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吟話§一日一句~時は変わらず流れゆき~ [俳句]

季語は・・・夏めく

夏めきて 地球自転す 陽は西へ

【去年の今日】薔話§連休前に見た夢~ばらの騎士?~

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転話§蚕起食桑~七十二候~小満 [七十二候]

小満の初候“蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)”である。

東京の今日の日没は18時43分。本当に日が長くなったと感じる。そしてそろそろ、自然光での風呂タイムの頃合いとなってきた。

我が家の浴室の窓は西向きゆえに、傾いた太陽光がたっぷりと入ってきてくれる。マンションながら浴室に窓が付いているのは本当にありがたいこと。可能ならば、マンションでも浴室に窓はあってほしいものだ。直接外気が取り込めるし、明るい時間に入浴するなら、電気照明要らずである。

マンションの浴室に窓が付いていないのはおおよそ普通のことで、あるほうが珍しいかもしれない。様々な事情はあると思うが、何とかやり繰りして、マンションでもできるだけ窓付きの浴室が増えてくればと思う。

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翠話§気持のいい若葉の季節 [日常]

辛夷から桜、そしてハナミズキへと……ハナミズキが散ってしまえば、我が家周りは木々の葉の緑の海となり、窓の外は眼に優しい色合いとなるのだ。

桜の開花が早かったことに始まって、新緑が出てくるスピードも例年以上のものがあったように感じる。気がつけば白緑の新緑から、瑞々しい若葉へと変わっていた。

コロナウイルスの“自宅隔離”が続いて外出度が極端に減ったことで、眼にする外の風景は自宅の窓からのものでしかないが、それでも我が家の勉強部屋から見えるのは、ほぼ一面が緑の世界なのだ。

この先、季節が進んで緑の質が変化していっても、秋になって葉の色が褪せて変わるまでの半年近くは、よき眼の保養となってくれる。この地に暮らし始めて四半世紀が過ぎようとしている。いささか都心からは離れているが、こうした抜群の環境には代えられない。

朝な夕な、季節の移ろいや、時々刻々と変化する光線の様をつぶさに眺めることができる家の存在は本当にありがたく、あまつさえ同居人に至っては、そんな環境をいいことに、家での滞在時間はいよいよ長くなっていくのだ。

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吟話§一日一句~子どもたちは思い切り~ [俳句]

季語は・・・五月

躊躇わず 坂駆け下りて 五月なお

【去年の今日】週話§日曜諸相~外食度低空飛行~
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顧話§今日の歴史~ナチスの経済政策~ [ドイツ]

1935年5月19日、ドイツ初のアウトバーン路線開通。

1929年の世界大恐慌でドイツ経済が疲弊。それに乗じて勢力を伸ばしたアドルフ・ヒトラー率いるナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)は、1932年には第一党となって、打ち出した経済政策の中にアウトバーン建設があった。

実は、1929年にはケルン~ボン間の35kmにアウトバーンが建設されてはいたのだが、その当時は自動車の台数がそれほど多くはなかったのである。

かくして1935年のこの日、フランクフルト~ダルムシュタット間に、ドイツ“初”となるアウトバーンが開通した。

↓ドイツのアウトバーン網(ウィキペディアより)
800px-Autobahn_1-999.jpg


21世紀となった今、ドイツのアウトバーン総延長は13,000kmを超えている。そんなアウトバーンを我もまたレンタカーを駆って自在に走り回る日が来ようとは夢にも思わなかった。

↓快適さは日本の高速道路の比ではない
P6140168.JPG

……初めてアウトバーンを走ったのは2002年9月のことである。

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躊話§読書は思い切りが肝腎 [日常]

会社の仕事で散々に活字を読んだ日々が長いこと続いたおかげで、私的な読書量が減った。仕事ですっかりお腹一杯になってしまったのだ。

という話はさておき、個人的ではあるが、小説の類を読み始める時、なぜか立ち上がりが悪い。最初の1行どころか、1ページ目は心ここにあらずで読んでしまうのである。

仕事の時も似たようなもので、読み進めていきながら、途中で気がついて最初に戻ったりすることばかりだった。理由はよくわからないけれど、初めての文章に対して構えてしまい、視線が定まらないままに気持ちが上滑りするようなのだ。

まあ、エントリー・タイトルにあるとおりで、読み始めの思い切りが悪い。

読み進んでいって、本の中に入り込むことができれば、あとは順調に最後までなのだが、この最初のもたつきだけは、仕事でも私的な読書でも似たような状況になってしまう。

ここはやはり、最初の腰高な態度を改めて、第1ページ……1行目……ではなく、一文字目を眼力でしっかり見据える必要があると、まじめに思うのである。

《日常のトピックス一覧》
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吟話§一日一句~押したり揉んだり~ [俳句]

季語は・・・若葉冷え

若葉冷え 肩鬱血す 五日ぶり

【去年の今日】週話§土曜諸相~明るい浴室~
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怒話§ピリオドも1スペース・・・・・・だと? [英語]

マイクロソフトが“ピリオドの後も1スペース”だと決めて、それをワードに反映……2スペースにすると、校正機能がエラーメッセージを出すようになったのだが、それってどうよ?と思うのである。

英文タイプを覚えた時、カンマ“,”の後は1スペースで、ピリオド“.”の後は2スペースだと学んだ。以来、もちろんのことだが、そのルールを忠実に踏襲しているのだ。

それをマイクロソフトが“無駄なスペース”とみなす裁定をしたのは、タイプライターとパソコンのフォントの違いが理由だと聞いた。

ただし、個々のフォントによって違いがあり、裁定どおりの1スペースでは窮屈な見た目になってしまうものもないではない。一律にエラーとするのはいかがなものかと感がるものである。

1スペースにエラーを出されるのが嫌な人は、設定でメッセージが出ないようにすることもできるというのだが、それこそ大きなお世話で、スペースをどうするかなどは個人の問題に帰結することではないか。

というわけで、この先も英文を作成する時にはピリオドは2スペース、カンマは1スペースという従来どおりの約束事に従うことにする。

ところで、英語でメイルのやり取りをすることがたまにあるが、人によっては、カジュアルだと考えているからかどうか、文頭には大文字という約束も無視して、すべて小文字で打ってくる人が何人かいるのには驚かされる。しかも冒頭の大文字だけでなく、名詞も大文字で書くという約束が存在するドイツ語圏の人がそうだったりするのはどうしたことだろう。

《英語のトピックス一覧》
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環話§終息か収束か [コロナウイルス]

日本語……というか、今回のコロナウイルス騒ぎの中で、熟語の選択に迷うことがあった。まだまだ遠い先のことだが、コロナウイルスが“終息”するのか“収束”なのか、という話である。

ここまで、我がブログの中では“終息”のほうばかりを使っていたのだが、終息という熟語のニュアンスは、明らかに“終わる”としか読み取れない。メディアの多くも、終息か収束かの選択に悩み迷っていたようだったのだ。

それが、5月に入った頃から“収束”にシフトしてきたように感じたのだ。話は単純で、終息だとコロナウイルスが消滅してゼロになる状況を表現していて、さすがにウイルスが完全に消えてなくなることなどないという雰囲気が現実のものとして認識されるようになったからではないだろうか。

というわけで、終息から状況が沈静化に向かうという意味合いで“収束”が前面へと出てきたのだと思われる。

ちなみに英語で、収束は“Convergence”とあり、終息はもちろん“End”だが、英語圏のメディアがどう使っているものかを知りたいところ。

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吟話§一日一句~上州は五月晴れ~ [俳句]

季語は・・・麦秋

赤城山 裾野は長く 麦の秋

【去年の今日】縦話§左足ブレーキ再び
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週話§日曜恬淡~Tシャツの日々~ [日常]

春終了。初夏から夏へと順調に季節が進んでいるようだ。今月初めより……

Tシャツはじめました!

……である。時折だがポロシャツの類を着ないわけではないけれど、基本はTシャツで、これが10月半ばまで続く。

同時に洗濯物の量が少なくなる季節でもある。はくのはほとんどハーフパンツだし、靴下もくるぶしまでの短いやつである。

宮仕え時代でも、ネクタイをする必要などない、実に適当な会社だったが、さすがにTシャツで通勤しなかったのは、自分なりの矜持のつもりなのだ。

定年退職してこのかた、Tシャツ姿の夏の日々がすっかり定着した。

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吟話§一日一句~静かにぐずりもせず~ [俳句]

季語は・・・聖五月

ベビーカー 主はすやりと 聖五月

【去年の今日】街話§神保巷塵[61]“二郎”と“ジロー”
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週話§土曜恬淡~4月30日から5月1日~ [日常]

ふと、先月の終わりから暦変わって今月が始まる2日間が、なかなかに劇的だったなあと、そんな様子を思い出した。4月30日の府中アメダスの最高気温は24.1度、5月1日は25度と、ほとんど違いはなかった。

ただ体感には大きな違いがあり、30日は、4月一か月間の寒さのようなものを引きずっていて、気温は上がっていたのに、身体の方はまだ長袖シャツを選んだのである。

それが、月が変わった1日には、迷うことなく半袖シャツを着てしまったのだ。

これはおそらく、年が明けて以降、それほど厳しい冬ではなかったことと、4月の煮え切らない気温に対して、身体のほうが“慎重”に構えていたのではないか。

月替わりと体感の変化とが見事にシンクロ……改めて不思議なものである。

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告話§ビッグイシュー383号発売中! [ビッグイシュー]

ビッグイシュー383号は5月15日から発売されています。お買い求めできる場所はこちらを参照。毎月1日、15日発売。一部450円。230円が販売員の収入に。てくてく。BABYMETALが表紙。

bi383.jpg

表紙&スペシャルインタビュー BABYMETAL

リレーインタビュー 柳亭小痴楽(落語家)

特集 コロナ補償とベーシック・インカム

いま、急激に世界へと広がった新型コロナウイルスによるパンデミック。この間、特に欧州の各国は都市封鎖(ロックダウン)を行い、積極的な「休業補償」や「現金給付」を実行している。事業者や労働者に大規模なコロナ補償を行なうドイツや、スペインのベーシック・インカム(BI)導入宣言などだ。国がすべての市民に対し、たとえば月8万円といった最低限の所得を無条件に給付するという、新しい社会保障の考えがBI。いまはまさに緊急時において“BI的な政策”が取られているとも言える。 波頭亮さん(ソシオエコノミスト・経営コンサルタント)に、BIの可能性を聞きながら、私たちがこの危機へどのように向き合い、ともに生きのびることができるのかを考えたい。352号(19.02.01)に続く「BI特集」第二弾。

[国際記事]
100万種類以上のタネ冷凍保存「スヴァールバル全地球種子庫」

[国内記事]
(新企画。手しごと ことはじめ)“背守り”つけてみませんか?

[連載記事]
浜矩子の新ストリート・エコノミクス 政策は日頃の折り目正しさが肝心
               
コミック 『マムアンちゃん』 ウィスット・ポンニミット

ホームレス人生相談×枝元なほみの悩みに効く料理
                 懐かしい人思い出し涙☆明太パスタ☆

ビッグイシューアイ
        都内のネットカフェ閉鎖、住まい失くす4000人 雨宮処凛

宇宙・地球・人間――池内了の市民科学メガネ 絵画における右と左

販売者に会いにゆく オーストリア『マリー』販売者ケネス
                              [その他]

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転話§竹笋生~七十二候~立夏 [七十二候]

立夏の末候“竹笋生(たけのこしょうず)”である。

5月に入ったとたん、25度超えの夏日となって今に至る。日によっては雨が降って気温が上がらないこともあったが、順調に夏への階段を上がっているというのが自然界の状況である。

そして人間界はといえば、相変わらずコロナウイルス継続中で、外出度低空飛行のまま。

もちろん、多少のストレスは感じないでもないが、元々が外出度低めで家にいることに痛痒を感じない質なので、何とか過ごせているとは思っている。

気がつけば5月も半ばというのは何ということだ。もう2週間もすれば鬱陶しい6月になってしまうではないか。

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吟話§一日一句~バター少なめで~ [俳句]

季語は・・・四十雀

シジュウカラ鳴く トーストは焦げてをり

【去年の今日】若話§味スタでFC東京の首位堅持を観る
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徒話§尾瀬の地平 [尾瀬]

尾瀬行を再開して5年。山小屋でアルバイトしていた4年間とは、まったく違う視線で歩いているような気がする。

アルバイトしていた場所は尾瀬ヶ原下田代十字路が2年、尾瀬沼が2年で、若かったこともあっただろうし、早く小屋に着いて手伝いをせねばと考えていたのだろうが、例えば鳩待峠から尾瀬ヶ原を横断して下田代十字路までを速足で歩いてしまっていたことに気がついたのだ。

今、自分の視点はというと、かつてネグりまくってしまった山ノ鼻から上田代、中田代あたりを改めて興味深く、そして時間をかけて歩いているのだ。それまでの自分の尾瀬の重心は、下田代から尾瀬沼といったあたりだった。

特に上田代から牛首に至るあたりは、季節季節で尾瀬ヶ原の見え方も変わっていくので、眼を離すことができない。

これから紹介する2枚の写真は、上田代の半ば、牛首の手前あたりから東を写したものである。

↓クリックして拡大してください
DSC04518a.JPG

1枚目、燧ヶ岳をアップにしてシャッターを切ったところ。肉眼では気づかず、後で写真を拡大して気がついたのは写真真ん中の少し左、拠水林越しに下田代十字路の山小屋群が見えていたのだ。直線距離にして4kmちょっとを見通すことができるとはと驚いたのだ。

↓同じくクリックして拡大してください
DSC04526a.JPG

そして2枚目、これも牛首手前で木道が微妙に美しいカーブを描くその先に中田代十字路の龍宮小屋の建物がはっきりと見えた。こっちの直線距離は、2km半ちょっと。

……こうして、かつては立ち止まることなくあくせく歩いてしまって顧みることのなかった風景を、老境になったところで眼にすることができるようになったのは、人間にはその時その時で見えてくる風景があるということを、改めて教えてくれるのだった。

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放話§ラジオ体操の芸風 [健康]

コロナウイルス自宅隔離の日々は、なおも続いていて運動不足状態である。

それを少しでも解消するべく、午後の10分ほどをラジオ体操の時間としているのだ。およそ日本に生まれ落ちた人間だったら、いつの間にか振りを覚えてしまっていると思われるが、問題はその“振り”なのだ。

↓まずはラジオ体操第1


我々の世代は、テレビでの放送がなかった時代だったので、小学校の先生の動作をそのまま真似して覚えたのだった。だからおそらく、先生が間違って覚えたりしたあれこれ適当に体操していたのは確実である。

↓そしてラジオ体操第2


この間も、ある動作が同居人と違っていることが判明して、どうしたことかと映像を見たら、腕振りの角度が二人とも違っていたのだった。その他にも足の動きが違っていたり、これまで疑いもせずに続けてきた、自分の動作の自信が、どこかへと消えてしまったのだった。

ただし映像を見ていると、さすがに違うんじゃないの?と夫婦二人で声を揃えて否定したくなるような動作もあって、ラジオ体操のスタンダードな振りとはいったいどういうものなのか……“正調ラジオ体操”なるものが何かを知りたいと思う今日この頃なのである。

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吟話§一日一句~草津温泉の安宿で~ [俳句]

季語は・・・藤の花

鄙び宿 湯は硫黄泉 藤の花

【去年の今日】浮話§流行には乗り遅れるタイプ
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計話§ワープロからパソコンへ [パソコン]

仕事をしていた会社にワードプロセッサー(ワープロ)が入ったのは1984年頃だったかと記憶している。その時、珍しくも目新しいものに飛びついたのは仕事につかえそうだと思ったからである。

仕事に必要なデータを打ち込むことでキーボードの打ち方を覚えた。その時のワープロは富士通のオアシスで、親指シフトという珍しいキーボード配置だったが、覚えてみれば意外なほどに打ちやすかった。

この後、ワープロの時代が15年ほど続き、世紀が替わるタイミングで社員全員のデスクにパソコンが一台ずつあてがわれた。同時に社内LANも整備され様々な決済事がパソコンにインストールされた事務ソフトでできるようになったのだ。

自宅のパソコンのほうが会社より数年早く買って、親指シフトだったのが、今度はローマ字入力をしなくてはならなくなったが、それはまあキーボードのアルファベット配置を覚えていたので、それほど苦もなく克服できた。

このように、インターネットの発達と歩調を合わせるように、ほぼ20年……定年退職後も、パソコンは我が生活の中で一つの確固たる位置を確保していて、ある意味コントロールセンターとしての役割を果たしているのである。

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街話§神保巷塵[70]職酒近接 [神保町]

[承前]

宮仕えの37年半を、神保町を中心としたごくごく狭い範囲内で過ごした。その経験から導き出されたのは、神保町が実に便利な町であるということだ。

仕事が終わって、さて息抜きに1杯でもと思えば、会社を出てすぐあちこちに呑める店がいくらでもある。もちろん、新宿や渋谷、六本木へと繰り出す人だっていないわけではないが、ちょいと呑んでという店には事欠かない。

↓ビアホールもあれば
IMG_5673.JPG

若い頃は、そうして足を延ばして呑み歩いたりしたこともないではなかったけれど、四十代、五十代と歳を重ねるごとに、ありがたく近場で済ませることばかりになってしまった。

それでも、いい酒に旨い物が出てきてくれるのだから、神保町は本当にいい町である。

↓カジュアル中華屋もあるぞ
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東京のサラリーマンのエリアといえば、大手町、日比谷、霞ヶ関というのがお約束だったりするが、それじゃあ、そのあたりに、会社がはねたらさっと入れるような気軽な店があるか?……ビルだらけのビジネス街ではないか。

そんな彼らが向かうのは、ちょっと離れた有楽町や新橋の呑み屋街だろう。あのあたりでは、仕事と息抜きの場所が分かれてしまって、そんなものだと思っているのだろうが、こちとら神保町族にとっては、渾然一体とした町が形成されているゆえに、職住近接ならぬ“職酒近接”が実現しているのだ。
                               [続く]

《神保町のトピックス一覧》
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顧話§今日の歴史~空の架け橋~ [歴史]

1949年5月12日、ソ連がベルリン封鎖解除。

“ベルリンへの空の架け橋(Berliner Luftbrücke)”作戦と呼ばれた、ソ連による旧西ベルリン地区封鎖に対抗して、連合軍が大量の物資を西ベルリンに送りつけたことで、ソ連の妨害工作も功を奏することなく、失敗が明白となり、この日封鎖が解かれることになった。

1948年6月に始まった完全封鎖は、一年も持たず1949年5月に終わったのである。

その後もベルリンを巡るソ連と連合国の確執が続いたのは言うまでもなく、1961年には“ベルリンの壁”が築かれ、さらに30年近くにわたって西ベルリンは東ドイツの中の陸の孤島として存在し続けたのだ。

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喰話§量が食べられません [ドイツ]

特に海外旅行でのことである。そもそもドイツ料理は、量が半端ではなく、肉塊の一品が大皿にどーん!とやってくるのだ、もうずいぶんと前から敬して遠ざかることが多い。

いつだったか、ウィンナシュニッツェルを注文しようとメニューを開けた。そこにはスモールに始まってXL(エキストララージ)まで、数サイズの選択肢があった。注文したのは、もちろんスモール。それをちびちび食べている人間の近くで、XLを注文した若者がいたのだが、それをよくよく見るならラージサイズが3枚積み重なっていて“うへぇ!”となったのだ。彼の国の人たちの胃袋はどうなっているのだろうか。

言うまでもなく長い年月を、日本風料理の流れに染まり切って生きてきたのは間違いなく、だからちょこちょこと小皿に盛られたあれこれをつまみながら酒を呑んだりして、締めのご飯はさらに残ったおかずで適当に食べてしまう。

そんな人間に大皿だけの料理は無理無理で、そこにましてや前菜だなんだとコース設定などされてしまったら悶絶するしかない。ああ……日本旅館の夕食でずらりと食卓並んだ大量の料理にも辟易するのだが。

というわけで量が食べられない。昔はそれでも少しは食べられたはずだが、夫婦二人仲良く少食になって、晩に炊くご飯二合は、翌日の昼まで残ったりすることもしばしばなのである。

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吟話§一日一句~神保町逍遥~ [俳句]

季語は・・・薄暑

古書店の はしご疲れて 薄暑かな

【去年の今日】週話§土曜諸相~新入社員の書店実習~
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綴話§簡単に推敲できるのはありがたい [パソコン]

もしもパソコンのワープロ&エディター機能がなかりせば、少なからぬ人がブログを書くようなこともなかったのではなかろうか。そうでなかったら、日記を書き記す以外に、普通の人はわざわざ文章を書くことなどなかったであろう。

ペンや鉛筆などで文字を書きつける時、書き間違えを訂正したり推敲しようとしたら、いちいち消しゴムで消して直したり、間に文章を差し込んだり程度しかできないが、パソコンの画面だったら、そうしたことが自由自在にできるのだ。

こうして四百字ほどの文章を綴る時でも、文章を前後させたり、表現を変えたり、漢字を平仮名に、平仮名を漢字にしたりと、様々な作業が簡単にできてしまう。

そもそもキーボードを叩いて文章を書く行為を認めない人間は別にして、物書きを生業にしている人であったら、ここまで自由に遂行できることに対して感謝の言葉しかないであろう……いや、あるいは呪詛の言葉を吐く人間がいるやも知れぬが。

というわけで、個人的にはワープロ&エディター機能の存在は実にありがたいものなのだが、キーボードのおかげで、めっきり文字を手書きする機会が減ってしまい、ただでさえ判読できないと悪評芬々の文字が、一層読みにくくなったとは同居人の談である。

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煮話§一度で二度おいしい [料理]

今シーズンの鍋物は、先月下旬が最後であった。肉や野菜、豆腐と豊富に食べられる……食の細い我が家ではありがたいお助け料理である。

さらにありがたいことは、前日の夜作った鍋の残りを、翌日の昼ご飯として食べることができることなのだ。

最近は、もうもっぱらキムチ鍋か豆乳鍋、鍋物と言えるかどうかはわからないが、肉豆腐といったものが鍋に半分近く残っていて、それをご飯にかけていただくという寸法である。

豆腐には味がよく染もり、野菜類は前日以上にくたくたとなって、見た目はともかくなかなかにうまくなっていて食が進む。

定年退職このかた、昼食は家でばかり食べている。昼食当番は夫なのだが、何を食べるかについては毎日悩ましいものがあって、知恵が尽きかけそうになることもないではない。だがそんな時、前日の鍋の残りがあるというのは実にありがたく、夫婦二人でけっこうしっかり食べては満足の態で午後へと突入するのだ。

これまさに“一度作って二度おいしい”そのもので、鍋の季節が終わりを迎えたことについては、曰くいいがたいものがないわけではない。夏にも鍋があればいいのに……というところまでは考えないことにしておこうと思う。

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転話§蚯蚓出~七十二候~立夏 [七十二候]

立夏の次候“蚯蚓出(みみずいずる)”である。

4月一杯、気温が上がり切れないこともあって、今年の衣替えはゴールデンウィークにかかってしまった。

例年であれば、4月下旬頃から五月雨式に入れ替え始めるのだが、今年は、ぐずぐずと長袖から離れられず、ゴールデンウィークに入ってようやく衣替えとなったのはしかたがない。

おおよそ最高気温20度台が続くようになると、半袖を着ようかと考えるのだが、この4月は20度台の日が続くことなく、下旬になっても最低気温5度台に日もあって、長袖を仕舞うタイミングを逸してしまったのだ。

というわけで、ようやく衣替えが完了しつつある5月上旬なのであった。

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