待話§気にかかるのは尾瀬のこと [尾瀬]
当初、ゴールデンウィークから3週間遅れで先週土曜日(5月23日)から小屋開けを予定してた尾瀬の山小屋だが、多くが6月17日からとスケジュールを後送りした。
それでも先行き不透明で、はてさてと気を揉んでいるところ。当然ながら、登山客が入らないことには、山小屋の経済的運営は成り立ってくれない……言わずもがななほどに当然のことだ。
もちろん登山客の方だって入山したいのにできないという、理不尽な歯痒さを抱き続けているわけである。現状、尾瀬に入山しているのは、環境省関連か、保守点検に訪れる山小屋経営者と、限られたスタッフ程度でしかなく、今のところ一般登山者は、残雪の尾瀬も、水芭蕉の尾瀬も眼にすることはできず、このままでいくと、ニッコウキスゲの尾瀬も眼にすることができない可能性もある。
そうして人の姿が消えた尾瀬の一帯には、すっかり警戒を緩めた野生鹿が、その本来の縄張りを我が物顔で歩きまわっているのは間違いないところだ。
というわけで、この先あと一か月近くというもの、尾瀬は我々の見えないところに存在するばかりである。
《尾瀬のトピックス一覧》
それでも先行き不透明で、はてさてと気を揉んでいるところ。当然ながら、登山客が入らないことには、山小屋の経済的運営は成り立ってくれない……言わずもがななほどに当然のことだ。
もちろん登山客の方だって入山したいのにできないという、理不尽な歯痒さを抱き続けているわけである。現状、尾瀬に入山しているのは、環境省関連か、保守点検に訪れる山小屋経営者と、限られたスタッフ程度でしかなく、今のところ一般登山者は、残雪の尾瀬も、水芭蕉の尾瀬も眼にすることはできず、このままでいくと、ニッコウキスゲの尾瀬も眼にすることができない可能性もある。
そうして人の姿が消えた尾瀬の一帯には、すっかり警戒を緩めた野生鹿が、その本来の縄張りを我が物顔で歩きまわっているのは間違いないところだ。
というわけで、この先あと一か月近くというもの、尾瀬は我々の見えないところに存在するばかりである。
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街話§神保巷塵[71]酔の助閉店 [神保町]
[承前]
昨日をもって、神保町1丁目北側路地裏の名物居酒屋“酔の助(よのすけ)”が40年の歴史を閉じた。
開店した1979年頃は、神保町からちょっと離れたところで仕事をしていたので、存在を知らなかった。10年後くらいに神保町に戻ってきて存在を知ったのだが、その当時から建物はくたびれていて、場末感満載と感じたのは、上階にあったゲームコーナーのうらぶれた様子がイメージを増幅させていたがゆえのことであろう。
ちなみにゲームコーナーは、今世紀になった頃には既に店仕舞いをしていたはずである。
元地元民として超意外なことに、この酔の助は“ロケの聖地”として広く知られているのだ。最近では、ドラマ『逃げ恥(逃げるは恥だが役に立つ)』で使われて、聖地巡りの存在になったようだし、あのタモリ倶楽部でもしばしば登場することは知っていた。そういえば、話題になった映画『新聞記者』にも登場していたのだった。
自分はというと、なじみの店にばかり通っていたので、酔の助に入って呑んだのは2回か3回……そのくらいではなかったか。確かにユニークな存在であったのは間違いない。
[続く]
《神保町のトピックス一覧》
昨日をもって、神保町1丁目北側路地裏の名物居酒屋“酔の助(よのすけ)”が40年の歴史を閉じた。
開店した1979年頃は、神保町からちょっと離れたところで仕事をしていたので、存在を知らなかった。10年後くらいに神保町に戻ってきて存在を知ったのだが、その当時から建物はくたびれていて、場末感満載と感じたのは、上階にあったゲームコーナーのうらぶれた様子がイメージを増幅させていたがゆえのことであろう。
ちなみにゲームコーナーは、今世紀になった頃には既に店仕舞いをしていたはずである。
元地元民として超意外なことに、この酔の助は“ロケの聖地”として広く知られているのだ。最近では、ドラマ『逃げ恥(逃げるは恥だが役に立つ)』で使われて、聖地巡りの存在になったようだし、あのタモリ倶楽部でもしばしば登場することは知っていた。そういえば、話題になった映画『新聞記者』にも登場していたのだった。
自分はというと、なじみの店にばかり通っていたので、酔の助に入って呑んだのは2回か3回……そのくらいではなかったか。確かにユニークな存在であったのは間違いない。
[続く]
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