時は、できる限りチケットを買って出かけているのだ。

そんな吉右衛門の“三絶”を選べと言われたら、悩みに悩むことになるが、まずは『熊谷陣屋』の熊谷次郎直実、そして『梶原平三誉石切』の梶原平三景時、三つ目に『仮名手本忠臣蔵』の大星由良之助だろうか。

↓由良之助の舞台写真。実父先代白鸚そっくり
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もちろんそれ以外に、寺子屋の松王丸、御存鈴ヶ森の幡随院長兵衛……まだまだあって、全部を書くことは不可能だが、吉右衛門の柄の大きい舞台姿、口跡のきっぱりしたところ、そして愛敬も兼ね備えて、それが舞台を華やかにしてくれていた。

歌舞伎公演で売られている舞台写真だが、あまり買うことはなく、珍しくも買ったのが、歌舞伎座新開場杮葺落吉例顔見世大歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』の大星由良之助。写真を見ていると、実父の先代白鸚(八代目松本幸四郎)にそっくりになってきたと思ったのである。享年七十七……大播磨!

合掌

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弦話§フォークソング半世紀 [フォークソング]

グループサウンズが一段落して、フォークブームが始まったのは1970年……高校1年の頃だった。もちろん60年代には岡林信康、高石友也といった面々の活躍が勃興期で、1970年には一気に盛り上がりを見せたのだ。

生意気盛りの高校生だったがゆえに、アコースティックギターを手に入れ、1969年に創刊された音楽雑誌“ガッツ”に掲載された楽譜を見ながらギターコードを覚え、ご機嫌に歌うようになった。

ギターが少し上達すると、ただ単にかき鳴らすだけでなく、サイモンとガーファンクルや吉田拓郎あたりが弾くギターのコピーしようと試みた。いくつかは何とか形になったが、まるで手の出ないようなギター伴奏もあって、プロのテックニックに脱帽したのである。

高校の同級生の何人かは、仲間とかたらってグループを結成し、いくつかのグループと合同でホールを借りてフォークコンサートを催したりもしたが、さすがにそこまでギターがうまくなることはなかった。

その後、東京に出て行くのにギターを持っては行けず、そうこうしているうち、70年代後半になるとフォークソングに代わって“ニューミュージック”が台頭してきて、自分の中のフォークソングも終わったのである。

《昭和のトピックス一覧》
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節話§一日一句~海を望む高台より~ [俳句]

季語は・・・冬日

傾けば 鳥居の下の 冬日差し

【去年の今日】霜話§2020年11月の天気模様を振り返る
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時話§橘始黄~七十二候~小雪 [七十二候]

小雪の末候“橘始黄(たちばなはじめてきばむ)”である。

気がつく間もなく、陽がどんどん短くなった。午後も14時を過ぎると、太陽の光線が黄色からオレンジへと変わっていってしまう。

かつて仕事をしていた別のセクションでは、写真撮影の人たちがいて、彼らにしてみれば、夏場はともかく秋から冬に向かってどんどん日が短くなっていくと、午後は仕事になりにくく、午前中が勝負で片をつけなくてはならなかったのだ。陽の傾いた効果を狙った写真というならともかく、日中の普通の光線の写真が必要なのである。

なので、野外で撮影をする時は5時、6時に集合して現地に向かい、可能な限り手早く撮影することを旨としていたのだ。

こちらが徹夜仕事をして朝帰りする時、早朝集合する撮影組とかち合うことも珍しくなく、何となく苦笑いしながら朝の挨拶を交わしたのだった。

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霜話§2021年11月の天気模様を振り返る [天気]

2021年11月の東京の天気がどうであったのか、振り返っておこうと思う。

このリンクの日付をクリックすることで、各々の日のアメダスが確認でき、より詳細な気象状況をチェックできる。

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月前半は最高気温20度越えで最低気温も10度以上という、穏やかで暖かい日が続いたが、下旬も終わり頃になって明け方の気温がぐっと下がって、毛織物のセーターを出したり、ガスストーブも投入して対応することになった。

9月、10月と雨がちだった天気も持ち直してくれ、晴れの日が続いて青空のありがたさを感じたのである。

順調に冬へと入っていって、すっきりと晴れの日続きの師走となってくれるだろう。

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節話§一日一句~慌てず騒がず~ [俳句]

季語は・・・師走

老いの身や 急ぐつもりも なき師走

【去年の今日】師話§2020年12月の予定あれこれ
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告話§ビッグイシュー420号発売中! [ビッグイシュー]

ビッグイシュー420号は12月1日から発売されています。お買い求めできる場所はこちらを参照。毎月1日、15日発売。一部450円。230円が販売員の収入に。 クイーンが表紙。

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特集 戦争を克服する――ゲスト編集長 池内了

為政者たちがコロナ禍を戦争に譬え、相変わらず軍事力増強に走っています。あたかも、ファントム戦闘機が目に見えないウイルスをやっつけられるかのように。

コロナウイルスは人類にさまざまな警告を発しています。資本主義がもたらす矛盾、飽くなき自然の開発、学術芸術への公的予算の貧困などなど。

AIやロボット兵器や電磁波攻撃など、戦争を凄惨なものにする技術は果てしなく拡大しています。あたかも人類は殺し合うことに熱中し「野蛮」の道を歩み続けているかのようです。

しかし、人々は平和を求めて抗い続けます。戦争が終わっても戦争は終わりません。過去に負った戦争の傷あとが、かつての人間の所業を告発し続けます。殺し合いのない世界を求める隊列は途切れません。

その思いは人々の共通の願いとなって、戦争の虚しさ、軍備拡張の愚かしさを抉り出します。

武器のない世界に向かって歩み続けましょう。そのことが人類全体の確信となり「文明」の力となって地球を包み込むでしょう。私たちはこのことに自信を持っていいのです。

表紙&スペシャルインタビュー ロジャー・テイラー(クイーン)

リレーインタビュー 児島気奈(K-PRO代表)

[国際記事]
フランス、生命が尽きる前、痛みに苦しむ人たちのそばへ

[国内記事]
『偶然と想像』濱口竜介監督

[連載記事]
原発ウォッチ 「MOX燃料」を英仏で再処理、日本へ

浜矩子の新ストリート・エコノミクス
                中央銀行デジタル通貨の世界に大突入?!

雨宮処凛の活動日誌 コロナ禍、二度目の年末年始を前にして

ホームレス人生相談×枝元なほみの悩みに効く料理
    「怒」と「哀」が欠けている気がします☆芋もちと鶏肉の照り煮☆

販売者に会いにゆく 英国『ビッグイシュー・ノース』ルイス
                              [その他]

《ビッグイシューのトピックス一覧》
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走話§2021年12月の予定あれこれ [日常]

月初めにつき、東京の一か月間の日の出&日没時刻を。

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12月1日の日の出は6時32分で日没は16時28分、月末の日の出は6時50分で日没は16時38分。12月11日まで日没時刻は一年の中で最も早い。個人的には12月半ばを過ぎると、何がなしほっとするのが毎年のことである。

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さて、師走十二月のお楽しみだが、今月もクラシックの演奏会はなく、歌舞伎座の十二月大歌舞伎を一部から三部までひととおり観るのだ。第一部は、猿之助で『新版伊達の十役』一本。第二部は『男女道成寺』と勘九郎と菊之助で『ぢいさんばあさん』を。第三部は義経千本桜『吉野山』が松緑と七之助の顔合わせ。そして玉三郎が『信濃路紅葉鬼揃』の舞台を。

そして、そうこうしているうちに、師走があっという間に駆け抜けるのだ。

追記:SSブログに移った我がブログも、今日から3年目である。

《日常のトピックス一覧》

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