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普話§身のほどの生活 [私事]

人生もおよそ終盤戦となりつつあり、来し方などを振り返ることもしばしばな日々である。まあ、ここまでは何とか人並みに過ごすことができたように思っている。

何とかなりそうかなと、そんなことを漠然と感じたのは四十代も半ばを過ぎた頃ではなかったか。会社での仕事も20年を超え、生活もそこそこ落ち着きを見せるようになって、ふと気がつけば人生の後半戦はとっくに始まっていたのだ。

定年退職後をどうするかを考えるようになったのは、五十代になった頃で、自分なりのファイナンシャルプランニングを設定して、会社に勤めている間に、できる限り対応をしたつもり。

かくして時は来たり、定年退職者になって6年余が過ぎた。給与所得者の頃と比べれば、限られた中で生活する必要があって、ある範囲で“身のほど”の生活を営むようになった。

年齢を経て、食事の量などは明らかに減ってきたので、減った分はちょっと上等な食材を調達したりして、ささやかな贅沢を楽しんだりもしている。

まだ自動車も運転しているが、いずれしかるべきタイミングで手放し、免許も返納することになるだろう。その先に待っているのは終活ということか。

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